カテゴリ:Film /Film theme( 5 )

Theme from "Young Frankenstein" / John Morris

6/16

毎週のことだが木曜日はかなり疲弊する。

何故そんなに疲れるかと言えば、勉強を教える以外で受け止めてあげないといけないことがたくさんあるから。ある種人生の岐路に立っている、非常に繊細な若者の相談や悩みに、適当な受け答えなど出来ないのだ。もしそういう態度を取ったら、簡単に見抜かれてしまうから。

もちろん、その悩みにズバリ応えることなどは無理なのだが、最低限彼自身には自分がそうなっている原因、理由を考えるきっかけは与えてあげたい。たとえば親の子育ての仕方とか、本人が育って来た時代背景、兄弟の中でのポジションや親の職業などが与えている心理的影響とか...。色んな角度からヒントをあげたい。だから色んな本を読んで調べ、伝えている。ある種自分の人生のある部分を賭けて。そうしないと何も伝わらないから。

今読んでいる本で結構メゲている。
たとえば、書いてあったのが、子育てに(本質的なところで親の側からの)拒絶が入っていた場合、親子関係に強い絆が結ばれない、のだという事...。それが原因で心理的不安をずっと抱えたまま17,8になっている子も実際世の中にはたくさんいるらしい。いや、それで親になり、すでに同じ事を子育てで繰り返しているケースもまたたくさんあるんだろう。本人のせいではないのだが、結局、たとえば成績というのは、その人の評価のほんの一側面にすぎないけれど、その人の(善し悪しで評価できない)人格とは無関係ではないのだ。そしてその人格的な問題にはその親の幼少時における子育てが大きく影を落としているのも事実。そしてその親も実はそのまた親から受けた教育がある訳で。
とまあ、つまりこれはある意味何世代にも渡る問題で、そこには日本社会のあまりに急激な変容ともかかわりがあるのだろう。そういうことを考えるとどうしようもなく絶望的な気分になる。ひとりの人間の手におえるものではないな、と。


深夜、ジョアン・ジルベルト"Brasil"で少し生き返る。人間的暖かさを感じるなぁ〜。

6/17

Mark Jetとのコラボレーション用の曲作り。penelopesとも、他のプロジェクトとも違う、なおかつどういう方向性で行くかまだはっきりしない...ので取りあえず少し陰鬱めのエレクトロサウンドを組み立てる。ここではpenelopes的な音楽は一切封印しなくては。

この日の生徒、またしても宿題を全くやっていない。あいつ、あれでホンマに歯科大に行けると思ってるのだろうか。あの程度の長文問題さえ見る気が起きないんなら、もう次からは宿題を出すのはやめようか、とも思う。

仕事帰りの夜中、もう少しで車に轢かれそうになる。何と言う運転だ!こちらは塀にぴったりくっついて難を逃れたが、避けるどころか突っ込んで来やがった...最近はホント訳がわからない、理解出来ない行動を取る人間が多過ぎる...。

6/18
深夜、「ヤング・フランケンシュタイン」のDVD。
これもまた、歴史的名画、とかそういう類いではないが、昔から大好きな映画。b0022069_23223923.gif74年の映画だが、わざわざ白黒の50's風の画面にしてある一見古典的ホラー映画風、その実おマヌケなコメディー。監督・メル・ブルックス、主演・ジーン・ワイルダー、そして超個性的な目玉男・マーティー・フェルドマン。この頃のアメリカ映画は良い...誤解を恐れず言えば、品格があるのだ。b0022069_23321647.gif80年代以降、アメリカのコメディーもので面白いものって、個人的にはかなり少なくなってしまった...まあ、もうなくても良いのかも知れないが。というより、映画の芸術的黄金期というもの自体が、もう終わったものなんじゃないかな。質、というより、観客と作り手の幸福な関係、という意味で。それ考えたら音楽もそうなのかも知れないが。

このDVD、ひとつだけ残念なのが、なんで吹き替え版じゃないのか、って事。やはりジーン・ワイルダーといったら広川太一郎の意味不明なダジャレである。あれがないと盛り上がらない。マーティー・フェルドマンの声は熊倉一雄。これ常識。それだけが残念。

