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カテゴリ:New Wave( 140 )

XTC : Live at Rockpalast (February10, 1982)


 このブログ本来の音楽関係のポストが最近ありませんでしたので、こちらを。
 自分ではこの映像のビデオも持っているのですが、こんな高画質は始めてなので、少々興奮しております。1982年、ライブ活動停止寸前のXTCのドイツ(当時は西ドイツ)でのライヴ。3rdアルバム"Drums & Wires"から当時最新アルバムとしてリリースする"English Settlement"までの3枚のアルバムから全15曲。ライヴではあまり聞かれることのなかった"English Settlement"の複雑な楽曲を難なく演奏しているのは貴重ですね。





Respectable Street
Towers of London
Runaways+
Jason and the Argonauts
Burning With Optimism's Flames
Snowman
Ball And Chain+
Sgt. Rock (Is Going to Help Me)
No Thugs In Our House
Senses Working Overtime
Making Plans For Nigel+
Living Through Another Cuba
Generals and Majors+
Real By Reel
Life Begins At The Hop+

All songs composed by Andy Partridge except + by Colin Moulding
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by penelox | 2011-12-02 10:54 | New Wave

"Life In The European Theatre" (邦題:「狂気の核!俺達は生き残る」 / 1981)


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 一応ミュージシャン/音楽ファンの端くれとして、こういうものも。1981年に英国のパンク/ポストパンク/ニューウェイヴ系のアーティストたちの楽曲を集めた一枚のコンピレーションレコードがリリースされています。邦題にもあるように、テーマはおそらく、当時の軍縮を求めるヨーロッパの動きに連動した「反戦」「反核」。当時は東西冷戦の時代でしたので、(核)戦争の恐怖や反戦に焦点を合わせた曲が多く、原発も含めた核/原子力全体への恐怖にまではさほど広がってはいないかも知れません。しかし、クラッシュやストラングラーズの曲には1979年のスリーマイル島の原発事故も影を落としている気はします。それにしても実に豪華なラインナップ。この時代なら、ここにたとえばエルヴィス・コステロの"Accidents Will Happen"(原発事故になぞらえた内容に思えて仕方ないのです)が加わってたらさらに良かったかも。

 その後80年代半ばまで、こういった核の恐怖や戦争の愚かさを描いた楽曲は、特に英国のニューウェイヴ系のアーティスト達によって(決して声高ではないが)作られ続け、10代後半から20代前半だった私も、その影響を強く受けました。

これから数年のうちに、2011年のFukushimaを起点とした、世界的な、原発も含めた核をテーマにしたこのようなコンピレーションは作られるのでしょうか。ぜひ見たいものですし、ぜひ参加したい・・・そう思う私です。


 01. The Clash - London Calling



 02. The Jam - Little Boy Soldiers



 03. The Beat - I Am Your Flag



 04. The Specials - Man At C&A



 05. XTC - Living Through Another Cuba




 06. Peter Gabriel - I Don't Remember



 07. Ian Dury & The Blockheads - Reasons To Be Cheerful, Part 3



 08. Madness - Grey Day



 09. Bad Manners - Psychedelic Eric



 10. The Stranglers - Nuclear Device



 11. The Undertones - It's Going To Happen



 12. Echo & The Bunnymen - All That Jazz



 13. The Au Pairs - Diet

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by penelox | 2011-11-07 22:40 | New Wave

ベスト・オブ・コリン・モールディング (ex-XTC) 09

"Ball and Chain"

from "English Settlement" (1982)

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 アルバム"English Settlement"におけるコリンの作品でもっとも有名というときっとこの曲でしょう。地元Swindonの旧市街の再開発、都市計画の名のもとでの古い街並の破壊への抗議がテーマになっていて、彼が主に確立して行くことになるパーナルな作風、というよりはむしろ大きな社会的テーマゆえか、自身一番好きではない曲のひとつのようです。


 でも、作った本人には悪いのですが、私にとってはこの曲は特別。"Runaways"が霧のなかに消えて行くのに併せて鮮やかなイントロでフェイドインし、ブリティッシュロック的ニュアンスの力強いリズムに彼らしい素朴なメロディーが導かれ、チャントのような分かりやすいコーラスで完結して行くという展開、今でも悪い印象はまるでなく、彼のベストを作ったら絶対外せない歌なのです。この曲の魅力が分かる人はもちろん周りにもいて、シングルカットもされています。残念ながら全英58位どまりではありましたが。


