カテゴリ:The Music Lovers( 6 )

The Music Lovers "Former Miss Ontario"

 私のパソコンではうまく観れないので紹介するのがどうも無責任ですが...
 新レーベルコンピに参加するサンフランシスコのバンド、The Music Loversの映像です。

こちら。

 b0022069_11104268.gifちなみにこの曲は1stアルバム"The Words We Say Before We Sleep"(左)の曲。
 彼等のインタビュー(Matthew 'Ted' Edwards、Jun Kurihara)も載せておりますので、ぜひどうぞ。

こちら。

 個人的には、初期のTom Waitsとか、Craig Davies(80年代末に活躍したマンチェスターのシンガー)にも通じる世界を感じますね。 やさぐれた、くたびれたかのような酩酊感のあるネオ・アコースティックというか。

 とにかく彼等もまた独特の音楽をやります。

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by penelox | 2006-07-06 00:01 | The Music Lovers

The Music Lovers interview(part 4)

栗原淳インタビュー(2)


ソロ時代


 ーネロリーズ解散後、ソロアルバムをリリースされましたよね。それは日本語で、当時の70年代日本語ロックリバイバル的なムードにも合っていると思ったんですが、その後ガンガン行く...って感じでもなかったですよね。少し迷いが出てらっゃるのかなとか、勝手に邪推してましたが、本人的には如何でしたか?



 ソロを始める前後には、サニーデイ・サービスの影響がありました。彼らのアルバム「東京」がとても気に入っていて、遡るかたちで日本の60−70年代ロックをたくさん聴いていました。はっぴいえんど、はちみつぱい、ジャックスなどです。ソロ一作目は結局サニーデイにも無理言って一部参加してもらい、あとはAsa-Changと作りました。楽しいレコーディングでした。2作目は、冨田恵一さんのプロデュースですが、あれは本当に(悪い意味ではなく)オーバープロデュースというくらいに元曲をアレンジしていただきました。その頃はシュガーベイブみたいな「アーバンロック」もありなんじゃないか、ということになって、そういう方向へ持っていくべく冨田さんにお願いしたわけです。

 ソロの2枚は今でもとても気に入っています。ネロリーズのものと比べると、先ほどの質問にあったような、「明確な理想」がありました。もっと売れるとよかったですね。別にお金がほしいというのではなく、売り上げはメジャーレーベルにおける尺度になりますから、売れなかったらもう自分の好きなことはできません。もちろん音楽を続けることはできますが、いろいろと環境が変わってしまうので、前と同じようにはもうできなくなってしまうのが残念です。


ーSolo album discography


b0022069_2333182.gif月の王(1997)








b0022069_23331763.gifフェイク・ムーン(1998)




 




 ー思うに90年代半ばから2000年代初め以降沢山出て来た女性アーティストは、周りのディレクションがかなり大きかったと思うのですよ。才能がどうとかと言う以前に、スタッフが揃ってたもん勝ち、みたいな。だからそういう意味で当時外から見てて、栗原さんもったいないなぁって、思ったものです。
 でも、先程のお話(ディレクターやマネージャーのその後)をききますと、ネロリーズや栗原さんの持っていた要素が、ノウハウ(と言うとやらしい言い方ですが)としてこの頃の女性アーティストにずいぶん使われた気がしますね。つまり、栗原さんの持ってる新しさをさらに下世話に応用したのが宇多田ヒカルであり、浜崎あゆみであり、椎名林檎ではないかと...もちろん音楽性は違いますけれども。洋楽への立ち位置とか、女性アーティストとしての新しさとか。要するに(全体的にそうだったのかも知れませんが)「渋谷系」初期の人達の持っていた要素が、そういうスタッフによって持ち去られて、これらのアーテイストに(ある意味口当たりの良い音楽のスパイス、として)使われて行ったというのは、共通してるんでしょうね。個人的にはそれがちょっと悲しくもあります。
 もしもっとうまく立ち回ってたらあのへんに負けないぐらいの評価、セールス、あるいはポスト渋谷系的なシンガーソングライターの道もあったんじゃないか...とか思ったりします?  すみません、失礼な質問で。そうなって欲しかった、というのではないんです。ただ、時期的に全てが少しずつ早かったのかな、と思ってしまうんです。
 ですから、もう少しエラそうにして良いんじゃないか、というのがあるんですよ。こんな風に宣言して欲しい訳です、 私があなたたちの道を作ったのよ、って(笑)。




 それは私が自分で言っても仕方のないことだと思います。むしろ渡辺さんが記事にしてこそ意義のあることなのかもしれません。ただ、個人的に、浜崎あゆみなどを見ていて思い当たるフシもあるんです。たとえば私の元マネージャーにプラダとか、ルイヴィトンとか、ブランドイメージみたいなのを教えたのは私だったと思うし、浜崎さんがブレイクした要因の一つは、ブランドイメージだったと思うし。プラダの洋服とか着て雑誌にのってましたよね。彼(元マネージャー)が浜崎さんの担当になったのは本当に彼女がブレイクする寸前でしたので、何か符号するものを感じました。

 もともと、早すぎたバンドとかが好きだったので、自分もそうなってしまったと思うことにしています。誰かがのちのち評価してくれればいいと思うし、別に誰も評価してくれなくても構いません。自分自身の人生としては、今のほうが幸せだと思うし、利口になったと思うし、今の仕事も合っていると思うので、過去についてはほんとうに執着がありません。



そして、今



ーまた自分中心で活動しよう、というのはありますか? やっぱり今のご自身による表現というのも聴いてみたいなと思うのです。今、そういう計画、もしくはそれを考えたりすることはありますか?
 たとえば、ネロリーズを再結成するようなプランはないのですか?