6/19

大阪のレコードショップVelvet Moonさんへ。レーべルに関してのミーティング...と言えばきこえが良いが、また「怪奇大作戦」がいかに素晴らしいか、という話をしてしまう。あと、岸田森の話。内田裕也の話に移って、彼の奥さんの樹木希林の最初の旦那さんが岸田森であることを伝えると爆笑される。岸田森のドラキュラDVDの新聞切り抜きを渡してさらに爆笑される。

chou chouさんから、フランス音楽の歴史に関して、興味深いレッスンを多々受ける。あとブラジルなどの南米音楽も。店長さんもホント、詳しいなぁ〜。b0022069_23393729.gifたぶん、タ○ーレコードやH○Vに行くよりはるかに濃密な音楽知識をいただけるはずですよ。
阪急京都線総持寺駅から徒歩5分、ぜひ遊びに行っては如何?
下記URLもご参照下さい。

http://www.velvet-moon.com/

タイトルの曲は上に書いた"Young Frankenstein"のテーマ曲。これがまた50年代風(いや30年代風?)で良い味を出しているのだ。
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by penelox | 2005-06-19 23:29 | Film /Film theme

A Bridge Too Far / John Addison

from film "A Bridge Too Far" / 映画「遠すぎた橋」より(1977)

8曲目"87"にシーケンサーを絡め、更にサンプリング...ごちゃごちゃとブリッジ部分に仕掛けを。しばらく置かないと、善し悪しがわからないので、一応置いておく。
この曲は、New Waveを通過したモータウン的な曲で、しかも2005年の要素もあり....まあいつもと同じですね、結局(^^;)。


こないだのマイク・オールウェイ氏とのやり取りで出て来た名前、ジョン・アディスン。

「マルコム・アーノルドの大ファンなんだ。ポップの世界ではめったに語られないんだけど、途方もなく過小評価されてる才人さ。おそらくジョン・アディソンとともに50年代、60年代初期の英国の音である"british light orchestral music"を創り上げたんだ」

ジョン・アディスン(John Addison / 1920-1998)
英国Surrey州West Chobham生まれ、ロンドン王立音楽大にて室内楽を学び、TV、映画で活躍。1963年、映画『トム・ジョーンズの華麗な冒険』でアカデミー作曲賞を受賞。1977年、映画『遠すぎた橋』でイギリス・アカデミー賞を受賞。

フムフム...

何!? 「遠すぎた橋」だって?
あの、子供の頃に大好きだったテーマ音楽がジョン・アディスン?!

実はこの映画、音楽が大好きだったのだ。主題曲が耳にこびりついて離れなかったゆえ、いつまでも忘れられなかった作品なのである。何と、12歳の時に映画館でこの人の作品に恋に落ちていたのであった...。気付かなかった。

この映画は、戦争映画としては非常に珍しく、連合軍による橋の奪回作戦が失敗に終わる話(実話。ノルマンディ上陸作戦から3ヵ月後に、オランダ・ドイツ間の橋を占領するために決行されたいわゆる「マーケット・ガーデン作戦」というもの)である。超弩級のスター(下記参照)を揃えながら、(当時のアメリカ制作の戦争映画ならあるはずの、連合国が必ず勝つというような)ある種のカタルシスがないため、当時90億かけた、という話題性の割には、映画としての高い評価もあまりきかれないし、実際わかりやすい反戦的メッセージが出て来る訳ではない。しかし、当時の私には音楽だけでないある強い印象が残っていた。b0022069_021263.gifそれは、もしかしたら、戦争というものの現実が持つある側面であろうか。つまり、戦争とは、実はこのような途方も無い徒労感、不毛感の集積なのだなぁ、ということを(無意識の中で)受け取れたことを今でも覚えているのだ。あれ...こんな終わり方するの? ちっともすっきりしないじゃない...典型的な戦争映画らしからぬその終わり方が、かえって作品の印象を強めたのだ。

