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カテゴリ:Pure Pop Chart( 2 )

Pure Pop Chart - June 19. 2006

 Pure Pop Chart、6/19付チャートはこちら。
*New Entry

01.News At Ten / The Vaporsb0022069_2383442.gif

 英国ギルフォード出身、デイヴ・フェントン(Vo/G)、エドワード・バゼルジェット(G)、スティーヴ・スミス(B)、ハワード・スミス(Dr)の4人からなるニューウェイブ期を彩ったヴェイパーズ。当時ジャムのブルース・フォクストンに気に入られ、彼の手引きでジャムのマネージャー、ジョン・ウェラーのマネージメントを得るに至りLibertyからデビューします。2ndシングルにあたる"Turning Japanese"の世界的ヒットによって、一躍ジャムの流れにとどまらないニューウェイブ/パワーポップ・シーンの新星として躍り出ます。

 その肝はやはり、知的かつシゃープなフェントンのソングライティングと、やはりジゃムに似た引き締まったサウンド。当時のXTC、コステロ、ブームタウンラッツ、スクイーズにも通ずるその音楽は、もちろん"Turning Japanese"でも証明済みですが、この3枚目となるシングルも良い感じです。

 1980年リリースのこの1stアルバム"New Clear Days"、翌81年の2nd"Mgnets"の2枚を残して解散、フェントンはソロシングルをリリースするも、のち音楽活動からは引退、音楽業界の権利関係の弁護士となっている模様です。

02.Get Up / R.E.M.
03.Circus Games / Skids
04.Palm Tree / Superstar
05.Too Late / Shoes
06.Black Velvet / The Lilac Time
07.(Stuck In A) Fantasy / The Distractions
08.Happy In My Mind / The Jetset

b0022069_2393499.gif09.The First Picture Of You / The Lotus Eaters*

 80年代前半英国におけるふたつの大きな流れ、ネオアコースティックとエレクトロポップをわざわざ区別するとわかりにくくなると思うのは、こういう音楽を聴く時。このふたつの音楽スタイルの良質な出会い ー10代の瑞々しい感性が、繊細で脆く、儚い音像を纏って表出する彼等の音楽を聴くだに、そう思います。

 この繊細なスタイルは、当然ながらその後の80年代後半の「マンチェスター」期から「グランジ」、「ブリットポップ」期においても、その陰に隠れながらも、流行に拘わりなく、ひっそりとリリースされ続けた幾多の良心的ポップアルバムの中にも潜み続けたある種普遍的な要素であり、その命脈は時代環境が変われど決して途絶える事はない、ある種ポップの伝統のひとつだと思うのです。

 そういった意味で、このリヴァプール出身の二人組の84年のデビューアルバム、邦題がまさに核心を突いていました。永遠の「青春のアルバム」。もちろん、たとえば40代になって作るアルバムではないでしょうし、また40代の聴き手に現在進行的なリアリティーをもって響くかと言えばそれは難しいでしょう。しかしこの、まだそれ程そこから離れていないからこそ10代の思いを「真空パック」出来た音楽は、もし聴き手が10代のある鬱屈感、失望感を少しでも覚えていたら、きっとそのインスタント・リプレイの好BGMになるでしょう。

 スリーブの色合いともども、よく出来た、商品としてのノスタルジーかも知れませんが、ノスタルジーも活かしようによっては十分生産的であり前向きになりますよね。巧みに作られた思春期音空間が、真に80年代的エヴァーグリーン(エヴァーペイルとでも言うべき?)な名盤。

b0022069_23102062.gif10.I Melt With You / Modern English*

 モダーン・イングリッシュは80年代初めに4ADからデビューした英国のバンド。1stはこのレーベル特有のゴシック的な作風らしいのですが(未聴)、2ndアルバムとなる本作では、何が起こったのか突如としてポップに弾けた世界を展開。シングルとなったこの曲がMTV効果もありアメリカでヒットすると、以後当時の第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンの波に乗った活動を続けました。

 個人的にはこの次の"Ricochet Days"('84)もブリテッィシュNew Wave期の好盤として記憶していますが、一番知名度の高いアルバム、そして名刺代わりの一曲といえばこれでしょうか。

 リヴァプール系のギターポップ(バニーメン、ワイルドスワンズ、ライトニングシーズなど)に近い音造りの、風通しのよいギターサウンドと控えめで優しいボーカル...春の光が射し込み雪が溶けたその後...新たな始まりとでも言いたげなタイトルを持つ本作も80年代New Wave期のブリティッシュポップの名盤のひとつ。


 他の曲の詳しい解説はこちらからどうぞ。
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by penelox | 2006-06-19 00:00 | Pure Pop Chart

Pure Pop Chart - May 22.2006

5/22

 当方のHPに隔週で掲載しているPure Pop Chartを、こちらでも公開します。
 このチャートは、2000年から(一時休止も挟みつつ)続けているコーナーで、単純に私の好きな音楽、お薦めしたい音楽をチャート形式で紹介するものです。私の好みですから、順位に特別意味がある訳ではありません。まぁもちろん、1位になるアーティストに思い入れが強いのは確かですけれど。

Pure Pop Chart、5/22付チャートはこちら。

01.My World / Secret Affair
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02.Palm Tree / Superstar
03.The Eton Rifles / The Jam
04.Too Late / Shoes
05.Plastic Flowers / Mood Six
06.News AT Ten / The Vapors
07.Circus Games / Skids
08.Get Up / R.E.M.*
09.Revue / Squeeze
10.(Stuck In A) Fantasy / The Distractions*


詳しい解説はこちらからどうぞ。

今週のエントリーは*の付いた2曲。ちょっと今は70年代後半から80年代初めの英国パワーポップ寄りかも知れません。

解説もこちらに付けて欲しい、という声がありましたらまた載せますね。
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by penelox | 2006-05-22 23:59 | Pure Pop Chart