「ほっ」と。キャンペーン

カテゴリ:Tangerine Records( 7 )

Hold On / Rinaldi Sings

タンジェリン・レコード/リナルディー・シングスからの最新ニュースが入りましたのでここにアップ。

b0022069_19515972.gifRed Star Recordsingsから今月、80'sに活躍した英国のバンドThe Redskins(ザ・レッドスキンズ)へのトリビュート・コンピレーションCD"Reds Strike The Blues: A Tribute To The Redskins"が発売されました。






レッドスキンズは、86年にアルバム"Neither Washington Nor Moscow"(右下)をリリース。ソウル、ファンク、パンクなどを下敷きにした80's英国的な演奏とアジテーション的色彩の濃いボーカリゼイション、政治的に左翼的立場を鮮明にした歌詞、クラッシュ、スタイル・カウンシル、ビリー・ブラッグといった人達を連想させるバンド。
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Rinaldi Singsは彼等の曲"Hold On"をカヴァー。Red Star Recordingsのサイト、あるいはRinaldi Singsのウェブサイトで購入出来ます。
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by penelox | 2005-08-26 20:01 | Tangerine Records

CHRIS HUNT (Tangerine Records) INTERVIEW ( part 2)

タンジェリン・レコードのクリス・ハント氏へのインタビューのpart 2です。


-As a music fan

「音楽ファンとして」

Tang CD9 The Magic Attic / Direct Hitsb0022069_1761210.gif

8.あなたの音楽との最初の印象的な遭遇は何だったのでしょうか。

子供の頃は実際のところあんまり音楽にのめりこんではいなかった。70年代初めの音楽は僕を興奮させるものじゃなかったからね。パンクこそがまさに僕を音楽にのめり込ませたものだった、セックス・ピストルズ、バズコックス、ダムド、それにレックレス・エリックが凄く好きだった。彼等はみんな偉大なる「ポップ・フック」を理解してる連中だったよ。しかし、自分は服や映画、アート、音楽...これらでは60年代からの影響を受けてたから、パンクファッションは好きじゃなかった。そしてモッド・リヴァイバルがやって来て、突然、ひとつの名前で僕の関心のすべてを集約した、若者の熱狂的支持を持つバンドを発見した(注・シークレット・アフェアーの事)。

b0022069_1765934.gifTang CD10 Mod Gods! The Best Of The Moment / The Moment


9.お気に入りの5曲(またはアルバム)を挙げていただけますか?

僕のトップ5となると100ぐらい候補があるな...それに曲だといつも気分によって変わるしね。でもシークレット・アフェアーの"My World"はいつもそのリストのてっぺんにあるね。それにビートルズは自分のチャートには決して加えないんだ、だって彼等は良過ぎてね、別の惑星に存在してるようなもんなんだ。今日トップ5を挙げろ、となるとこうなるかな。

My World / Secret Affair(シークレット・アフェアー)
Mr Rainbow / Steve Flynn(スティーブ・フリン)
You're Alive / Rinaldi Sings(リナルディー・シングス)
White Horses / Jacky(ジャッキー)
Tellin' Stories / The Charlatans(ザ・シャーラタンズ)


Tang CD11 Come On Peel The Noise / Various Artistsb0022069_1774412.gif


10.あなたが音楽業界に関わるきっかけとなるような、音楽からの何か強烈な体験があったのですか?

音楽への関心を形成して行くものってのはたくさんあるんだけど、僕の場合2,3重要な出来事があったんだ。僕のシークレット・アフェアーへの情熱は僕に音楽ジャーナリストになろう、そう決心させることとなった。NMEに彼等のサード・アルバムの本当にひどいレビューが載ってね、その手のジャーナリズムに対抗する唯一の方法は自分で音楽について書く事だと、そう思った訳だ。

それと、15歳の時に初めてテレビで「ラットルズ」(英国の人気コメディー集団「モンティーパイソン」のエリック・アイドルがボンゾ・ドッグ・バンドのニール・イネスらと組んで作り上げた、ビートルズの足跡をパロディーにした架空のバンド・ラットルズのドキュメンタリーフィルム。もともとは76年のBBC制作の"Rutland Weekend"の1コーナーから始まったが人気を呼び、78年に米NBC"SaturdayNight Live"でこのドキュメンタリーが放映されるに至った)を初めて観たんだけど、それがビートルズの大ファンになるきっかけとなったんだね。で、過去4年間でビートルズに関して5つの雑誌と1つのCDで仕事をするに至った。

b0022069_1784079.gifTang CD12 Beat Crazy! The Best Of The VIP's / The VIP's


11.最近の音楽シーンをどう見ていますか?

かなり健全だね。以前と比べると今年はだいぶ新しい音楽を買ってる。カイザー・チーフスのアルバムは凄く気に入ってるし、フューチャーヘッズ、マジック・ナンバーズ、スリルズ、それにベイビーシャンブルズなんかも気に入っている。最近はケリーズ・ヒールズのレコードもよくかけてるな。


Tang CD14 Back From The Cleaners / The Cleaners From Venusb0022069_1794220.gif

12.あなたはモッドですか? あるいは「モッド・シーン」かブリティッシュ・ポップと呼ばれるようなものに所属しているという意識がありますか?もしそうなら、それらの最近の状況をどう見ていますか?

