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ファイヤーマン / 子門真人(歌)・阿久悠(作詞)・小林亜星(作曲)(1973)

今日はある生徒が推薦入試のため授業がひとつ減り、少し時間が取れたので、ギターやボーカルなど、細かいチェックをしてみたが、まあまあ結構形になっていた。

もうちょっとギターをいじりたいが、アイデアも浮かばず...。
ベースが入ってから、また改めていじることにするということで、"87"は一応これで終わり、明日から9曲目に移る。

一応12曲で週一曲の割合で9月からやってきたが、ちょっと遅れ気味。あと4曲、なんとか12月中に終わらせたいな。
これがうまく行けば1月から3月でその他細かい録音ならびにミックス、桜が咲く頃にはマスタリング、そして夏には...

「約2年ぶり、通算7枚目のアルバム、発売! !」

と言えると思います。


それまで、とにかく頑張ろう! ! !


昨日書いた、録画して行ってるTV番組についての続き。

やっと録りだめしていたウルトラマンネクサスをまとめて観た。
9話に来て、ちょっとずつ謎が動きを見せ始めているというか、やっと各隊員も少し細かく描かれはじめたようで、良かった良かった!

やっぱりこれは、主人公の成長がテーマで、「正義の味方」へと成長し切るまでかなり時間をかけるんでしょうな。
目の前の現実を簡単に信じるな、という言い回しがよく出て来るが、これは主たる視聴者である子供たちへのメッセージなのだろうか。
なんかどちらかと言うと保守的な展開しか望まない特撮オタクへの遠回しなメッセージだったりして。そんな風にもきこえる(だからこそ興味深い、というのもある)。

やたら主役の隊員と対立の多い副隊長は、何か訳ありげなのだから、あんまり安易に素顔は出さないで、ああいうキャラクターでどんどん行って欲しいと思っているのだが、他のふたりの隊員も決して主役と仲が良いとか、弁護に回るとかそういうのでもない感じが濃厚になって来たのは、主たる視聴者にどう届くのかはわからないが、私は新鮮で好きだ。

女性隊員のどこか意地悪でマイペースなところも個性的になって来ている(小悪魔ぽさに磨きがかかって来ている?)し、男性隊員も冷徹で事務的な感じが良い。隊長の何か言いたげな、ものが挟まった言い回しも何かあるんでしょうね、と思わせてなかなか。ただ、もっと意味ありげな笑みを浮かべて欲しいけれど。この役者さん(石橋保氏)は、男前だがどこか変態ぽい雰囲気が(失礼)あって、あんまりありがちな善人の目をしてないとこが良いと思うのだが。

唯一気になるのは、後ろでずっとコンピューターを操ってる天才少年風の人。もっと年取った人かブ男の方がよかったのではないか(笑)? あ、でもそうすると観ているオタク中年に反発買うんかな、身につまされて...わからんけど。

いえいえ、私は反発しませんよ、別に...(^^;)。


...まあ、この調子のゆっくりしたテンポだと、ドラマの全体像が見えて来るまでには、かなり時間がかかるんだろうなあ。まあ、それはそれで楽しみですが。

おそらくこのドラマの性質上、隊員さんたちは最初は主役と対立してナンボだと思うので、誤解を恐れず言えば、もっと主役をいじめて欲しい、個人的には。それによって、主役が主役に足る資格というか、深みを帯びて来ると思うので。そのへんは、まあ一年の長丁場の中で、大河ドラマの流れとしても考えてあるのでしょうな。

最近の戦隊モノとか仮面ライダーとかは全く観ていないし特別興味もない(だからひどい、とかではなくて、単に今は興味が湧かないだけ)のだが、ネットとか観てるとそういうのやたら好きなオッサンとか、いますよね。そういう人らからすると、ちょっと暗すぎるのかな? あんまり評判になってない気がする。そもそも子供にとってはどうなのかな?

