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Watanabe's Pop Picks 091

"Lost Generation" - The Mighty Wah!
from the album "A Word To the Wise Guy" (1984)




 リヴァプールのミュージック・シーンが最初に注目されたのは・・・といったらもちろんあのビートルズの60年代な訳ですけど、その後となるとやっぱり70年代終わりから80年代前半ですよね。私80年代リヴァプールものは大好物でして、Pop PicksではThe Teardrop ExplodesやIt's Immaterial、The Wild Swans、The Roomといったところまで挙げてましたし、ここのところThe Icicle Works、China Crisis、THe Lotus Eatersと聴き進んで来まして、ちょっとリヴァプールづいて来たので、ここで彼らもご紹介。
 
 ピート・ワイリー率いるワー!(Wah!)。

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 彼らの曲は、Pop Picksをやる前にも挙げてましたが、この曲は初めてですね。傑作アルバム"A Word To the Wise Guy"に収録、シングルカットはされなかったはずですが大変思い出深い一曲。英国北部の青春が目の前に広がって来るようなやたらドラマチックで映像的な楽曲に、実は当時シングルの"Come Back"よりも感動したものでした。

 泣きのメロディーを独特の高音Voでソウルフルに歌い上げる熱いバンド、というよりむしろワイリー氏のプロジェクトという佇まいのワー!、近頃の英国ロック好きにもぜひ知って欲しい存在です。特に彼らの音楽が持ってる要素は、90年代に繋がる部分がかなりあったんじゃないかと思いますし、80年代のリヴァプールの音楽がどれだけカラフルだったかの証明にもなるんじゃないかなと。

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 ※mixiでずっと連載しているこのpop picksシリーズ、こちらのPENELOGでも、文章も多少変えて連載中。楽しんで頂ければ幸いです。
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by penelox | 2009-03-29 01:18 | Pop Picks

Watanabe's Pop Picks 090

"German Girl" - The Lotus Eaters
from the album "No Sense Of Sin" (1983)




 やっぱりチャイナ・クライシスを挙げると、彼らも自動的に聴きたくなるのが人情で(笑)。
 心のある箇所が刺激される。春を希求する想いに押されて、閉ざしていた心のセンチメンタル・ドアが開くのか。1983年頃のネオアコースティック、その淡い切なさは、まだ空気が冷たい今だからこそさらに引き立つのかも知れません。

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The Lotus Eaters

 リヴァプールのロータス・イーターズ、83年の名盤"No Sense Of Sin"。当時アルバム一枚で終わった(再結成して、アルバムを出してはいますが)ことが、この作品を却って伝説のものにしてるのかも知れませんね。それに、いつでも手に入るようになってないということもあるでしょう。でも、正直これはとっても残念なことなんですよね。所謂ネオアコースティック勢全般に言えますが、もっともっと幅広い層に日常のなかで普通に聴かれてほしいし、それだけのクオリティーを楽曲自体が持ってる訳で。ファッション的に消費されるようなものにとどまらない、時代を超えて心に響く純粋に良く出来たポップミュージックだと思いませんか。それに、少なくとも当時は今よりもっと大きな視点での聴かれ方をしていましたからね。どんどんジャンルごとにムラ化するこの国での洋楽の聴かれ方に、複雑な思いは募るばかりです。



 ※mixiでずっと連載しているこのpop picksシリーズ、こちらのPENELOGでも、文章も多少変えて連載中。楽しんで頂ければ幸いです。
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by penelox | 2009-03-28 12:06 | Pop Picks

Watanabe's Pop Picks 089


"Wishful Thinking" - China Crisis
from the album "Working With Fire & Steel" (1983)




 ツバメが戻って来たのを確認し、いよいよ春の到来・・・
と行きたいところだけれど、寒の戻りがあったりで、なかなか順調に春めいては来ませんね。
春の陽光、温もりが待ち遠しい。寒いのはもう飽きましたわ(笑)

 春の曲、と言い切れる訳ではないですが、爽やかな春の朝の清々しさを一足早く味わうのなら、やっぱり彼らかな。リヴァプール近郊Kirkby出身、80年代に活躍したチャイナ・クライシス。そのセカンドアルバムからののヒットシングル。