僕は長年英国モッドシーンに関わって来た。80年代にはモーメントやジェットセット、メイキン・タイム、タイムスやダイレクト・ヒッツといったバンドと深く関わり、現在はシークレット・アフェアーやリナルディー・シングス、それにコーズのクリス・ポープがやってるニューバンドであるポープとね。でも90年代はあまり関わらなかったね...いまでも自分のことをモッドだと考えてるし、ガレージには3台のランブレッタがある。だけどモッド・シーンの当時の有り様が好きじゃなかったんだな。新しいモッドは60年代からの影響を取り入れつつ新しい何か、クリエイティブな何かを作って行くものだと、僕はいつもそう思ってたよ。けど90年代はモッド・シーンてのはレトロ的になってしまい、何も新しい要素を取り入れないで60年代を焼き直すことになってしまった。ちょっと停滞してると思ったのさ。

13.90年代の「ブリット・ポップ」に関してはどう見ていました?

80年代の終わり、モッドはアンダーグラウンドに潜り、モーメントやジェットセットは解散、僕はしばらく新しい音楽への興味を失ってた。その時はもう音楽ジャーナリストだったから、好きじゃないバンドについて何か書くのにうんざりしてた。聴いてワクワクするようなものが何も見つけられず、だからサッカー雑誌に活動の場を移して、代わりにサッカーについて書いてた。

そこに突然、強烈で新鮮なそよ風のようにオアシスが登場した。彼等の登場は僕にとって、あるバンドについて本当に熱狂的な思いを持つことであり、B面目当てにレコードを買いたい、と思わせることであり、飛行機に乗って別の国まで行って彼等のライブを観たい、と思わせるようなことだった。まさに音楽への興味をもう一度かき立ててくれることだったんだ! 他にも好きなブリット・ポップバンドはいたよ、ドッジーやスーパーグラス...シャーラタンズとはとても仲良くしてるしね。しかしブラーは気に入らなかったし他の多くのバンドは好きじゃなかったね。僕にとってはブリット・ポップとはまさしくオアシスのことで、彼等こそがかつてのビートルズがやったのと同じやり方である世代を定義づけたんだ。


- Your work

「関わっている仕事」

14. あなたは音楽ライター/編集者としても働いているときいています。どういったものを普段書いているんですか?またそれは、どの雑誌ですか?

僕はフリーランスの雑誌編集者だ。UNCUT、MOJO、NME、それにQといった英国の大手音楽誌の多くのスペシャル・エディションを編集してる。MOJOでは3つビートルズ特集の編集をやったんだけどね、それが凄い反響で日本でも「Nowhere」という雑誌で日本語にさえなった(しかし奇妙なことにその日本版では僕の名前が削除されていたんだけどね)。またその3つはひとつの本にまとめられて英語とドイツ語版でも出た。Qでのオアシス特集やパンク特集で僕は編集者だったし、UNCUT誌ではカート・コバーン(ニルヴァーナ)、ブルース・スプリングスティーン、U2に関してのもやったよ。幸運なことにNMEではモッドの歴史に関してやビートルズのソロ時代についての特集も編集したんだ。他にも過去数年にわたってたくさんのCDのライナーノーツを書いてる、コーデュロイ、パープル・ハーツ、シークレット・アフェアー、コーズ、メイキン・タイム、それに一番最近じゃシャーラタンズのライブDVDのライナーを書いたね。

いまでもサッカーについても書いてるし日本のサッカー誌に書いたこともある。2002年には幸運なことにワールドカップのために6週間日本に滞在したんだ。で、サッカーファンとして日本国内を回ってビデオで旅行記を撮影したんだ。これがBBCでのTV番組"Beckham For Breakfast"の重要な部分となった。東京の中野にアパートを借りて、楽しい時を過ごし、たくさんの友達を作った。実際のところリナルディー・シングスのジャケットのデザインをした僕の友人は、東京にいた時に奥さんとなるマユミと出会ったんだよ。


15.レーベルに関しての将来のプランを教えて下さい。

スティーブ・リナルディーはもうすぐ2ndアルバムの録音を開始するよ。出したいなと思ってるものとしてはモーメントの未発表のライブアルバムがある。これは1988年のドイツでのツアーで録音されたもの。ミックスも終わってジャケットも出来上がったところだ。それと、リナルディー・シングスみたいな、時間と手間をかけられる別のバンドも探している。タンジェリン・レコードにピタッと合う音楽をゃってる人達じゃないといけないんだけどね。


Tangerine Records discography

(album/compilation)
Tang CD1 The Best Of The Jetset / The Jetset
Tang CD2 The Happiest Days Of Your LIfe / Paul Bevoir
Tang CD3 Golden Cleaners / The Cleaners From Venus
Tang CD4 Big Smashes / Squire
Tang CD5 The Best Of The Jetset Too / The Jetset
Tang CD6 Jump Back! / Dee Walker
Tang CD7 Get Ready To Go! / Squire
Tang CD8 Dumb Angel / Paul Bevoir
Tang CD9 The Magic Attic / Direct Hits
Tang CD10 Mod Gods! The Best Of The Moment / The Moment
Tang CD11 Come On Peel The Noise / Various Artists
Tang CD12 Beat Crazy! The Best Of The VIP's / The VIP's
Tang CD13 -
Tang CD14 Back From The Cleaners / The Cleaners From Venus

Tang CD016 What's It All About? / Rinaldi Sings

(single)
Tang CDS015 Avenues & Alleyways / Rinaldi Sings
Tang CDS016 Come Fly With Me / Rinaldi Sings

以上がスティーブ・リナルディー、クリス・ハント両氏へのインタビューでした。楽しんでいただけましたでしょうか。

お知らせ

Rinaldi Singsの1stアルバム"What's It All About?"を当方サイトを通じて特別に販売中です。b0022069_17104265.gif
バッジ、ポストカード付きです。詳細のお問い合わせ、注文は当方ウェブサイトからメールにてお願いいたします。数に大変限りがありますので、お早めにどうぞ。


