「ほっ」と。キャンペーン

<   2007年 08月 ( 9 )   > この月の画像一覧

It's Me, Nohmi!

8/18 - 阪神 6 - 0 広島

とうとうやりましたな! 能見投手、プロ初完封。
彼独特の、あのゴツゴツしてどこか垢抜けないインタビューも、これからどんどん洗練されて来るのだろうか。個人的にはインタビューの回数が増えつつも、かつての井川並みにテンポの悪い、面白くないもの(笑)であり続けてほしい。


1.5ゲーム、阪神がいよいよ首位に肉迫して来た。まさかここに来てこうなるとは思わなかったが、非常に面白い展開。個人的には、若い世代がどれだけ活躍するかが鍵ではないかと思っている。特に投手陣のこの人達だろう。


■能見篤史 3勝3敗/防御率3.64

b0022069_1148512.jpg

04年のドラフト一位(自由枠)。05年完投を含む4勝を挙げるも、06年は中継ぎに回るも良い結果出ず、わずか2勝と低迷。今年07年もローテーションに入ったのに前半は不振で二軍落ち。しかし、夏場に1軍昇格すると連勝、今回プロ入り初完封。未来の左のエースが、やっと開花しそうな気配。かつての川口(広島)並の豪快なサウスポーになって欲しいもの。









■杉山直久 4勝4敗/防御率4.69

b0022069_11472365.jpg

02年のドラフト一位(自由枠)。05年の9勝以外はどうもパッとしない。性格なのかも知れないが、どこかトロいというか、成長のテンポが遅い感じがあって、ファンのイライラの元である、松坂世代。新人の頃なんて、食が細い、プロ意識が低いんじゃないのか、とか、言われていたものだ。まぁ、色々言いたくなる頼り無さも、ある意味阪神の選手らしいのかも知れない。今度こそ、本当に右の柱になって欲しい。







■上園啓史 4勝2敗/防御率2.66

b0022069_11484582.jpg

06年のドラフト3巡目。無名だったが、気合いの投球で予想外の活躍。慣れられてからどうなるか、というのはあるけれど、実に清清しいピッチングが今後楽しみな投手。タイガースの未来は君のものだ!











■江草仁貴 3勝0敗/防御率2.43

b0022069_11492757.jpg

今は中継ぎに回っているが、本当は先発に回ってバンバンやって欲しい、またそれができるはずの投手。特に彼は江夏、江本以来、久々の「江」のつく投手なので、個人的にかなり期待している。江夏、山本和、仲田、湯舟、井川...この次の時代を作る左投手が、能見、江草、岩田、小嶋、中村泰の中からあらわれるのか...阪神のサウスポーというものは昔からファンの大きな夢のひとつなのである。











■渡辺亮 1勝0敗/防御率2.43

b0022069_11501388.jpg

若いのに妙に昭和臭さ(?)があり、中継ぎ一筋で行きそうな渋いところがまた職人的で良い、個人的に非常に期待している投手。ナックルは今年は投げないのだろうか。いずれにせよ、橋本と並ぶ中継ぎの柱になって欲しい。
[PR]
by penelox | 2007-08-19 12:00 | 野球のことしか語らない場所

桑田パイレーツ退団に思う

【ピッツバーグ(米ペンシルベニア州)】パイレーツの桑田真澄投手(39)が14日、パ軍退団を決意した。
b0022069_23583192.jpg
この日、パ軍は桑田に対して戦力外を通告。桑田には、残るシーズンをマイナーでプレーする選択も残っているが、「もう今年は十分です」と球団側に伝えた。今後については「まだ決められない。まずは右足首の治療に専念したい」と限界に近い体のケアを最優先し、現役続行も選択肢のひとつにしながら、誰よりも早いオフに入る。












とうとうそんな時が来てしまったのか。つくづく時間の流れの早さを思う。
大阪人でありながら巨人入りし、エースとして活躍した桑田。
阪神ファンの私にとって、全盛期の桑田というのはもう、憎たらしいといったらなかった。

彼の入団の経緯を思い出していただければわかるが、桑田真澄とは、江川の系譜を継ぐ、「ダーティー・ヒーロー」「ヒール」の選手であったのだ、あくまで阪神ファンにとっては、だが。今でも、彼の入団を巡るバッシングが巻き起こった85年秋を思い出してしまう。


掛布、バースが抜けて急速に弱くなって行く80年代後半の阪神を、以後10数年に渡って巨人はこれ以上ないほどにコテンパンに叩きのめした。伝統の一戦なんて言葉が色褪せるほどに。この時期、どう頑張っても阪神が勝てなかった理由は、巨人には何と言っても先発3本柱がいて、全くもって打ち崩すことが出来なかったからだ。