監督は社会派、「ガンジー」のリチャード・アッテンボローである、史実を歪めることなく、資料の集積によって創り上げたというこの映画、正義が勝つ、的な部分を一切排除した演出は絶対狙ったと思うのだが。そうやって戦争の悲惨さ、不毛さを浮かび上がらせたと。

脇道にそれますがこちらはリチャード・アッテンボローのインタビュー。

http://www.sankei.co.jp/mov/review/98b/attenboro/index.html

で、こちらはアッテンボローのフィルモグラフィー。彼はもともと俳優でもあり、かの「大脱走」にも出てます。

http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=10443

面白いところだと、なんとあのバッドフィンガーの主題歌で知られる「マジック・クリスチャン」にも出演してるんですね。その主題歌"Come And Get It"は、ポール・マッカートニーが彼等に提供した曲。またしても横道。

ちなみにこの「遠すぎた橋」、イギリスとフランスの共同製作である。これ、もしハリウッド資本だったら、脚本に手を入れられて戦争娯楽大作になったんじゃないだろうか。いや、そもそもこの話を映画化しないかな。

監督:リチャード・アッテンボロー
出演: ショーン・コネリー/マイケル・ケイン/ジーン・ハックマン/アンソニー・ホプキンス/ジェームズ・カーン/エリオット・グールド/アーサー・ヒル/ライアン・オニール/ロバート・レッドフォード/ダーク・ボガード/マクシミリアン・シェル/ハーディ・クリューガー/ローレンス・オリヴィエ/ジェレミー・ケンプ

で、その名曲、「遠すぎた橋」("A Bridge Too Far")はこちらでどうぞ。


ジョン・アディスンについてはこちらをどうぞ。
こちらも。


このフィルモグラフィーの中では、「遠すぎた...」を除くと、「長距離ランナーの孤独」(1962)しか観たことないですね(^^;)。しかし、この「長距離...」は凄く好きな作品。「怒れる若者」アラン・シリトー原作ですから、英国/モッド好きはぜひ観て欲しい映画、かな、「土曜の夜と日曜の朝」とともに。しかし、音楽はどんなだったかなぁ...? なんか、硬質な音楽だった印象はある。映像はモノクロで、何かブラーの"For Tomorrow"のプロモはこれに似てた気がするのだが、ありゃパロってたのかなぁ?...見直さないと。

ああ〜あ、また宿題が増えましたがな(^^;)。
Alway先生、英国映画って、つくづく奥が深いんですねえ...(^^;)。
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by penelox | 2005-02-23 23:29 | Film /Film theme

The Bridge on the River Kwai / Malcolm Arnold

from "The Bridge on the River Kwai" original soundtrack

マイク・オールウェイ氏とのここ数日のやり取りで得た、興味深い事実。

「マルコム・アーノルドの大ファンなんだ。ポップの世界ではめったに語られないんだけど、途方もなく過小評価されてる才人さ。彼がおそらくジョン・アディソンとともに50年代、60年代初期の英国の音である"british light orchestral music"を創り上げたんだ。アーノルドは技術的にはモーツァルト、ブラームス、それにベートーベンと同等なんだが、彼の作品には仰々しさといったものがない。もっとも美しいメロディーに溢れているんだ。もしひとつ作品を挙げるとしたら、彼の"english dances"だ。もし英国に音楽があると言えるなら、これがまさにそれなんだ」

この言葉とともに、紹介されたのが、マルコム・アーノルドによるアルバム"dances"。
これらは、イングランド、スコットランド、b0022069_2136636.gifウェールズ、アイルランド、それにコーンウォールの伝統的ダンス音楽をみずからの中に昇華した作品、ということでしょうか。試聴出来ますので、ぜひ聴いてみて下さい。



http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/B00000149N/qid=1108395533/sr=2-1/ref
=sr_2_1/102-0153814-8774574