Special thanks to Steve Rinaldi and Chris Hunt
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by penelox | 2005-08-21 17:27 | Tangerine Records

CHRIS HUNT (Tangerine Records) INTERVIEW ( part 1)



先日数回に渡ってお送りしたリナルディー・シングス(スティーブ・リナルディー)へのインタビューに続き、今回から彼が所属するタンジェリン・レコードのクリス・ハント氏へのインタビューを掲載します。

Tang CD1 The Best Of The Jetset / The Jetsetb0022069_2339346.gif

タンジェリンというと、言うまでもなくジェットセットもしくはポール・ベヴォワーのイメージが強い訳ですが、90年代におけるその歩みを振り返ってみれば、いわゆる英国ネオモッドへの理解の裾野をひろげるのに貢献した良質レーベルのひとつとも言えると思います。つまり、このレーベルがモッドのみならず60年代音楽や良質なブリティッシュポップへの愛に溢れた80年代のアーティストを深い目配りで紹介したことによって、80年代の英国ネオモッドに、たとえば(XTCらに代表される牧歌的な)英国サイケデリックリバイバルや、(90'sに再評価が進んだ)英米パワーポップ、そしていわゆる80年代の英国ギターポップetc...これら80年代の同時代の音楽とつながりがあった事、共鳴していた事がわかりやすく示されたと思うのです。個人的には、80年代はそういった動向がなかなか日本には伝わって来なかったので、このレーベルの80年代の「ミッシング・リンク」を埋めるかのような活動は非常に興味深く、私がpenelopesで2ndアルバムを出した時には(その感謝の気持ちも込めて)思わずCDを送ったものでした(ベヴォワー氏からおほめの言葉をいただいた時は嬉しかった。その後は時折やり取りをするようになりましたしね。96年秋に始めた私自身のレーベル、ボードヴィルパークがジェットセットのアルバムタイトルから来ている事の意味も、わかっていただけるかと)。

まあそのあたりのリリースのセレクトはもちろん、ベヴォワー氏の好みも大いに反映されていたとは思いますので、ここではあまり突っ込んだ質問はしませんでしたが、このレーベルの「モッド」サイドを最も握っていたと見られるハント氏、色々と興味深い話がきけました。

では、どうぞ御覧下さい。


About Tangerine Records
「タンジェリン・レコードについて」

b0022069_2343517.gifTang CD2 The Happiest Days Of Your LIfe / Paul Bevoir


1.タンジェリン・レコードは、いつ、どのようにして設立されたんですか?

タンジェリン・レコードは1992年にジョン・アシュワース、ポール・ベヴォワー、そして僕(クリス・ハント)によって設立された。ジェットセットのファンとして、ジョン・アシュワースが彼等の作品をはじめてCDで出すことに夢中でね、コンピレーションを出すことを提案して来たんだ。僕はジェットセットの右腕であり、バイオグラファーでありそして宣伝担当だったから、ポールが僕に、スリーブノートで関わり、アルバムをレビューしてもらう手助けをすることを依頼して来た。その1年かそれぐらい前にスモールタウン・パレード(ポールの新バンド)の3枚目のシングルのキャンペーンをしていて、それがすごくうまく行ってたから、ジェットセットのコンピでいくつか良いレビューをもらえるんじゃないかと期待が持てたんだね。レーベルはまあそのリリースから大きくなって行った訳だけど、本質的には最初の年はジョン・アシュワースのレーベルで、ポールと僕が濃密に関わる、という感じだった。その後準備を整え、我々3人がパートナーとなったんだ。


2.最初、何かコンセプトとか理想のようなものはありましたか?

とにかく僕らがCDになって欲しいと思うレコードを求めていた、そうすれば自分たちだけで聴けるからね。思い出して欲しいんだけど、当時はまだインディーシーンにはCDというものが大きく広まってはいなかった。そして他の誰も昔のモッドやサイケデリック、それにパワーポップの音源を再発していなかった。だから我々自身にとってのマーケットというものがしばらくはあったんだ。僕ら他のレーベルよりもそれぞれのCDに、より自分達の努力を注ぎ込むことに誇りを持ってたよ。他のレーベルがくよくよ悩んでるあいだに、僕らはたくさんの時間をデザインに費やし、たくさんの情報が詰まったスリーブノートの収まったブックレットをCDにセットしていった。

Tang CD3 Golden Cleaners / The Cleaners From Venusb0022069_2347782.gif


3.リリースされたもののほとんどが70年代終わりから80年代前半〜半ばのネオ・モッドあるいはブリティッシュ・ポップですよね。こういうセレクションは誰の手によるものだったのですか?

