アルバム録音日記: 2011年2月9日、10日

2/9
まだこれからもう一人。しかし合間に浮かんだ"Dumb Luck..."の歌詞の一節は冬の雲間に一瞬差した一筋の光。希望に満ちた内容じゃないんですが、心が温かくなる。こういう瞬間が大事で、その一瞬の為にストイックにならないと、と思うんですよね。

2/10
結局今日は録音機材を全く触れず。でもこれも明日へのステップなのであろう! そう思うことにする(笑)。

「秋」アルバムと並行して録音して行くアルバム、こちらも12曲ぐらいにしようと思う。

2月は少し時間が出来るかと思ったけれど、相変わらず忙しくて、なかなか録音に集中出来そうにない。でも、いつもあっちこっちに移動してるので、良い意味で割と視野を広く保てるかも知れない。それが録音に上手く活かせるようにしたいな。結局どんな状況でも、考え一つですもんね。

それに、十代から色んな情報をもらうのもまた創作への新鮮な気持ちを保つのに良いのかも。最初の高校生は三島由紀夫の「金閣寺」が枕元にあって、カントやヘーゲル、ニーチェの話を振って来る。次の小学生はお母さんに内緒で生まれた頃のアルバムを沢山見せてくれた。最後の高校生は山口組〜美空ひばりからGantzの話になって、最後は臨死体験の話。刺激には事欠かないんですよね(笑)。こういう対話は貴重な財産で、こういうのがまた録音にどう生きるか、面白がってるところもあるんですよね。やっぱり考え方一つやなと(笑)。

・・・なんちゅうような話を、朝日ニュースターの「ニュースの深層」を観ながらつらつらと考えとりました。中東の興味深い話を色々聞けた。やっぱり中東の人々というと、22年前にイギリスにいた時出会った人達を思い出すなぁ。焼け野原から復興を果たした戦後日本を尊敬してくれる人達がホントに多くて、嬉しかったな・・


"Bells"の録音さらに。ブリッジのドラムを組み直し、サビ〜エンディングへ。曲の長さがだいたい見えてくる。4分前後になりそうで良かった。

ちなみに私フェイドアウトが好きなんで、この曲もそうなりそうです。

昔アメリカ人の友人で、フェイドアウトが嫌いという人がいまして、人の好みというのはわからないものだと思ったものです(笑)。私の好みも何故だかはよくわからないですが(笑)。

消えて行く・・・というのは遠くへ行ってしまう、というのと似ていて、それが好きなのかなぁ?
そういえば、私が4分前後の曲、特に3分半から45秒ぐらいが好きなのも何故なのか? (笑) ポップのフォーマットから外れたものなら何分でも良いのですが、ことポップロックとなるとこのあたりを基本と感じてしまうんですよね。

3曲目候補の"Spectrum..."という曲を作り始める。オルガンのコード進行を仮衣装としてかぶせておいて、アタマの中で鳴ってる音を改めてドラム、ベースで組み直す。まだどういうノリなのか自分でもはっきりわかってない状態。

最初は"Taxman"みたいな感じですが、途中から変わるのです。それで、まずイントロ部分をやって、Aメロは別にやって、後で合体させるつもりです。

明日もまた録音出来ない。でも、ベースラインや歌詞がずっとアタマで鳴り響いている。良いものは残る。大したことないものは消えて行く。自分というフィルターをひたすら信じて、明後日また頑張ろう! (笑)

こういう、モノ作りの日々の緊張感がやっぱり好きなんですよね。前のアルバムは2004〜5年に作ってましたんで、久々なんです。

体中の神経が音楽を作る方向に向かって行くというか、ある種スポンジみたいに吸収力が上がるんですよね(笑)。タイトルって、結構不意に浮かんだものを書き残していて残って行くんですが、何でそのタイトルかって言うのも、後の生活の中で、特に録音モードに入って来た中で、ピタッと符合することが多いんです。

だから、未来の自分に向けてある種の無意識か何かが宛てたような気がして仕方ない・・・そういう不思議な体験を一杯するんですね。これも面白いところです。

いわば、自分が未来にどこに行くか無意識が知っていて、そこにボールを投げ、未来の自分がそれをキャッチするみたいな・・・う〜ん、また感覚が時間外労働してしまう("senses working overtime" by XTC/笑)

たとえば、今作っている曲で言うと、"Spectrum Of Sundays"というのは、日曜日の残像/スペクトル・・・・ということなんですが、今は正直何を歌おうとしてるのか全くわからないんです。でも、これが、時間をかけて録音していると、あっ、この瞬間だ! って言う時が必ずやって来るんですよね。

この季節のこの日のこの陽光、この心境でこそ書きたいことがある・・・それがまさにこのタイトルで象徴出来るものだ、っていう瞬間が必ず来るんです。その時を逃さないようにしとこうというのがあります。緊張してるというのは、それを逃したくないからなんですよね。
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by penelox | 2011-02-12 23:49 | The Penelopes関連


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