09/05/29 極私的ライヴ手記 (2)

 いずれライヴ音源をアップしようと思っていますが、ちょいと時間がかかりそうなので、ライヴでやった曲に関してもう少し。

 今回も、2年前と同じように私watanabeがボーカルとアコースティックギターで、miyataがベースとバッキングボーカル、手伝ってもらっているnishide君がエレクトリックギター、という構成で、ドラムなし。アンプラグド・・・なんてカッコいいものではありせんが、坐って演奏するというのはあんまり疲れないんで良いんです(笑)。それに、個人的には声も出しやすいというか、たぶんより腹筋を使いやすくなるからだと思いますが、立って歌うより太い感じになって安定するから好きなのです。この構成は、2006年の秋ぐらいから試し始めたのですが、たぶん今までで一番やりやすいですね。

01. Vehicle 「ヴィークル」
from the album "Eternal Spring"(2003)

 坐って歌うのに適してるせいか、最近ではこのソウル風の曲がライヴだとだいたいどんなセットでも一曲目に来るようになりましたね。モータウンが好きな人だと何が好きで作ったかすぐわかると思います。私自身はあまりにあからさまにオマージュするというのは、あまり好きではないのですが、これはむしろオマージュ臭が強く感じられるかも知れません。サビで「あれこれ悩んでる暇があったら自分から動き出せよ」と、自分に対して励まして作った歌なので今でも特別なのかも知れないです。

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でも、2番に今でも気に入ってるラインがありましてね。

Everone's in a clip joint
Only few at a better table

誰もが暴力バーにいて
マシな席につけるのは一握り

b0022069_0412277.jpg 音楽業界のことと同時に、世の中の仕組みについてもひと言言いたかったんですよね・・・私の知る限り世の中はこんなだ、だから諦めろ、というのではなく、だからこそ、騙されないようにしようぜ、っていう。書いてる時に、ロックミュージックを中心とした、いわば世界の音楽の発展に寄与した、アフリカ系アメリカ人たちのとてつもない苦闘を思い出したんですよね。彼らはアメリカ合衆国という暴力バーで何百年も苦労した訳です。しかしもし、そこで諦めてたら今はなかった訳で。そして日本に目を転じれば、政治家達の多くは今、戦後の幻の一億層中流から、厳格な格差社会にまた、逆戻りさせようとしている。つくづくブランドや見せかけと甘い言葉に騙されちゃいけない。諦めずに、よく考え、少しでも前に進もうではないか・・・そんなことも最近はこの歌を練習しながらよく連想していたことでした。こういう、歌との対話を自分のなかでやりながら歌うという行為が、このセミ・アコースティックなセットだとやりやすくて、それも好きなところだというのが、今回ライヴをやっててよくわかったんです。それが収穫のひとつでした。
 
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by penelox | 2009-06-01 00:43 | The Penelopes関連


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