それは主にポールと僕によるものだった。僕らふたりとも80年代のモッドシーンには深く関わってた訳だからね。ポールは言うまでもなくジェットセット、そして僕はと言えば当時もっとも大きなファンジンのひとつであった"Shadows & Reflections"を運営していただけでなく、人気モッドバンドのひとつであるザ・モーメントのマネージャーだった。それにポール・ベヴォワーやポール・バルティテュード(アドバタイジング、後期シークレット・アフェアーの元ドラマーでのちジェットセットの作品のリリースでお馴染みのダンス・ネットワークを主宰)とはダンス・ネットワークの最初期から関わりがあった。1983年にジェットセットのクリスマス・フレキシディスクをリリースしたのはウチのファンジンなんだ、当時僕はまだカレッジにいたんだけどね。

その当時の他のバンドもみんな友達だった。だから僕らは一枚ずつCDを出そうとした。スクワイア、ダイレクトヒッツ、という具合に。言うまでもなくカタログのいくつかはポールか僕自身の管理下にあった、ジェッセット、ディー・ウォーカー、モーメントとね。しかし他の作品が連絡を取るのが大変でね、何年もかけて権利所有者にたどりつき許可をもらわなければならなかった。VIPsは集めるのがホント大変だったよ。


4.個人的に印象に残る(あるいはお気に入りの)リリース作品はありますか? もしあれば教えて下さい。

個人的に好きなアルバムといったら簡単だよ。リナルディー・シングスの"What's It All About?"だ。でも"The Best Of The Jetset"やダイレクト・ヒッツの"The Magic Attic"、ザ・モーメントの"Mod Gods"、VIPsの"Beat Crazy"も今だにとても好きだよ。実際のところ、リリースするまでそんなにすごいファンでもなかった唯一のものってのはクリーナーズ・フロム・ヴィーナスのCDだけだったんだ、けれどそれは彼等のことをきいたことがなかったからでね。彼等はポールの友人だった。

Tang CD4 Big Smashes / Squireb0022069_01334.gif


5.ポール・ベヴォワーはレーベルにスタッフとして参加していましたよね。日本ではタンジェリンを彼の個人レーベルとみている人達もいました(たとえばトット・テイラーのコンパクト・オーガニゼイションみたいな)。実際のところ、彼の役割はどういったものだったのでしょうか。

ポールはレーベルに深く関わりアルバムスリーブの殆どをデザインし、全てのアートワークにたずさわった。僕はスリーブノートを書き、宣伝やマーケティングを担当。そしてジョン・アシュワースがディストリビューションに関わり、メイル・オーダーでの販売や広告を切り盛りしていた。たった3人の友達が楽しみでレコードレーベルを運営していた訳だけど、不幸な事にそれがビジネスへと変わり始めて、楽しくなくなって行った。僕らは小さなレーベルで、1年に2,3枚のリリースしか余裕がなくてね。もっと大きなレーベルが僕らのマーケットに入って来ると競争できなくなった。

6,7年ぐらい前にポールが、もうこれ以上関わりたくないと決心してレーベルを辞めた。彼はニューアルバムを録音していて、それを別のレーベルで出すという考えを持ってた。ジェットセットの音源をタンジェリンでなくサンクチュアリーから再発するということを計画してたんだ。ジョンと僕はさらに数年レーベルを続けたよ、バックカタログを売り、新しいものは出さない、という方針でね。で、2003年に僕がタンジェリンレコードの名前を管理する権利を手に入れたんで、リナルディー・シングスのようなバンドによる新しい音源を出す場として再びレーベルを始めることにした訳。ジョンも今でも持ってる昔の音源を売り続けてはいるんだけど、現在タンジェリン・レコードというのは僕が運営しているんだ。

b0022069_055145.gifTang CD5 The Best Of The Jetset Too / The Jetset
Tang CD6 Jump Back! / Dee Walkerb0022069_062162.gif








-About the latest release "What's It All About?" by Rinaldi Sings
「最新作"What's It All About?"について」

6.このアルバムをあなた自身の言葉で紹介してもらえますか?

ある日"Mr.Rainbow"を歌うスティーブ・フリン(実際は"マーク・ワーツが変名で歌っていて、Teenage Opera"-注・"Grocer Jack, Grocer Jack"と子どものコーラスが眩いサイケ期の名表題曲で知られる-に収録される予定だった)を聴きながら、スティーブ・リナルディーと僕は、何故いまや誰もこういう音楽を作りたくなくなったのかと思ったんだ、響き渡るバイオリンにキャッチーなフックのある、っていう音楽をね。で、ラブ・アフェアーやファウンデーションズ、キース、ジョン・フレッド・アンド・ヒズ・プレイボーイバンドのレコードをたくさん聴いて、スタジオに入り、1968年のカーナビー・ストリートの最新バージョンみたいに聴こえるレコードを作ろうぜ...となった訳だ。今年の3月についにアルバムはリリースされ、その後は非常に順調に進み、いくつかの素晴らしいレビューももらった。

b0022069_0182919.gifTang CD016 What's It All About? / Rinaldi Sings


7.あなたはこのアルバムに"Tuned Percussion"で録音に参加していますね。具体的には何をされたんですか?レコーディングで何か面白いエピソードはありましたか。また、たいていあなたは人の録音に加わったりするのですか?

"Tune percussion"とは鉄琴や木琴のことだよ。それらが僕がプレイした楽器。"On A Magic Carpet Ride"で僕のプレイが聴けるんだ!それにアルバム中の"A Matter Of LIfe And Death"でも僕がその役割を果たしてるのが聴けるよ!