これを見ていただきたい。

桑田173勝(1986-2006)104勝(1987-1994/8年)
斎藤180勝(1983-2001)125勝(1989-1996/8年)
槙原159勝(1982-2001)107勝(1986-1995/10年)

何と通算150勝以上の投手が3人もいたのである。特に右側の数字を見ていただくとわかるが、この80年代後半から90年代半ばに勝ち星が集中している。何回あたっても斎藤を打てないふがいない阪神打線に、どれだけ怒ったことか。ちなみにこの間、阪神には100勝した投手さえいなかった。一応エースと目された仲田でさえ50何勝しかしていない。弱いはずである。
順位の違いを見ていだたくともっとわかる。

順位比較
1986 阪神3 巨人2
1987 阪神6 巨人1
1988 阪神6 巨人2
1989 阪神5 巨人1
1990 阪神6 巨人1
1991 阪神6 巨人4
1992 阪神2 巨人2
1993 阪神4 巨人3
1994 阪神4 巨人1
1995 阪神6 巨人3
1996 阪神6 巨人1

万年Bクラスの阪神と常に優勝争いをしていた巨人。その差は歴然で、ファンがどう悔しがってもどうにもならない時代であった。それにしても11年で最下位6回って、悪夢のような時代でしたな、改めて!

で、桑田は、言ってみればその時代のある種の象徴であって、何の思い入れもない訳だ。まして上のようなイメージである、憎たらしい裏切り者(笑)...のはずであったのだが。

やっばり、その後の苦悩の数々も見ているからかも知れない。
彼のインタビューを不思議なぐらい、そうだろうなという気持ちで見てる自分がいた。
プロ野球で一時代を築いた選手のああいう心境というのは、自分ごときにはわかる訳がないのに、何となくわかるような気がしてしまう。なんとはなしに、同世代の共感、なんてこそばい言葉が浮かぶ。

今となっては、味のあるええ選手やったと、認めざるを得ないですな。
[PR]
by penelox | 2007-08-18 00:06 | 野球のことしか語らない場所

XTC and Blur

...それじゃ最近のBrit Popにも惹かれなかったと?

「ああ。彼等は僕にとってはまるで、過去に僕らがやったのと同じことをやってるだけの、平均的な、バーでやってるバンドの一群でしかないんだ。だからあんまりノレないね。まあ良いんだよ。ちょっとばかりかわいらしくて、僕らがやったのと同じ間違いをやってる。一時的にブラーと仕事したんだけれど、レーベルと上手く行かなくてね」


(注: ブラーは"Street Credit"に問題があるとしてアンディーのプロデューサーの任を解き、別のプロデューサーに変えて再録音。それが2ndアルバム"Modern LIfe Is Rubbish"となった。当時このエピソードで私自身の中ではずいぶんブラーへの評価が下がったものだ)

「スタジオでのブラーには実際、たくさんXTCに通ずるものを見ることが出来たよ- 彼等がお互い刺激を与えあうところがね。ベースのアレックスはコリンだ。間違いないね。彼等はとても共通してるんだ」

それじゃデーモンがあなたの役割?

「いや、実際のところデーモンには、バリー(アンドリュース)に通ずるものが多くあった。知的なんだけれどそのことを憎んでるんだよな。バリーはそんな風だった。そしてできるだけストリートっぽくあろうとしてた。デーモンはかなり知的な家柄の出なんだが、それが彼をずいぶん混乱させてるんだ。それでその雰囲気や上品さといったものを脱ぎ捨てようとする」

それじゃグレアムがあなたっぽいのかな?

「たぶんね。少しばかりバランスが悪くてね。ギターでけんかをするのが好きで、いつも女性問題を抱え、酔っぱらってる。メガネをかけてるのも同じだしね」

(1996年12月のWho Weekly Magazineでのアンディー・パートリッジ(XTC)インタビューより)


here

BD: So you haven't followed the latest wave of Britpop with baited breath?

AP: No, they just sound like a bunch of average bar bands to me who are doing the same kind of stuff that we have done in the past and therefore I can't get too revved up about it. It's okay. It's kind of cute and I can see them making some of the mistakes that we made. I worked with Blur temporarily but I didn't really get on with the record label too well.

I could see a lot of us in Blur in the studio, actually -- just the way they interacted personally. Alex, the bass player, is Colin, I'm sure of it. They're very similar.

BD: So is Damon the benevolent dictator that you are?

AP: No, I actually got more of Barry Andrews out of Damon. I think he's intelligent but resents it. Barry Andrews was like that, and tried to get as much street in as he could. Damon comes from a very learned family, but I think it embarrasses the shit out of him, so he takes off the airs and graces.

BD: So is Graham more you?

AP: Probably, yeah. A little unbalanced, likes to make a row with a guitar, always having problems with women, gets drunk. And wears glasses as well.