 自分のプロジェクトについてはずっと考えています。アイデアを練っていて、メンバーの目星もついているのですが、曲をつくってどんどん前に進んでいく、という段階にはまだきていないみたいです。こういうのはもう、自然に啓示みたいなのがあるのを待たないと仕方ないと思っているので、今はまだその時ではないのかもしれないと思うことにしています。サンフランシスコに来てから、エクスペリメンタルなバンドをしている人達やサウンドアーティストみたいな人達と知り合って、そういうパフォーマンスにもよく足を運ぶので、今までとは違った感じで音楽に影響を受けていると思います。b0022069_23424561.jpgまた、現代音楽にも興味が出てきて、たとえばフィリップ・グラスやテリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、モートン・フェルドマンなどの作品を聴き込んだり、かと思えば60,70年代の名盤みたいなものも見直したりしています。キンクスの「アーサー」とか、イーノの「ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェット」、CANの「タゴ・マゴ」とか。ジョン・ケイルのソロ作なんかも常に聴いています。そのへんの影響も、新しいプロジェクトには出るかもしれません。

 ネロリーズ再結成については、全く考えたことがありません。第一、あれはもう私のやりたい音楽ではないので、演奏して楽しめるとは思えません。ネロリーズという過去があってよかったとは思いますが、もういちど繰り返そうとは思いません。



 ーもしファンの方がどうしてもネロリーズを聴きたい、観たい、ってなったら如何でしょう。一夜だけの再結成とか、そういうのも考えませんか。



 今のところは全く考えません。それはまた過去への執着というテーマに戻るわけですが、何しろ執着がないので、もう一回やりたいとも思いません。ただ繰り返しになりますが、ネロリーズをやっていて良かったと思います。



 ー最近よく聴く音楽は何ですか? 気に入ってるバンドなど、ありますか?



 前の質問で答えたとおり、最近はあまり新しいバンドを聴いていないような気がしま
す。あるときは新しいバンドばっかり聴いて、急にやめては昔のレコードを聴きこむ、という波をここ数年は繰り返している感じです。



  ー栗原さんから見て現在のアメリカのインディーシーンは如何ですか? 注目すべき動きなどはありますか?



 地方差があると思うので一概には言えないですが、サンフランシスコに限って言うと、数年前からエクスペリメンタル全盛という感じでしょうか。その一方、Devendra Banhartみたいな吟遊詩人系の人も人気がありますね。アコースティックな楽器を使ったエクスペリメンタル系もあります。まあ、いろんなシーンがあるのでまとめて言うのは困難ですね。



 ー日本人として、アメリカの現状(音楽に限らず)をどう見ていますか? やっぱり、避けて通れない話ですけれど、昨今のアメリカの世界への文化的、経済的、政治的影響度は凄まじいものがありますよね。それに対して、最近では危機感を募らせる向きも世界中で増えて来ています。日本でも、小泉政権になってから、よりアメリカ依存というか、盲従と言われても仕方ないような外交追従が強まって来ていますよね。
 で、その一方で、そこでの不満が、中国や韓国に対する反発方向にばかりズラされてる気がします。




 サンフランシスコは伝統的にリベラルな街です。ゲイ、レズビアンの人たちが多く暮らしているというのにも現れています。ここにいるとどうしてもリベラル=民主党的思想に影響されるし、アーティストはほとんどリベラル支持ですから、みんなブッシュが嫌いです。b0022069_2341579.gif
 2年前の大統領選挙のときには、やはりアメリカ全体ではいまだ保守なんだ、という事実を思い知らされました。サンフランシスコにいると誰も共和党なんて言いませんから、自分がいかに麻痺しているのかを知りました。

 だいたい、ブッシュの大きなミステイク、というか陰謀は、9.11を境に、世界をテロ支持か反テロかの2つに分けてしまったことだと思います。こういうdualismは大変危険ですし、敵対心を招くので、まさに戦争をあおるようなものですよね。
 それもこれも保守的反動=西洋中心主義からきているものです。

 私は政治的意見は持たないことにしていますが、人文科学的トレンドから見た場合でも、このdualismというのは古い考え方で、すでに70年代にエドワード・サイードをはじめとする人文学者たちが、西洋中心主義に異議をとなえています。
 つまるところ、アメリカというのは巨大な保守主義の国だといえます。東海岸の諸州およびカリフォルニアだけが例外で、一つの同じ国だと呼ぶのが難しいくらいだと思います。
 とりとめなくなってすみません。


 
 ー私はアメリカの音楽にはもちろん大きな影響は受けていますが、モノを作る立場としてこのあたりで、凄く考えてしまうんです。自己の内面にあるアメリカをどう対象化するか...みたいなところで。アメリカに暮してらっしゃる立場で、アメリカについて日々感じることって色々あると思いますが、もしよろしければ少し教えていただけませんか?