また、彼がお薦めの英国の映画のひとつがこれ。日本では未公開の、シリーズ物のコメディー。これもマルコム・アーノルドが音楽を担当。

"the belles of st.trinians"
b0022069_21362424.gif


http://www.uq.net.au/~zzdmcana/StTrinians/
「じゃじゃ馬学校」 The Belles of St.Trinian's(日本未公開)
ヒッチコックの「バルカン超特急」の脚本や、傑作サスペンス映画「絶壁の彼方に」の監督・脚本で知られるシドニー・ギリアットとフランク・ローンダーのコンビによる、1954年製作の女学校を舞台にしたコメディ(監督はローンダー、脚本は両者)。出演はアラステア・シム、ジョイス・グレンフェル他。

...とのこと。これがその"the belles of st.trinian"も収録した、彼の映画音楽を集めたCDです。b0022069_21363857.gif


マルコム・アーノルド(Sir Malcolm Arnold)
1921年英国ノーザンプトン出身。映画音楽で知られる、英国音楽界の重鎮。
手がけた主な映画は以下の通り。

さすらいの旅路(1969) 音楽
野獣狩り/カウボーイ・スタイル(1967) 音楽
テレマークの要塞(1965) 音楽
大突撃(1964) 音楽
暗殺5時12分(1963) 音楽
ドーヴァーの青い花(1963) 音楽
脱走(1962) 音楽
ライオン(1962) 音楽
ダイナミック作戦(1961) 音楽
汚れなき瞳(1960) 音楽
去年の夏 突然に(1959) 音楽
鍵(1958) 音楽
激戦ダンケルク(1958) 音楽
自由の大地(1958) 音楽
六番目の幸福(1958) 音楽
戦場にかける橋(1957) 音楽
日のあたる島(1957) 音楽
空中ぶらんこ(1956) 音楽
愛情は深い海の如く(1955) 音楽
嵐の中の青春(1955) 音楽
黄金の賞品(1955) 音楽
完全なる良人(1954) 音楽
ホブスンの婿選び(1954) 音楽
じゃじゃ馬学校<未>(1954) 音楽
地中海夫人(1953) 作曲
複製人間の恋<未>(1953) 音楽
超音ジェット機(1952) 音楽

どうですか?わかりますか? もしかしたら昔、サンTVなんかでやっててぼおーっとして観ていた作品もあるのかも知れませんが、私が観た覚えがあるのは、"The Bridge on the River Kwai"「戦場にかける橋」(1957)と"The Heroes of Telemark"
「テレマークの要塞」(1965) の2本だけ。

と、言う訳で、太平洋戦争での日本軍による捕虜虐待という史実を元に、戦争の愚かさを描いた「戦場にかける橋」。アカデミー賞を総ナメにした本作の主題曲である1957年の名曲「クワイ河マーチ」をどうぞ。b0022069_21365074.gif

http://victoryatseaonline.com/war/mp3/bridge-river-kwai.mp3

こちらはマルコム・アーノルドのオフィシャル・サイト。

http://www.malcolmarnold.co.uk/compositions/i.php

ここに一杯画像やらリンクを張りましたが、私も勉強中。映画音楽は私も非常に好物なのだ。オールウェイ氏のエル・レーベルにあった映画音楽的要素、オーク・ポップ的要素はこの、50's/60'sの英国映画から来てた様だ。

http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/
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by penelox | 2005-02-21 21:45 | Film /Film theme

Lili Marleen / Marlene Dietrich

from compilation "My Greatest Songs"

今日は朝4時起き、まだ真っ暗な早朝に老女を(おかん、すまん^^;)外に独り歩きさせるのは物騒だということで、関西空港に向かう母親を駅まで送る。今日から中国へ約一週間の旅行に行くのだ。

実は母は中国育ちである。と言っても中国人という事ではない。子供の頃、父親(つまり私の祖父)の貿易の仕事で日本を離れ、当時日本の占領下にあった中国、満州への玄関口であった軍港・大連に家族で移住したのだ。その地で小学校と中学の途中を過ごしたところで終戦を迎え、戦後の昭和22年頃に日本に引き揚げて来た。大連に行くのはそれ以来、実に約60年ぶり、当時の小学校の同窓会なのである。

