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「れば」もやっぱりないけれど・・・・XTC

Watanabe's Pop Picks 179
"Super Tuff" - XTC
from the TV programme "Swindon Viewpoint"

これなんかも相当珍しいと思うのですが、如何?
バリー・アンドリュースがリードVoを取る映像!



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 バリーが在籍していたのはアルバムでいうと最初の2枚 - "White Music"と"Go2"(ともに1978年リリース)のみで、さらに彼の作詞/作曲でリードVoまで取る作品となると実は2nd "Go2"(上)の2曲、"My Weapon"とこの"Super Tuff"だけなんです。それだけでも珍しいのに、歌ってるスタジオライブがこうやって残っているとは、いやはや大したものです。恐るべし、Swindon Viewpoint!


 バリーの曲は、後に結成するShriekback(シュリークバック)をどうしたって連想する訳ですが、その特徴を私なりに分析すれば、ブラックミュージックの昇華度がXTCの他のメンバーよりも相当濃いなぁ・・・といったところでしょうか。それはもしかしたら、スウィンドンではなく移民の多い大都市のロンドンで育ったことや、ヒッピー的にあちこちを放浪をしたりとか(XTCの本には確かそういう記述がありましたね)、そういう出自から来る、英国的地方都市的の内向きな感覚よりむしろ、コスモポリタン的な先鋭的感覚を身につけていたからなのかなぁという気もします。ここでも、レゲエをベースにしながらも単なる模倣とは違う独自の表現を作り上げるという知的でアーティスティックな姿勢に溢れていて、アンディーともコリンとも違う独特の個性を見せつけています。


 このままだったらバンドアイデンティティーを確立するのが大変だった・・・というアンディーの言もわかりますけれど、もしこのまま突き進んで行ったらどんなXTCになったか、それもまた面白かったかも知れません。ポップロック畑でビートルズとの比較が云々されるよりも、世界中のリズムを取り込んでトーキング・ヘッズと並び立つような存在になったかも・・・そんなことを思ったりもします。

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by penelox | 2009-10-08 13:47 | Pop Picks


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