 住み始めたころによく思ったのは、自分が日本人(またはアジア人)であることを意識したことが今までなかったなあ、ということです。特にサンフランシスコには非常にいろんな人種の人々がいますから、自分がどういうoriginかというのを話す機会が増えます。今はもう慣れてしまいましたが、最初のほうは抵抗がありました。
 アメリカといってもサンフランシスコはかなり特異な街です。たまに違う街や田舎に行くと、驚くことがたくさんあります。
 サンフランシスコは住みやすい街なので、私はここが気に入っています。


 
 ー音楽とは関係ないのかも知れないですが、プードルがかなりお好きなようですね。どのような思い入れがあるのか教えて下さい。



 b0022069_23443516.jpg犬のなかでは一番好きです。なぜなのかはあまり深く考えたことはないですが、小さいときに初めて飼った仔犬がプードルだったからでしょうか。今も母の家でプードルを飼っています。


 ーネロリーズ、そして栗原さんのファンの方にメッセージをお願いします。



 いつになるかはわかりませんが、また自分の音楽をつくるときが来ると思うので、そのときにはまた聴いてくださるとうれしいです。



(栗原さん、そしてエドワーズさん、丁寧にご回答下さり、本当にありがとうございました。)

Special thanks to Matthew 'Ted' Edwards and Jun Kurihara.
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by penelox | 2006-06-11 23:59 | The Music Lovers

The Music Lovers interview(part 3)

 前回までのメインライター、マシュー・エドワーズ氏へのインタビューに続き、栗原淳さんへのインタビューをお届けします。彼女のこれまでの活動(ネロリーズ〜ソロ〜ミュージック・ラヴァーズ)も見渡した、大変貴重なお話がきけたのではないかなと思います。

 私watanabeがネロリーズを初めて知ったのは、90年の夏。奈良のぼうしレーベルからいただいたカセットテープに収録されていた"Cadillac For Montevideo"、まだポルスプエストからCDを出す以前の彼女達のその曲は、まさに今何かが動いている事を感じさせるもので、当時24歳の貿易会社社員(私)は、大いに刺激を受け、更にデモ作りに励んだものです。そのわずか1、2年後には同じレーべルに在籍することになるとは、思いもよらなかった. . .。

 そんな、個人的な思い入れもちょっと加わった、特別なインタビューとなりました。



b0022069_14342690.jpg栗原淳インタビュー(1)

ミュージック・ラヴァーズのメンバーとして


 ーThe Music Lovers加入のいきさつを改めて、教えていただけませんか?


 簡単に言うと、モノクローム・セットのビドが、テッドに私を紹介したというのがきっかけです。

 もう少し詳しく言うと、当時2004年でしたが、ビドがアメリカツアーをしたいと思っていて、アメリカの各都市で自分のバックバンドをしてくれる人たちを探していたのです。私がサンフランシスコに住んでいることを彼は知っていましたから、私にも打診があって、テッドにも別に打診があった。それで、テッドがそのとき、アコーディオンを弾ける人を探しているという話題を出したら、ビドが私をテッドに紹介した、というわけです。


 ー入ってみてどうでしたか? 立場としては、メインライターではありませんよね? もともと自分が中心で音楽創作をされてたのが、そういうポジションでバンドのメンバーになるというのは、如何でしたか?


 非常に学ぶところが多い、というのが本音です。b0022069_14322772.jpg
特にアレンジをしていく過程が非常に面白い。技術的なレベルが高いというのもありますが、お互いに化学反応を起こしてひとつの曲を作っていくという作業がこんなに面白いものなのか、と毎回思います。以前は私が曲を書いて、アレンジもだいたい頭の中にあって、というパターンが殆どでしたから、今やっているようなことははっきり言ってしたことがありませんでした。こういうのはやはり、人が作った曲だから自由な発想で取り組めるのではないかと思います。

b0022069_14372851.gif もう一つ、このバンドに参加したころ私は修士課程の最後の年で、論文を書かなければならなかったため、もう毎日毎日本や資料を家にこもって読み、図書館にも何時間も居座るというような生活でしたので、外に出て音楽をやるというのは精神衛生上よかったです。それも、自分のバンドではないから細かいことはしなくていい、ただ演奏すればいいという立場ですから、良いリクリエーションという感じでもありました。



ーもし差し支えなければ、ですが、大学では何を勉強されてたのですか? というか、そもそも、アメリカに渡られた理由からおききすべきでしょうか(もし不都合でなければ、教えて下さい)。


 サンフランシスコに初めて行ったのは99年で、Moonraceという私のソロプロジェクトのライヴをするのが目的でした。その時、いろんな人と知り合いになったのと、また、サンフランシスコっていい所だなあと思ったのがそもそものきっかけでしょうか。

 それとは別に、大学時代にネロリーズをやっていたせいもあって、あんまり真面目に勉強しなかったのに後悔している面もありまして、また学校に戻るのもいいなあ、と思っていました。結局、サンフランシスコ州立大学の大学院に入れましたので、そこで比較文学を専攻して、3年半ほどかかってMaster of Arts, いわゆる修士号を取得しました。よその大学に移って博士課程に進むというのも考えたのですが、もう自分の限界かも、と思ったし、日本に帰って、いろんなつてで大学で教えることもできるかもしれない、などという思いもあって結局博士課程はやめることにしました。でも結局こちらで結婚してしまったし、今は仕事も見つかり、サンフランシスコにある翻訳エージェンシーでプロジェクトマネージャーや編集者をやっています。この仕事はなかなか面白いですよ。もともと日本の大学でも仏文でしたし、アメリカでも比較文学というと、翻訳理論なんかも含んでいますので、勉強したことを結局仕事に生かすことができた感じです。

 しかし、今でも文学と音楽はやはり自分のコアになるもので、この二つの分野で将来また表現をしたいと思っています。



 ー今、バンドではどんな役割を果たしていますか。担当楽器はもちろんわかりますが、それ以外に何か果たしてる...みたいなのはありますか?