 7インチシングルを持っていますが、裏はビートルズのレコード、特にアルバム"Rubber Soul"へのオマージュかなと思うのですが、如何でしょうか。ビートルズといえば、曲のイントロも"Getting Better"の影響だとアンディーは言ってますね。

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■Promotion Video






■Audio







■TV番組"Swapshop"(1981)より







■Live in Philadelphia, April 17th 1981







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by penelox | 2011-08-07 19:01 | New Wave

ベスト・オブ・コリン・モールディング (ex-XTC) 08

"Runaways"
from "English Settlement" (1982)

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 XTCのアルバムで個人的に一番好きなのはどれかと訊かれると、色んな見方が自分の中にあって、その時によって評価の基準が変る為なかなか決められない。が、一番思い入れがあるのは? と訊かれると"Black Sea"(1980)と、"English Settlement"と即座に答えられる。そのココロは、何に関しても一番色んなことを吸収しやすい10代後半から20代始めに最も夢中になって聴いた音楽で、ゆえに一番強い印象が残っているから。その頃に聴きまくった音楽は忘れないものですし、その後の自分のなかでの良い音楽の基準を作ってしまいますからね。


 私が高2の頃リリースされたこの2枚組アルバム「イングリッシュ・セトゥルメント」は、彼らの通算5枚目にあたり、"Senses Working Overtime"という彼ら唯一の全英トップ10ヒットを生み出し、またアルバム自身も全英5位まで上昇しています。アンディーの体調不良による相次ぐツアーキャンセルにより当時の第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンの波に上手く乗れなかった不運はありましたが、まさしく最高傑作、代表作と呼ばれる作品のひとつです。


 海外では1枚に編集し直されたこのアルバム、オリジナルは全15曲とこれまでで一番の大作であり、コリンもまた4曲と、多くの楽曲を提供しています。そのアルバムの冒頭を飾るのがこの歌。





 家出がテーマ、ということになると、The Beatlesの"She's Leaving Home"を連想しますが、あちらが価値観の大転換期だった60年代という時代や曲調から、もう戻って来る気配はないのにむしろ清々しく、古いものが崩壊して行く様を冷静だが解放感を持って描いているかのように見えるのに対して、82年のこの曲はそこまで楽観的になれない、この時代なりの現実に即した写実主義を感じます。家庭内不和が原因で飛び出した子に、お父さんもお母さんも悪かったと思ってる、みんな心配しているからここへ戻っておいで・・・と、ドラマチックではないが現実的な描写が出て来ます。そんな物語が12弦ギターとトラッドっぽい素朴なメロディーに乗って英国の森から聞こえて来るというのがこの頃のXTCらしくもあり、またコリン的であるように思えます。ちなみにコリン自身は子供の頃家出をした経験はなく、至って平穏なご家庭だったそうです。でもだからこそこんな日常のありそうな一コマを紡ぐことが出来たのではないかと、曲作りの方法論で自分が共感を持っていた理由が少しわかったことにはたと気づきました。


ベルギーでのライヴのようです(音のみ)。




Oh run-a, oh run-a, oh runaways,
(Please come home)
Oh run-a, oh run-a, oh runaways
(Please come home)

Daddy hit you in a temper,
But he's sorry now,
(Please come home)
Just a quarrel had with mummy,
Just a family row
(Please come home)

You caught mum chasing dad with a knife,
(Don't cry, don't cry)
You ran away to escape from the fights,
(Don't cry, don't cry)
Now you're lost in a maze of neon light,
And she's worried,
He's worried
She's worried, oh...

Oh run-a, oh run-a, oh runaways,
(Please come home)
Oh run-a, oh run-a, oh runaways
(Please come home)

Pacing street-lamps on the highway,
Haystack for your bed
(Please come home)
In the morning we will find you,
In papers to be read
(Please come home)

You heard screams from
The warmth of your bed
(Don't cry, don't cry)
You slumbered on without being fed
(Don't cry, don't cry)
Now there's no more tears to be shed,
And she's sorry,
He's sorry,
He's sorry, oh...