====================================================


非常によくわかる、パートリッジ氏によるBrit Pop評。そして、私がBlurをあまり好きになれない理由もこれでよくわかった。彼等はいわば、バリーがもし率いたとしたら...のXTCなのだ(シュリークバックは、後である程度有名な人達と結成されたので比較はできない)。

それは正直言って、私はあまり楽しめない。知性をひけらかすのは無意味だが、それを嫌悪してワルぶるのはもっと情けない。もちろん、英国アッパーミドルのアイデンティティークライシスは想像出来ないものではないけれど。

ともあれ彼等への違和感は、90年代の英国中流の変化を映す鏡だったがゆえなのかも知れないという気がして来た。それは、今の日本の格差の広がり(中流意識の分裂と殺伐化)ともどこかで通ずるのかも知れない。
[PR]
by penelox | 2007-08-11 00:00 | 印象に残った言葉

既存メディアのパシリ役

「ちょっと古いネタだが、宮崎哲弥が、「朝日新聞」(5/10)で、ネットやブログ、あるいはネット保守、ネット右翼の台頭について書いていた。思考力や批判力を放棄したネット保守やネット右翼の「全員一致のファシズム」的言説の「暴走」への宮崎哲弥の批判には必ずしも反対ではないが、ネットやブログの役割への批判には賛成できない。

おそらくジャーナリストとしての宮崎哲弥自身は、テレビ出演や雑誌原稿の執筆が中心で、ネットやブログには依存していないだろうし、またネットやブログに対してたいして期待もしていないだろう。それはそれでよい。しかし・・・。

先月だったと思うが、「NEWSWEEK」に「ブログは新聞を殺すか」という特集が組まれたことがあったが、宮崎のネット・ブログ批判を読んですぐに、僕はそれを思い出した。「あー、あれだなー」というわけだ。

要するに、「売れっ子電波芸者」(田原総一朗…)を目指す宮崎哲弥としては、「新聞・テレビ・雑誌」依存型文化人という立場からそれを擁護する論調を機軸に、ネットやブログを批判していることが推測できる。あまり好きな言葉ではないが、宮崎のネット・ブログ批判は、新聞・テレビ・雑誌など、いわゆる既存のジャーナリズムの「既得権益」擁護論という意味を担っているというわけだ。

(中略)...つまり、新聞・テレビ・雑誌という既存のジャーナリズムに言論の自由がないとは言わないが、容易に言論操作、情報統制、言論弾圧の対象になる可能性を秘めているということだ。小泉政権下の新聞・雑誌・テレビが、「柔らかな情報統制・情報操作」体制の下にあることは明らかだ。

宮崎にはそれが見えていない。いや、実はそれを自覚していない、あるいは自覚していない振りをしているというところにジャーナリストとしての宮崎哲弥の限界と可能性(笑)がある。言い換えれば、宮崎哲弥が「売れっ子電波芸者」としてジャーナリズムで活躍できる根拠はそこにある。つまり、一種の、「権力や体制に魂を売ったジャーナリリスト」(笑)であるが故に、メディアとしては「使いやすいキャラ…」というわけである。

(中略)...新聞・雑誌・テレビという既存のジャーナリズムが、ネットやブログにおける自由闊達な言論を恐れ、それを批判し、弾圧しようとするのは、なぜか。もう、わかるだろう。その思想内容や批評性のレベルが問題なのではない。問題なのは、権力や政府や団体や、あるいは時代の流行思想などから自由になれるかどうか、なのだ。

テレビや新聞や雑誌が恐れ、批判し、弾圧しようとするのは、その言論活動の自由という問題なのだ。その既存ジャーナリズム、既存メディアの「パシリ役」をやらせられているのが宮崎哲弥のような「電波芸者予備軍」のジャーナリストだというわけだ。」

(山崎行太郎の毒蛇山荘日記 2006.5.18より)
[PR]
by penelox | 2007-08-10 00:00 | 印象に残った言葉

「アメリカ」なるもの


「...そして最新作「シッコ」ですが、これは医療保険制度に関するドキュメンタリーということになっています。だけど私が問いかけようとしていたのはもっと大きな問題で、「私たちは誰なんだ。アメリカ人である我々は一体何者なんだ」ということです。私には分かりません。どうして先進工業国の中で私たちの国だけ全国民を対象とした無料の医療保険制度がないのか。これをただ報道するだけでもいいんですが、私はカメラを持ってその理由を突きとめる方がよっぽど面白いと思うわけです。そこに理由があるはずだと思いますから。そしてそれは私たちが何者であるのか、ということと深い関係があると思うんです。」

(マイケル・ムーア/創9.10号「マイケル・ムーア x 原一男」より)
[PR]
by penelox | 2007-08-09 00:00 | 印象に残った言葉