 平均年齢の引き下げと、ビジュアルでしょうか(笑)。


ー今回のアルバムでは個人的にテーマ、課題としていたこととか、何かありましたか?


 b0022069_14355125.jpgプロデュース的な面で、アイデアがあった場合はがんがん通しました。選曲に関してもバンド内で一時意見が割れたことがありましたが、反対しているメンバーを必死に説き伏せたりしました。自分の曲というのはどうしても客観的に見られないけれど、人の作った曲というのはとても公平に見ることができるので、個人の思い入れではなく、美的側面、芸術的側面を大事にしようと思いました。



 ー日本人が全くいないバンドにいる、というのは如何ですか? 大変な事などありますか


 大変だと思ったことは全くないです。特に音楽の話になると、私もイギリスやアメリカの音楽を聴いて育ちましたから、バンド内で「こういう感じ」などというニュアンスを伝える場合でも、みんなで分かり合うことができます。



ネロリーズ時代


 ーネロリーズ時代についてです。今、改めて振り返ったりすることはありますか?


 そうですね、まあ、ありますね。
 特にアメリカに来てからでも、ネロリーズを知っている人に出会ったりしますし、やっていて良かったと思います。The Music Loversでカレッジラジオに出演することがたまにあるのですが、そういう局に行くと、ネロリーズのレコードを持っていたりするので、たまにかけてもらってますよ。


 ー私は個人的にはポルスプエストに所属していたこともあって、デビュー当時の10代ぐらいのおふたりを見ているのですが、あの頃、自分の置かれた状況にどれぐらい意識的でした? 当時「ネオアコ」的、「渋谷系」的なムード、というのがあって、どこか業界デッチ上げ風の女性デュオ(注・ちょっと言い方に語弊があるかも知れませんね。栗原さん、そして関係者の皆様、申し訳ありません)に仕立て上げようとしてるような風潮があったように思うんですね。でも、そういうのにおふたり自身はホイホイ乗ってる感じはしなかった。あくまで自分のやりたい事を貫いてる感じがしたものです。ご本人たちはそういうの、どう感じてたのかなって思ったんですよ。また、周囲からのプレッシャー、みたいなのはありました?



 当時は、周りには騙されないぞ、と思っていましたが、今から考えるとやっぱり何にも世の中のことがわかっていませんでしたね。ポルスプエストというのは不思議なレーベルで、実態は東芝というメジャーですから、まあ言えばレーベル自体の目標はあっても、理想というものは殆どなかったと思います。純粋なインディペンデントではなく、誰も自腹を切ってレコードを作るわけではないですから、向こうもどこまでレーベルとしてやっていることを気に入っているのかよくわかっていなかったはずです。そのため、すべてが中途半端に終わってしまったのだと思います。

 ネロリーズというバンドに商品価値はあったんだろうけど、レーベルも変にアーティストの個性を大切にするという妙な政策をとっていたので、結局商品価値に対する見返りがあまり得られなかったというのが今の私の見方です。あと、宣伝とかもいまいちどうやっていいのかわからなかったんでしょうね。


(注・当時のポルスプエストのプロデューサー鶴田氏はのち宇多田ヒカルを売り出し有名になった。また、彼女の話によると、ソロ時代のディレクターがその後椎名林檎の担当になって成績を伸ばし、また同時代のマネージャーはその後Avexに移り、浜崎あゆみのディレクターとなり成功したとの事)



 ーそうですね。私も当時、レーベル自体がそもそも英国インディーからしてよくわかってないな...という感じが凄くしましたね。「今、サラレーベルの勉強してるんです」なんて言われて力が抜けたもんでした(苦笑)。まあ、仕方なかったのでしょうけれど。その後出て来たレーべルなんかの方が、もっと上手かった。ポルスがやった事を元に して、うまく立ち回ってましたよ。そういう意味では、ポルスはまだある種試金石的 な側面が強かった気がしますね。「こんなレーベル、どうしたら良いんですかねぇ〜」 みたいな事、若手社員に相談された事ありましたからね。私も一応アーティストやっ ちゅうの(笑)。


 そんな感じでしたね。レーベルももっと割り切って、商品価値を基準にして商売するべきだったと思います。


 ー当時鶴田さんと新幹線で東京までずっと一緒だった事があるんですけど、ヒップホップとかR&B系とかNY最先端(?)のレコードをやたら抱えてたんで、後になって思うとその頃から宇多田ヒカルのお父さんなんかと接触があったのかなぁと思ったものでした。


 そうですか。鶴田さんは流行に敏感でしたね。まさに業界人というか。これも80年代糸井重里的な表現ですが。それでも私は鶴田さんのことは今でも嫌いじゃありませんよ。ロンドンとかニューヨークとか、いろんな場所に一緒に行って、楽しいこともいっぱいありました。彼も所詮サラリーマンですから、最終的にはトップからの指示でレーベルをたたむことになったけど、今でもあのレーベルを任されてたら、いい線いってたんじゃないでしょうか。



 ー当時はどういう音楽を作ろう、という明確な理想はありました? 最初から英国音楽への知識と愛情が強くありましたよね。当時どういう音楽をよく聴いていたんですか? ギタリストのカズミさんはどうでした? 好みに関してはかなり共通してました?


