カテゴリ:R&B/Soul( 37 )

He Was Really Sayin' Something / The Velvelettes

from compilation "The Best Of ..."

7/22

Rhythm Fantasy(リズムファンタシー)のマリリン・ローのソロワークの録音を開始。手始めにこちらで用意した数曲を聴いてもらう。Rhythm Fantasyの曲より難しいものを - こう書くと語弊があるかも知れないけれど、彼女の声ならさらにより深い世界を表現できると思うので、楽曲もそれにふさわしいものにしよう、というのがあるんですね。ノーザン・ソウル風、ボサノヴァ、70'sフォーキーソウル、スローバラード、こういうスタイルが核の、所謂AOR的な感じになると思うけれど、まずはコンピ用の曲を進めて行くことになります。大人がゆったり聴ける、で、なおかつあざとくなくて、どこかにピュアな感覚が残っている音楽...という感じでしょうか。

7/23

今日は甲子園で仕事...なんですが、すぐ隣でプロ野球オールスターゲーム、駅前はやたらと賑やかな夏祭り状態...楽しそうで羨ましい! ! が、生徒さんは全く野球に興味がなく、「オールスター」の主旨がわからないようなのでひとしきり説明する。こんな近くに住んでるのにもったいないね〜。


"Vermeiren Traditional Almond Chips"という、ベルギー産のアーモンドクッキーを食す。

...これはうまい。あたりです!
前もちょっと触れましたが、ちなみに他の私の好きなクッキー/ビスケット系菓子を書いときますと(?: 笑)...

1.六花亭マルセイバターサンド...土産菓子界(笑)の個人的王者。

2.雷鳥の里...これも土産菓子界の定番か?

3.不二家カントリーマアム....他にはない、ほど良いやわらかさですよね。言うまでもなく名作。ただ、ついつい食べ過ぎるので要注意!

4.ちんすこう...沖縄の味。甘味が南国的で良い。

5.森永チョイス...伝統の味。もう殆ど幼児期からの刷り込みですな!

6.Walker's Shortbread...濃厚なバタークッキー。最近はコンビニ、売店でも見かけるようになり感慨ひとしお。こんな小さなパックで売ってます。

7.ミスター・イトウ・チョコチップクッキー...ミスター・イトウはとにかくクッキーの卵たっぷり感が良いのです。

8.ナビスコ・オレオ...チョコクッキーとクリームのハーモニーが抜群、サンド界(?)の王道。

9.東鳩オールレーズン...これはレーズンの入ったビスケットではなく、ビスケットで固めたレーズン、であろう。これも幼少時の刷り込みが入っているのだろうか。

10.日清ココナッツ・サブレ...程良い薄さがまた良いんですよね。これも幼少期からありますね。

11.マクビティー・ミルクチョコレート・ビスケット...半面をチョコレートでコーティング、ゆえにチョコ好きにも良いのです。

12.Jaffa Cakes...英国にはウジャウジャある、チョコレート・コーティングでジャムを封入するタイプ。どれも程よい野暮ったさが(笑)あると思いますけど、チョコレートとオレンジの絶妙(奇妙)のハーモニーも、慣れるとおいしくなります。

13.Co-op 全粒粉ビスケット・黒ごま入り...これマズい、なんて言う人、いるだろうか?

14.豊島屋 鳩サブレー...これも印象深い味ですよね。卵の濃厚な感じと程良い薄さのバランスが良いんでしょうね。

思い付くのを挙げるとこんな感じかな〜。
...ああ、ただ念のため書いておきますけれど、お菓子好きな私ですがそんなにしょっちゅう食べてる訳ではないですよ、たとえば食事抜いてでもお菓子とかね。そういうのは体によくありませんので、皆様もくれぐれもほどほどに、ね(^^;)。別に菓子業界の回し者ではありませんので!

7/24

コンピに参加してもらうアーティストに質問やインタビューをしたいので、その質問表作りにこれから終日かけないと。しかしその前に、HPの方も更新しないと。ほったらかしになっていたリンクを整理し、新たに多数追加。コンピに参加していただくアーティストも多数加えましたので、皆様ぜひ御覧下さい。

それにしても、やればやるほど仕事が増える気がする。しかし、皆さんホント素晴らしい音楽をやっている。こういう人達がTVの音楽番組にバンバン出る状況ならもっと世の中マシなのにな。地上波の音楽番組もスカパー/ケーブルも、どうにも趣味が悪いものが多いのは、どうしたものか...。

話変わって。

iTunesが入ってから、色んな音楽を再び聴く機会が訪れていて、ある意味感動している。最近は特に80'sの英国チャートを調べていて(こう書くとかなり重いけれど)、所謂New Waveってのがチャート的にはどうだったのか色々わかって面白い。意外とTop40に入るのも簡単じゃなかったって事がよくわかります。まして全米チャートなんて...。
だから、80'sにアメリカを席巻した所謂第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンが如何に凄いことだったか改めてわかりますね。

バナナラマがファン・ボーイ・スリーと共演し1982年に全英5位まで上昇した"He Was Really Sayin' Something"、オリジナルはVelvelettes(ヴェルヴェレッツ)、というグループによる1965年の曲。Velvelettesというのはモータウンのガールグループで、b0022069_13495265.gif同時期に同レーベルに所属した人達-すなわち、Marvelettes、Martha & The Vandellas、そしてSupremesに比べると、圧倒的に知名度が低い。けれど、また例によって、決して音楽的に劣る訳ではないのだ。当時のモータウンの内部のゴタゴタを記した本などを読むと、あまりに強烈なダイアナ・ロス(Supremes)のエゴ、野望の虜となり彼女を売ることのみに専念しようとするベリー・ゴーディー、ノイローゼになりレーベルを去るマーサ・リーヴスら他のアーティストたち...とても清清しい気持ちで読めるものではないのだが、それでも、60'sのこのレーベルの音楽の輝きの裏側にはそんな側面があったこともおさえておいて良いだろう。

あと、最初に客観的な黒人音楽への愛情、目配りの正しさを持ちえたのは、英国人だったのかなと、最近思うことしきり。それくらい、このオリジナルはほったらかされるには惜しい、なかなか良い曲。選曲する方も実に趣味が良かった。
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by penelox | 2005-07-24 13:11 | R&B/Soul

