from "The Grand Delusion"
親しくさせていただいている
かねぼんさんから、元クラッシュのミック・ジョーンズの最新情報をいただきましたので、こちらにご紹介。
Mick Jones(Ex-The Clash)とTony James(Ex-Generation X、Ex-Sigue Sigue Sputnik)が2004年5月、新バンドCarbon/Siliconを結成、活動中です。まだ1stアルバムのリリースには至っていませんが、いくつかの曲が
彼等のオフィシャルサイト、また日本ではかねぼんさんの
Carboon/Siliconのページで聴けます。日本語による最新情報もこちらでぜひチェックしてみて下さい。
個人的には彼等のサイトのdiscographyにあるフリーCD"The Grand Delusion"からの曲"Weapons Of Angel Delight"が凄く良かった。
アーシーなロックン・ロール(言うまでもないけれどブラック・リズム&ブルーズが下敷きとしてある、ローリング・ストーンズにも通ずるもの)にあのクラッシュ時代から変わらない独特の柔らかい声とポップなVoスタイル、メロディーライン、これでああ、ミック・ジョーンズだなとすぐわかる。そこにジグ・ジグ・スパトニックにあった近未来SF風(当時は早過ぎたのか?)ガジェット・ロッンクンロール的アレンジ。これはトニー・ジェイムスの味なのかな?考えてみればふたりの要素がそのまま出てると言えばそうなのかも、なんですが、それが今のNew Waveリバイバルな時代に実に自然に馴染んでいるのが良い感じです。
まあそれより何より、社会性あふれる歌詞...こればっかりは昨今の若手バンドにはなかなか出せない部分。かつてジョーンズ氏はみずからクラッシュの音楽を"reportive"(報告的)と語っていた(高校の頃、ミュージックライフに載ったんですよね、確か。あの来日インタビューは今となっては凄くベーシックな内容だったけれどとても印象に残ってます)。世界情勢に向ける鋭い視線が20数年前と全く変わってないところが新鮮な驚き。非常に励まされる思いです。