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Save It For A Rainy Day / The Jayhawks

from album "Rainy Day Music" (2003)

10/15
The Pale Fountains "Pacific Street"を聴く。改めて良い作品。
昔は2ndの方が良いと思っていたが、1stも2ndも両方良い作品だなと。またじっくり書いてみたい。

10/16
ロバート・ヴォーン、ウォーレン・ビーティーの事を調べていて、思い出した事。
リベラルなアメリカ...または、アメリカン左翼...最近このへんの流れを忘れていた気がする。

たとえば小泉首相が好きなアメリカというのは、個人的には相当薄っぺらいというか、表面だけを見て語っている印象がある。
例として、あのハリケーンの被害にあったニューオリンズのことなど、彼がどれほど興味を持っているのだろうか、はなはだ疑問だ。彼が語っているのをきいていても、白人エスタブリッシュメントのアメリカにしか興味がないのは、明らかなんじゃないだろうか。

そもそもエリートとしてアメリカに留学する人間は、そのへんに骨抜きにされて、アメリカに対する批評眼を失って帰国する人間が非常に多い。そういうバランスの悪い人間が、アメリカを賛美し、アメリカ的価値観や自助努力ばかり強調する...言ってみればアメリカの権力中枢のスポークスマンと化したような人達がたとえば今回のコイズミ・チルドレンにも多いし、最近の若手学者にも多い気がする。最初から不公平(財産、地位、世襲など)による特権に守られた人間ほど自由競争を奨励しているというのはしかし、大いなる皮肉。

だから、コイズミのブッシュ政権追従に異議を唱えると、必ずかえって来る、いや、アメリカはもっと色んな側面がある、といった批判。そのバックラッシュの方向性にはどうしてもウソ臭さ(アンタが言うな、というやつです)と違和感を感じるが、しかし、事実としてアメリカと言っても色んな側面があり、自分が信じたいアメリカも確かにあるのだ。

公民権運動のアメリカ、ベトナム反戦運動のアメリカ。その流れもある部分引き継いだNew Yorkパンクのアメリカ。ペイズリーアンダーグラウンドからカレッジ系初期に至るアメリカ。ヒップホップの中でもネイディヴタング派(?)のアメリカ。知性あるアメリカ。社会的弱者救済への視点を持つアメリカ...。

このへんは90年代のグランジ、オルタナ、ギャングスタラップの流れで見えにくくなっているけれど、消えてなくなった訳では決してないと思う。

メロコア、エモ、スローコアからエレクトロニカの流れに関してはいまだ懐疑的な私だが、あの、左のアメリカの泉は枯れて無いと思う。左というのは別に共産主義を標榜しているという意味ではなく、反ネオコン、反米国国粋主義、反市場原理主義、反不平等主義の象徴として、あえて言えば欧州的社会民主主義に近い立場として言ってますので念のため。もちろん矛盾があるのは承知の上で。

カントリーロックというのは頑迷な保守の牙城にみられがちだが、実際はそうではない気がする。そもそもバーズからしてある種の実験だった訳で。それが次第に形式化、様式化し、閉塞化してしまったのだ。それを見失ってはいけないと思う。

ジェイホークスはどうもそういう保守派のイメージが一般的には貼られそうだが、b0022069_15372756.gif実際聴くとそういうのではないような感じ。オルタナ・カントリーロック、というのは左のカントリーロックなのであろうか。歌詞はどうなんなだろう。このあたりは久しく聴いてなかったので、また攻めてみようと思う。上に挙げたこの曲はとても良い曲。

10/19
ニューアルバムのジャケットデザイン到着!
エル・グラフィック、オールウェイ氏、それぞれに色々問題があった末なので、感慨もひとしお。そして出来も素晴らしい。"Eternal Spring"よりさらに良い感じ。自分のものなのに感動してしまいました。

来年の初夏をメドにリリースする予定にしています。
皆様、よろしくお願いいたします。

午後からはいつものように高校生にコキ使われる。


10/20
今日もコキ使われてヘトヘトの極み。もう少し自分で考えて勉強しなはれ。

10/21
元ドラマーのナッシーと一年振りに会い、食事。
work、work、workで、お互いのタイミングが合わず、すいぶん久しぶりになってしまった。お互いに色々あった末に、こうやって普通に会えるようになったのは素晴らしい事。次のライブではまた、叩いてもらう予定。ただ、あくまで無理はしないで、と念を押しておく。仕事があってそれほどじっくり話せなくて残念。