「アメリカ」なるものへの抵抗


「味覚がまだ充分に発達していない子どもの時期からハンバーガーの味に慣れさせ、一生それなしにはいられない体にしてしまう...そんな戦略が超低価格のハンバーガーには隠されている。胸焼けの素にしかならないクズ肉のハンバーガーを体にいいものなんて何も入ってないコーラで流し込む。幸福とは程遠いこの営みが幸福そうな家庭のイメージでカモフラージュされている。私はハンバーガーを貪り食う客を憐れみながら、個人的にマクドナルド不買運動を続けている。それが私のささやかなアメリカへの経済制裁である。」

(「楽しいナショナリズム」島田雅彦・著/毎日新聞社より)
[PR]
by penelox | 2007-08-08 00:00 | 印象に残った言葉

特攻の真実

「あんなふうに敬礼して見送ったんちゃうねん。みんな日本酒飲んだり、ポン打ったりな、滅茶苦茶して行ったんや。あんなもの正気でな、突入なんてできるわけがない。ほとんど当たるのが嫌で怖気づいて帰ってくる。しかし、着陸できないから、旋回してグルグルまわって、そのうち燃料がなくなって山に墜ちたとか、そんな例がいっぱいあったんだ」


(「週刊金曜日・佐高信の人物メモワール」より。俳優・故西村晃 / かつて井筒和幸監督にリアルな特攻映画をつくってくれと頼んだことに触れて。西村は実際に特攻隊員だった)
[PR]
by penelox | 2007-08-07 21:14 | 印象に残った言葉

いかがわしいもの

「日本の平和憲法は確かにアメリカの都合で作られた。しかしそこには人類の理想がある。私とてアメリカ・ロシアの軍事力や中国・朝鮮の核武装を含む軍備増強には脅威を覚えている。しかしだからといって防衛という名で「戦争のできる普通の国」を目指すというのでは、人類史を後ろ向きに歩むだけである。沖縄や広島・長崎を思い、平和憲法に共感を抱く人々を「平和ボケ」と揶揄しているのは、もはや自分や家族が徴兵制にひっかかる恐れがない地位を築いたか、軍需産業によって大きな儲けが期待できる人々である。防衛だろうが侵略だろうが戦争は経済行為なのであり、結局は「お金儲けのどこが悪いんですか」とうそぶく資本主義の申し子的連中が戦争をしたがるのである。そういう輩が口にする「国益」「国際貢献」とか「国家の品格」などと言う言葉ほどいかがわしいものはない」

(森安孝夫『シルクロードと唐帝国』の序章)
[PR]
by penelox | 2007-08-06 21:17 | 印象に残った言葉

表現者の立ち位置


 ...戦中ですけれども、1938年9月に中国戦線に向かった、いわゆる「ペン部隊」のことであります。別に私はこれについて本格的に調べているわけでもなんでもないんですけれども、廬溝橋事件および南京大虐殺の翌年にあたる38年に「ペン部隊」の陸軍班と海軍班がつくられました。日中戦争が泥沼化するなかで、軍部と内閣情報部と文壇が手を携えて、主として大衆作家らを中国戦線に送りこみ、従軍記などの原稿を日本の新聞、雑誌に送らせ、軍隊賛美、国威発揚に役立てようとしたわけです。その派遣作家たちが「ペン部隊」と呼ばれたのですが、なんともおぞましい名前であります。私は1938年9月14日に羽田で撮られた、毎日新聞が撮った写真でありますけれど、このペン部隊・海軍班の写真を持っております。出発前の壮行会の写真です。これをときとぎ眺めております。ここには吉屋信子、浜本浩、佐藤春夫、菊池寛、吉川英治たちが写っています...(中略) 私は写真のなかにあるものを探そうとします。なにを探すかというと、表情です。(中略) いくらなんでも本意ではなく、いやいや参加した作家だっていただろうと、私は想像したのです。

(中略) ペン部隊の一員として、戦争賛美の原稿を書きに戦地に赴くというのですから、いやだと公言しないまでも、羽田出発直前の顔としてなにか陰りなり、陰鬱なるしわの一つでも残しているんじゃないかと思って、私は善意で調べてみるわけであります。でも、そんなものないんです。陰りなんかありゃしないのですね。いい大人が、いったいどうしたらこれほどうれしそうな顔ができるのだと、あきれてしまうほど喜色満面なのです。誇らしいのですね。お国のために戦地に行くというので、晴れがましいのですね。それにしても、なにが彼らをあんなにほがらかに笑わせるのか。

(中略)で、半藤一利さんは、このペン部隊について「文士諸公はかなりハッスルしていた、反戦などない、それが現実である」と書いています。ああ、そうであったのであろう、全体としてはそうであろう、というふうに思うしかありません。私はただ、このことを、わがこととして忘れずにいようと自分にいい聞かせるのです。

(「単独発言」辺見庸・著/角川書店より)
[PR]
by penelox | 2007-08-04 23:59 | 印象に残った言葉