当時の大連というのは、大きな日本人社会があり、大連だけでなく、満州やその他中国各地にたくさんの日本人が暮らしていた。あまり知られていないが、当地で生まれた方、育った方というのは、今の60代、70代の方の中に実はたくさんいる。音楽関係で言うと、たとえば母の親友のお兄さんは、かの偉大なる日本ジャズ黎明期の名ドラマー、故ジョージ川口だし、母の姉(おば)の親友には世界的なジャズピアニスト秋吉敏子(あの女性シンガー・マンディー満ちるのお母上でもある)がいたりする。他にも、隣町の学校出身者には俳優・三船敏郎がいる。

私が子供の頃、怒られる時は何かと言うと戦時中の話が引き合いに出され(なにしろソ連兵から逃げ回る話である)、厳しかったのを覚えている。しかし同時に、日本だけにとどまらない視点や文化をかなり小さい時から与えられていたのも事実だった。海外での暮らしというのは、特に当時は現在とは比較にならないぐらい国内とはかなり違う、独特のもので、子供の頃はずいぶんと想像を掻き立てられたものだ。

また父方にしても、明治時代に英国人が日本で(しかもこの宝塚あたりで)始めた事業に曾祖父から関わっていたから、どうしても家全体にぬぐい去れない英国文化への近しい感覚みたいなものがあった。留学するより他に海外にポンポン旅行できるような時代ではなかった私の子供時代の日本の雰囲気に反して、私にとっては海外は心理的に遠いものではなかった。しかしそれは、今考えてみれば、どうしようもなく両親の持つ文化の中にいたからだったのだ。

今、この歳になって、自分の親からもらった文化や、また親の生きて来た中での営みそのものが歴史の一部なのだ、ということが、実は誰でも当たり前なのにヴィヴィッドに感じられるようになった。それは良いとか悪いとかではなく、客観的に見えるようになった、という感じでしょうか。

どんな人でも歴史とつながっている。自分のやることはまた誰かに影響を与える。だから、結局は誰もが歴史を作っているのだ。時代の流れに翻弄されるのも人間なら、作るのも人間。それなら、ただ時間やムードに流されないで、積極的に人生を選び取って行きたい。一瞬一瞬をいい加減に生きないようにしたい。そう私が感じ、決意し(大げさだが)、ありきたりの生き方から外れて行った(さらに大げさやな)時、決して賛成された訳ではなかったし、常に口論が止むことはなかった(今でもですがね^^;)。が、そこでのやり取りの中で得られたことが結局今の自分を作っている、ということも今では気付かざるを得ない事実なのだ。結局過去の親の文化、もっと言えば累々と積み上げられた人間の歴史が自分の血肉となっているのだと....なんとまあ。いやまあ、しかし誰でもホントはそうなんですよ、きっと。

たとえば私がいつも日本の文化の多数派に潜むある恐ろしさ、ごう慢さに敏感なのは、外からの視点を常に与えられていたからだと思う。それは(特にあのくだらないナショナリズムが跋扈する現代においては)とても貴重な視点で、そのことに関しては親の影響というのを最近強く気付かされる。まあ他にも、特に欠点なんかも一杯思いつきますがね、それはここでは割愛させていただきましょう(^^;)。

...とまぁ、柄にも無く親の事を書いてみました(^^;)。

夕刻、マイク・オールウェイ氏のレーベル立ち上げの打ち合わせに、送られて来た作品をVelvet Moonさんに持参、の予定が、女性店員さんが体調をお悪くされたとのことで、急遽変更。寒い日が続きます。くれぐれも無理なさらず、お大事に。

この方、お会いしたことのある方ならわかると思うが、ホントにかっこいい人である。たとえて言えば、哀愁のヨーロッパ、戦時中のパリかベルリンで(なんで敵対する国を並べてしまうのかは疑問だが、しかしまあレジスタンスという可能性もある、ということでご理解を...)小さな宿屋を営む毅然とした女主人みたいな感じの方である(本人からのお叱りを覚悟で^^;)。