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 この瑞々しい音像は、まさにエヴァーグリーン。
 聴く度に心に春の光が優しく差し込み始めます。



b0022069_11453954.jpg 彼らに最初に出会ったのはたぶんこのアルバムではなかったかと思います。当時巷で流行る音楽の浮薄さにウンザリしていた十代の私にとって、スリーヴデザイン、メンバーの佇まいそのままの音楽がそこにあったのは大変な衝撃でしたね。







b0022069_1143440.jpg 一応エレクトロ・ポップの範疇に入る音といえばそうなのですが、彼らの音は、そう括られる音楽でイメージ出来る冷たい感触とはかなりちがう新鮮なものでした。素朴で誠実、ともかく瑞々しい創作への想いが伝わって来る彼らの音楽は、当時のペイルファウンテンズやアズテックカメラ、ブルーベルズといった人達(日本ではネオ・アコースティックと呼ばれたのは周知の事実)と自然と繋がるものでした。18,9の時にもらった、こういう風にやれるんだ、やっても良いんだという感動は、いまでも忘れない。そんな、長くリスペクトし続けているアーティストのひとつです。


 ※mixiでずっと連載しているこのpop picksシリーズですが、こちらにも載せて行こうと思います。文章もちょっと変えますので、楽しんで頂ければ幸いです。
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by penelox | 2009-03-27 11:49 | Pop Picks

Age Of Jets - Live at SOMA, Shinsaibashi, Osaka


(mixiより転載、編集)

 今日(3月25日)はマーク・ジェット率いるAge Of Jetsのライブを観に、心斎橋のSOMAというクラブに行って来ました。私がリリースしたコンピ"Sweet Psychedelic Orange"に一曲"Beep Command"を提供してくれています。

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 VoのマークはイギリスはHull出身、もともとそこのバンドでDamaged Goodsから1stアルバムもリリースしている訳ですが、マークが数年前に単身来日、こちらで日本人メンバーを集めて活動しているという次第。80'sエレクトロポップからの強い影響と、現代のロックバンドらしいエネルギーを持つ彼ら、マークとはもうずいぶん前から知り合いで、The Penelopesのアルバムでもゲスト参加してもらったりもしてます(アルバム"Summerdew Avenue"の一曲"Sweets From the Bittersweet"でバッキングVoを担当してもらいました)。


b0022069_15544349.jpg 6曲30分程度の演奏でしたが、これまでより更に進化した彼らの音楽を楽しむ事が出来ました。何より印象的だったのは、メンバーにSaxとバッキングVoを担当する女性メンバーと、新しいギタリストが正式加入してまして、80年代ぽいエレクトロポップに、ちょっとロキシーミュージック的というか、モダンポップ的というか、そういう70年代的テイストも加わった面白い感じになって来たこと。シンセはディペッシュ・モードやウルトラヴォックス、エッジの効いたギターがミックスされているのもヴォックス的なのですが、そういう70年代の雰囲気もあって、ちょっとグラム崩れっぽい(?)面白さも出て来たんですね。ということは、ちょういと最近のニューレイヴなんかとも無意識にクロスオーヴァーして来てると言えるのかも知れません。Voスタイルは昔はブラーっぽい気がしていたのですが、今回聴いてるとテリー・ホールに節回しが似て来てる気がしましたね。





 ・・・とまぁ、色々発見のあった今回のライブでした。
 いずれ彼らのインタビューもやってみようと思ってますので、お待ち下さいませ。



"Castrol GTX"



Age Of Jets MySpace page
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by penelox | 2009-03-26 15:59 | Vostokコンピ関連

様々なインスピレーション


 いつも特別な存在として挙げるXTC、コステロ、スクイーズ、ジャム、アイシクルワークスなどとはまた別に、年がら年中聴く訳じゃないけれど、80年代以来いつもインスピレーションの源泉であり続けるアーティストというのはとても多い。そのなかでも一際特別な存在というとこの人達もそう。


