「ほっ」と。キャンペーン

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Give Me Just A little More Time / Chairmen Of the Board

コンピCDに参加して欲しい方々にコンタクトし始める。
あんまりジャンル的に偏らない、ユニークなものにしたい。一応レーベル名のアイデアもあって、ベルベットムーンの店長さんに夜中、そのアイデアについて熱く話したりている。


しかし、重苦しい気分、晴れず。当たり前だが。

今日教えた生徒さんの友達の関係者が事故に巻き込まれていたときかされる。そりゃそうだろう、考えてみれば、事故にあった人の数だけでも相当な数なのだ。

しかしそんなことと無関係に盛り上がる甲子園の大歓声。ほんの近くなのに、何という違い。別に応援している人々には何の罪もないが、しかし、世の無情を感じずにはいられないなぁ...。

帰りの電車はやはり先週とは違う。いつもよりぎゅうぎゅう詰め、そしてあちらこちらから事故についての話がきこえる。

やり切れない思い。

元気が出ない。カラ元気に、上の曲。


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by penelox | 2005-04-28 23:28 | R&B/Soul

At Last / Etta James

重苦しい気分。

JRが脱線事故の後、すぐに置き石の可能性に言及したのがものすごく嫌な感じ。JRは民間だけれどもともとは国鉄だ。なんかそれがどうにもお役所の昨今の危うさを連想させて不快。どうしても親方日の丸的な、傲慢さ、意図的な問題隠しに映ってしまう。あんなJR史上最悪かというような大惨事なのに、組織ぐるみの隠蔽体質というか。この数年目につく役所の体質(大阪市とかね!)に実に似ている...事故直前の伊丹でのオーバーランだって本当は40メートルなのに8メートルと報告していたらしいじゃないか。
その口裏合わせを運転手と車掌がやってる最中にあの事故が起こったとか...。

それは、過剰なまでの処罰(ミスに対していじめじみた「日勤教育」というのがあるそうな)を恐れるがあまり...ということなのらしい。

阪神間は路線が阪急、阪神と全く競合するので、スピード、便利さで勝つため車両の軽量化、過密なダイヤが図られていたようだ。料金的には負けるから、スピードで勝つために無理を重ねた...ということが推測される。そしてあの福知山線、路線敷設自体相当古いはずで、カーブの部分は安全性という意味で、現代のスピード化に対応した作りになってないんじゃないだろうか。JRは全国的にそういう、明治、大正の頃から基本的に変わってない危険な箇所が相当多いんじゃないだろうか。

後になればなるほどゾッとする。
ホント、震災もそうだったが、いつ、どこで殺されるかわからないのだな...。


やはりあのJRの脱線事故の影響で、夜の電車がえらい混んでいる。目の前で本を読んでいるサラリーマンの、その本がえらい低い位置で、こちらの顔にあたりそうなのが恐い。突然車両が揺れたら顔を突かれそうで気になる。しかし、実際脱線なんて起こったらそんなもんでは済まないんだろうが。

色んな考えがグルグルと...結構滅入ります。
阪神間のど真ん中であんな悲惨な事故が起こった、とても無関心ではいられない。
ましてあの快速はよく使う。時間が時間だったら...。

こういう重苦しい気分の時に聴きたくなるのは、力強いがどこかはかない、現実と夢の間を浮遊しているかのような、こんな歌。b0022069_23532591.gif


ブルース? ジャズ? ソウル?
悲しいのに暖かい...たぶん、その全部だからなのだろうな。


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by penelox | 2005-04-27 23:45 | Jazz/Standards

Sea Of Love / Phil Phillips

4/24

リズム・ファンタシーのマリリンが体調を崩して入院しているので、お見舞いに大津の某病院へ。思ったより元気にしていたのでホッとする。

お見舞いのクッキー、あんまり急いで食べないようにね!