 当時は、だいたいイギリスのインディーバンドです。パステルズとか、サラのバンドとかひととおり全部好きでした。マンチェスターのバンドも好きで、よくクラブに行っていました。こういう音楽を作ろうという明確な理想はなかったと思います。もっと自然に自分の中から出てくるような感じでした。それがオリジナリティに結局つながったのかもしれません。

 和美ちゃんについては、中学生くらいのときには私がミックステープ(懐かしい)なんかを作ってプレゼントしていたような気がします。後々彼女はフレンチポップとかラウンジミュージックが好きになっていましたね。



  ー中高生の頃って、同じような音楽が好きな人って、周りにたくさんいました? 当時のイメージでは、天才少女二人組、という印象でしたが、学校では目立つ存在だったのでしょうか。



 同じような音楽を聴いている人は全然いませんでした。そのせいで年上の友達が多かったです。大学に入ると、ちらほら同じような趣味の人がいて、先輩にもいろいろ面白い人がいたので楽しくなりました。大学時代に知り合った人たちとは今でも仲良くやっています。


ーNelories album discography

Mellow Yellow Fellow Nelories(1992)b0022069_1439630.gif








Daisy(1994)b0022069_14394361.gif








Starboogie(1995)b0022069_14402728.gif








(part 4に続く)
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by penelox | 2006-06-05 23:59 | The Music Lovers

The Music Lovers interview (part 2)


マシュー・エドワーズ インタビュー(2)

b0022069_1431472.jpgMatthew Edwards interview(2)

 -ソングライティグの過程についておうかがいしたいです。誰かが最初に歌を持って来るのですか? それとも、曲の一部から始まってジャムセッションで完成させるのでしょうか? あるいは全く何もないところから始めて、最後に歌詞を乗せるのでしょうか? 私には最初あなたがギターだけで他のメンバーの前で歌い、それから他の音を加えて行くように思えるのですが(注・これは音楽を作っている者としての勘)。



 そう。俺が歌詞と曲を書き(たいていギターでね)、グループがそこから曲をアレンジして行く。"I Don't Mind"だけが例外で、淳の曲を俺が書き直した、だから共作した、と言える。もっとソングライティングでコラボレイトをしたいね。



About songwriting process. Anyone brings a song first? Or beginning with part of a song and completing by jam session? Or starting from nothing and adding lyrics finally? It seems to me that first Matthew sings in front of the members with guitar only, then adding the other sounds...


Yes, I write the words and music (usually on guitar) and the group arranges the song from there.There are exceptions - 'I don't mind' was me re-writing a song of Jun's,so we co-wrote it. I'd like to do more collaborative songwriting.



 -タイトルや歌詞についてです。ありがちなポップミュージックのやり方とは全く違うものがありますよね。ちょっと説明していただけますか? 旅への思いのようなものを感じますし、悲しみや人間存在の儚さをある種非喜劇的なやり方で扱っているというか。


 そう、確かに悲しみを扱っている。つまり、喪失を扱っている訳だ...自分達自身をシニカルだったり踏みつけられた風にはしたくない。恋に落ち、可能性を持ち、オープンでいるという...ああ、そしてそこには多くのセックスもあるな!
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About titles and lyrics.there seems to be something quite different from the way of the usual pop music. Could you explain about them? I feel something like wanderlust, and dealing with sadness, frality of human existence in some tragicomical way.


Yes, dealing with sadness definately; dealing with loss... not allowing ourselves to become cynical or downtodden. Falling in love. Remaining capable and open... oh and lots of sex in there too!


 -あなた方について、「ほぼ全員が非アメリカ人のバンド」という情報をきいていたからなのかも知れないですが、他のアメリカ人のバンドでは持ち得ない視点を持っているように思えるんですよ。そして、それがあなた方の音楽の独自性にもつながってるんじゃないかと。

 アメリカに関する現在の状況は、あなたの目にはどう映りますか(音楽的であれ、政治的であれ、何でも構いません)?



 俺はこの国を愛してるよ...アメリカに住むもっと多くの人が、何がアメリカを実際偉大なものにしたのかを理解してくれたらいいのにな。たとえば、ウォルマートやマクドナルドとかってのは、基本的にはアメリカ的なものではないんだけど、それを誰もわかってないし気にしてもいないようだ。


Though it may be because I heard the information about you being 'almost non-American' band, you seem to have the viewpoint that other American bands can't have, and that leads to the uniqueness of your music.
How does the current situation about America look in your eye (musically or politically or whatever)?



I love this country... I just wish that more people in the US had a better grasp on what actually made America great. For instance, Walmart, McDonalds et al are all fundementally un-American and no-one seems to see it or care.


 -バンドの未来について教えて下さい。はっきりしたプランはありますか。日本に来る予定は?


 日本はぜひ行きたいね。淳の母国だし、(イングランド同様)帝国としての過去を持つ島国だ。この類似点が魅力的なんだ。まずはそっちのレーベルで我々の作品をリリースしてもらわないといけないよな??? ホントにすぐにでもそうなって欲しいんだよ。
 
 グループとしての「プラン」に関しては、前にも言った通り、3枚のThe Music Loversのアルバムを出して、それで終わりだ。


About the band future. Is there any clear plan? And will you come to Japan?


We would LOVE to come to Japan. It is Jun's home country and (like England) it is an island race with an imperial past - I find these parallels fascinating. First, we need to get a label to release us there??? I really hope we make it there soon.