僕はいままで自分の好きなレコードの多くの録音に立ち会って来てて、時にはその録音に加われるという幸運にも恵まれて来た。ジェットセットのアルバムの殆ど全ての録音、ポール・ベヴォワーの最初のソロアルバム..."Do You Wanna Be In the Show"ではコーラスの群集の中て離れたところで声を出してるしね。ザ・モーメントのアルバムでも群集コーラスと一緒に加わってるし、最近レコーディングされたシークレット・アフェアーの"Time For Action"のニュー・ヴァージョンでも加わってる。

最近のMod Aid 20のシングル(注・リナルディーのインタビューも参照下さい。モッズ40周年を記念してスモール・フェイセズの"Whatcha Gonna Do About It"をカヴァーしたシングル。オリジナル・キーボードプレイヤーのジミー・ウィンストンが参加した他、B面ではスティーブ・マリオットの娘であるモリー・マリオットも加わった模様)でも録音に立ち会ってたけど、コーラスで一緒に歌うのは断ったんだよ。だってそうすれば、P・P・アーノルドとコントロールブースでふたりっきりになれるんだから。彼女は最も興味深く、美しい女性だったよ。

(part 2に続く))

b0022069_0232825.gifTang CD7 Get Ready To Go! / Squire
Tang CD8 Dumb Angel / Paul Bevoirb0022069_0241110.gif
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by penelox | 2005-08-17 23:59 | Tangerine Records

STEVE RINALDI (RINALDI SINGS) interview (part3)


-About Mod


18.あなたは自分が「モッド」であるという意識をお持ちですか?もしそうなら、そうなるきっかけは何だったんでしょうか?

僕は17才の時モーメントに加わった。彼等は当時最も人気のあるモッド・バンドのひとつだったんだ。モッズ達に好まれてる音楽も、彼等が着ている服装もいつも興味はあったけれど、モーメントに加入した時にモッドに「なった」んだと思う。モーメントは60'sソウルのDJを入れたたくさんのモッド・イヴェントでプレイしていて、このことが僕に全く新しい世界を切り開いてくれたんだ。素晴らしいことだったよ。以来、僕は自分のことをまさしくモッドと考えてるね。


19.英国のモッド・シーンを巡る最近の状況について教えていただきますか。

今のところとても健全な感じだよ。たくさんの若いバンドがライブをやってるのに加えて「年長」のバンド達、例えばスモール・ワールドとかコーズのクリス・ポープやシークレット・アフェアーのイアン( ペイジ)もライブサーキットに戻って来たんだ。僕もイアン・ペイジのためにしばしばトロンボーンを吹いたりする。最近"Mod Aid"(モッド・エイド)ってのに関わったんだけどね。それはスモール・フェイセズの"Whatcha Gonna Do About It"を再録音する、というものだった。そこにはローリング・ストーンズのロニー・ウッドやオーシャン・カラー・シーンのスティーブ・クラドック、P.P.アーノルド、トロッグスのレジ・プレスリー、クリス・ファーロウ、それ以外にもたくさんの人達が関わってる。そのシングルを記念してのギグはかなりの支持を受けたし、僕もそこでプレイするのを楽しんだよ。


-About your country


20.イングランド人として、(音楽に限らない)イングリッシュ・カルチャーについての最近の状況をあなたはどう見ていますか?

僕は世界の街の中でも最も多様な文化的生活のひとつを持つロンドンに住んでいる。文化的に経験したいと思うものは何でもここで見つけられるはずだよ。b0022069_23442469.gifウェスト・エンドの劇場が集中する区域は世界的に有名だし、たくさんのヴェニューやアートギャラリーがある。ライブミュージックのシーンはまた活発になって来てるから、僕は誰にでもロンドンを訪れることをお勧めするね。イングランドは非常に多文化的な国で、思うにそこが強みなんだ。


21.90年代の「ブリット・ポップ」シンドロームはあなたに何か影響がありましたか?

「ブリット・ポップ」ムーブメントはオアシスの大ヒットによって始まった。彼等の1stアルバム"Definitely Maybe"は1993年におけるすがすがしいそよ風で、長いことあんな新鮮に聴こえるものはなかったし、彼等のロックンロール的姿勢は見ていて凄いものだったよ。他のブリット・ポップのバンドというと、例えばブラーやエラスティカはあんまり感動させてくれなかったね。ブラーには1曲か2曲良い曲もあったけれど、オアシスこそがブリットポップのブームの中心だった。実際のところ1バンドのシーンだった訳だ! まあそんなこと言ってしまってアレだけど、ドッジーもかなり好きだったんだよな!


-About Rinaldi's future


22.次の活動について教えていただけますか? 次のアルバムや、シングルとか...。

最近は次のアルバムのために曲を書いてデモを作ってるところなんだ。できるだけすぐにスタジオで録音する準備をしないといけなくてね。うまくいけば2枚目のアルバムは1stほど録音に時間はかからないと思う、というのはスタジオでより経験を積んだから。新しい曲の感じにはとても満足しているし、今回は録音される前にライブで演奏できるという利点がある。ライブセットに新曲をひとつ加えたんだけど、ギグではホントうまくおさまってるし、そのことは凄い励みになるよね。


23.日本に来る予定などはあるのですか?

具体的なギグのオファーはまだないけれど、日本での関心は大きくなってるように思えるね。アルバムは今週日本の「イエロー・ビート」というラジオ番組で特集されることになってる(注・7/29、8/12に湘南ビーチFMにて放送されました)けど良いことだよね。だからうまくいけばすぐ日本に来ることを頼まれるんじゃないかな。前に一度日本にはあるバンドと行ったことがあって、すごく気に入ったよ。とっても美しい国だ。自分自身のバンドで戻れるなんて凄いよね!


24.日本のファンにメッセージをいただけますか。

僕の音楽を気に入ってくれると良いんだけど、そしてもし気に入ってくれたら君たちから便りがもらえると素晴らしいね。ウチのHPのゲストブックを通じて連絡してよ。もしリナルディー・シングスが君たちの素晴らしい国に来るよう依頼されたら、将来会うことだってうまくいけばできるだろうしね。


<お知らせ>


b0022069_23452889.gif彼等のアルバム"What's It All About?"を当方主宰のボードヴィルパークレコードのサイトを通じて特別に販売しています。バッジ、ポストカード付きです。詳細のお問い合わせ、ご注文は当方ウェブサイトからメールにてお願いいたします。数に大変限りがありますので、お早めにどうぞ!







