なかなかブログが更新出来ませんで、またしてもごぶさたしてしまってますね。すみません。それにしても、最近はブログを更新する時は毎度毎度この決まり文句が必ず頭にくっついてしまってる気がします。mixi、twitter、マイスペにこのブログ。どれもある程度均等に更新して行けたら良いな・・・そう思いつつ、どうしても偏りますね。 ・The Penelopes(音楽活動)> 肝心なMIDIキーボードがようやく届いて、さあ、これから本格的に! と考えていたのですが、GWに全然まとまった時間が取れないまま終わってしまったので、まあ、これからといったところです。 その他、結構小さなその時の気分や興味などはちょこちょことmixiに書いたりしてますので、ここではそれらをまとめて書いてみます。 ・携帯写真 mixiを御覧になる方はよくわかると思いますが、最近はやたらと写真を撮ってますね。それも花が多い(笑)。たぶん、音楽創作とつなげようという、無意識がそうさせているというか、写真を通じて自然の事物からインスパイアされたいというのがあるんですね。人間観察は普段かなりやってますので、自然観察に少しシフトしてるといったところですね。それと、持ってるレコードを眺めては、創作意欲を高めるつもりで写真にしてみたり・・・結局何かインスパイアされようと一生懸命にはなっています。肝心の音楽作りそのものは滞ってますが(苦笑)。 MySpaceとか、mixiで色々公開してますけれど、前回の更新以降撮ったものをいくつか一番下に載せましたのでよろしければ御覧下さい。 ・twitterでは呟いてる暇がない twitterを使い出して、ようやく少し慣れて来ましたが、やっていて思うのは、こういうのに向いている文体とそうでないのとがあるなあ、ということ。やっぱり短い文章でズバッというのが得意な人は面白い。長い文章であれこれと随想するようなタイプは向いてない。要するに私などはtwitterで呟くのには向いてないなと。だけど、自分が呟かなくても、かなり面白いのは事実なんですよね。特に最近は、沖縄普天間基地問題や、野中氏の官房機密費に関する発言などで、大変興味深い発言や事実を見つけることが多く、刺激的なんです。だから、しばらくはあんまり自分では呟かず、ほお! これは面白い、というのをどんどんリツイートしている状態です。たぶんフォローして下さる方のなかにはうっとおしく感じる向きもあるとは思いますが、こういう視点も面白いよとか、そんなつもりでどんどんリツイートしてるに過ぎませんで、こちらの意見を押し付けてるつもりは全くありませんのでお許し下さいね。ともあれ、twitterでは呟いてる暇がない。されど、リツイートするネタは無数にあり! といったところでしょうか。 ・新しい生徒さんとか 4月が猛烈に寒くて、体調も悪く、どうなるんだろうと思ってましたが、連休に入るや青空と爽やかな空気が広がるようになって、奇妙な天の帳尻合わせというか(?)、不思議な感じがしたものです(連休明けると途端に天気が悪くなるのもまた不思議)。4月はそれで、腰は悪いは、風邪がなかなか完治しないは、体調管理が難しかったですね。しかしそんな中でも、ひとり生徒が終わっては、またひとり新しい生徒が始まったりと、新鮮な気持ちで臨めています。人助けの仕事ですので、求められるのは有り難いし張り合いも出ます。 やっぱり改めて思うのは、年を取って行きますから、当然毎年中高生と年齢が離れて行きますが、だからそう感じるのかも知れないけれど、どんな物事でも、それについて感じているものの距離です。感覚がずいぶん違う。それは、もしかしたら自分も15、6の時そうだったのかもしれないけれど、もはやそれがあまりに遠過ぎるわからないのか・・・これがはっきりしないのですが、それでも面白いのは、自分の変化。今では否定的な感情は殆ど湧いて来ず、むしろ微笑ましいというか、もうさすがに高校三年生でも私とは26,7違うからというのもあるかも知れませんが、親子みたいな感覚になって来ているんですよね。だから、無茶苦茶だったり非常識だったり頓珍漢だったりする子も多いのだけれど、まあそれもご愛嬌で、昔みたいに腹も立たなくなっていて、かといって諦めたり見捨てたりしているのでもなく、話をきいてあげて、少しずつこちらの言う方に歩み寄らせるよう、心の柔軟性、弾力性をつけさせてあげたいというか。よく価値観が違う云々を言う子は多いのですが、大切なのは想像力や歩み寄りですからね。違うのは当たり前、だからこそ歩み寄らなきゃって。そのあたりをあれぐらいの年齢の子に伝えるのはとっても貴重で、だからどう伝えられるかが大事だなぁとよく思います。もちろんこっちも弾力性を与えられるんですけどね、学校のことや友人達のこと、カードゲームやアニメ、アイドルなど、普段全く触れる事のない最近の子供達の世界の情報をやたらきかされたりしてる訳ですから(笑)。 