考えてみれば一昨年末のアルバムリリースからレイコさんの結婚パーティーの司会まで、ずっと神経がピーンと張り詰めたままだったのではないだろうか。色んな状況の変化に、緊張感をもってついて行ってる時は良いけれど、少し片付いてリラックスした時が危ないのだ。そんな時期ほど、隠れていた色んな疲れが一気に吹き出して来たりするものだ。元気にしているとはいえ、少し弱気になっている彼女に、とにかく今はじっくり直して下さい、と言う。私も手術を3回受けているのでわかるが、病院にいると弱気になりがちだ。周りに病人の方々がいると、ポジティブで前向きな思考は難しくなるもの。

ポジティブ、という言葉は結構軽々しく使われているけれど、実際のところ人間が常に前向きでいるというのは難しい。実際後ろ向きでいる方が、逃げ回っている方がその場その場は楽なのだし。しかしその後、もっと大変な試練は必ず待っている。それは、実際にそうだという場合もあるし、逃げたぶんだけ立ち向かう気持ちが失われていて余計にそう見える、という場合もあるだろう。いずれにせよ、それがある種の悪循環の始まりなのだと思う。

だから、臭くきこえるのを承知で書けば、人生ってその場その場の試練にどう立ち向かうかで、いくらでも良くなるし、いくらでも強くなれるような気がする...要は心の持ちようなのだろう。で、チャレンジ精神が全てを乗り切る鍵、なのかなと。

上の曲は特別今回の日記には関係ないが、60's前半のR&Bポップヒットを今ちょうど調べていましてね。80年代に元レッド・ツェッペリンのロバート・プラントがやったユニットでHoneydrippersというのがあり、そのユニットで大ヒットした名曲の原曲がこれ。60's初期のR&Bというのは黒人特有のディープな感覚が出ているものでも、単純にオールディーズのくくりで認知されているものが多いのだけれど、ホント良い曲多いですねえ! Maxine Brown, Mary Wells、Gene Chandlerとか、Major Lanceとか...発見相次ぐ今日この頃。

penelopesの今度出すアルバムにも、そういう、オールディーズにくくってしまえそうな人懐っこいポップ感覚が無意識に入ってる気がした。もちろんそれだけじゃないんですけどね。

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by penelox | 2005-04-24 23:54 | R&B/Soul

My Companion / The Shaggs

4/21

プロモーション用の資料を作ったり、今後の計画でうんうんうなったり、その合間にお願いされた事、様々な雑事、バイトetcで忙しい。同時にあまりに様々な出来事に心乱れる。何ごとも思い通りにならない。物事、人の人生。そして人の心も、生き方も。ホントに色んなことが起こる。そのことは前からわかっているのに、覚悟は出来ているはずなのに、それでもやはり疲弊する。どういうこっちゃ。


4/22

甥っ子はだいぶ明るくなった。保育園に行くようになってだいぶ変わったのか、自分からこちらにじゃれて来て、なかなか大変。

晩の仕事で生徒さんに色んな音楽を紹介してしまう。ホントは英語の授業なのだが、今日は60'sの米サイケバンドを色々。ストロベリー・アラーム・クロックとかエレクトリック・プルーンズはまだしも、シャグスまで教えたのはまずかったか(^^;)。彼は"My Companion"に椅子からずり落ちた。そして、あまりの衝撃に彼は学校でこの曲をかけると宣言した。うーん、そりゃ、まずいんじゃない?

彼女らの音楽は、確かにとんでもない。しかし、どうにも憎めない。
楽器を初めて触った時の感覚、弾き方さえもわからない...そのプリミティブな瞬間が、相当奇怪な形とは言え、刻み込まれているのだ。

行き詰まった時、微笑みを忘れそうな時に聴くと、なんとも奇妙な形の清清しさに救われるのは、たぶん...私だけだろうな(^^)。


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by penelox | 2005-04-22 23:48 | 60年代