...と、言う訳で、私penelox=watanabe(penelopes)による、リナルディー・シングスへのインタビューでした。いかがでしたでしょうか? 次はタンジェリンレコード主宰のクリス・ハント氏へのインタビューを掲載しますのでお楽しみに!

また、今後新レーベルのコンピに参加して下さるアーティストの皆さんへインタビューする予定ですので、こちらも楽しみにしていて下さい。
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by penelox | 2005-08-13 23:57 | Tangerine Records

STEVE RINALDI (RINALDI SINGS) interview (part2)

-About Steve Rinaldib0022069_1494697.gif


9.もし可能でしたら、出身地を教えてくれませんか?

イングランド南部のアルダーショットで生まれた。育ったのはケンブリッジ近くの小さな町でヘイヴァーヒルってところ。モーメントはそこ出身のバンドだった。今はずっとロンドンに住んでるよ。


10.あなたの名字のリナルディーというのは英国風にはきこえないですね。それは芸名なんですか? もしそうでないとすると、あなたのご先祖のルーツについて教えていただきたいのですが。

リナルディーは本名で、イタリアに由来してる。僕の曾祖父が1900年代の初めにカトリカという小さな漁村から若い頃ロンドンに来たんだ。


11.クレジットを見たんですけどあなたはマルチプレイヤーなんですね(ボーカルの他キーボード、トロンボーン、フレンチホルンをプレイしている)。子ども時代の音楽的環境について教えて下さい。

僕の祖父はロンドンのパブでピアノを弾いてた。父は軍隊にいた頃ドラムを学び、軍隊を離れると祖父同様に同じロンドンの「パブサーキット」でドラムを叩いていた、だから僕がとても幼い頃から音楽は我が一家の大きな部分を占めていたんだね。父は地元のブラスバンドに加わり、僕は8才になるとユース・バンドに入ってユーフォニウムという管楽器を演奏するようになったんだ。b0022069_14103833.gif
それから10代のうちにそれを卒業して今度はトロンボーンだ。それは大急ぎで学んだよ、というのはモーメントにトロンボーン・プレイヤーの空きがあったからね。オフクロはまた僕をギター・レッスンに連れて行ってたし、祖父が亡くなった時には彼のピアノをもらってね、それをまた自分で学んだという訳だ。


12.ところで、音楽以外で趣味(あるいは空いている時間に何かやってる事)とかありますか?

他に何かする時間ってのがないんだけどね、好きなのはサッカーをやったり観たり...あとはスクーターに乗ることだな!


-About music


13.あなたの好きな音楽についてです。もし可能でしたら人生に多大な影響を与えた5枚のアルバムを挙げていただけますか?

・Soul Years (part 1)/ Jackie Wilson(ジャッキー・ウィルソン)
・Johnny Johnson And The Bandwagon / Johnny Johnson and the Bandwagon(ジョニー・ジョンソン・アンド・ザ・バンドワゴン:英国のプロデューサー、トニー・マッコーレイ絡みで、70年代初頭に英国チャートでヒットしたアメリカ出身の黒人4人組。ヒット曲は"Sweet Inspiration"(全英10位)、"Blame It On The Pony Express"(全英7位)など。
・London Boy / David Bowie(デヴィッド・ボウイ)
・The Work Gets Done / The Moment(モーメント)
・Surf's Up / The Beach Boys(ビーチボーイズ)


14.ソングライティングについて。 何か注意を払ってることってあります? ソングライティングのコツとか、そういう何かに対して意識してることがありますか?

僕はたいてい曲が先に来る。歌詞を書くのは曲を書くより難しいと思う、だから最後まで歌詞を完成しないまま残してしまうんだよね。b0022069_14114884.gifしばしば曲が突然やって来ることがあるよ。アタマの中に、あるメロディーを残したまま目を覚ますんだ、で、メロディーの断片が浮かんで来たら録音しておくディクタフォン(速記用の録音再生機器)を持っててね-後でそれをプレイバックして曲にして行く訳。場合によっては誰かが言ったフレーズをきいてそれが歌詞のフックになることもあるしね。


15. どういう状況で曲は生まれると思います? あるいは、望めばどんな時でも浮かぶものなのですか?

僕の場合は必要な時に曲を書く傾向があるね! たとえば今はずっと曲を書いてるけど、それはもうすぐセカンドアルバムを録音することになるからなんだ。思うに、曲を書く際にどんなムードにあるかがその曲に影響を与えるんじゃないかな。もし憂鬱な気分だったら出て来る曲はそれをよりよく伝えるだろうし、ハッピーな気分だったら、たとえばアルバム中の曲"Happy"なんかそうなんだけど、そういう結果になるよね。注文されて曲を書く方が難しいと思うんだ、たとえば「さあてと悲しい曲が欲しいな」なんて思って、悲しい気分じゃなかったら大変だよ。ミッチ・マレー(ジェリー&ザ・ペースメイカーズの"How Do You Do It?"や"I Like It"で知られるソングライター)やテディー・ランダッツォ("Going Out Of My Head"など多数の名曲で知られるソングライター/プロデューサー)のようなソングライターは注文される通りに曲を書けるんだろう、電話で注文されてね、ある種のタイプの曲を頼まれて、すぐにそういう曲が書けて...でたいていそれでヒットするんだよな! すごいことだよね。


16.ソングライターとして、あなたがいつも書きたいなと思うような理想的な曲ってありますか?