まあそういうのもあって、昔よりはこうやってものを教えたりするというのが楽しくなっているのもあります。だから、ますます音楽創作が遠くなるのかも知れませんけれど。 ・買った本、読んでる本とか 最近はそういう訳で、なかなかまとまった時間が取れないので、移動時間に本を読みたくて、ちょっと古本屋があるとすぐ漁ってしまうのですが(笑)、こんなのを買いましたね。 ■「喜怒哀楽のうた」佐高信(徳間文庫) これは冒頭の俳優の故・成田三樹夫の箇所が面白いのです。佐高氏の高校の先輩にあたるこの怪優、私などは子供の頃は悪役だけのイメージだったのが、その後様々な作品に触れるにつれて、大変興味を持つようになったのですが、氏の弟が佐高氏と同級生で卓球部のダブルスを組んでいたというのもあって、より身近な話がきけたのでしょう、興味深かった。 ■「ヒコクミン入門」島田雅彦(集英社文庫) この方の小説は殆ど読んだ事がないのだけれど、エッセイにおける都会的でドライで、かつ自虐性(これが大事)も含んでいる文壇貴公子芸というか、独特のポジショニングは割と好きで、何かと言うとウェットで感情過多な成り上がり/叩き上げ風か、ユーモアの欠けたナルシストになりがちな日本の精神風土から遊離しているところがある意味安心して読める(安心して読んでいいのかわからないけれど)。 でも、これでも元はもう20年前に出た本なので、なんだか時代が懐かしい。 ■「大衆への反逆」西部邁(PHP文庫) 昔だったら西部氏にはもっと偏見があったと思うのだけれど、この一年ぐらい彼と上の佐高氏の「学問のすすめ」を観てましたから、彼の言う「保守」というものに対して、かなり武装解除が出来たというか、それどころか、自分もある部分はかなり保守だなあと、最近すごく思うようになりまして、手にとってみた次第。日本的な国家主義と一体になった保守というのではなく、英国流の、漸進的な進歩のなかで地域社会の大切な価値観を守りつつ、という保守ですね。そういえば、愛読しているこちらのブログの最新エントリー(池田香代子ブログ「保守主義の島 沖縄」池田さんは『世界がもし100人の村だったら』シリーズの著述で知られる方)が、まさに私の思う保守とピタリと合うのでした。まあそんなこんなで、彼の思想にもう少し触れてみたいなと思っていたところで、たまたま古本屋で発見した次第。 ■「不安の世紀から」辺見庸(角川文庫) この方のこの本もまだ読んでなかったけれど、たぶんいくつかはTVで観た記憶があります。90年代後半に、著者が海外の学者、作家、映画監督と来るべき21世紀について語り合った本。 ■「天才 勝新太郎」春日太一(文春文庫) 時代劇に関する資料性の高い本を近年相次いで出している著者による、勝新の生涯を追ったおそらく最新書。「座頭市」シリーズのみならず、「不知火検校」「悪名」「兵隊やくざ」といった作品も今でも楽しんでいるけれど、その裏話が色々読めて面白い。私の父と同い年である勝新に関しては、近年あるような、あまり例の薬物と借金のことばかりを元にワルとか無茶苦茶な人みたいなイメージを貼っても実態は見えて来ないと思う。戦中/焼け跡派であり、戦後の復興の中で溌剌とした志で立ち、苦しみながらも芸に生きたピュアな人・・・色々読めば読むほどそう思えるんですよね。そう言えば、上に貼った池田香代子さんのブログにも勝新が独房で描いた絵の話が出て来るんですよ。こちら。元々は南風椎さんのブログのこの記事です。絵もありますのでぜひ御覧下さい。 ■「ふたりの山小屋だより」岸田衿子・岸田今日子(文春文庫) これはmixiのボイスでも呟いたのですが、この姉妹によるエッセイも興味深いのです。妹さんの女優・今日子氏は既に故人。もちろん個性的な名優としても知られますし、自分の子供時代に限って言えば、ムーミンの声でよく覚えています。で、姉の衿子氏は絵本作家で、以前(昨年の12月末)絵本を色々紹介した時には書けなかった、私の子供の頃の愛読本「かばくん」で知られる方。でも、この方が同時にあの「アルプスの少女ハイジ」の主題歌とエンディングの作詞をしていたと知って驚いたんですよね(「アルプスの少女ハイジ」OP 、同EDテーマ )。本を読めば読むほど、この歌詞は軽井沢での少女時代と関係があるのかなあという気がして来たんです。勝新もそうですが、この方々は私の両親と同じ昭和一桁、いわゆる戦中世代。この世代の作り上げた文化は、再発見したり見直したりしたくなる豊かな源泉だなぁと改めて思う今日この頃なのです。
by penelox
| 2010-05-07 10:58
| 日々雑感
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