10/22
法事で、久々に親類と。
やはり前にお会いしてから数年経っているがわかる。
こちらも仕事で途中退席。生徒さん、ビデオで貸した「スタートレック・Next Generation」にいたく感動していた。

10/23
iTUNESの登録にバタバタ。記入事項がややこしいの何の。
仕事もバタバタ。mixiもたくさんメッセージをいただいている。
ブログだけがひとりほったらかし。
なんとかせねば....

10/24
ブックレットデザインについて、ああでもないこうでもないと、知恵を絞る。
あんまり情報量がない方が、面白い気もする。

10/25
MOディスクとともに、アイデアを日本でデザインを担当していただいているLazy Catさんに送付。アメリカの良質(ルーツ寄り)ポップを届ける好レーベルをやられてもいるだけに、最近ちょっとリリースが止まっているのが残念。
お互い頑張りましょう! !


10/26
日本シリーズ、終了。
やっとTVで観れたと思ったら...。情けない。史上最低の日本シリーズではないか。
まあ正直プレーオフの弊害もありますね、これは。エンジンが暖まった状態ならこんな試合に絶対にならなかったと思う...
今さら言っても負け惜しみか。

ちょっと最近のブロ野球はおかしいですわ。楽天やライブドア、巨人、オリックス、コミッショナー、村上ファンドとか、金の亡者ばかりでホントウンザリ。選手がかわいそう。

しかしあの村上世彰氏、雑誌だと父親が台湾華僑の方とのこと。ホンマかいな。しかし、そう言われると何故か納得出来てしまうのも悲しい。

10/29
John's Children "The Legendary Orgasm Album"
クレジットにMike Alwayの名を発見。
なかなかいわくつきのアルバム、興味深い。
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by penelox | 2005-10-30 15:41 | 90年代

Sweet Sweet Day / The Playmates

from maxi single "Sweet Sweet Day 33 1/3" (2001)

10/6

猛烈な腹痛に苦しむ。たぶん風邪が腸に来たのだろう。次の仕事への移動中、痛いの何の...。しかしなんとか薬を飲んで授業中は治まる。

「...どおりで今日はセンセー、えらいテンション低かったですねー」。
普段どんなテンションなんやねん、私...。

これは! と思い購入しておいた色々なCDを聴く。
今の心理状態にピタッと合うものがなかなかない。たぶんそれに合う精神状態の時に聴いたら良いんだろうな...と思い、そしてそんな状態になることが1年のうちにほとんどないことがわかってる場合、当分寝かせることになる。
そんな中で。

心を吹き抜けて行く一陣の涼風。ホリーズ、スポンジトーンズに通ずる、鮮やかなコーラスと瑞々しいメロディーで聴かせる、曲の端々からセンスがはじけている良質ポップロック。b0022069_1242037.gif今も日本のインディー・ギターポップと呼ばれる動きはあるけれど、本当に聴く価値のあるグループはそんなに多く無い、悲しいがそう言わざるを得ないのだが、そんな中の数少ない例外がこのPlaymatesやTreeberrysだと思う。





10/7

「謎の円盤UFO」、終了。改めて、やっぱりこの時代のSFの方が面白い...。

そしてここ数年、アメリカ産SFドラマに、ほとんど何も期待しなくなっている自分にふと気付く...その事が悲しい。しかし理由もわかっているので、どうしようもない。きっと良いものもあるんだろうけれど、自分が良いと思うものはきっとヒットしないんだろうな。

昨今のアメリカ産のSFには、アメリカの人々の心理が色濃く反映している。それが無意識の不安や恐怖心として、ある時はおどろおどろしい造型や、目眩をおこしそうなCGに表れていたり、ある時は癒しとしての勧善懲悪的な単純なストーリーを求める流れになっているのだ。そして、簡単に言えばそのアメリカ人の不安に対し、まるで世界中で共感しなければならないように意識の収奪、操作が進んでいる...巨大なハリウッドのシステムによって、我々がまるで同じように不安がらなければならないように日々しむけられているのだ。