I Hear You Knocking / Smiley Lewis

7/16

同年代の生徒さん、なんともう中学生の娘さんがいる。今日は私がお父さんを教えてる横でその娘さんが宿題をしているという、一風変わった構図になった。そのお父さん、動詞の活用を覚えるのがなかなか大変みたいなので、その娘さんに、教科書の後ろにある不規則変化の活用表をコピーしてお父さんにあげてね、と頼む。

子どもがいるってのは、良いですね...しみじみそう思いました。
帰りに駅まで送ってもらう車の中で、少し娘さんに関しての話をきく。自分が色んな生徒さんを教えて来て率直に思うこと-すなわち、娘さんの気持ち、何を考えてるかなかなかわからなくても、一生懸命受け止めてあげて下さい、父親にしか出来ないこと...つまり、全身で俺はおまえを守るぞ、という姿勢をポーズでなしに、本気で示してあげたら良いんじゃないでしょうかと、助言とも言えない助言をしてしまう。

思春期の女の子は男の子とは全く別の意味で難しい。父親がウザくなる時期に、だからと言って父親の方もかまってやらない、というのは最近の父親によくあるパターンで、それがまたかえって問題になっているというのをすごく感じるのだ。たとえ娘を尊重しているつもりでもそれが伝わっていない。また、一生懸命格闘してない(できない)ケースもやはりある(それはこれまでの日本の企業社会のあり方の問題もあるけれど)。それがどうにももどかしい場面を今まで多々見て来た。

まあ、とは言え、近頃よくある妙に勇ましい文体で「父権の復活を!」「蘇れ、ガンコ親父」みたいに書いてある雑誌にはあざとさや違和感を禁じ得ないので、そんな言い方はしたくないけれど。ただ、親が一生懸命じゃないとか、あるいは一生懸命さの方向がおかしいとか。そこがどうしても気になる。

これは、今の経済システム、つまりモノをいかに買わせるか、消費させるかに物事が偏り過ぎていて、若い時から消費への欲望ばかりをさんざん煽られて来た世代(私たち世代を特に含む!)が親になっている、というのもある。親が一生懸命じゃない、というのは、要するに(ふだん仕事で吸い取られてるぶん)エネルギーを出し惜しんでるといいますか、自分も遊びたいから、趣味に時間を取りたいもんだから子育ての大事な部分に(結果的に)手を抜いてしまう...そういうのが露骨だということ。お金をいくらかけても、習い事をいくらさせても、愛情が伝わらないのは、そういう(本気じゃない)態度がメッセージとして伝わっているからだ。何のために習い事させるのか、ってところで、親の動機が不純だったらそれもいずれ見抜かれてしまうのだから。

まあ、お子様をお持ちの皆様には、子どもがいなきゃなんでも言えるわな、という批判もおありかも知れないけれど、子どもは社会の宝です。次の時代の社会を作る大事な希望なんですよ。だから他人ごとじゃない。
...まあこのへんはまだまだ書きたいことがあるけれど、またいずれ。

7/17

ニューオリンズ/ルイジアナR&Bを終日聴きながら静養しようと思ったがそうも行かず。マリリン・ロー向けの曲、2曲目をもう少し進める。こちらはボサノヴァである。あんまり音楽カタログみたいにするのもいけない、あくまで声が求めるスタイルで、というアプローチを忘れずに行きたい。

まだやらないといけないことがメチャクチャあるが...それにしても暑い。何もしなくても体力が奪われますね、これは!


7/19

ちょっとアタマに来ることがひとつ。

例の有名進学校の子の指導、 成績がさらに悪くなった訳でもないのに結局突如終了。まあそれは仕方ない。しかし伝わって来た理由がなんとも。

母親曰く、担任が、他に良い知り合いの「先生」を紹介する、と言ったから、とのこと。どうやら担任が、出来ない子に家庭教師を強引にねじ込んでいるのである。つまり、教師がその斡旋で金を稼いでるという構図が見えかくれするのだ。その前に、成績が上がらなきゃ学校を辞めてもらうと担任にさんざん脅されていた訳だし、どうも最初からそのためだけに事は進んでいた気がする。つまりは、子どもの将来などどうでもよくて、要は金が欲しかったと。なんとまあ腐り切った構造だこと! ! !

たぶんその斡旋された教師というのもどこぞの私立教師であろう。で、斡旋した方も同じように仕事をもらっているというのも想像に難くない。これまで教えて来た子で親が私立教師で、しかも学校に内緒で塾をやっていたり家庭教師をやっていたりというのは多々見て来た訳で。そういうシステムが出来上がってる訳ですね。

私の仕事を奪うだけじゃなく、子どもの未来まで食い物にする...この某有名私立校の実態はしかし、なんともやるせない。まあ一番情けないのは振り回されるだけの親だけれど。子どもの頃から剥き出しの金儲け主義にさらされるこのご時世、こんなんでバランスのとれた価値観など育つ訳がない。自分のアタマで物を考えられる「個」としての人間の心はほったらかしで(実はそういう人間が増えなければ民主社会は自壊するのだ)所謂「一流大学」にベルトコンベヤ式に受験技術ばかり発達した異様にバランスの悪い子どもを送りだし続ける日本の教育事情の薄ら寒さ。もう21世紀だというのに、これにはホトホトアイソが尽きます。

まあ、特定業界や役所の既得権益を守ることにのみ徹することが出来る人間を大量生産するのには都合が良いのかも知れないが。しかしそれをやっていると自浄能力を失いやがて、たとえば大阪市みたいに、誰も何も期待しない状態-非常に危険なある種の政治的ニヒリズムへとつながるのだ。しかしそれは、目的があっての知的手段としてのニヒリズムではなく、ただの無関心、無思考や無批判であり、個々が社会の構成員であるべき民主社会は名目だけのもの(事実上してるか?)としていずれ崩壊してしまうのだから。

7/20

Age Of Jetsのマーク・ジェットとの2度目のセッション。新たにこちらで2曲用意して、それをまた、ああでもない、こうでもない、と2,3時間。途中、セミの話になり(注・イギリスにはセミはいないので、彼にとって、あんなデカい虫が夏場になるとやかましく鳴き立てるのは、相当奇妙なようだ)、それなら、と、ウチの庭に山のように折り重なったセミの抜け殻を見せる。で、3種類のセミ-すなわちアブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミについての説明。8月下旬になるとツクツクホウシがで出て来るから、とひとしきりセミ談義をする(笑)!