Oh run-a, oh run-a, oh runaways,
(Please come home)
Oh run-a, oh run-a, oh runaways
(Please come home)


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by penelox | 2011-07-23 00:04 | New Wave

ベスト・オブ・コリン・モールディング (ex-XTC) 07


"Too Many Cooks In the Kitchen" - The Colonel

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 1980年9月の"Black Sea"リリース直後、コリンは"The Colonel"(ザ・カーネル)名義でこの7インチシングルをリリース。XTCからはドラマーのテリー・チェンバースだけが参加したこの覆面プロジェクトですが、殆どプロモーションもされなかったようで、今でも大変レアな作品になっています。


 楽曲について。アンディーほどアクロバティックな展開ではなく、手堅い作風なのが彼らしいですが、当時のホワイトレゲエのアレンジを使って、楽しく作ったことが伝わって来る、軽快でユーモラスな出来の一曲だと思います。


「ヴァージンはこれをちょっと冒険したがっているベースプレイヤーの不満を満たしてやるいい手だと考えたんだと思うよ」「使い道がなくて困っていた曲を何とかしなきゃと思ったんだ。かといってXTCには合わなかったし。今聴いてみるとそのときほどよくないな。かなり「ジョナサン・キング」してた! でもまぐれでヒットするかも知れないと思ったんだ」
「チョークヒルズ・アンド・チルドレン」(1993年/クリス・トゥーミー・著)

「とてもXTCらしくないサウンドだ。70年代にジョナサン・キングがやったとしてもおかしくない感じだよ。"ピッグレッツ"とかいう名前でさ」
「XTC: ソング・ストーリーズ」(2000年/XTC & ネヴィル・ファーマー・著 /ともに藤本成昌・訳)



There's too many cooks in the kitchen
There's too many minds on the job
There's too many cooks in the kitchen
Everybody wants a piece of the action
Cooking the books and getting their fractions wrong

What we need is law and order
Everybody knows
Can't have chiefs without the injuns
Stepping on their toes

There's too many cooks in the kitchen
There's too many daps in the pie
There's too many cooks in the kitchen
Everybody needs a place in the rat race
Playing games of power, it's only a cat chase

Too many too many too many etc.
Too many cooks in the kitchen


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by penelox | 2011-07-10 21:59 | New Wave

ベスト・オブ・コリン・モールディング (ex-XTC) 06

"Love At First Sight"
from the album "Black Sea"



 もうひとつ、"Black Sea"に収録されたコリンの曲というとこれ。カナダでシングルになったというこの曲、メロディーは相変わらず彼らしい、シンプルでメロディアスなもの。アンディーの時に多少くどい(失礼!)曲の間に、彼のあっさりした曲が挟まると、良いアクセントとなって、全体のバランスが取れるんですよね。

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 その一方でアレンジは、ギターバンドながらほんの少しテクノっぽい味付けの印象 - シンセドラムをスネアに使ったメカニカルなリズム、サビのボーカルのそれっぽい処理など - がありますが、これもまたアルバムのなかで効果的なアクセントになっています。このアイデア自体は全く時代の産物だったようで、彼らの楽曲の背景を自身に語らせた「XTC: ソング・ストーリーズ」によれば、バグルスの「ラジオスターの悲劇」("Video Killed the Radio Star")やMの"Pop Muzik"の影響だったとか。


 個人的には、そういう名前が出てくるだけで、自分が高校生の頃の2つ違いの兄貴の部屋のカセットテープ・コレクションが思い出されてニンマリしてしまうのです(笑)。そういう、音楽的興味の幅広さもまた、彼らからはずいぶん学んだ気がしています。


ライヴでもよく演奏されています。
オーストラリアはメルボルンでの1980年9月のライブより。





オランダでの1980年のライヴ。





 最後にアメリカでの1981年4月のライヴより。音質もあるのかも知れませんが、演奏がリリース前後の80年よりもタイトになって行ってる印象があります。




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See the lovers all gone crazy
looking for romance it seems
many sleepless nights will follow
some may lose but some succeed

Love at first sight
what they want is...
love at first sight

Make a play of lust intention
only just one thing in mind
make a slip could be forever
wedding bells, the shotgun kind

Love at first sight
what they want is...
love at first sight

Mouse takes the bait
so soon as he leaves his seat
there's no escape, very soon their eyes will meet

Love at first sight

Take your partner to surrender
then your misdemeanour's done
sacrifice of maidenhood
but little boys must have their fun

Love at first sight.
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by penelox | 2011-07-04 22:36 | New Wave

ベスト・オブ・コリン・モールディング (ex-XTC) 05


Smokeless Zone




 コリンがアルバム"Black Sea"に提供した曲はたった2曲で、うちひとつが前回紹介した"Generals and Majors"でした。で、もうひとつ"Love At First Sight"を挙げてしまうとこのアルバムの紹介が終わってしまうのが面白くない為(笑)、ちょっとひねくれてシングルBサイドへ。