その流れがどうにも納得が行かない。アメリカ人の不安は、アメリカの蒔いた種なのだから。外交、内政、もっと個人レベルにいたるまで、ある視点が欠けているがゆえの不安なんじゃないのか、そう思えてならない。

たとえば今でもアメリカではイラクからの撤退運動をやってるけれど、その方法論を見ていてたまらなくなるのは、自分達が迷惑しているから、困るから、であって、(大量虐殺され、いまも苦しむ)イラクの人々を同等の人間として捉えて抗議してるようには見えない事。まるでかの地には殺されている(同等の)人間がひとりもいないかのような...。それが、たまらない。まるであそこで踏みにじれられている人間は、送り込まれている米兵より劣る生物であるかのような。アメリカの普通の人々は、イラクに住む人々を自分たちと同じ、普通の人々、そう捉えられないほど想像力がない訳?


で、日本人としての立場で考えても実にたまらない。日本がやってるのは属国としてのポジション以外の何ものでもないから。強い方に巻かれてりゃラクなんだろう、しかしそれでは今ある悪循環の手助けをしているのと同じだと思ってしまう。悪い事をしても責任を取らない、力に任せて弱者をいためつけ続ける、強者の側に立っていればどれだけ卑怯なことをしても許される...日本が、アメリカにいつもピッタリ寄り添うことが、もし、日本社会にあるそんな不健全な空気が満ちている要因なのだとしたら、日本人として「アメリカ人の不安タレ流し」を無批判に容認していて、ほったらかしていて済む問題ではないように思う。何しろ、イラクのような国を民主化する口実に使われているのが、「日本イコールアメリカによる民主化という成功例」なのだから。アメリカ式の民主主義を上から植え付けることによって、アジアに自由と平和をもたらす...それが成功した例として利用されているのが日本なのだから。その方法論が、その後世界各国に難くせを付けては武力介入する、その際の理由付けとして強力に機能しているのだと思うから。

だが、民主主義というものが押し付けで機能するものでないことは、この国に住んでればイヤというほどわかる。民が何も考えてなければ、指示待ち族ばかりになれば、「民主的に」ファシズムにだって、なる。

小泉首相の「ワンフレーズ・ポリティックス」というのは、偏差値40台ぐらいの学力程度の人達に焦点を定めて、彼等にわかるように周辺が智恵を絞って、リサーチした末に考えだされたそうな。


10/9

世間が休みの時ほど猛烈に忙しい。学校を辞めたくて仕方ない子を説得、励ます。確かにこの学校は無茶だが、変わる訳がない。学校は生き残るための企業努力をしているだけ。ドコドコ大に何人...という数字を増やすためだ。TV局の視聴率と同じ。だから、それを、まだ15,6だろうが何だろうが意識すべきなのだ。学校は君ひとりの事を考えて動いているんじゃない、ということ。正直甘ったれているけれど、どちらにしても辛酸をなめなきゃいけない。ある程度決められた場所で、頑張るしかないのだ。諦めるのではなく、反骨心と知性は失わないで。
それをアタマごなしではない形で、わかってもらうしかない。

ここで道を踏み外すのも、また自由で人間らしい生き方だとか、そんな見方もあるだろうが、それを言う人間は、結果論である。そこまでの勇気も度量も視野も、才能も、そして環境にも恵まれて無い子の方がじっさいのところは殆どで。
とりあえずは、今の環境でベストを尽くせ、ただし何も考えない人間にはなるなと...それが、こちらから言える精一杯の事。ようやく、ある程度納得してもらえた模様。

仕事が終わって、弟夫婦と前から約束していた焼肉。
元・阪神の湯舟投手が経営している店で、選手の写真が飾ってある。

ここに来るまでがヘトヘトだったのだが(なにしろ最近妙に疲れやすい。目もすぐに固まってボヤケて来るので、数時間おきに眼球のマッサージをしなきゃいけない。悲しい)、焼肉食べたらちょっと元気になった。
弟夫婦、ワリカンで申し訳ない。

そしてこの日は、やり取りをさせていただいているある女優さんの大阪でのパーティーだったのだが、そういう訳でお邪魔出来なかった。どうもすみませんでした。次回はぜひ!