セミで思い出したのだが、最近、夜中になくセミが多い。しかもそれはたいていアブラゼミである。私が思うに、あれは温暖化現象で増加したクマゼミに対する、アブラゼミの生き残り策ではないだろうか。

マーク氏、土曜日に英国に帰り、8月にAge Of Jetsでライブをやってまた日本にすぐ戻って来るそうな。まあ大変なスケジュールですな。


英国を代表するロックンローラー、ロックパイルでも知られるデイヴ・エドモンズが1970年にカヴァーし大ヒットしたことで知られる上の曲。オリジナルを歌ったSmiley Lewis(スマイリー・ルイスの名を知る人は実際それほど多くないのかも知れない。しかし、この55年のヒット曲は、ホント素晴らしい極上のニューオリンズR&B。暑いのにさらに暑苦しい...かと思いきや、どこかほのぼのしていて涼風とはいかないまでも、自然の風が窓から入って来る感じがある。そしてそれは、メキシコ湾からの潮風なのだ、きっと。b0022069_072928.gif







素晴らしい音楽というのは、その前の世代から何かを引き継いだバトンであり、遺産なのだ。そこに歴史が沈澱している訳だ。こういう音楽を古臭い、なんて言ってると、しまいに何も受け取れなくなって、我々は大事なものを見失う-きっとその自壊のプロセスにいるのは音楽でも同じことなんじゃないかな。
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by penelox | 2005-07-20 23:58 | R&B/Soul

Stop On Sight (SOS) / Edwin Starr

from compilation "The Best Of ..."

7/10

連日嫌な天気が続きます。
しかし、これが梅雨明けすると猛暑が来て、そうなるとまた、暑すぎとかブツクサ言うことになるんだろうな....。でそれが終わったらもう秋が来て...

歳取ると先の事を考え過ぎていけませんね。


それにしても阪神強いです。心配症の阪神ファンでも、これは黄金時代の幕開けかと、つい勘違いをしてしまうほど。

先発が、やや頼りない(井川、福原)、あるいは成長過程(杉山、安藤あたり)と言えばそうなのだが、中継ぎから抑えまでのリレー、すなわち藤川、ウィリアムス、久保田の3人がどこのチームよりも強力、これが強い一番の理由であろうか。
勝ちパターンが完全に確立してるというか。巨人なんて、先発コケたら後は試合にならなくなってる気がする。

打線の方は、金本、赤星、矢野がしっかりしているのは期待通りだが、三塁に移った今岡が思いのほかどしっと5番にすわってるのが大きいんでしょうね。あと、鳥谷の成長も嬉しい誤算。ここで濱中の肩が完治して6番で入れたりしたら...もう最高なんですが(将来的には濱中、関本、喜田、林あたりで10年ぐらいクリーンナップが組めたら完璧に黄金時代なのだが)。

なんだかんだ言っても中日は気になるけれど、マジックとかがちらつきだす夏のロードまでにどうなってるかで、今年優勝出来るかわかるのではないだろうか。忙しくてあんまりじっくり観れないけれど、2年ぶりの優勝も...あり得ると思う。

しかし2年ぶりじゃ、あんまりありがたみがないのも事実。やっぱり阪神というと、10何年、20年と空くのが普通なんで戸惑う。心の準備が出来てまへんがな...。

とまあ、阪神の事になると実はずっと話していたい、けれど音楽と全く絡まないのでほどほどにしときます...。

仕事帰りでヘトヘトな最近、どういう訳か雑草だらけの川沿いを通って帰る。なんか生い茂った雑草からエネルギーをもらえるような気がするんです。涼しいし、音も良い。夏の夜の水辺って、なんか詩的で好きなんですよね...。

7/11

友人のContaさんよりMusical Batonを転載させていただく。
英国ポップの、あるひとつの王道を真直ぐ見据えてる感が凄くします。私は音楽的に浮気ばっかりしてるだけに凄く眩しい!


また音楽とは全然関係ないですが...

スーパーチャンネルでやってる「ベティ・愛と裏切りの秘書室」、目の離せない凄い展開になってきてます。こんな長い、くどい、展開が遅いドラマ(いや、だから面白いんですけどね)を毎日一時間枠で放送していてコロンビアの人は仕事になったんだろうか...。ラテンアメリカは昼休みが長いのかな?もしかして。

話の筋自体は殆ど、日本の少女漫画の王道みたいな気もするのですが...あまりそちら方面が詳しくないので何とも言えないけれど。日本の漫画が原作とか、そんなことないですよね、まさか。

こないだは元ユニバース(現在TVキゃスターであるらしい本人が自分を演じている)のチリの女性がドラマの一番急展開のところで主人公を励ました訳ですが....これは最初から計画されてたことなのだろうか。それとも、取材に来たのを良いことに急遽脚本を変えて出演させたとか?何かそう思えてしまう、良い意味でのアバウトさというか、アドリブっぽさを凄く感じるのだが。

脚本にしても、「危機」という漢字の話をしたりして...脚本の人もユルいのか勉強熱心なのかつかみ所がない。漢字の素養ないとあんな事書けないんじゃないのかな。それとも原語版では全然違うこと言ってるんでしょうか。

..とまあ、これだけ色々考えさせてしまうコロンビア産メロドラマ、色んな意味で面白いです。韓流の次にラテンが来る、かはわからないけれど、結構楽しんでる人は多いのではないでしょうかね。


7/12

Orange Rangeというオルタナ風歌謡ロックバンドの新曲、何と「ラヴ・パレード」というタイトル。で、全然そんな言葉がイメージ出来ない曲なんです。私にとって"Love Parade"といったらアンダートーンズの(ノーザンソウルに接近した)ラストアルバムの曲か、90年代はじめの英国ギターポップバンドの名前である。60年代の匂いを感じる言葉なんである。だから、ちょっとぐらいそんな匂いがあるのかと思ったら...。

事務所のスタッフが色んな言葉を(おそらくネットで)あっちこっちから拾って来て、会議して決めたんでしょうけども、何かもうあざといとかうさんくさいとか、そういう言葉すらどうでも良い気がしてきましたね。