Regarding a 'plan' for the group, as i have said, there will be three ML's albums then the group will finish



 -終わりなんですか? 何か理由があるのですか? その後はどうするんです?


 世捨て人になるかもな。


>is there any reason? have you got any plan after that?


I might become a hermit.


 ...(質問に困ってしまった。)最後に、バンドの名前です。凄くインパクトがあってストレートですよね。何故この名前にしたんですか?


 単にケン・ラッセルのひどく陳腐な同名映画を観て、この名前が厚かましくてセクシーだと思ってね。それでさ。


Finally about the band name. so strong and direct. Why did you choose it?

Simply, I had seen Ken Russells awful camp film of the name and thought the name was bold and sexy, so...


 追加の質問として、彼自身の事についても少しきいてみた。


 -あなた方のサイトにあるバンドの歴史を読みましたが、「テッド(Edwards氏の事)はビンゴの呼び出し係、パーク・レンジャー、賞を受賞した若き作家などを経験した」とありました。どんな賞を取ったんです? 作家として身を立てることを考えたりしていたのですか? あるいはいまでもそんな計画があるのでしょうか?


 2つ賞を貰ったことがある-10歳の時に"How and Why"ブックス(英国の教育機関)から、ディック・ターピンという追いはぎ(18世紀の路上強盗。美男で、庶民のヒーローとして喝采を浴びた)についてのエッセイで賞を取ったんだ。「8-11歳のベストエッセイ」ということだったと思うな。

 17の時にはオブザーバー紙がスポンサーのクリエイティブ・ライティングのコンテストで3位になった。
b0022069_1452363.jpgそれは異人種間の恋についての短編だった。実際はあんまり良い出来じゃなかったんだけどね。

 大学では文学を学んだんだが、作家になりたいという意志は全くなかった。むしろ、得意だったもの、という感じだ。


I read the history of the band on your site, which says 'Ted was at various times a bingo-caller, a parks-ranger, and a prize-winning young writer'.What prize did you win? did you think about establishing as a writer? Or still have the plan?


I won two writing awards - When I was 10 I won a prize from 'How and Why' books (an English institution) for an essay I wrote on Dick Turpin, the highway man (a thief of the road). I think it was 'best essay 8 - 11 years-old'.

When I was 17 I came third in a creative writing contest sponsored by The Observer, and English daily newspaper: It was a short story about inter-racial love. Not much good really.

I did study lit at college, but not with any intention of being a writer. Rather, it was all I was'good' at.


 -よろしければ、あなたのお気に入りの作家や本を挙げていただけますか?


「贋金つくり」アンドレ・ジイド、"Christie Malry's Double Entry" B.S.ジョンソン、「炎に消えた名画」チャールズ・ウィルフォード、"If this is a man/The Truce"プリーモ・レーヴィ、デヴィッド・グーディスの本全て、"Scoop"イヴリン・ウォー、「フランケンシュタイン」メアリー・シェリー、"Testament Of Youth"ベラ・ブリテン、「大地」エミール・ゾラ、ニック・トーシュ、ジョージ・オーウェル、ジャン・ジュネ、アンジェラ・カーター、ウィンダム・ルイス、パトリシア・ハイスミス、デレク・レイモンド。


>If possible, could you name your favourite writers and books?


The Counterfeiters - Andre Gide, Christy Malry's Own Double Entry - BS Johnson, Burnt Orange Heresy - Charles Willeford, If this is a man/The Truce- Primo Levi, All David Goodis' books, Scoop - Evelyn Waugh, Frankenstein -Mary Shelley, Testament of Youth - Vera Brittain, La Terre - Emile Zola, Nick Tosches, George Orwell, Jean Genet, Angela Carter, Wyndham Lewis, Patricia Highsmith, Derek Raymond


The Music Lovers official site

MySpace.com


Guide For Young People (new album coming soon)b0022069_13482233.gif








-The Music Lovers Discography-

Cheap Songs Tell the Truth EP (Nov.2003)b0022069_1349781.gif









The Words We Say Before We Sleep (October 05, 2004)b0022069_13494327.gif









(part 3に続く)
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by penelox | 2006-05-31 23:59 | The Music Lovers

The Music Lovers interview(part 1)

 Matthew Edwards(Vo/G)、Jon Brooder(B/Harmonica)、Bryan Cain(G/Vo)、Jun Kurihara(Vo/Accordion/Keyboard)、Colin Sherlock(Dr)の5人からなるアメリカはサンフランシスコのグループ、The Music Lovers。
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2003年にインディーレーベル、Le Grand Magisteryと契約を交わし、"Cheap Songs Tell the Truth EP"(2003)、"The Words We Say Before We Sleep"(2004)と順調にリリースを重ねる。

 近々3枚目となる作品(フルアルバムとしては2枚目)"Guide For Young People"を発表する彼等、縁あって私watanabeが今年秋に大阪のCDショップVelvet Moonさんとスタートする予定の新レーベルのコンピレーションに参加していただくことになり、ここに中心人物のMatthew Edwards、そしてこのニューアルバムから正式メンバーとなったJun Kuriharaのインタビューを数回に渡ってお送りして行くことと相成りました。

 なお、Kuriharaさんと書きますと、わかる方もおられるでしょう。そうです、元ネロリーズであり、ソロアーティストとしても活躍しているあの栗原淳さんです。私watanabeのThe Penelopesが最初に在籍したレーベル、ポルスプエストの看板アーティストであったあの方。現在はThe Music Loversのメンバーなのです。

 こちらがThe Music Loversのオフィシャルサイト。

 こちらがMySpace.comの彼等のページ。


 マシュー・エドワーズ・インタビュー(1)

b0022069_114057.jpgMatthew Edwards interview(1)

 -活動の歴史を拝見しますと、それぞれのメンバーが独特のバックグラウンドをお持ちですね。みなさんはどのように出会い、そしてどのようにしてThe Music Loversはスタートしたのでしょうか。何があなた方を結び付けたのでしょう。また、かつてやってらしたバンドThe Hairdressersについて教えていただけせんか?