10/10

Mike Alway氏にやっと連絡がつく。
彼は天才肌。ということは、ビジネスライクではない、ということでもあり、色々と計算が立たない時もある。素晴らしいセンスがあるだけに、また、仲良くもさせていただいてるだけに、どうしてもジャケットは仕上げて欲しいのだが、諸般の事情でずいぶん遅れてしまっている。

よく彼のデザインに関して、ゴテゴテし過ぎ、とか、ファッショナブル過ぎ、という意見もあるけれど(私もそういう見方をしていた時期もあります)、実際のところは、彼自身が実際にやっているというよりも、彼のディレクション、なんですよね。
だから、常に実際のデザイナーが作った作品の中に彼の思う世界が反映されるだけであって、全部が全部彼の作品、とはいえないかも知れない。それが悪い、というのではない。そういう方法論が面白い、と思うのだ。微妙にピントがあってないけれど素晴らしい写真というか、人が複数絡む事でうまれる化学変化というか。

それのある部分が「渋谷系」として定着して行った訳だし、昨今のpoptonesではああいう色合いの作品になった。色々あって、今度の作品はデザイナーが変わりそうなので、また違う肌触りの、しかしオールウェイ氏の世界が反映されたものになるんだろう...。

なんとかジャケットを完成させて欲しいなぁ...。

10/11
Heaven 17 "Industrial Revolution"。
Tさんにいただいたヘヴン17のプロモクリップ集。う〜ん、この時代がなつかしい。やっぱりというか、思った通りというか、非常に社会的、政治的。「産業革命」と銘打ちながら、その中心であった本拠地シェフィールドの街、工場や鉄道等の写真を並べ(これが結構侘びしさを募らせる)、いかに産業が人間を搾取しているかを皮肉に描いて行く..まさに80年代的。素晴らしい。


"Crushed By the Wheels Of Industry"なんて、凄いタイトルの曲もある。
こういう社会民主主義的な思想的背景が、自然とポップの中に反映されるから80年代英国の音楽は好きだったのだが、はたして今はどうなのかな...。そういうものが音楽からヴィヴィッドに伝わって来なくなって、もうずいぶん経つ気もする。また、日本に当時このメッセージがちゃんと伝わった形跡も微塵も無いけれど...。すべて消費主義に取り込まれ、食っては捨て、食っては捨てをされて今に至る訳だ。

10/12
ロバート・ヴォーン主演の「プロテクター電光石火」に、ついこないだまで「謎の円盤UFO」で主演のストレイカーを演じていたエド・ビショップが精神に異常をきたしたベトナム帰還兵の役で出演していたのでついつい引き込まれる。mixiにも書いたけれど、このあたりのドラマは面白いなぁ、しかし。また、この頃にくらべると、70年代末から80年代は英国発のドラマってのが、あんまり入って来なくなった記憶がある。今でも、日本に入って来る英国ドラマってのもかなり限られてる。で、自分が思う英国ぽさが、確実に減っている。ブリット・ポップの作為性(曲単位だと良いものもあるが、全体として)に近いというか。それに、シット・コムとかだと、いかに現代英国人の生活が身勝手でメチャクチャか(苦笑)をこれでもかと出して来るので、観ていて疲れる時もあるし。

70年代前半までのドラマって、どこかにロマンがある。日本でも、どこでもだが、これが何なのか、とても気になる。

10/13

またしても身勝手かついい加減な生徒に疲れる。毎日毎日抜けだせないトンネルだなぁ、これは...。曲もとまったまま、何も出来ない。このトンネルが、どこにつながっているのか、まるでわからない。
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by penelox | 2005-10-14 12:50 | 90年代

Damaged Goods / Gang Of Four

from album "Entertainment!" (1979)

9/22
ある知人からいただいたCD-Rを聴く。いつもながら、ていねいなその作りと、マニアックでありながらのバランス感覚に、しばし感嘆。コンピって、作成する人のその人となりを映す鏡の要素があるなぁ...とつくづく思う。