宇宙マーチ / 作詞: 長田紀生 作曲: 冨田勲

from 「キャプテンウルトラ」

4/18

打ち合わせにVelvet Moonさんを訪問。今後の予定をじっくり詰める...なんて言うときこえがいいが、「ウルトラセブン」のいくつかのDVD、「怪奇大作戦」のビデオ、それに実相寺昭雄監督の「曼陀羅」「無常」のビデオをお貸ししたのだった。

この当時の日本映画は本当にクリエイティヴだと思う。ストーリーそのものは、それほど難解だったり複雑だったりする訳ではないのだが、とにかく画面のパワーで見せてしまう。昨今の日本映画の多くが、正直メディアの力に頼った上げ底的評価に思えてしまうのも、逆に70's前半ぐらいまでの日本映画の絵そのもの力の強力さゆえである。まあ、その時代だけ優秀な才能が揃っていた、なんてことではないとは思う。きっと様々な要因によるものなのだ。

60年代前半から半ばまでの日本のオプティミズム(楽観主義)が、ほんの数年で70年代初めには不安へと転化する。自分が生まれ育った時代の日本は、戦後の夢見るような青春が一瞬で燃え上がり、しぼむ...まさにその瞬間であり、その貴重な瞬間をフィルムに焼きつけた映像がやたらと多い。それゆえのパワーはしかし、永続するものではないにせよ、その核にあるものが何なのか、気になって仕方ない...それが個人的に惹き付けられてやまないところだ。日本の(戦後という)青春と自分の青春の歩調を合わせられた団塊世代の方々がいかに幸運だったか...そのことは、この時代に生まれ、思春期を軽薄なニヒリズムとバブリーな高度消費社会に蹂躙され、社会に出て数年すると不況の長いトンネルに入り、以来現在までずっとその中でなんとか生き延びるしかなかった我が世代とくらべる度にそう思う。だからと言ってもちろんどちらが良いとかの単純な問題ではないのだが。


60's半ばのオプティミズムを強烈に感じるこの曲。
1967年の東映による特撮ドラマ、「ウルトラマン」の後番組として「ウルトラセブン」が放映されるまでのあいだをつないだ「円谷ウルトラ」シリーズではないもうひとつの「ウルトラ」、幼児期の私には強烈な印象を残した壮大な和製スペースオペラ。
このスケールが大きい、爽快なマーチ曲は毎朝テンションを上げるのに効果的。歌詞も血湧き肉踊る感じなのだが、当時を思うと特に3番に涙。

東京オリンピック(1964年)から大阪万博(1970年)までの数年に特に顕著な、当時の日本にあったオプティミズムがこれほどわかりやすく
表出している歌詞もなかなかないのでは。


ひとりじゃないんだ みんなで行くんだ
明日があるんだ ぼくらの世界は

宇宙をよぼう
宇宙をつかもう
宇宙のマーチをうたうんだ



4/19

色々有り過ぎて何とも言えない日。

終日、仕事とその他諸々で多忙。自分の音楽には全く触れられない。しかし頭の中で新しい曲のアイデアは色々浮かぶ。昨晩深夜に残しておいたアイデアをもとに色々とカラフルなイメージが浮かぶ。いや、これは音楽に触れてない、ということにはならないか!

様々な人々の有り様と、状況と、思いと。あまりにもさまざまな、多種多様な人々の人間模様。みんな、うまく行って欲しい。幸せになって欲しい。みんな、どこかがきらきらと光っているのだから。

だからこそ、言葉が見つからない。


この感情を救い上げる言葉が全く見つからない。だから、何とも言えない一日。


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by penelox | 2005-04-19 23:55 | 懐かしいテレビ番組/主題歌など

September Sting / The Pale Fountains

from album "...From Across the Kitchen Table"