 ロンドン出身、80年代のMTVの隆盛に乗ってアメリカで成功を収めた彼ら、自分がやってるような音楽とは全く共通点がないと思われるであろう彼らの音の何処に惹かれるかというと、やはりまずはベース、ドラムの織りなすファンキーさ。この方法論自体はいかにも当時のNew Waveらしいのですが、その粘り気がハンパじゃない。そしてそこに、大変に生真面目な(哲学的といってもいい)歌詞が乗っかるユニークさ。ファンキーなリズムのNew Waveというと当時いくらでもいますが、ここまで生真面目で、重く、ドシッとしてて、かつ妖しく直線的な音というのは珍しかった。直線的といっても、タテノリではなくて、ヨコノリでジワジワと攻めて来る。上に挙げたアーティストのような、ソングライターに依拠した音じゃないぶん、思い入れから少し外れるのですが、たまに聴くと異様にハマります。こういう曲を書けるかというとまた別問題ですが、作曲に関して色々インスピレーションをくれますね。


"Cameras In Paris" - The Fixx



from the album "Shuttered Room" (1982)

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by penelox | 2009-03-24 01:16 | 日々雑感

作曲あれこれ


 mixiでも割と似たようなことを書いてますんで、ダブらないように、良い意味で大雑把に行こうと思います。

 作曲をやっていて、いつも注意を払うのは、いかにシンプルにまとめるか、ということ。

 単に簡単なコード進行、というのではなくて、多少複雑でも、そう聴かせない親しみやすさをどう出すか。リズムとの兼ね合い、メロディーの乗せ方・・・同じコード進行でも、そういうところに気を使うと、曲の表情がどんどん変わって行く。

 歌詞は今の段階では仮のデタラメなものなので、かえって、クセのような節回しになりがち。だから、そこも多少普段やらないようなギターのリズムの取り方とかを試して、メロディーも出来るだけ崩す。でも、崩すと言っても、自分らしい部分は必ず残るはずで。そうやって、自分らしさ、親しみやすさ、そして新しいことへの意欲、この辺りのバランスを注意しながら、新しい扉が開くかどうか、試し試し進んで行く。服を着るのではなく服に着られている、という表現があるけれど、コード進行や楽曲もそうで、着られる、風になってはいけない、と思う。要するに、自分のものになってない表層だけの上滑りの感情だったり、楽曲と自分の行き様、日常が全く乖離していたり、また単に何処かからパクッてるだけだと、必ずまやかしの部分がにじみ出て来るんじゃないかと思うのだ。だから、地に足を付けて、目線は低く保ち、表層に流れないように、丹念に他の楽曲を聴いたり、作曲したりする。

 一見素朴で親しみやすいけれど、よくよく聴いてみるとちょっと一風変わっている・・・といったらやっぱりXTCだと思う。特にコリン・ムールディングの楽曲は、そういう意味でのインスピレーションの源泉。

"Ten Feet Tall" - XTC



"Dying" - XTC


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by penelox | 2009-03-23 14:20 | 日々雑感

音の救命胴衣


エルヴィス・コステロからは自分のアタマで考える事、何でも鵜呑みにしない事。
アンディー・パートリッジからは自由な思考/発想の面白み。
ディフォード&ティルブルックからは曲作りにおける新しい扉。
ポール・ウェラーからは時に愚直なまでに自分の意志を貫く事の美しさ。

となると、イアン・マクナブからは何を学んだか。

 人生の苦みを踏まえながら、それでもまた、人生に夢や憧れを忘れない事。
 切なくやるせない、甘美な想いを失わない事。


Who Do You Want For Your Love? - The Icicle Works

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album "If You Want to Defeat Your Enemy Sing His Song" (1987)
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by penelox | 2009-03-22 12:47 | 日々雑感

必殺の一行


 歌詞に取り組んでいて、何が一番難しいかと言えばやっぱりこれ。必殺の一行。
 これがなかなか出ないのだ。スパッと切れるサビの歌詞/メロディラインを捻りだしたいがために、いつもノートを持ち歩き、暇があったらウンウン唸っている訳で。

 だいたい傾向として、夜中に書くより、朝方、目を覚まし、まだ微睡んでる時間帯にパッと書く方が良い。夜中に書いたのはだいたい朝見ると恥ずかしい。朝のは鋭い切れ味だったりして、我ながらビックリする。

 実は今朝、凄く良い一行が生まれた。
 しかし、昨日の晩は、仕事のことで猛烈にハラを立てていた。これのせいで次の日体調不良になったら嫌だなぁというのがあったのだけれど、意外だった。

 考えてみれば、3月になってから、ハラの立つことが非常に多くて、無力感や脱力感、忌々しい思いに苛まれていたんだけれど、ちょっと救われた感じです。

 ・・・ということは、常にイライラさせられたり、ハラを立てたりしないと良いものは生まれないのか??

