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2月20日 アーニー・ガンダーセン氏 日本記者クラブでの会見


 先日出た「福島第一原発 ──真相と展望」の著者であり、こちらでも度々ご紹介したFairwinds Associates Inc.のアーニー・ガンダーセン氏がこの度来日され、会見を行いました。ぜひ御覧下さい。

Fairwinds Assocaites Inc.のHP

(内容詳細)
福島第一原発事故の直後、米テレビでメルトダウンが起きていると指摘した原子力技術者、アーニー・ガンダーセンさんが来日し、新著「福島第一原発 真相と展望」(集英社新書)について語り、質問に答えた。

福島第一原発のマークⅠ型原子炉について、設計上の問題を列挙した。さらに①放射能の封じ込めが設計上、最弱②地震・津波の情報無視③東電と規制当局の密接すぎる関係――­を指摘し、みな同じことしかいわない「やまびこ効果」で安全神話が広がった、と述べた。住民避難や廃炉、除染の課題をあげ、「日本政府は東電を守ることを最優先し、国民を­守ることは第二になっている」と批判した。また、原発建設の3条件として①冷却水の確保②地震③人口密度—をあげ、日本は①は十分だが、②と③からみて、原発は難しい、と­述べた。日本の国土面積は世界の0.3%なのに、世界の地震発生数の10%が集中し、世界のどこと比べても30倍の地震が起こる国だ、と説明。「100年に一度、ではなく­、1000年に一度のレベルで起こる地震に耐える原発は構造工学上、難しい」と述べ、「ほかの代替エネルギーを探す方が望ましい」と指摘した。使用済み核燃料の処分方法に­ついて、「私の学生のころから解決策は5年もあればできるといわれたが、その5年は一度も来なかった」と述べ、ガラス固化法は解決にならない、と説明した。

司会 日本記者クラブ企画委員 井田 由美(日本テレビ)
通訳 長井 鞠子 (サイマル・インターナショナル)





「福島第一原発 ──真相と展望」(アーニー・ガンダーセン・著 / 集英社新書)

2月20日 アーニー・ガンダーセン氏 日本記者クラブでの会見_b0022069_8532424.jpg

by penelox | 2012-02-26 08:57 | 震災/原発関連+社会全般


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