一応アルバムの録音自体は終わったので、スタジオに散乱したメモや走り書き、トラックシート、アイデアを書いた切れ端etc...を整理。見てみると1年前に上げていた曲リストと、実際の収録曲は微妙に違う。歌詞にしても、途中で内容が変わって行ったり整理されたりで、かなりの変更があった。たとえば1曲めの歌詞なんかは全く変わってしまっている。改めて見直すと色々と面白いものだ。当初は前のアルバムのムードを引き摺ったまま録音に入っていた、というのがよくわかって興味深い。前作は後で聴くとかなりヘヴィーで、客観的に聴くとよくわからないもやもやしたムードが残っていた。今回録音している中でそれに気付き、全く違う作品にするために出来るだけフレッシュな気持ちで取り組むことを心掛けた。

だから、今回はそういうもやもやしたムードは作品には出てない。ただ11曲、キャッチーなシングルを集めた感じ...だろうか。

まだしかし気を緩める訳にはいかない。新レーべル立ち上げに際してのコンピCDに収録する曲、それに来年出したいベストアルバムのための候補曲、このへんをやらないといけないのだ。やることは山積している。こちらはアルバムを意識したものではないので、またちょっと雰囲気が違った感じにしないと。


今回のアルバムに戻ると、歌詞の内容、前に比べるとだいぶ聴いてて無茶な感じがなくなった。うまく小説風にまとめられるようになったというか。

もう20年ぐらい前の話だが、The Pale Fountainsのマイケル・へッドが、歌というのは音の付いた小説、のようなことを言っていて、ある意味凄くわかるなぁ...という気がしたのを覚えている。それでも自分の音楽を始めた頃は、そんな作り方はなかなか出来なかったのだが。

The Pale Fountainsに関しては、アルバム2枚あるけれど、どちらがより好きかと言われれば、このバンドの本質が出ているという意味でセカンド"...From Across the Kitchen Table"を選ぶ。ソフトロックの流れで聴く方からすると1st"Pacific Street"なのかも知れないけれど、その後の彼等、マイケル・ヘッドのソロやShackを 振り返っても、b0022069_20422281.gifああいう1stみたいなストリングスやホーンをふんだんに使った路線は(アンディー・ダイアグラムの加入で)偶発的、たまたまああなった、強調されただけのものであって、60'のA&Mあたりのそういうソフトロックを聴きまくってたとはとても思えない。あれはあれでもちろん当時は彼等もやりたくてやったんでしょうけれど、本質ではないでしょう。

やっぱり彼等の音楽のコアは浮遊感のあるメロディーとサイケデリックなギターサウンド。潮風が音に染み込んでいるのかと思うほどダウン・トゥー・アースな港町リヴァプール特有の暖かみと鋭いセンスの程よくバランスが取れたギターバンド、という意味ではビートルズの初期から中期の匂いもあるし、同時期(80's)のエコー&ザ・バニーメン、アイシクル・ワークスと共通する薫りもある(Icicle Worksのヒット曲"Love Is A Wonderful Colour"は、The Pale Fountainsの"Love Is Such A Beautiful Place"からインスパイアされたと、イアン・マクナブがベストCDで自らそう書いてましたね)。b0022069_20423322.gifまた、後のラーズとも共通点を感じるし、最近のコーラルやバンディッツ、ズートンズとかとも似ている。だから実に、ビートルズ以来のリヴァプール伝統の音とも言えるのだ。けれどそこに、極めて内省的かつ観察眼の効いた短編小説風の歌詞(アラン・シリトー風?)が載る。派手さはないけれど非常に趣味の良い繊細な世界-ここが(ラディズムが台頭した90'sと比べると)80's的でもあるし彼等独特で、かつ変わらないところ(ラディズムの台頭には、何か政治的な意味で恣意的、策略的なものを強く感じているのだが、これはまた後日)。

The Pale Fountainsに限らないが、その場その場の売り上げや注目度が大事なのも理解はするが、商業目的ばかりを優先した近視眼的な括り、評価を下すのはバンドが可哀想だと、最近特に思う。彼等に関してはそのへんで、かなり本質からズレた評価が散見され気になっていたもので(何も知らない若い世代の方への影響を考えると特に)、悪しからず。
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by penelox | 2005-04-17 21:01 | New Wave