 それもちょっと辛いなあ・・・(苦笑)。



 歌詞の必殺の一行というのを考えるとき、よく刺激を受けるのは、やっぱりエルヴィス・コステロ。最近は、この曲がよくアタマを駆け巡る。


Clubland - Elvis Costello & The Attractions



 コステロはいつも、「何かを変えようと思って歌詞を書いたことなど一度もない」とか、「全部自分の愉しみの為に書いた」なんて嘯いていたけれど、とてもそうは思えない。それどころか、この30年、常に一貫している視点でもって、聴き手に問いかけて来たのである。


 表層にごまかされてないか。権力の目眩ましに騙されてないか。


 色々あるにしても、結局これが、十代の頃から惹き付けられ続けている理由のひとつであるのは間違いない。
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by penelox | 2009-03-21 23:01 | 日々雑感

ここ最近の色々

■作曲スケッチ

作曲していると、どうしても似て来る・・・
この曲はXTCみたいだし
こっちの曲はコステロで
こいつはスクイーズっぽくなり
かと思えばマッカートニーになったり
レイ・デイヴィスが乗り移ったかと思えば
今度はアイシクル・ワークス。

70ぐらいスケッチを作ったが、ちょっと煮詰まって来たのかも知れない。
気分を少し切り替えた方がいいのかも。

ノートを持ち歩いていて、いつも何か気づくとすぐメモっている。そうやって、歌詞のアイデアが少しずつ溜まって行く。我ながら不思議で面白い。
なんとか100ぐらいまでは頑張ろう。


■末広がりがふたつ

教えてるある生徒さん。一年本当に困らされたけれど。
こないだの学年末で88点取った。
素直に嬉しい。ホッとした。
ダダをこねて公立高校を辞めて、かなりレベルを下げた私学に行って。
これで少しは英語に良いイメージをもってくれるかな。


■焼津の兄さん

ここ最近、日常でハラの底から笑える時間というと、ここだけ。
時代劇専門チャンネルで放映中の「素浪人花山大吉」。
大吉旦那と焼津の半次兄さんの会話がまさに芸術的掛け合い漫才で愉快。ああ、素晴らしいなぁ・・・

まぁ、今だったら色んな意味で作れないだろうなとは思うけれど。
しかし、40年経っても面白いんだから大したもんです。

「このばかたれが!」
(「素浪人花山大吉」第16話「地獄の鐘が鳴っていた」より)


 ご存知だとは思いますが、花山大吉、演じるは往年の時代劇スタア、近衛十四郎。松方弘樹、目黒祐樹氏の父ですな。そういえば、こないだNHKでやってた白州次郎のドラマ、脚本を書いてた近衛はなという人は、目黒氏の娘さんらしい。ということは、当然ペンネームは祖父から取ったんでしょうね。

 焼津の兄さんを演じる品川隆二氏、インタビューで元気な姿を見せてくれてて嬉しかった。
二枚目がここまで三の線の演技をするのは凄いなと思うのだけれど、森の石松をモデルに、必要以上の演技はしなかったとか。それでいてこういうキャラクターになったというのは、ご本人の素の部分がだいぶ出てるのでしょうか。
演技というのは、全く分からないだけに、興味深い。
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by penelox | 2009-03-20 00:47 | 日々雑感

ジ・エース インタビュー 


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 ワールドワイド・ポップ・コンピレーション"Sweet Psychedelic Orange"の情報です。

 Vostok Sound Organizationのブログに、数回に分けてThe Aceの中心人物であるジョニー・メイガスのインタビューを掲載いたします。ぜひ御覧下さい。

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by penelox | 2009-03-17 15:37 | Vostokコンピ関連