 Jon Brooderとは俺がサンフランシスコでキャバレーのMCをやってて、彼が演奏しに来た晩に出会った。何回か俺の昔のバンドThe Hairdressersを観に来てね。それでウチの当時のベーシストが抜けた時に加入するよう誘ったのさ。彼は凄い存在感のある奴だと思ったんでね。他のThe Music Loversの創立メンバーはもうひとりの英国人、Paul Comaskyだった(注・語っているMatthew Edwards氏もバーミンガム出身の英国人)。彼はメーンでメキシコ料理店をオープンするために辞めた。

 栗原淳とはお互いがモノクロームセットのツアーに加わるように頼まれた時に出会ったんだ。ふたりともその時は断ったんだけど、ポップミュージックへの愛、服、それにジャン・ジュネを通じて結びついた。Bryan Cainは俺がキャバレー時代から知っていたんだ、イカれたカントリーをやるバンドでギターを弾いててね。Colinはもともとアイルランド出身の船長。地元でのショーを観に来て、そして一緒にやりたがったと、まあシンプルな理由さ。

 The HairdressersはパンクロックのJudy Garlandと言うべきかな - 誤解された、美しい、しかし、つんのめるようなエモーショナルな、ドラッグに塗れた音楽だった。

 何が俺達Music Loversを結びつけたかと言えば、どうしようもないほどの必要性からだな。


According to the band history, each member has some unique background. How did you meet and the band get started? Could you tell me about the previous band 'The Hairdressers'? And what do you think made you get
together?



Jon Brooder and I met when I was MCing a cabaret evening in San Francisco and he came down to perform. He came to see my old group The Hairdresers a couple of times,and when our bass player left I invited him to join. I just thought he was a very charismatic individual. The other founder member of The ML's was Paul Comaskey, another Englishman... he left to open a Mexican restaurant in Maine. Jun Kurihara and I met when we were both approached to join a touring version of The Monochrome Set. We both declined, but bonded over a love of pop, clothes and Jean Genet. Bryan Cain I knew from the cabaret days when he'd been guitar player for an extraordinary country drag act. Colin is a former sea captain from Ireland...
he approached us at a SF show and wanted to play - simple.

The Hairdressers were punk rock Judy Garland's - missunderstood, beautiful, but stumbling and emotional and full of drugs.

And what do you think made you get together?

Desperate need.


 -The Music Loversを始めるにあたって、何か理想のようなものはありました? 特定のバンドや音楽とか。何か目標とか(音楽的にでも何でも。経済的にでも)。


 経済的なものは全く無かったな! 俺が唯一規範としていたのはThe Music Loversがグループとして持っているビジョンを絶対に薄めない、ということだった。エンターテイナーであり、そして最も重要なことなんだが、率直でいる、ということ。人生はアイロニー(皮肉)には短か過ぎる。ユーモアはイエス、アイロニーはノー、といったところだ。


In the beginning, was there any certain ideal - certain band or music? and any goal(something musical or whatever, even financial)?

Certainly not financial! My only criterea was that The Music Lovers would never dilute the vision we had of the group - to be entertainers and most importantly to be candid - Life is far too short for irony, humor yes, irony - no.


 -メンバーのうち4人がアメリカ人ではないですよね。それはあなた方の音楽を説明するのに強調されるべきことでしょうか?それともそうではない?


 強調されようと無視されようと、それは俺には殆ど重要な事ではない。しかし、コスモポリタンがこのグループを構成していて、我々の趣味の広さが最終的な音に関して作用しているのは間違いないね。

b0022069_1114335.jpgFour of the members seem to be non-American. Do you think it should be emphasized in decribing your music ? Or not?

Emphasised or ignored - it means little to me. However, the cosmopolitan make up of our group and our very varied tastes must come into play regarding our final sound.


 -あなたにとっての印象に残るような年代(注・子供の頃、という意味で書いたのですが、ちょっと使う言葉を間違えましたね、すみません)に影響を与えたアーティストを教えて頂けますか?


 今が俺にとっての印象に残る年代だよ- まるでルネッサンスのようなね! 子供の頃ってことかい?オヤジやオフクロのレコードコレクション、それに友達の家で聴いたやつ - 70年代のエルヴィス(プレスリー)、ロックステディー、ジュディー・ガーランド、PJ・プロビー、マール・ハガード、ハーブ・アルパート、ザ・ムーブ...あたりになるかな。10代の頃は、パティー・スミス、 マーヴィン・ゲイ、ローラ・ニーロ、X-レイ・スペックス、オンリー・ワンズ、ディスコ物、ボブ・ディラン、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、TSOP(The Sound Of Philadelphia)、ポストカード・レコード...このあたりだな。


Could you name the artists who influenced on you in your impressive age?