でも個人的にはウルトラマンがあんまりプロレスしなくても別に構わないし、本音を言えば数秒しか出てこなくても構わないぐらいだから、そういう意味では、良い感じになって来た。これで音楽とメカニック(それに敢えて言うとウルトラマンのデザイン)が良かったらもっと良いんやけど...。ここははやっぱりタイアップのあまり歓迎できない部分が突出してるのかな。

とまあ、普通にSFドラマとして期待してしまっているおっさんのタワゴトでした。



...て、ああそやそや、今日は録画して行ってるファイヤーマンについての話を書きたいんやった。忘れるとこ。


ファイヤーマンは1973年(昭和48年)、創立10周年を迎えた円谷プロが、原点回帰(=初代ウルトラマン)を狙って作った作品。しかし、視聴率的に苦戦して、作風を途中変更、放送時間を変更した挙げ句30回で打ち切りとなった、不遇な作品である。ファイヤーマン / 子門真人(歌)・阿久悠(作詞)・小林亜星(作曲)(1973)_b0022069_21414089.jpg今放映中の前半は海洋、古代、地底ロマンに宇宙からの侵略SFと、ホントバラエティーに富んでいて面白いのだが、テコ入れの入った後半は今イチらしい....が観てないので何とも。

小学1-2年の当時、やっていたのは知っていたが、殆ど観ていない。

...しかし、思い出してみれば、観れる訳がなかったのだ、考えてみれば。

そもそも当時我が家は、NHK以外の番組を観るだけでこっぴどく怒られた。当時のTVはリモコンもないため、チャンネルをころころ変えることはできなかったのだ。変えるたびにガチャッ、ガチャッと大きな音がするので、夕食近くの時間は、それはもうヒヤヒヤものであって、ばあさん、オフクロ、それに場合によってはオヤジの目をかいくぐってそういうことをするのは至難のワザであった。

おまけに三兄弟の序列として、アニキに主にチャンネル権があったので、アニキがしょうもないと思ったものは観ることは出来なかったのである。だから、自由にチャンネルを変えていたのは主にアニキだし、結果オヤジに罰を受けるのもアニキであった。それをかいくぐって次男の私が自分で自由に番組を観れたのは、正直ほんの数秒から数分だったと思う。

思えば当時は、戦いに明け暮れた乱世であった(笑)。

それなのに、何故か主題歌とか、だいたいの筋は知っているのだ!
友達のとこで観れたとか、後で再放送で観たとか、本で読んだとか、そういうので色んな記憶が混濁してるんだろうな...。

今見ると、主役の誠直也氏(後に「ゴレンジャー」でアカレンジャー、「特捜最前線」で吉野刑事を演じた)の演技が、まだ未熟な為かどうもぎこちなくて、逆に脇を固める人達(岸田森や睦五郎、平泉征。みんな個性的)のうまさが際立つ。特に岸田森氏。どうしてもこの人の怪演にズレて行ってしまうのだ。もう殆どずっとこの人ばかり観てしまう。
ホント凄い際立った個性の役者さんだと思う。

ちなみに岸田森(きしだ・しん)は女優の岸田今日子のいとこ。日本で初めてドラキュラを演じたことで知られている。後年勝新太郎の演劇学校で講師もやっておられて教え子には小堺一機、ルー大柴なんかもいるそうな。残念なことに80'sはじめに40才ぐらいで急逝。

そう言えば、こないだ甥っ児に読んできかせた絵本の中に、岸田衿子(きしだ・えりこ)の作品があったが、この人は岸田今日子の姉である。童話作家である彼女の代表作に「かばくん」というのがあるのだが、これは私の子供時代に大きなインスピーションを与えてくれた、とても印象深い作品だった。森の「怪奇大作戦」「帰ってきたウルトラマン」、今日子の「ムーミン」と並べると、この昭和40年代に岸田一族が幼少期の子供たちに与えた影響は、実はかなり大きかったのだなぁ(笑)。


上の主題歌に話を戻すと、作詞、作曲、歌、どれも今見るとすごい顔ぶれである。番組に当初力が入っていたのがよくわかる。そして、曲調、アレンジは、歌と作曲の人が同じであるためか、当時同時期に放映されたアニメ「ガッチャマン」によく似ている。劇伴はウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ミラーマンなどと同じく、冬木透氏がやっていて、やはりあのクラシカルな味が出ている。

さっきも書いたが、今やっているネクサスを観ていて、どうしても気になるのが音楽とメカのデザインなのだけれど、そのへん、当時の円谷作品は、劇伴音楽が本当に素晴らしいと思う。だいたい60's-70's前半は、冬木氏のみならず、冨田勲氏とか、クラシカルで重厚だけれど実に味わい深い主題曲や劇伴音楽が多くて、どうして今そういう音楽を使ってくれないのか...これだけは悲しいところだ。

この主題歌はしかし、ド派手なホーンや躍動感のあるリズム、改めて子門氏の歌唱法にピッタリだなあと思う。後ろで鳴ってるパーカッションもいかにも70's初めを感じさせるノリの良さ。

http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/
by penelox | 2004-11-27 21:37 | 懐かしいテレビ番組/主題歌など


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