もうホント、なんでも良いのだろうか。そう苦笑いしてしまうような...あまりに屈託がないのも、逆にコワい。


7/13

元ネロリーズの栗原さんが現在在籍しているThe Music Loversよりコンピ用の曲が到着。栗原さん、ありがとうございました。良い曲です。それにしても、こんな凄まじく趣味の良い音楽、最近ではなかなかアメリカでは出会えない。

また、色々おうかがいしようと思う。

最近は何かとソウル/R&Bばかりここに載せているけれど、こんな風になるとは正直思っていなかったのも事実。別に黒人音楽絶対主義者になった訳でもないし、たとえば英国ポップも今も全く変わらず好きだ。ただ、英国ポップから、かつてに比べるとやや距離が出来てしまったのも事実といえば事実で。

でもそれは、あるバンドへの特別な想いを上回る人達が出て来ないことと、そのバンドが活動において勢いがなくなっていったことが
もともとの原因なのだ、考えてみれば。

で、そのバンドとは、言うまでもないですがXTCです。

しかし何故わたしにとってXTCは特別なのか。
いつも色々考えるのだが、わからない。
ということで、今日はちょっと違うアプローチをしてみた...

パートリッジ氏と私は干支が一緒、同じへび年生まれ(笑:英国に干支を適用することの是非はこの際おくとする!)。P氏は1953年で私は1965年、ひと回り違う訳だけれど。
あと、星座も同じさそり座、しかも誕生日はとても近い。P氏は11月11日、私は11月13日。しかし英国の11日は日本だと12日かもしれん。日本の13日は英国の12日。そう考えると同じ日と考えても良い(笑)。

実際だからどうした、と言えばどうということはないのだが、いや、何か縁でもあるのかと思って。とまあ、女子高生の占いみたいな可愛い事をしてみたが、まあ暑さのせいです。忘れて下さい。

話がまた違う方向に飛ぶけれど(やたらと寄り道が多いですね。やっぱ暑さのせいですね)、最近よく聴くのが、Edwin Starrの上の曲。b0022069_22462795.gif

エドウィン・スターというと、(何故かビールのCMに使われてましたね)"War"しか語られないけれど、この曲のウキウキ感は素晴らしい。当時のモータウンの中心バンドであるSmokey Robinson & The MiraclesやIsley Brothersと並べても全く遜色ないというか、この曲だけだと個人的には瞬間風速で勝ってるぐらい。モッド/ネオモッドが好きな方には強力にオススメですね。
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by penelox | 2005-07-13 20:05 | R&B/Soul

The Dark End Of the Street / James Carr

from album "You Got My Mind Messed Up"(1967)


7/6

悲惨なぐらいたて続けにバイトが入っていて、今週はメールの確認と返事を考えてるだけで終わりそう...。

前にも書いたけれど、メールが来る時って、ホントにどういう訳か同時なんです。それで、う〜ん、う〜ん、とうなっているとまた来て...なんででしょうかねぇ〜....

グシャッ。

...とまあ、まとまらないまま、押しつぶされるのであった。

El GraphicのMike Alway氏からのメール。デサイナーが建築関係の本の装丁をやっていてなかなか忙しいようで、ジャケットはまだ少しかかりそうだ。このままだと今年中のリリースは無理かな...。まあ残念ですけれど、でもここで色々考えてもどうにもならないし。楽しみにしてらっしゃるファンの方、関係者の方々には本当に申し訳ないですけれど。

Alway氏、ある事でかなり気持ちが落ち込んでらっしゃるようで、いつになく弱気。どういう訳か私が励ます事に。

しかし、80's英国インディーのある種象徴である彼と、渋谷系の父たる彼と、こういうやり取りをしている私は何なんだろうか。実際自分がやっていること、やろうとしていることにふさわしい場所が見つからず、もう悪戦苦闘という言葉自体を捨ててしまった、抜け殻のような私に、一体何を励ませるというのか...。


Achordianという親しくしているスウェーデンのバンドからメール。友達のバンドが日本でプロモーションしたいのだが良いレーベル、雑誌はないかと。う〜ん、これもまた難しい。

良い音楽をやっているからといって、クオリティーだけで音楽雑誌に載ったりする、そんな奇跡的な事は今の日本で起こりえない...そのことももうわかりすぎるぐらい十分わかっているから、どう返事していいものか困る。中途半端に、ここはインディー音楽に興味を持ってくれるよ、と情報提供をしても、 殆どが落胆する結果になるから適当なことは言えない。ホント馬鹿みたいな話に思えるかも知れないけれど、雑誌の思惑は仕方ないとしても、呆れる程の勉強不足、視野の狭さ、仕方なしに担当に回っている人とか...モノを作る立場はそういうたくさんの(意識的かは別として、結果的にそうなる)理不尽の積み重ねに対処し続けないとこういう世界ではやって行けない。

まあ別に私もやって行けてないし、Jロックが強制するようなのと同じやり方でやって行こうとも思っていないが。自分が信じる良い表現を作って、それを出す。それだけ。それで使った金の一部が少しだけでも戻って来たら十分なのだから。

ただ、そういうそれぞれの立場にいる人間ひとりひとりがもう少し、良質な音楽、というものに意識があれば。ほんの少しでいいから...。そうすればもう少しマシなのにとは思う。

レコード店が担当にイエスマンばかり揃えず、レコード会社は特定のアーティストで収益をカヴァーすることだけに専心せず、「音楽ジャーナリズム」に趣味の悪い、それでいて出世指向だけは強い、あるいは金もらえないんだからと無責任に書き散らす、そんな音楽ライターが少しでも減ったら...。ほんの小さなことの積み重ねなのだが...これは見果てぬ夢なのだろうか。

若いバンドは、もっと野心に傾いている部分が強いし、そんなことどうでも良い、と思う人達も多いだろう。私も自分の考えを押し付けたく無い。けれど、もしホントに良い音楽を長く続けて行こうと思うんだったら、もっと若いバンドには視野を広く持ってほしいし、何よりもっと良質の音楽を聴いてほしいと思う。