This is my 'impressive' age - like the rennaissance! Do you mean when I was a kid? I'd have to say my Mom and Dad's record collection and the stuff I heard at friends houses - 70's Elvis, rocksteady, Judy Garland, PJ Proby,
Merle Haggard, Herb Alpert, The Move... as a teenager - Patti Smith, Marvin
Gaye, Laura Nyro, X Ray Spex, The Only Ones, disco, Bob Dylan, Velvet
Underground, TSOP, Postcard Records...



 -あなた方の周囲で、音楽的に近いなと感じるバンドはいますか? サンフランシスコはあなた方のやってるような音楽をやるのには良い場所ですか?


 サンフランシスコは綺麗な街なんだが、俺はここでは全く孤独な生活を送っていてね、最近のシーンについちゃ全くもって何も知らないな。The SermonとThe Holy KIssは好きだけどね。


Have you got any band around you that you feel close to you musically? Is San Francisco a good place for you to play the music like yours?


SF is a beautiful city, but I lead a pretty reclusive life here and I am
none to au fait with the current scene. Though I do like The Sermon a lot
and The Holy Kiss...



 -ニューアルバムの曲をいくつか聴かせていただいたのですが、前作"The Words We Say Before We Sleep"よりももっと元気で活き活きしてると思いました。前作は、もっとラウンジっぽいというか(ありきたりな言い方にきこえたら申し訳ないです)ソフトというか...でも新しい曲はもっとポップロック寄りというか、インディーミュージックにさほど興味のないかも知れない人達も引き付けるように思えるんです。こんな劇的な変化をもたらしたのは何なんでしょうか。それは意識してそうなったのでしょうか、それとも自然な流れだったんでしょうか?



 へえ〜っ、俺は実際のところニューアルバムは前作より遥かにインディーっぽいと思ったんだけどな。前のアルバムは、絶望の中、ひどい場所で、しかし希望を持って書かれた- 新作はロマンティックで好戦的で、よりノイジーでセクシーだ。

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もし前作が"Scott 4"(Scott Walkerのアルバム)とすると、今回のは"Kilimanjaro"(Teardrop Explodes)かDexy's(Dexy's Midnight Runners)の1st、って感じだ。全ては自然に起こることなんだ- The Music Loversは学んでこうなるんじゃない、我々は自然とこんな感じなんだ!


I heard some tracks from the new album, which were more cheerful, livelier than the last "The Words" CD. "The Words" sounded more "loungy"(I'm so sorry if it sounds too cheesy), soft... but the new songs seem to be more pop rock oriented, seem to attract more audience who may not be so interested in indie music. What brought you such a drastic change? Were you very conscous of doing so? Or natural course?

Wow, I actually thought that the new album was far more indie than the last! The first record was written in desperation, in a bad place but with hope - The new one is romantic and belligerant, noisier and sexier. If 'Words...'was our Scott 4 then 'Lovers Guide...' is our Kilimangaro or Dexy's first. Everything happens naturally -The Music Lovers are not studied, we are naturally like this!

(part2に続く)
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by penelox | 2006-05-29 23:59 | The Music Lovers

The Former Miss Ontario / The Music Lovers

from album "The Words We Say Before We Sleep"(2004)

3/9

サンフランシスコのバンドThe Music Loversの栗原淳さんからメールがあり、先日お送りしたインタビューの最初の質問の回答をいただいた。

栗原さんは元Nelories(ネロリーズ)。私watanabe(あ、ここではpeneloxを名乗ってましたね!)の特に初期の活動に詳しい方なら御存じと思うのですが、The Penelopesは、かつてポルスプエストというレーベルに所属していて、そこで最初の2枚のアルバムをリリースした(2ndアルバムはその傘下のレイル・レコーディングスからのリリース)のですが、そのポルスプエストの看板アーティストだったのが、B-Flowerと、このNeloriesでした。

ちょっと前に私がHPでやっているPure Pop ChartでThe Music Loversの曲をエントリーしたのですが、その時に彼女から連絡があり、今このバンドのメンバーであるという驚きの情報を得たのですね。で、以来、時折メールをやり取りするようになりました。


私自身、あのポルスプエスト時代については色んな思いが残っていて、時間が経った今だからこそ冷静に語れることも色々あるような気がしていた。だから、レーベル在籍時、イベントの時にちょっと挨拶するぐらいだった彼女達が、当時(当時のシーン、周囲)をどう見てたのか、とても興味があったのです。それもあってか、その辺りの事もちょっと突っ込んで色々きいています。ネロリーズ時代、ソロ、渡米、そしてもちろんThe Music Loversについても、さらに色々きくつもりです。

近々ニューアルバムをリリース予定のThe Music Lovers。実は、Vaudeville Park Recordsとは別の新たなレーベルを始める計画があるのですが、その最初のコンピレーションアルバムに参加していただく事にもなっています。

リーダー、Ted氏(Matthew Edwards氏)からの回答も含め、さらにいくつかの質問への回答をもとにまた後日掲載する予定ですので、お楽しみに。

彼等のオフィシャルサイトはこちら

こちらはPure Pop Chartにて紹介した"The Former MIss Ontario"を収録した2004年10月リリースのアルバム"The Words We Say Before We Sleep"。

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こちらはMySpace.comの彼等のページ。このアルバムの曲がいくつか聴けますので、御覧下さい。
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by penelox | 2006-03-09 23:59 | The Music Lovers