僕はいつも完璧な3分間ポップというものを追い求めてるよ。スティーブ・フリンの"Mr.Rainbow"("Teenage Opera"で知られるマーク・ワーツが変名で1967年に出したシングル)みたいなね、音楽がキャッチーなだけじゃなくて、(音楽そのものが)歌詞をうまく捉えていたり描いているみたいな...そうやって音楽の全体を作り上げている曲だ。音楽と歌詞がこんな風に一緒になってる曲というとあとはクイーンの"Don't Stop Me Now"("Bicycle Race"が超有名な、78年リリースの7枚目"Jazz"に収録)かな。ポール・マッカートニーはシンプルにきこえる曲が書けるけれど、曲をバラしてみると分かるよ、いかに彼のソングライティングがクレバーかってことに。"Penny Lane"はその素晴らしい例だ-シンプルに聴こえるけれど7回もキーが変わる、そしてこのキーの変更が歌詞を引き立たせる手助けをすべき箇所で行なわれてる訳。別の例で言うと"Here There And Everywhere"なんかもそうで、シンプルなメロディーが、普通じゃない、しかし美しく組み立てられたコード進行に支えられているんだな。もしこんな曲のひとつに少しでも近づく曲が書けたら、凄く嬉しいね。


17.前のバンド(モーメント)と比べて、あなたのソングライティングは変わりましたか?

そうだね。前のバンドではまず曲を書いてそれをエイドリアンに演奏してみせる、でバンドには他にもソングライターがいて、アイデアを巡ってあれこれすったもんだがあって、でたいていエイドリアンが曲を良くする凄いアイデアを持っててね。今は完全にひとりでやるからね。僕自身のソングライティングは良くなったけれど、それは全部僕の責任になるし、もしある曲にお手上げになってしまうと解決するのが難しくなる。そういうのは前のバンドだったら、エイドリアンがたぶん僕ひとりでは思いつかないようなアドバイスを持って来るんだけどなぁ、っていうケースなんだよね。
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by penelox | 2005-08-11 14:19 | Tangerine Records

STEVE RINALDI (RINALDI SINGS) Interview part1

今回から数回に分けてRinaldi Sings(リナルディー・シングス)のインタビューを掲載します。なお、後程当方HPでも同じものを掲載(原語版も含めて)します。


b0022069_14142020.gifAbout Rinaldi Sings and album "What's It All About?"


1.このリナルディー・シングスはいつ、どのようにして始まったのですか?

リナルディー・シングスは3,4年前に録音プロジェクトのアイデアとして始まった。音楽ジャーナリストでありザ・モーメントのマネージャーでもあったクリス・ハントと話をしてね。僕らふたりとも60年代後半のブリティッシュ・ミュージックが好きだった、でっかいオーケストレイション、壮大なテーマ、そこに人なつこいメロディー、というやつだ。それをライブバンドにするつもりはなかったよ、というのは、レコーディングに16人以上のミュージシャンが関わる訳だから。だから純粋に録音プロジェクトして意図されたものだった。しかし去年アルバムの録音を終えた頃には、出来に凄く満足したんで人数を減らしてライブをすることにした。しかしその「人員削減」バージョンは8人のバンドでライブをやる、ということなんだけどね。


2.あなたはザ・モーメントというバンドにいましたよね。このバンドについて説明して下さい。

ザ・モーメントが僕の最初のバンドだった。すごくたくさんのコアな支持者がいるモッドバンドで、僕はそこにトロンボーン・プレイヤーとして加わった。誘われたのはとても嬉しかったよ。4年間そこにいて、イギリスやヨーロッパをツアーした。ありとあらゆるところでプレイしたよ、ドイツやイタリア、オーストリア、オランダ、それにスイスなんかでね。とても楽しい経験で、グループのシンガーでありソングライターのエイドリアン・ホルダーからはソングライティングに関して多くのことを学んだ。モーメントのメンバーのほとんどとは今でも定期的に会ってるよ。


3.プロデューサーのイアン・ショウについて教えてくれませんか?

イアン・ショウはモーメントの録音曲の殆どでエンジニアリングを担当した。ムード・シックスやエドワード・ボール(元タイムス)のような人達ともやってる。彼はまたニック・ヘイワード(元ヘアカット100)やケヴィン・ローランド(元デキシーズ・ミッドナイトランナーズ)とも仕事したことがあるよ。ボーカルを録音することに関してきわだった才能を持つ優秀なエンジニアー/プロデューサーだ。完全主義者で、リナルディー・シングスの音はボーカルハーモニーがとても大事だったから、彼の選択の狙いは明らかだった。彼は素晴らしい仕事をしてくれたし、今後の録音にも関わって欲しいと思ってるね。


4.ポール・ベヴォワーについてです。最初彼とはどのようにして出会いましたか? また、彼はこのアルバムでどんな役割を果たしたのですか?

最初ポールのことはジェットセットのソングライターとして知っていた。僕は大ファンで、彼等のアルバム"Five"(1988年リリースとなるThe Jetset最後の作品)の何曲かでプレイすることにさえなった。エドワード・ボールやイアン・ショウとともに彼もモーメントの録音曲の多くに関わった訳だけれど、彼の60年代の音楽についての知識はそりゃ凄いものでね。彼は"What's It All About?"の録音セッションの多くに関わり、僕がまだ完成させてなかったいくつかの曲に歌詞を提供してくれた。他のソングライターがそばにいて僕の曲を聴いてくれるというのはすごく助けになることだった。彼はホントに僕が曲を良くしたり洗練させたりする手助けになるようなアドバイスや励ましの言葉をくれた。僕も同じことを彼の曲のひとつに対してしたんだ、"Matilda Flies"という美しい曲なんだけど僕が彼のためにオーケストレイションとアレンジをした。それを"What's It All About?"のセッション中に録音したんだけど、うまく行けばB面かコンピレーションCDでリリースする機会があるだろうね。


5. エドワード・ボールに関して。彼の名前をクレジットの中に発見しました。彼は実際のところこのアルバムで何をしたのでしょう?