結局のところ、スウェーデンでもまた独特の音楽を奏でる彼等がこの日本で音楽を知ってもらうのは良いこと。そのための手助けを少しでもできれば、とは思うから、そうメールしておく。


7/8

ロンドンの爆弾テロに驚愕。
関わり合いのある方々に片っ端からメール、関係者で巻き込まれた方はいなかったようで、まずは少しホッとする。

7/9

「キング牧師とマルコムX」(上坂昇/講談社現代新書)読了。所謂黒人音楽を聴けば聴く程、そのバックグラウンドをより詳しく理解したくなる。そういう意味で最適のガイドでした。
たとえば、昨今のアメリカのギャングスタラップ、さらには日本のヒップホップ、R&B(さらにそれを軽く薄めたJポップ歌謡曲)のあり方に違和感を感じる方はぜひどうぞ。日本のその手の音楽の多くが、背景をしっかり見据えた上でやっているのではない、ただの上っ面だけの泥棒に過ぎないことを認識するきっかけにはなると思いますよ。

で、泥棒しようにもしようがない、唯一無二のソウルが上の曲。b0022069_22154836.gif
メンフィスのゴールドワックスからデビューしたものの、レーベル倒産のあおりでその後不遇をかこったJames Carr

もしちょっとした運命の違いがあったら、彼はオーティス・レディングと同じレベルの知名度を今でも得ていたはず、と言われる。これ、ほんとの話。良い音楽はいつでも目立つところにあるとは限らないのだ。
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by penelox | 2005-07-09 22:23 | R&B/Soul

I Won't Cry / Johnny Adams

from compilation "I Won't Cry"

6/27

新曲に関して、少々いじるが時間切れ。とにかくまとまった時間、集中できる時間がない。悔しい。アイデアは色々あるけれど、いわゆる「昔のpenelopesサウンド」にとどまっている訳にはいかないし、かと言って最近よく聴くスタンダードやラテンの音楽は、ど素人が簡単にマネられるようなものではない。人様にお聴かせ出来るレベルにもって行けるよう、頑張らねば...。

6/28

メールたまりまくり。それもほぼ全部英語...返事を考えてるハナからまたメール。
ひとつ、あるバンドからバスク語(フランス、スペイン国境、ピレネー山脈西北部、スペインからの分離独立を主張する人々の言語)でのあいさつの仕方を知ったのが収穫。

Eskerrik asko (thank you)
agur ! (bye bye !)

またおいおい紹介しますがCapsulaというバンド。80's末から90's初期の英国ギターバンド、クリエイションあたりの音が好きな方なら、何か感じるものがあるんじゃないでしょうか。

スペインといっても、彼等はアルゼンチン出身で、なおかつバスク地方をべースにしている...これはどういうことなのか? そういうことも含めて、またインタビューをしてみたいもの。

6/29

海外のバンドとやり取りすると、実際難しいことが出て来る。
日本でコンピCDに参加→リッチ&フェイマスになれる、なんて短絡的に夢見ちゃう人達もいるし、金になるんだったらどのくらいの埋め合わせ(つまり見返り)をしてくれるんだと最初からカマをかけて来る連中も正直、いない訳ではない。前に殆ど居直り(契約)強盗みたいなことを言う人もいた。顔が見えないだけでも誤解は起こりやすいけれど、国籍が違うと、さらに幻想が加わって、ますます誤解が生まれやすい。

良い音楽を届けようとする行為には、たくさんの険しい道のりがある。そんな事わかっててやってるんだろう? と言われたらそれまでだが。

6/30

また仕事で殆ど一日潰れる。誰かの支えになってるのかな...そう思えるのが唯一の救い。スペイン語を勉強し始めて一週間。なかなか面白い。難しいところもあるけれど、こうやって世界を広げられるのは嬉しいこと。音楽でも、最近は南米ものに手をのばしている。ジャンルで言うとBachata(バチャータ)、Vallenato(バジェナート)が気に入っている、でもその細かい違いにまでなかなか気が付かなかったりするけれど。

7/1

TangerineレコードおよびRinaldi Singsにインタビューしようと(実はCDを私経由で売ろうと思っている。たいした枚数は買わないけれど。Amazonでも買えるからこちらはポストカードとバッジを付けて!)、メールの内容を考えているうちに時間切れ。だいたい日本の方だと当日数時間でメールの返事が返って来ることもあまりない(もちろんそれは悪いことではありません)のだが、海外だと数時間ですぐ返して来る人もいる。海外の方が近いぐらい。だからあんまり軽くこちらからも出せない。バンバン安請け合いするとこっちが潰れる。

で、うんうんうなってると時間切れになる。夜中にバイトを終えて帰って来て、深夜にごそごそやってるのはこの近辺じゃ私だけだ...。
まあ、近所にわかってもらえるとは思ってないけれど...。

7/2

またしても仕事で忙殺。合間にGolden Gate QuartetやBilly Ward & The Dominoes、Johnny Ace、Johnny Adamsなどの初期R&B、ゴスペル、コーラスなどの音に触れて少し和む。特にJohnny Adamsは染みる。ニューオリンズR&Bのいなたさが、最近何故か染み渡って来るのだ。b0022069_2232052.gif

考えてみれば、いわゆるR&B、ソウルの北米だけでなく、中南米の音楽も、アフリカにそのルーツを持つ人々がもたらした音楽的貢献は、本当に圧倒的だ。アメリカ大陸の音楽というのはアフリカとヨーロッパ(それに現地のインディアン/インディオ)の文化的融合が明らかな形でなされた実験の場所だったんだなぁ...ということに改めて感じ入る。もちろん、それを意図してヨーロッパ人は彼等を奴隷としてこの地に連れて来たのではないけれど。あくまで結果論なのだけれど...。

それらの歴史的事実を客観的に見直し、特別に偏見を交えることなく、人類の財産たるこうした良質の音楽を、ある巨視的な視点で良質のポップミュージックに加工することが出来るのはそこに住んで無い人間の利点でもあると思う。だから、日本に住んでいるというのは結構恵まれている事なのだ。それを、ある精神状態の時には必ず思い出すことにしている。

どんなことがあろうと、私の気持ちは上の曲のタイトルのごとし。
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by penelox | 2005-07-02 22:14 | R&B/Soul