Untitled

本日は朝から大阪・吹田のスタジオYOUにて、ニューアルバムのマスタリング。

このスタジオは1stアルバムのミックスから使っているから、もう13年ものつき合いになる。かつ、場所が昔自分が通っていた大学の沿線にあるので、2年ぶりにそちら方面に行くということもあって、なつかしかった。大学に通っていたのはもう20年ぐらい前だが、沿線の風景はそんなには変わっていない。変わっているのは、自分の心象風景の方だったりして、そのことに戸惑うというか、感慨を覚える。変な言い方かも知れないが、よくここまで辿り着いたものだ...という感じ。

マスタリング、今回は今までで一番スピーディーに進んだ。家で聴いていた完成音源が、ちゃんとした音響環境でどう聴こえるのか、少々不安だったが、特に問題なく、やれやれと言ったところだ。もちろん、ああ、これは次の反省点だなぁ...というのもいくつかありましたが。

自分としては、妙に力が入り過ぎていた以前のいくつかの作品よりは満足できるポイントの方が多かった。客観的に聴けて、なおかつ良い、と思えたのが特に収穫。

全11曲、どれも過去のThe Penelopesサウンドを活かしつつ、より明るく楽しい感じになったと思う。あとは10月リリースに向けて、やるべきことをやって行きます。よかったら聴いてみて下さいね。


どういう訳かmiyataがオノ・ヨーコみたいな70's風眼鏡で決めていたので、一枚。

b0022069_2054486.gif

写真ではわからないが、携帯に写っているのはどういう訳か波田陽区。ファンなんですと。













こちらはマスタリング風景。長いことお世話になっているOさん(注・一応伏せときましたよ、Oさん! 名前出した方が良かったですか?)。

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さすがに今日はバテて何も浮かばないので、アンタイトルド(無題)にさせて下さい。


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by penelox | 2005-04-15 21:01 | The Penelopes関連

Lucky Star / Friends Again

from album "Trapped and Unwrapped"

改めて自分の書いたpure pop chartを読む。読みづらいですね、ホント(^^;)。もっとわかりやすく、読みやすくしないといけません。

しかし、とは言っても、簡単すぎて乱暴な文章、にはならないようにしたいし、そのへんはなかなか難しい。不遜な言い方に聴こえるかも知れないが、ppcにある種のポップのヤング・パーソンズ・ガイドになって欲しいのだ。

人に何かを伝えるというのは難しい。
昔ある程度信頼していた近い人間が、実はストーカーまがいだったことが後に判明して、大変ショックだったことがある。言葉を、こちらからすると全て反対に、否定的に取っていたことに驚いたというか、人間、ここまで否定的になれるものなのかと悲しくなった。詳述しないが、この出来事を克服するのはなかなか苦しい経験だった。というのは、それが原因で人間不信に陥るのも嫌だったし、逆に湧き出て来る怒りを抑え過ぎておかしくなるのも嫌だったからだ。要するに心の持って行き場がなかったのだ。

だから、怒りはとりあえず全部吐き出してしまえ、と思った。もし許せない、と思うのなら許さなくていい、もちろんそれを誰かにぶつけるのではないが、考えないようにするのが不可能ならば考えればいいのだ...そうやって傷を瘡蓋に変えて行った。まあ、誰にでもあることなのだろうけれど。そして、その後でも、人に何かを伝えたいという気持ちは捨てられなかった。あくまで、慎重に、だが。

pure pop chartを再開したのは、その時の怒りがもう文章にさほど出ないな、それぐらい癒えたからだった。その音楽のことを考えると不愉快になる...そんな時期もあったのだ、「ネオ・アコースティック」に関しては。

しかし、音楽が悪い訳ではない。たとえば、作り手とは全く友人になれなくても、またたとえば、その音楽を好きな人間と仮にやり取りをして平行線に終わるとしても、音楽そのものは素晴らしい。そこに変わりはないのだ。