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 実際のところはBサイドではなく、"Generals and Majors"のダブルパックシングルの2枚目Aサイドに収録された彼の"Smokeless Zone"。早いうちからアルバム候補曲から外れたらしく、他の曲に比べると多少楽曲に練り込みが足りないのかも知れませんが、コリンの作品の変らぬメロディアスな魅力が感じられるのは間違いないのでは。私自身は初めて聴いてからもうずいぶんになりますけれど、今でもかなり新鮮な気持ちで、その英国風味としか言いようのないメロディーに舌鼓を打ち続けているのです。


 イントロのハーモナイザーによる奇声、鳴り続けるパーカッション、並走する息苦しいハーモニカ、背後で控えめながら緊張感ある空気を醸し出すシンセ・・・アートポップバンドの本領発揮とアレンジに色々と工夫を凝らしているのですが、これらの大半は歌詞の反映と考えるとわかりやすいでしょう。

 
 本人曰く「大気汚染に軽く文句をつけてみたんだ。愚痴を並べ立てただけさ。アンディがハーモニカでゼイゼイやったのはピッタリだった。大気汚染へのちょっとした嫌みなんてものがあるとしたら、これがそれさ」。


上のバージョンは2001年のリマスタード版だそうです。


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I'm living in my smokeless zone
My house is not a happy home
I got to do something 'for I kick the bucket
I'm living in this smokeless zone
I clean my dusty window sills
Everything I grow it kills
I don't want to stay in this street any longer
living in this smokeless zone
Englands green, once so pleasant land
living on a time bomb yeah
The whole damn place is going to turn to sand
Bah bah
I cough upon my wheezy chest
my penicillin does its best
There's only one cure for an unhealthy body
get out of this smokeless zone


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by penelox | 2011-06-29 10:18 | New Wave

ベスト・オブ・コリン・モールディング (ex-XTC) 04

"Generals and Majors"

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 1980年の通算4枚目となるアルバム"Black Sea"にはコリンの曲はたったふたつしか収録されていないのですが、そのうちのひとつはシングルカットされ、全英32位まで上昇。当時の彼らのライヴでの定番となりました。それがこの"Generals and Majors"。


 彼の持ち味である英国らしい牧歌的なメロディーを当時のディスコビートに乗せたその内容は、これまた英国らしい皮肉っぽいスタイルを取った遠回しの反戦歌といったところでしょうか。本人は反戦歌ではなく、軍隊をちょっとユーモラスな面から見た歌だったと評しています。テレビ番組の「第一次世界大戦」というシリーズもの(原題: The Great War World War I / 1964年にBBCで放送された全26回からなるドキュメンタリー)について話していたのがきっかけとも。他のどこかのインタビューでは、"Oh! What A Lovely War"(邦題: 素晴らしき戦争 /1969年のR・アッテンボロー監督の映画)スタイルだったとも読んだ覚えがあります。


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 ともあれ、アンディーとはまた違うコリンの楽曲の魅力というのが、XTCのアルバムの中で良いアクセントになっているのがわかる作品ではないでしょうか。


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PVは正直バンド、楽曲の魅力を上手く伝えるものではありませんので、こちらを。




 オーストラリアの音楽番組"Countdown"での出演。この曲に関しては、これが一番好きな映像です。まるで60年代のポップバンドみたいなミリタリールックが意外に似合ってますね(笑)。




1980年オランダでのライヴ。




 82年の同じくオランダでのライヴ。だんだん音がタイトになって行くのがわかるのではないでしょうか。




 81年の米フィラデルフィアでのライヴ。当時のステージのクライマックスともいうべき"Living Through Another Cuba"とのカップリングでどうぞ。




 横道にそれますが(笑)、"Another Cuba"の前に入るインストは元々はこの曲。もちろんだいぶアレンジされていますが。

"Bushman President - Home Safari Part 2"



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Generals and majors, uh-huh They're never too far
From battlefields so glorious
Out in a world of their own They'll never come down
'Til once again victorious
Woah, generals and majors always seem so unhappy 'less they got a war
Generals and majors, uh-huh like never before
are tired of being actionless

Calling generals and majors
Generals and majors everywhere
Calling generals and majors
Your World War III is drawing near

Generals and majors, uh-huh They're never too far
Away from men who made the grade
Out in a world of their own They'll never come down
Until the battle's lost or made
Woah, generals and majors always seem so unhappy 'less they got a war
Generals and majors, uh-huh like never before
are tired of being in the shade

Calling generals and majors
Generals and majors everywhere
Calling generals and majors
Hey, your World War III is drawing near
World War III

Generals and majors, uh-huh They're never too far
From battlefields so glorious
Out in a world of their own They'll never come down
'Til once again victorious
Woah, woah. woah. woah
Generals and majors x 3
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by penelox | 2011-06-21 12:03 | New Wave