One In A Million / Maxine Brown

秋に出すアルバムのリリース準備。

プロモーションというのは、精神衛生上ホント良くなくて、いつもできれば逃げ出したいと思う。

モノを売る、というのは難しい。まして音楽は。今の音楽業界の状況を考えると、メジャーレーベルのバンドでさえ難しいのにまして何の後ろ楯もない弱小インディー、となると、売り上げとかは正直度外視せざるを得ない。情けないモノ言いにきこえるかも知れないが、それが現実なのだ。何よりまず、音楽を買って聴くという行為自体が今、若年層では急速に失われている訳で。ともかく聴きたい人にちゃんとCDが届くようにしたい、それだけで精一杯という感じなのである。

これだけ娯楽が多様化している今の時代、音楽を常に必要としている人というのは、実際そんなに多くないと思う。そしてその中でも意識的に、「いい音楽」を探し求めている人となると、もっと絞られる。悲しいことだが、世の中のほとんどの若者は、近所のレコード屋に入らないCDは存在しないものだと思っている。その怠惰さは本当に目を覆うぱかりなのだが、何しろ今ではマンガを読むのさえ面倒らしいから...。


(別にどこの業界も一緒だが)商売である以上、レコード会社や音楽メディアの基本姿勢とは、たくさん売ることであり、そのためにあの手この手を使うのは当然だろう。たとえば権威づけをしたり、おちゃらけトークで素顔を引き出して親近感を持たせたりするのも売るために知恵を絞った結果に過ぎない。しかし、知性やアーティスティックなアイデアへの敬意が仮にあったとしても、マスコミュニケーションゆえの限界でデフォルメされたシンプルな表現にならざるをえず、目立たせることを優先するために結局記号と化してしまう。これは競争に勝つためがゆえの事だから別段驚くにはあたらない部分もある。が、そういう競争原理を突き詰めてしまえば当然、良質の音楽の提供という、社会への芸術による貢献という側面がだんだん失われて行くことになる(いや、もう既にそうなっている)。それを見落とし続けた末、良質の音楽を排除し、売り上げだけを優先したやり方がまかり通り、ゆえに良質のリスナーも育たないという、結局業界が自分で自分のクビを絞めることになっているのである。

...なんか書いていて、JRの事故とある意味おなじ気がして来た...

で、そういう流れに私は出来るだけ加担したく無いのである。結局、この国の音楽の有り様は、この国の人間のあり様と正比例しており、それが長期的にみればここに住む人間を不幸にするだけだという確信があるからだ。だが、賛同者が今あまり多く無い、というのも事実で、そのへんで、どうやって賛同者を一定数確保しつつ(増えるなんて期待はみじんもない)この創作活動を維持し続けるか、正直それだけしか考えていない。だから売り上げは度外視。

自分は生きるために、つまりメシを食うために音楽をやっている(つまりプロ)のではなく、音楽をやるために(モノを作るために)生きているつもり。だから、理想とする音楽/創作の基準は下げたく無いのである。それは音質とか技術の問題ではない。プロ、という概念はある面では、メシを食えてるからとこれでいいんだと、音楽の質を下げたままでも許されるだろうと...そんな言い訳にきこえることが多々ある。それでしまいに自分で良い音楽をやっているんだと思いこんで、ダサダサなのに何も見えなくなって来る...。それは御免被りたい。売る音楽を作るための現場の大変さもわかるが、良い音楽、質の良い音楽がわかっているのなら、それに少しでも近付ける努力をしないと。たった一度の人生なんだから。私はそう思いますね。

日本の音楽を見ていて、チャレンジの方向、努力の方向が違うんじゃない?と思うことが多々ある。色んなことをないがしろにして突き進んだまま速度を落とせない...まさに音楽業界そのものがあの「宝塚発東西線経由同志社前行き快速」なのである、悲しいことに。(私はこの脱線事故のあった地域で日常生活を送っていて、遺族の方々、近しい人を失った方々への配慮はいつも十分持っているつもり。それを前提で、あの事故の原因を知れば知る程正直そう思う。)

まあ、こんなとこでグダグダ言ってないで、ベストを尽くそう...。



Maxine Brownが活躍した時代は、商業的成功と、芸術的質が奇跡的にクロスした60'sである。前半にヒットを飛ばしたが、後半は色々試すも、たとえばAretha Franklinみたいな、その後も生き残って時代の象徴(記号)になった訳ではない。b0022069_0302591.gifだから、輝きはほんの一瞬だった、と言えばそうなのかも知れない。でも、そういう女性ソウル歌手はたくさんいて、実際は殆どがそういう存在だったとは思う。そして、その地位に甘んじたことは音楽の質とは全く関係がなかった、そのことを最近痛切に感じる。

この曲を聴くと、彼女は前にPure Pop Chartにも書いたこともあるBetty Everettなんかと位置的には同じだったのかも知れない。R&Bがソウルと呼ばれるようになる時代の移り変わりの中で、世代的にはニューソウルには少し上の世代だったがゆえ、あまり
目立たないが...とくにこの曲はモータウンより濃厚で開放感溢れる(モッド?)ソウルポップ。単なる流行歌を狙ったただけだったかも知れないけれど、しかし質は圧倒的。そして、そんな(商業的成功と、芸術的質が奇跡的にクロスした)幸福な時代はもう二度と来ない、それもわかるのだ。

だから、今こういうことをやりたいというのではなく、それを歴史的に捉え直して、ある要素だけはしっかりリスペクトしたい、という感じ。芸術的質、それと、作っている人達の素朴な情熱。それだけは忘れたく無いのだ。もう60'sには戻れないし、同じことをしても意味がない。それでも、抽出すべき要素は、反面教師も含めてあると思っている。



仕事の帰りに「そうだったのか 手塚治虫」(中野晴行・祥伝社新書)を購入、読み始める。「メトロポリス」、なつかしい...。手塚氏は地元宝塚の育ちなので、子供の頃からとても気になる漫画家ではあった。が、彼の没後の一方的なもちあげられ様も正直気持ち悪かった。この本もそっち寄りなのかな? というのも少々あるが、またじっくり読んでみよう。


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by penelox | 2005-05-10 23:58 | R&B/Soul

People Get Ready / The Impressions

from album "People Get Ready" (1965)