だからこそ、音楽を介して、世界中に友達がたくさん出来る...無邪気かも知れないが、このことの貴重さ、素晴らしさを改めて感じるのだ。皮肉にも、分かり合えないことが、かえって分かり合える瞬間(あるいはそう思えた瞬間)を輝かせてくれたのだ。

...ということでこのバンド。

このネーミング、いつも"Alone Again Or Friends Again"(またひとりぼっちになってしまうか、それともまた友達になるか...)というような言い回しを連想してしまう。あるいは、友達が恋人になって、別れてしまうとまた友達になる...そんな意味なのか。
どう取っても伝わって来るその苦さも、その後すぐ分裂してしまうこのバンドらしい、のかも知れない。

アルバム一枚で終わったが、その音楽は、「ネオアコ」なんて形容にはとどまらない幅広い、豊かなもの。b0022069_23113397.gif実際「ネオアコ」と呼ばれているバンドのほとんどは、その名称ほどワンパターンではないのだ。もしこれらのバンドの存命時に、あなたの音楽のジャンルは「ネオアコ」ですか?ときいたら、全バンドが否定するだろう。悪い言葉ではないのだが、何か人生の上っ面、明るい面だけを見て、あなたの人生、こうですよね?と言われるようなもので、困惑するに違いないのだ。誰だって、何かに括られるのは苦痛なのだ。だから本当は、別にふさわしい言葉があったら、それを使う方が良いのかも知れない。

それでも、(敢えて)この名称の音楽としての素晴らしさは保証しますね。矛盾してるようだが、良い音楽はたくさんの方に聴いて欲しいからだ。もちろん、色眼鏡で聴いてほしくないのは言うまでもない。

メンバーたちは、分裂後も再び友達になったのだろうか...?


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by penelox | 2005-04-12 23:22 | New Wave

Civilization / Mr.Wright

from album " A Diary Of A fool"

自分のアルバムは今週マスタリング、ということで、どうも落ち着かない。
あんまり甘いものをずっと食べてると味覚がおかしくなってしまいますよね。音楽もそういうところがあって、聴き過ぎてわからなくなるのだ。

特に一曲め。どうもフレッシュな気持ちで聴けない。だから良いのかどうかわからず、さりとてやり直す時間もなく...。

すべてが中途半端な時期である。

Mike Alway氏から送られて来た、Mr.WrightのCD、"Diary of A Fool"を聴く。
エル時代にAlwaysというユニットをやっていたKevin Wright氏による現在のユニットがこのMr.Wrightということになるのだが。ソロユニットによる欧州風味の洒落たノスタルジックポップ、しかしひとつのジャンルで重く深く、どしっとやっている、というより、思慮深いとは言えあくまで軽快に、洒脱に飛び回っている感じ。このへんは実に80's的だ。とても趣味が良く、好感が持てるのだが、反応しない、あるいは軟弱、とか言って切り捨てる人達が今の時代では80'sよりも多いことも容易に想像出来てしまう。

反応出来ないやつは趣味が悪いんだ、で終わってしまうのも、ね...。だからちょっと考えてみる。

たとえば同じヨーロッパ路線とかでも、90's以降に登場したThe Divine Comedyのような、OasisやRadioheadの様ないかにもロックバンドみたいな感じが好きな層も取り込んでしまえそうなどっしり感(悪く言うと大ざっぱ感)なんかとは微妙に違う。どっちかと言うとWright氏に味方したいのだが、The Divine Comedyの方が一般受けしそうなのもわかってしまう。よりジャンルに忠実、という意味で、だが。やってる人の意識が現代の一般大衆のコレクティブ・アンコンシャス(集団的無意識?)により近そうな感じがするから...としか言い様がないけれど。考え考えやってるのはWright氏の方なのだが。

