Take It Away / The Penelopes

from album "Inner Light"

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弟の渡辺聡の作品が展示されている神戸の兵庫県立美術館へ。阪神・岩屋から徒歩数分。海のすぐそばにあるので、寒いのなんの...。正直、場所的には前の近代美術館のあった阪急・王子公園の方がよかったなぁ。

最近神戸の湾岸地域がかくも再開発されているのか、というのを目の当たりにする。
阪神沿線も、もう昔みたいな阪神工業地帯や古い住宅街の雰囲気は薄らいでいて、高層マンションと観光誘致目的のハコモノ行政の象徴、って感じになって来ていると痛感。

高名な建築家や神戸ブランドを利用して立派なハコを整備、客集めを狙う...まずそんなマーケティングありき、の割には、思ったほど効果を上げているとは、とても思えない。しかし、既得権益を守りたい立場の人間からすると結局それしかできることがないのだろう、というのも想像に難くない。何か新しいことを始める時に、本当の意味でのクリエイティヴィティーとはある意味危険なものだ。それによって何かを変えられてしまうこと、既得権益を失うことはある立場の人間からすれば絶対に避けなければならない。クリエイディヴィティーとは、そんな守旧派にとっての利益になるかどうかとは無関係に存在するものだからだ。だから、そんなリスクは避けるに限る。しかし、先例にならい、リスクを避ければ避けるほど、出来ることは限られて来る。だから、どんどん同じものになって行く。個性も面白みもなくなって、ますますジリ貧になる。なればなるほど権威づけをしようとしてまたブランドに頼る。

そもそもが、まず既得権益だけを守ったところでスタートしている訳で、悪循環に陥るのは自然の摂理なのだ、そのことに、一体いつになったら気付くのだろう...ましてアートは、まずスポンティニアス(spontaneous: 自然発生的、自発的、と言うべきか)であるべきという前提がないと。それは、ハコモノ行政だけではいかんともしがたく、たとえば教育の現場から始まらないとどうにもならない。ハコを作ったら終わり、の土建屋国家的発想からひとっつも脱却してないのが、むなしいし悲しい。

TVや雑誌などマスメディアによるブランドの権威化でしかアートの浸透が達成されないなんて、悲しいね。しかもそれは、本当の意味でアートが身近なもの、リアルなものになるやり方ではないのだ。従順な消費者を大量生産する以上の方法論がない今の状況、ダメになるところまで落ちるしかないのかな...。

...とまぁ、悲観的な言葉はさておき。

今回の作品展、世界中の約8000点から選ばれた101点の作品を展示していて、そのひとつが彼の作品という訳です。2/20までなのでもう終わってしまいますが。

弟の作品はgoogleかyahooでイメージ検索をすると結構見つかります。ここに参考までにふたつ、作品を上げておきましょう。これはネットで見つかる絵だから、別にここで紹介しても良いだろう。

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(左)「ルーブル美術館」 "Le Musee' du Louvre" (2000)
(右)"residual"(2004)


渡邊聡の簡単な経歴を。

1987-91 京都精華大学 洋画専攻 (BA)
1992-93 Glasgow School of Art (PG)
1993-95 Glasgow School of Art (MA)
2002-03 文化庁芸術家在外研修員としてニューヨークに滞在。

個展
2004 TARO NASU GALLERY、東京 (also 1999, 2001)
2001 三鷹市芸術文化センター、東京
1998 オンギャラリー、大阪 (also 1999)
1996 コオジオグラギャラリー、名古屋 (also 2000)

グループ展
2003 "JAPAN RISING", The Palm Beach ICA, Florida
絵画新世紀」広島市現代美術館、広島
2000「方法としての絵画 システミック・ペインティング」、文房堂ギャラリー、 東京
「フィリップモリスアワード2000」、恵比寿ガーデンプレイス
「VOCA 2000」、上野の森美術館、東京
1999「Compact Disc V.A.,」、 神戸アートヴィレッジセンター、兵庫
1998「The Field of Vision」、京都四条ギャラリー、京都
1995 "SBC European Art Competition", Smith's Galleries, ロンドン
"Cluster", Collective Gallery, エディンバラ

以上、Taro Nasu Galleryからの転載でした。
http://www.taronasugallery.com/index.html

The Penelopesとの関連を書くと、デビューまでの初期はずっと手伝ってもらっていて、93年の1stアルバム"In A Big Golden Cage"では"Evergreen"、"Love Without Radar"でギターを弾いています。その後、4thアルバム"A Place In The Sun"では"Today"、5th"Inner Light"では"Take It Away"でそれぞれリードVoを取っています。

(左)In A Big Golden Cage / The Penelopes (1993)
(中)A Place In The Sun / THe Penelopes (1997)
(右)Inner Light / The Penelopes (1999)

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彼の好きな音楽はPaul Weller、R.E.M.、Edwyn Collins、The Smithsあたりではないかと。あと、Lou Reed、Long Ryders、Lloyd Coleなんかも。このへんに関しては私より聴き込んでいたと思う。ギタースタイルは、Peter Buck(R.E.M.)やPaul Wellerに近く(が、最近は殆ど触ってないらしい)、ボーカルスタイルは、Edwyn CollinsやRay Davies(The Kinks)をほうふつとさせる、というのが個人的印象。

下は2001年、三鷹の芸術文化センターでの、ワークショップの模様。子供たちに、シールで絵を描かせた模様。
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http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/artscape/recom/0104/tokyo/araki.html

こんな感じで現代美術シーンで活動中の我が弟。音楽でまた今後何か一緒に出来ればな、と私watanabeは思っている次第です。ご興味ありましたら、またいずれどこかで展覧会、個展などがありますので観に行ってやって下さい! !

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ベース録音再開。結構バタバタだったですが(ね、miyataさん^^;)、"Light"、"87"の2曲が終了。3月一杯でなんとかミックスは終わらせたいな。

http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/
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by penelox | 2005-02-19 21:18 | The Penelopes関連


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