最近あまりに運動不足なので、時間があると40分ぐらい歩くことにしている。
前は縄跳びをずっとゃっていたのだが、ちょっと単調なので飽きてしまった。で、風景も見られるからウォーキングに変えた。

体の脂肪というのは歩き始めて25分を超えないと燃焼し始めないとどこかで読んだことがある。それで、ふた駅ぶんぐらい、色んなコースを歩くようにしている。

で、歩く時はまた色んなことをじっくり考えられたりして、それも楽しい。

アフリカ系アメリカ人による音楽全般を聴いていて、いつも強く思うのは、彼等がおかれていた立場を無視して音楽だけを聴いても面白くない、ということだ。そのグルーヴも、そこに歌われている歌世界も、歴史的/社会的/宗教的背景に根ざしたもので、彼等の日常にある思考様式は、全てそういった背景とは不可分の関係にある訳だ。それがあの独特の音楽を作り出している訳で、それらを完全に無視したり目を逸らして音楽を聴くことは私には出来ないな。

かと言って、必要以上に取り入れるのも不自然という気もしている。実際のところ、そのへんのことを知れば知る程、自分の生活とあまりに遠いと感じることもあるし。説明が難しいので変な言い方になるが、まあそういうのも含めて、おそらく最大限取捨選択を意識して聴いているのだと思う。10代の頃の「自分探し」的な聴き方とはまた全く違う訳だけれど(まあ年齢的に当たり前だが)、色んな発見があるし、その方がもっと面白い聴き方が出来そうだから。


考えてみれば、アフリカ系アメリカ人の人達は、ついこないだまで露骨な人種差別に遭って来た訳だ(今でもあるけれど)。同等な人間として扱われることなく、人間としての尊厳を数百年も奪われたまま、あのアメリカに何世代にも渡って生きて行かなければならなかったのだ(私と同世代の方だったら、「ルーツ」という小説やTVドラマを子供の頃御覧になったんではないだろうか? 個人的には、アメリカのもうひとつの歴史をリアルに感じた経験は、あの大河ドラマがはじめてでした)。

..で、歴史なんかを調べればわかるが、厳然たる事実として、実際アメリカで公民権法が成立してまだ40年ぐらいしか経っていないのである。たとえばカーティス・メイフィールドのインプレッションズが"People Get Ready"を発表した年は、まだ黒人達が選挙権を手にした、つまり公民権法が成立した翌年に過ぎなかったのである! b0022069_21212923.gifその意味の重さをよくかみしめるべきなのだ。彼のソロでの気持ち良いグルーヴもきっと、その背景を抜きにしては語れないのだろう。だから、ああいう音も作りたいけれど、カタチだけまねるのはどうにも失礼な気がしてしまう。え? まねしてるやんけって?

いや、あれでも自分なりの取り入れ方なんですよ(^^;)。

1964 公民権法(人種・宗教・性・出身国による差別禁止)成立
1965 "People Get Ready"発売

彼の音楽は、平凡な日常会話的なレベルの感覚をすくいあげた音楽というより、もっと精神的な向上心や道徳性が高いから、ある時期を過ぎると、それほど脚光を浴びなくなったとは思う。しかし、そこで諦めなかった、つまりそれでも音楽で何かを動かすこと、何かを訴えることを決してやめなかったところが素晴らしい。例の事故以降、晩年は相当大変だっただろうが、亡くなるまで創作活動をやめなかったところ、そこにはとても惹かれる。そういう崇高な魂は、どこかで見ている人が必ずいる訳で。

...とまあ、寄り道したけれど、それ以前は当たり前のように人種差別が行なわれていた事を考えると、真の意味での人種偏見消滅への闘いとは(民族、人種、などという括り自体がただの幻想として捨てられる時代もいずれ来る、遠い先だろうが私はそう思う)長い人類の歴史の中で見ればまだ始まったばかりの長い闘いであり、今もその途上にあるのではないでしょうか。だって1965年というのは自分が生まれた年で、そんなに昔の気がしないのだ。人類の長い歴史の中でみたら、今の黒人音楽の盛衰(?)、に見える側面も、まだほんの一面でしかなく、たとえば今の所謂ギャングスタラップも、歴史の流れの中で、もっと大きな何かに合流して行くのだろうな...そんな気がする。いや、そう願いたい(ギャングスタラップに関しては、白人が相変わらず大半であろう音楽業界の既得権益を握る人々が、ああいうものを過度に売ろうとしているところに何か策謀めいたものを感じてしまうのだが、このことはまたいずれ)。

偏見というのは人類がいまだに克服出来ない病の一種と、どこかできいたことがある。...あ〜、もしかしたらそれ、「スタートレックThe Next Generation」での、データ少佐の言葉だったっけ!
でもふだん高校生とか相手にしていると、確かに偏見というものがいかに安易に心に巣食うもので、そして剥がすのが大変なものなのかよくわかる。差別される側が悪い、問題がある、なんて論理を簡単に振りかざす無知蒙昧が、15,6才でもう一丁前に育っているのだ。それをアタマごなしに否定するのではなく、何故それがおかしいのかをきちんと論理的に説明して納得させる...それが大人の義務なんだろうなぁ...そんなことを、授業という闘い(^^;)の前に思う今日この頃。

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by penelox | 2005-05-08 21:35 | R&B/Soul

See See Rider / Lavern Baker

連休だからとかそういうことは何も関係なく、ただただ、やる事だらけ。しかし好きでやっているのだから、しんどいなんて言えませんよ、ええ(^^;)。

相変わらず音楽に関してはほぼブラック・ミュージック漬け。メンバーや各所にニューアルバムを聴いてもらうためにMD作り(まだ家でCDを作れないもので)、その合間にMaxine BrownやDoris Duke、はたまたDenise LaSalleの凄みを賞味。また、Mary WellsやMartha Reeves & the Vandellas、Dixie Cups、Irma Thomasの素晴らしさも堪能...要するに溺れている状態。もう一度いちから音楽勉強し直してますね、ホント(^^;)。