ベスト・オブ・コリン・モールディング (ex-XTC)

03 Ten Feet Tall

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 前々回、前回挙げた2曲と同じくアルバム"Drums & Wires"収録のコリンの曲で、もうひとつ凄く気に入ってる曲といいますとこの作品。タイトル通り、エレクトリックギター2本の絡みと空間を感じる心地良いスネアドラムの感触が強い印象を残すアルバムのなかでは、アコースティックギターで始まるこの作品の穏やかな肌触りは他の収録曲とくらべても、またこれまでのXTCの楽曲ともだいぶ違っていて、とても新鮮だったように思います。その後の彼らの進んだ道を考えますと、彼らが新しい扉を開いた記念碑的作品とも言えるのでは。


 本人曰く、当時好んで聴いていたニック・ロウの影響が出ているとか。アルバム全体もコリン自身は当初ニックにプロデュースして欲しかったようですが、結局スティーヴ・リリーホワイトとヒュー・パジャムのチームに落ち着いたとも。もしニック・ロウが関わってたらどうなってたのかなぁ(アンディーとどれくらい揉めたのかなぁとか/笑)と考えながら聴くのもまた一興かなと・・・そんなこともつらつら考えたりする佳曲。






こちらはアメリカでのシングル向けに作られた再録音バージョン。
サビの途中から少し別の展開が付け加えられています。なんだかその部分はプリテンダーズやニック・ロウを連想してしまうから興味深い。きっとアメリカ向けにそういう提案があったんでしようね。






 80年のアメリカでのライヴバージョン。 当然ながら上のアメリカ向けシングルバージョンで演奏されています。






Happy I'm floating around on my feet now
You make me go dizzy I'm weak at the knees
I feel like I'm walking round ten feet tall
Well you say I'm faking and I say don't worry
The way that I bubble There's something in the make
I feel like I'm walking round ten feet tall

Right, the chemistry is right
This boy has reached his height
The feeling just goes on and on...
From strength to strength
I'm ten feet long...

I feel like I'm walking round ten feet tall
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by penelox | 2011-06-18 16:52 | New Wave

ベスト・オブ・コリン・モールディング (ex-XTC) 02

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"Making Plans For Nigel"


 1979年9月に全英17位まで上昇した当時のXTCの代表曲のひとつ。初期の彼らのシングルのなかでももっとも知られているひとつと言えるこの曲(邦題「がんばれナイジェル」/このタイトルも好き)は、コリンの作品でした。


 ディーヴォからインスパイアされたという一回聴いたら忘れられない、一風変わったドラムパターンは、リーダーのアンディー・パートリッジの指示をドラマーのテリー・チェンバースが間違えて演奏したことから生まれたとも聞いてます。楽曲の端々から溢れ出さんばかりの豊富なアイデアを、その大胆な発想で料理し聴き手を刺激するのが当時のXTCのある一面だとしますと、アレンジにそういったアーティスティックな要素がふんだんに盛り込まれつつも、歌そのものにある英国の童謡を思わせるようなメロディで古き良き伝統を楽しませてくれるのもまた彼らの一面で、それが両方とも上手い具合に出ているのがこの曲なのではないでしょうか。


 さらに虫眼鏡で拡大してみれば、歌詞。親の愛情ゆえの一方的な思い込みの形で綴られる、自分で自分の人生を決められないナイジェル君の悲喜劇 - およそ世間一般にロックとイメージされるものとは正反対のキャラクターが主人公 - という構造もまた、十分にイギリス的であり、つまりはXTCらしさがよく出ているのかも知れません。


 地球の反対側の生活が歌われているのに、遠い世界の事とはとても思えない・・・そんなこともふっと感じた十代の頃の記憶とともに、これからもずっと聴き続けるであろう、人生のサウンドトラックの一部。



こちらがPV。




こちらは一度目のTop Of the Top出演時。ちょっと音が大きい(のと、ピッチ高めですが)。





こちらは1981年のライブ。




We're only making plans for Nigel
We only want what's best for him
We're only making plans for Nigel
Nigel just needs this helping hand
And if young Nigel says he's happy
He must be happy
He must be happy in his work
We're only making plans for Nigel
He has his future in a British steel
We're only making plans for Nigel
Nigel's whole future is as good as sealed
And if young Nigel says he's happy
He must be happy
He must be happy in his work
Nigel is not outspoken
But he likes to speak
And loves to be spoken to
Nigel is happy in his work
We're only making plans for Nigel


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by penelox | 2011-06-05 21:39 | New Wave