特に自家製の場合、商魂が入って来ないせいか(笑)、好みのみならずその人の育ちや性格などもモロに反映してしまう。だから今回いただいたようなCD-Rは、その人柄を如実に反映した最上級の贈り物(Cさん、ありがとうございます)。

9/24
本当に体調、精神状態が悪い。よくこんなんでちゃんと授業が出来ているものだ。まあ何が原因かわかっているから良いのだが。次の生徒さんの家がまた遠い。電車乗り継いで他府県に行き、駅から30分近く歩かないと行けない。夏はこれがキツかった。体重も減らないし、しんどいだけで(苦笑)。

途中、野菜ジュースを補給。なんとか持つ。

9/25
音楽を本気でやり始めて以来、連休も何もあったもんじゃない。それが苦しいと思ったことは今までなかったが、正直言って10数年続けて疲れて来たのも事実。歌詞がまとまらないのはホントに苦しい。一生完成しないんじゃないかと思ったりもする。心のヘトヘト感増量中。

9/26
急遽生徒さんが部活動で遅くなるとというので授業中止、そのせいでなんとかジャスミン・アッシュのインタビューを一日で上げられた。こういうのはちょっと時間が出来た時にやらないと、一旦テンションが下がるとなかなか難しい。
非常に若さゆえの正直さ、率直さのある瑞々しい回答をもらう。

9/27
mixiで知り合ったある方からレコード、ビデオ、MD、カセットと盛り沢山にいただく。Tさん、本当にありがとうございます。

移動中に読むがなかなか飲み込めない「立花隆のマザー・ネイチャーズ・トーク」、心理学での「西洋近代自我」と「日本的自我」の比較、植物をもとに考える「命」の定義の話がとても興味深い。読めば読むほど発見がある。

9/29
阪神優勝!!
20年かけてようやく、強い阪神タイガースを作る基盤が出来たのであろうか。

9/30
連絡しなきゃならない人、多数。
提出しなくてはならない書類、多数。
もう少し勉強して欲しい生徒さん、多数(悲)。

10/1
「いま、抗暴のときに」(辺見庸・著/講談社文庫)を読み始める。ちょうどアメリカがイラク侵攻を開始する直前からの情勢を著者の心の動きとともに描いている。改めて、あんな危なっかしい国について行っていいと、本当に我が国の首相は思っているのだろうか、世界中に恨まれるだけなのでは? とますます気になって来る。こないだの選挙結果が、改めて空しい。本当に、行くところまで行くしかないのかな...

10/2
またまたほったらかしになっている新曲"Trick Of the Light"をいじる。なんとか、やっと、数カ月かかったが歌詞が出来上がった。で、早速また仮歌録り直し。まあ歌詞については、数カ月なら良い方で、たとえば4年ぐらいかかった"Midday Stars"なんて曲もあるし、一番難しい部分に変わりはない。しかし出来上がったら出来上がったで、そこだけをつついて来る人もいれば、そこを全く見ない人もいる。人によって聴く観点が違いすぎる。まぁ、それが普通といえば普通なのだけれど。そういうのがあまりに長く続いたので、いまではもう、ただ聴いてくれたらそれで十分、としか言えなくなってしまった。

たとえば仮に、歌詞に政治的と取れる言及があるとしても、その意図をどう取るかは人それぞれだ。
例を挙げると...

政治的→興味深い→それだけで十分好き
政治的→興味深い→歌詞が予想と違うので違和感
政治的→興味深い→聴いてさらに好きになった
政治的→興味無し→聴かない
政治的→そのことにはこだわらない→聴いたら好きになった

書き出したらそれこそキリがないけれど、ホントに人によって色んな思考プロセスがあり、意見がある。それは当たり前だし、それで良いと思うのだが、問題は、そんな色んな立場への想像力や配慮が全く及ばない人がなんでこんなに多いのか、ということ。ネットで知らない方と関わることが多くなっていつも思うのは、あまりに限られた知識とリサーチで適当に書き散らすことだけはやるまい、ということ。