モータウン・ビートというのも、もはやあちこちに使われ過ぎていて、もうそれがどこから来ているのかさえわからない、単純に60'sを思わせるための素材、道具のひとつになってしまっていると思う。それは自分がpenelopesでやってる音楽なんかもそうで、そんな意図がなくても、結果的に単なる剽窃かトリビュート的な印象で終わってしまってることが多々あると思う。だから出来るだけイージーなものにならないように、創る時は色々考える。自分らしい要素にうまく昇華されるように注意深くやっているつもり。それでも、「モータウン」という記号が安易に使われているのは事実だ。それゆえ、今後時間が経てば経つほど、陳腐にきこえてしまいそうな気もするのだ、その言葉自体が。だから、もうこれから「モータウン」って言葉、あんまり使わない方が良いかな...と思ったりもする。

実際、モータウンは大好きだけれど、それ以外にも同時代で素晴らしい音楽があったことがよくわかって来たのも事実。もしこれらを愛情をもって調べて行けば、「モータウン」という記号が意味する要素の歴史的背景もいずれつまびらかにされ、いずれ記号としての意味も個人的に解体するんじゃないかな、と思っている。そして、それによってひとりひとりのアーティストへの理解がもっと深まるのは、良いことなんじゃないかと。

あの跳ねるビートというのは、(たぶんブルースがジャズなんかとも混じりあいながら、激しいリズムを得て出来上がって行ったと推測される...違います?)ジャンプブルースからさらに発展して出来上がって行ったんでしょうね。それがたとえば一方ではロカビリーになって行ったり、一方ではモータウン・ビートになって行ったり...というか、ここからここまでがジャンプで、ここからがロックンロールで、ここからがR&Bで、ここからがソウルで...って分けるのもな〜んか阿呆らしい気がして来た、特に上の曲を聴くと。

50's-60'sに主に活躍した黒人女性ブルース(?)シンガー、ラヴァーン・ベイカー。
この曲は、もともとアニマルズの曲で知っていたが、それはブリティッシュR&B的な鋭角的な感じがあったのだ。b0022069_19575287.gifところがこの原曲、聴いてみたら、なんかチャック・ベリーの「メイベリーン」みたいではないか。それでいて、声は相当ディープでソウルフルに炸裂している。リズムはモータウンぽい跳ね方。なんか色々聴いた末にこういうのを聴くと、色んなものが見えて来る。うーん、深い...。

ロックンロールが白人のものみたいになってる今では奇妙にきこえるかも知れないけれど、そもそもがプレスリーは黒人のブルースを聴いて育った訳だ。このラヴァーン・ベイカーも彼にとってのアイドルでもあったらしいし。

経済的、時間的な制約ゆえ、カテゴリーを絞って聴く、というのもそれはそれで良いとは思うけれど、分けて聴かない方が色んなことが見えてくる...それも事実だなぁと改めて感じ入る今日この頃。


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by penelox | 2005-05-01 22:36 | R&B/Soul

Give Me Just A little More Time / Chairmen Of the Board

コンピCDに参加して欲しい方々にコンタクトし始める。
あんまりジャンル的に偏らない、ユニークなものにしたい。一応レーベル名のアイデアもあって、ベルベットムーンの店長さんに夜中、そのアイデアについて熱く話したりている。


しかし、重苦しい気分、晴れず。当たり前だが。

今日教えた生徒さんの友達の関係者が事故に巻き込まれていたときかされる。そりゃそうだろう、考えてみれば、事故にあった人の数だけでも相当な数なのだ。

しかしそんなことと無関係に盛り上がる甲子園の大歓声。ほんの近くなのに、何という違い。別に応援している人々には何の罪もないが、しかし、世の無情を感じずにはいられないなぁ...。

帰りの電車はやはり先週とは違う。いつもよりぎゅうぎゅう詰め、そしてあちらこちらから事故についての話がきこえる。

やり切れない思い。

元気が出ない。カラ元気に、上の曲。


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by penelox | 2005-04-28 23:28 | R&B/Soul

Sea Of Love / Phil Phillips

4/24

リズム・ファンタシーのマリリンが体調を崩して入院しているので、お見舞いに大津の某病院へ。思ったより元気にしていたのでホッとする。

お見舞いのクッキー、あんまり急いで食べないようにね!

考えてみれば一昨年末のアルバムリリースからレイコさんの結婚パーティーの司会まで、ずっと神経がピーンと張り詰めたままだったのではないだろうか。色んな状況の変化に、緊張感をもってついて行ってる時は良いけれど、少し片付いてリラックスした時が危ないのだ。そんな時期ほど、隠れていた色んな疲れが一気に吹き出して来たりするものだ。元気にしているとはいえ、少し弱気になっている彼女に、とにかく今はじっくり直して下さい、と言う。私も手術を3回受けているのでわかるが、病院にいると弱気になりがちだ。周りに病人の方々がいると、ポジティブで前向きな思考は難しくなるもの。

ポジティブ、という言葉は結構軽々しく使われているけれど、実際のところ人間が常に前向きでいるというのは難しい。実際後ろ向きでいる方が、逃げ回っている方がその場その場は楽なのだし。しかしその後、もっと大変な試練は必ず待っている。それは、実際にそうだという場合もあるし、逃げたぶんだけ立ち向かう気持ちが失われていて余計にそう見える、という場合もあるだろう。いずれにせよ、それがある種の悪循環の始まりなのだと思う。

だから、臭くきこえるのを承知で書けば、人生ってその場その場の試練にどう立ち向かうかで、いくらでも良くなるし、いくらでも強くなれるような気がする...要は心の持ちようなのだろう。で、チャレンジ精神が全てを乗り切る鍵、なのかなと。

上の曲は特別今回の日記には関係ないが、60's前半のR&Bポップヒットを今ちょうど調べていましてね。80年代に元レッド・ツェッペリンのロバート・プラントがやったユニットでHoneydrippersというのがあり、そのユニットで大ヒットした名曲の原曲がこれ。60's初期のR&Bというのは黒人特有のディープな感覚が出ているものでも、単純にオールディーズのくくりで認知されているものが多いのだけれど、ホント良い曲多いですねえ! Maxine Brown, Mary Wells、Gene Chandlerとか、Major Lanceとか...発見相次ぐ今日この頃。

penelopesの今度出すアルバムにも、そういう、オールディーズにくくってしまえそうな人懐っこいポップ感覚が無意識に入ってる気がした。もちろんそれだけじゃないんですけどね。

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by penelox | 2005-04-24 23:54 | R&B/Soul