直接アルバムの録音に関わった訳ではないんだ。彼は最近短編映画を作り始めていてね、我々の"Avenues And Alleyways"のビデオを撮影することに興味を示したんだ、その曲が去年リリースした1stシングルだったんだけど。彼はゴロツキ達とあと様々な「狂った」登場人物達からなる素晴らしいシナリオを書いて、許されざる恋愛話にこれらのキャラをうまく織り込んだ。撮影してる時はとても楽しかったし出来栄えも気に入ってる。うまくいけばまたエドワードともっとビデオを作れると思う。もし僕らのプロモクリップを見るのに興味があったらウチのウェブサイトで見れるからのぞいてみて。


6. アルバムを録音する際、何かはっきりした方向性はありましたか? たとえば、アルバムをよりよく聴かせるために注意を払ったポイントとか。

アルバムが、まるで1968年に録音されていて、最近発掘されたかのような...そんな風に聴こえて欲しかった。ラブ・アフェアーやファウンデーションズ、キースのようなバンド、それにロング・ジョン・ボールドリーやジャック・ハマーのような英国のソロアーティストたち、こんな人達のたくさんのレコードを聴いたよ。曲がオーケストレイトされてる方法にとても注意を払ったし、彼等がやっていたのとおなじぐらい良い作品にしようとした。


7. アルバムの出来には満足していますか? 私はすごくグルーヴィーでキャッチーだと思いました、60年代後半/70年代初めのポップアルバムを思わせるもので。しかし同時にきわめてモダンに思えるところもある - まるで俯瞰的にポップミュージックの黄金期を見渡したかのような。熱はある、しかし客観的な部分もある...それがこのアルバムがかっこ良いと思う理由です。何か良い反応はありましたか?

君はえらく親切だね。このアルバムがレトロ的であるのと同様にきわめて現代的に聴こえると君が思ってくれて光栄だ。それが終了した録音物を聴く事に関しての楽しいことのひとつなんだからね。b0022069_14173961.gif僕らたくさんの好意的な反応、素晴らしいレビューをたくさんもらってる。NME(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)はこう言ってる、僕が「間違いなく21世紀のスコット・ウォーカーだ」と。これなんか読んでて凄く嬉しいことだよ。他にも英国を代表する雑誌-レコード・コレクターとかタイム・アウト、それにデイリー・メイル...たくさんの雑誌に加えてそういうところでも良いレビューを書いてもらった。


8. 2曲カヴァーがありますよね、キキ・ディーの"On A Magic Carpet Ride"とトニー・クリスティーの"Avenues & Alleyways"。素晴らしい出来だと思います(特に前者は最高のノーザン・ソウル・ポップに仕上がっている)。が、それよりもそのチョイスが極めて興味深い。誰がそれらを選んだのでしょう? これらの曲に関して何か特別な思い出があるのですか?

カヴァーに最初に選んだのが"On a Magic Carpet Ride"だった。この曲ずっと好きでね、この曲がよくかかってたオールナイトのモッドクラブに行くのを思い出させるんだ。僕が使う楽器を全て持ってる曲だったし、オリジナルはリナルディー・シングスでやりたかった音だったから、カヴァー曲として録音するのに完璧なレコードだった訳。それにあまりよく知られてない曲だからボーナス曲になるかなって思ってね。

"Avenues And Alleyways"は殆ど偶然から出来上がったものだ。僕らドラムトラックを録音していてね、一時間ぐらい早く終わったんだ。その時のドラムだったファビアン(・ベアード)が、将来使えそうなリズムを録っとかないかと提案した。僕はトニー・クリスティーの"Avenues And Alleyways"のレコードを持ってたんで将来B面に使えるようにドラムを録音しよう、って言った。彼はトニーのバージョンにただ合わせてドラムを叩くのを録音した。で、他のパートをアレンジし、録音してから、出来にとても満足したんでそれが最初のシングルになったんだ。オリジナルは70年代初めの英国のTVドラマ"The Protectors"(邦題「プロテクター電光石火」ロバート・ボーン主演のスパイアクションドラマ。1971年から1973年まで放映)の主題歌なんだよ。

(part2に続く)
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by penelox | 2005-08-10 14:39 | Tangerine Records

Happy / Rinaldi Sings

from album "What's It All About?"

英国タンジェリン・レコードからニュースが入りましたので、ここにご紹介。

b0022069_1233522.gifリナルディー・シングスが明日7/29(金)、湘南ビーチFMの番組"Yellow Beat"(PM8:00〜)で紹介される模様。




最初に"Happy"が流れ、その後9:12頃から4曲"On A Magic Carpet Ride" "Rollercoaster"、"You're Alive"、"Lucky Day" が放送されます。b0022069_1223545.gifスティーブ・リナルディー本人からのメッセージも聴けるそうなので、湘南、逗子方面の方、ぜひお聴き下さい。パソコンからオンラインでも聴けますので、ぜひどうぞ!


今後このカテゴリーでは、タンジェリンのアーティストの最新情報もアップして行きますのでお楽しみに! !
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by penelox | 2005-07-28 12:06 | Tangerine Records