で、その事をいつも気をつけているけれど、それさえももう馬鹿馬鹿しいと思うこともある。出来るだけ誠実に音楽を作ろう、音楽について綴ろうと懸命に努力すればするほど、誤解を生むのも、もう経験上痛い程わかっている。インディーミュージシャン風情が、たとえば社会的に少しでも突っ込んだ提言を音楽に込めたりすると、必ずくだらないバックラッシュに遭う。売れてない人間はエラそうな事を言わず沈んでろという、権威指向、ブランド指向とがないまぜになった嫉妬心が、自分では何もしない怠惰な人達から投げつけられて来るのである、才能などではなく、努力と意志こそが原動力だと信じている人間に対して。

だが、己の手前勝手な嫉妬心にさえ気付いていない、そんな人間の心をこちらでコントロールすることなど出来ない。その人が成長しみずから制御できるようになるしかないのだ。だからこちらは黙っているしかない。完全にその人間が解決すべき問題である。こちらが指摘して変わるような人間なら最初からこうはならないのである。指摘しても効果はない、自覚を待つしかないのだ。

歌詞をCDに載せないのも手かな、と思うこともある。

10/3
政治的、左翼的とレッテルを貼られ、それゆえ活動的に袋小路に追い詰められて行ったという点で、ある意味実にNew WaveらしかったNew Waveバンド、ギャング・オブ・フォー。b0022069_128333.gif最近の(ある意味お気楽、ある意味産業ロック的エッジが十分効いた)New Waveリヴァイバルの効果もあり、再結成まで果たしてしまったというのは、ある意味実に皮肉だ。社会的提言も今や単なるファッションであり、マーケティングの一要素に貶められてしまっているこの時代に。舌を出したり、確信犯を気取るのももはや「売り方」のひとつでしかないこの時代に。だから、いま彼等の1stを聴くのは、まるで死者を弔うように、供養のような行為に感じてしまう。

当時はパンク・ファンクなんて、誰も言ってなかったなぁ...というより、そういう視点さえなかった気がする。むしろ、のちの同郷リーズのバンド、ウェディング・プレゼントにそのギターサウンドのある部分は引き継がれたのかな、とかぼんやり思ってたこともあった。まあとにかく当時は、あの金属的(実際金属なんですけれど)ギターの攻撃性にばかり視点が集中していた。それが、最近のバンドの登場によって、逆にその別の特徴がクローズアップされるようになったのだ。25年後に。アルバム的には、さらにギターがクローズアップされた2ndの方が好きだったが、今改めて1stを聴くと、こちらも確かに実にポスト・パンクしてたなぁと思う。しかしこの、決して耳に心地よいとは言えないメッセージは、21世紀においてもまたしっかり無視されるのであろうか。そしてそのギターサウンドが言わんとしていた事も。

高校生の時に聴いたこのギターの鮮烈な記憶、まったくそれ以前のロックバンドのギターとは明確な線引きをしていたそのギターサウンドこそが、自分でも音楽をやって良いんだと思えたひとつの遠因だったことに気付いた。テクニックじゃないのだ。その音で何を表現しようとしたかなのだ。この場合、明らかに現実の社会に対する異議申し立てであろう。その比喩としての音。ロックしてる、などという軽薄な言葉で片付けたく無い音。それを皆さん、わかっているのか?

色々後で考えることって、多い...。

10/4
またまた曲をいじる。ギターをあれこれ考えるが、浮かばない。
曲を作り過ぎたのか、なんか似たようなフレーズしか浮かばない。前より面白い、効果的なプレイ...というのが難しいのだ。実はSmokey Robinson & The Miraclesの曲もやらなければならないことを今、思い出した。

10/5
元生徒さんからメール。お兄さんのところに子供が生まれたそう。
何と齢18でおじさんの仲間入り。凄いな!(笑)

「いま、抗暴のときに」と並行して「佐高信の言語道断」(佐高信・著/徳間文庫)も読みはじめる。何度も何度も
読んでいたが、また読みたくなったのは、かの怪優・成田三樹夫の記述があるから。彼は佐高氏の小・中・高の先輩にあたるそうな。ヤクザ映画や後年の「探偵物語」での服部警部などでひと際そのアクの強い印象を残した彼だったが、実像は反骨精神に溢れたインテリ俳優であった。しかしそれを知ったのは彼が亡くなった後。その後、彼の出演している映画を興味深く観るようになった。
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by penelox | 2005-10-06 01:41 | New Wave