哀愁のヨーロッパ、凛、毅然、そして私の親世代から学んだ戦争、そんなつながりで書けば、どうしたってこの方のイメージから、この女性の歌を挙げない訳にいかない。

マレーネ・ディートリッヒ、「リリー・マルレーン」。
ドイツ出身、1930-40年代のハリウッドを代表する名女優、という側面のみならず、ナチスに抵抗して国を捨て、アメリカの市民権を取得、そして上の名曲を歌い戦場を慰問。そして最後まで恋多き女優としての激動の人生を演じ切った生まれながらの女優...。そんな様々な顔を持つ、興味深い女性である。

しかし、そういう前情報以前に、曲が良過ぎます。そして低音で、大人の苦味を呟くように囁くように歌うその存在感あふれるスタイル。そこには、凛とした芯の強さが感じられるのですね。

彼女については、その生涯を描いた映画のサイトにも詳しくありますので、ぜひ御覧下さい。

http://www.elephant-picture.jp/marlene/

これが彼女によるリリー・マルレーン。

http://eri.ca/refer/marlened.MP3

昨日やった"Gentians"がどうしても気に入らないので、キーボードを多少加えてミックスし直す。良い感じで変な力みのないアルバムにしたいな...。

http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/

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by penelox | 2005-02-07 20:58 | Film /Film theme

鉄砲犬 / 菊池俊輔 (作曲)

from 映画「鉄砲犬」(1965 / 大映)

昨晩寝床で書いた次の曲"Light..."の新しい歌詞、朝からまた修正を加えて書き直す。若干テーマが拡散した感じもあるが、ある程度録音に使えそうなものに仕上がったと思う。

自分なんて価値がない...そう思い込んで自分を大事にしない人間ほど他人に攻撃的だったりする。それは、そうすることでしかコミュニケーションの方法がわからなかったりする場合もあり、なかなか難しいのだが。生い立ちが原因だったりすると、こちらではどうしようもない場合もある。

それでも、人間が生きて行く以上、色んな人間と触れあって行くことになる訳で、それならやっぱり何か前向きで楽しい出会いにしたい。そのためには、お互いが自分の中にある光と影をしっかり認識すること、そうすれば相手の光と影にも想像力を働かせるゆとりが生まれるのでは....つまり想像力や知識、おのれを知ることが大事だという...
なかなかな抽象的だし、一歩間違うと変な講釈になりかねないのだが、そのへんを歌でロマンチックにくるむというか、まあ簡単に言うと想像力の危機というのをここ何年も周囲に感じていて、それを形にしてみたという感じでしょうか。ま、甘っちょろい理想主義者のタワゴトという訳。

歌詞はしかし、また楽器弾くのとは違う疲れ方をする。

あとはまた仕事で一日が過ぎてしまった。帰って来てばかばかこれを書く。どうしても出来るだけ更新したい。こうなりゃ意地。

息抜きに録画してあった上の映画。ビデオはすでに録って持ってるくせにまた録ってしまった。
この田宮二郎主演の映画、とにかく粋なガンさばきと達者な関西弁、シャレのめしのセリフ回しが大好きな作品だ。

今や伝説の俳優となってしまった田宮二郎(最近の方だと「白い巨塔」のオリジナル版で御存じか)扮する鴨井大介のアウトローぶりと、天知茂の「しょぼくれ」木村刑事との掛け合い漫才なやり取り(脚本は藤本義一)、わきを固める関西喜劇人の達者な演技、坂本スミ子の天真爛漫さ、そして何と言っても昭和40年頃の大阪。味わい深いあの猥雑感はたまらない。

ちなみに「暴れ犬」では昭和40年の梅田がエンディングに出て来る。当時の阪神百貨店や、阪神電鉄国道線(当時国道2号線を走っていたチンチン電車である。中津で阪急と並走する姿が私の一番最初の大阪の記憶)がただただなつかしい。

寄り道したが、この「鉄砲犬」、音楽がまた粋なのだ。和風ジャズと言おうか、今ならモンド? いや、当時で言うキャバレー風の音楽なのだが、それが大阪の猥雑な雰囲気とピッタリ合っている。

フッションがどこかモッドしているヤクザといい、大阪が舞台なりの粋が架空の話とはいえここにある。


http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/
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by penelox | 2004-11-09 23:03 | Film /Film theme