このへんに関しては複雑な心境だ。
90's以降、音楽に関して何かとジャンル分け、棲み分けが進んでしまったことが、音楽の世界が(売り上げのみならず、クリエイティヴィティー、という意味でも)活力を失ってしまった遠因だと思う。10代ぐらいの若い人は(安易な棲み分けに一定の距離を取るのに必要な)巨視的な視点はなかなか持てないとは思う、まず全体が見えない訳だから。とすると、問題は20代後半から30代以上の世代だろう。

自分もこの中に入るから(今年40代に突入だが!)、余計自戒も込めてだが、この年代がもっと自分の楽しみだけ考えず、知的、寛容で、視野が広ければ、こんなことにはなってないと思う。自分らのことだけでなく、下の世代に対しても影響という意味で責任があるという意識を、もっと持つべきであろう。

しかし、すがれるものを無意識下で求めているのも人間、(メディアがデッチあげた)ムーブメントが来ると乗ってしまう。そこで、自分はそのムーブメントで育った人間、という思い込みが出来上がってしまうのだ(私なんてNew Waveに関してモロそうだ)。それが逆に他の時代の他の動きに対して非寛容になる遠因であることも否定できないのだ。

まあ、話がそれたが、そういうジャンル分け、棲み分けが進み過ぎたがゆえに、わかり易いものというかおおざっぱな作りの音楽を音楽業界が重宝することが増えたように思う。Oasisなんて、特別大好きにもなれないのは、一般的にたとえに出されるビートルズをあまり連想しない(プロモやジャケのデザインの割に)からだけでなく、それよりも英国サッカー場でのチャント(chant)に近く聴こえるからだ。それが自分には単純に響く。アーティスティックな意味であまり面白くないのだ。

本当に良い音楽は、決してわかり易いものとは限らない、ということ。


アメリカのUsoundsよりメール。3年ほど前に向こうのサイトに掲載していたpure pop chartをまたUsoundsで再開したいとの申し出に、喜んで、と返事。


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by penelox | 2005-04-11 21:14 | Mike Alway related

Blow Wind From Alesund / Interview

from album "Big Oceans"(1979)

今日は全く自分のことではなく、音楽の紹介。
アルバムジャケがボロボロだったので画像修正してます。でも、さらに汚くなったかも(^^;)。

インタビュー。
英国バース出身のアメリカンロック寄りのポップロックバンド。当時はこういうバンドもニューウェーブの中に入っていた。そのせいで、後年、パワーポップはかくあるべき、てな決めつけから入る人には受けが悪いが、視野の狭い聴き方に過ぎない。単なる好き嫌いで適当なことを書くのはアーティストに失礼である。

彼等の音楽、基本的にはエルヴィス・コステロにも似たビートポップと形容できるけれど、パワーポップと形容するには(やや年齢的には高かったのか)もう少し柔軟で幅広い音楽性。アメリカンロックを英国風に解釈した...そう言うと、パブロックの流れが浮かぶが、b0022069_037770.gif適度なソウルフルさ、ファンキーさや穏やかさ、ライブでお酒飲みながら聴いたら気持ちよさそうなところは、その名に相応しい感じ。コステロとイーグルス的なアメリカンロックの英国風解釈、そこに同時期のバンドだとLive Wire(ライブ・ワイアー。このバンドも渋い)みたいな大人好みのファンキーさ。たぶんコステロ以外だと他にスニッフ・アンド・ティアーズとかダイアーストレイツとか...そういう渋いポップさにも通ずるものがある。所属レーベルのVIrginもこのあたりのバンドの線での受けを狙っていたに違いない。

考えてみれば、当時のアメリカンロックの多くはひたすらライト&メロウなAORに傾きつつあった(...あれはあれで気持ち良いけれど)から、イギリス勢の、しかもNew Waveの中にこういうアメリカンロックのおいしい部分が表現されてた、というのも今考えると興味深い。

2ndアルバム"Snakes and Lovers"もなかなか良いアルバム。


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by penelox | 2005-04-09 23:56 | New Wave