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45歳の地図

 なんかあまりにナイーヴなタイトルで自分でも笑ってしまいますが、要するに、11月13日で私、45歳になりまして。そして、誕生日と言うものは、一度立ち止まって、過去や未来を考えてみたくなる・・・そんな効果があるのですよね。それゆえ、色々とこれまでのことやこれからのことを考えざるを得なかった。この日に決意のようなものが浮かんでくるのを押しとどめるのは難しかったと、そういうことです。


 そんななかでやはり思うのは、一番の懸案になっているアルバム作り。秋をテーマ/タイトルにした作品は、だいぶ頭の中で形になって来ています。かなり悲しいメロディーの曲が増えると思います。それは色々と辛い/キツい想い(女性に恋して、そしてかなわないというのは、わかってはいるけれど実に実に苦しいものですね/苦笑)を最近だいぶしたから自然と出やすかったというのもありますし、また、秋の持つ本質的な悲しみと落ち着きを表現として出したい、というのもありますね。The Penelopesというと、いつも、前向きで始まりの音、と評されますが、悲しくて立ち止まってる音も出したい訳です(笑)。


 そしてもうひとつ、テーマはなく、ダウンロードだけのアルバム、それにただで皆様にプレゼントするアルバム。このふたつも考えています。どちらかというと、こういうノンテーマの方が作りやすくて、既にデモスケッチで上げたような曲はこちらに行くと思います。


 ともあれ、この3つを中心に、毎年少し仕事が楽になりそうな2月以降、集中していけたら、と思うのですが、なにしろ生活もして行かなくてはなりません。両立がどんどん難しくなっているというのはコトバにすると簡単ですが、実際の所、常に少なからぬ数の生徒さんを抱えて、それぞれに異なる計画を立て、違うやり方/言葉遣いで指導し、そして突然の家庭や会社からの理不尽にも耐えるというのは、精神的、体力的にも正直非常に疲れます。そして疲労回復にどんどん時間がかかるようになって来ているのも事実でして。録音しようとしてもグタッとなって寝てしまっている・・・実際これの繰り返しでこの一年過ぎてしまいましたので、自信がないのです。これで録音に飛び込めるのか、怖いのです。



 けれど、mixiでも少し書きましたが、自分のモットーは改めて、迷ったら前に出る、というシンプルなものであることを思い出したところでして。ここまでやって来た/来れたのも、基本はそういう単純さと楽観主義、そして日々地道にコツコツ勤勉に勉強/研究することを忘れないこと・・・それでした。ホント、最近の日本人全体にも言いたいんですけどね、昭和の楽観主義と勤勉さをある意味思い出すことですよね。もちろん時代背景は同じではないですから、あんなエネルギーはないとか、動機がなかなか出て来にくいとか、色々言えますけれど、四の五の考えて結論が出ないのなら、結論なぞ出さなくて良いのかも知れませんよ。どういう気持ちを抱えようとも、苦しくとも、とりあえず目の前のことを着実にやり続けよう。それぐらいシンプルでいいんじゃないだろうか、そう思えるんですね。



 45歳は不惑ならぬ富惑・・・そんなつもりで、地図を書きながら少しずつ進んで行こうと思います。



"Melt the Snow" The Penelopes



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by penelox | 2010-11-15 00:35 | The Penelopes関連

スコット・ウォーカーに恋して・・・



 mixiの方に昨日公開した、The Cleaners From Venusの"In Love With Scott Walker"という歌についての記事です。以下はmixiよりほぼそのまま転載したものです。

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 クリーナーズ・フロム・ヴィーナスという、素晴らしく英国的なポップロックを奏でるグルーブがあります。率いるのは10/18の日記で書いた、ワンマン・XTCとも異名を取る(?)マーティン・ニューウェル氏。事実上彼のプロジェクトでもあるこのバンドは、90年代に彼がソロアーティストとしてリリースを重ねて行く間、いわば休止状態にあったようですが、最近またこの名義でのリリースが再開されたようで、それもまた触れるのがとっても楽しみ。繊細かつ英国の牧歌的香りが漂って来る彼の音楽は、いつも心をリフレッシュさせてくれる存在であり、自分が進もうとする指針の一つであり、そして永遠の憧れでもあります。


 実はこの名義での曲に、"In Love With Scott Walker"(「スコット・ウォーカーに恋して」)という作品があります。私も割と最近知ったのですが、実に良い歌なのです。今回は、マイミク様のご要望にお応えしまして、ニューウェル氏ご本人からその方に送られて来た歌詞を元に、和訳などという大それた事をする機会を有り難くもいただきました。


 恐縮してしまうのは、何しろニューウェル氏は、現役の詩人/作家としてのほうがよく知られる方だということ。wikiによれば、The Sunday Express紙にコラムを持ち、現在East Anglian Daily Timesにも毎週書いていて、このコラムで今年1月にはコラムニスト・オブ・イヤーをThe EDF/ East of England Media Awardsでもらってるような、そんな人なのです。


 ですので、そういう現役の英国詩人の方の味わい深い詩の世界を読ませていただくだけでも幸せなのに、それをまた訳すというのは、一方で実に興味深く面白いことでもあり、また大変気恥ずかしいことでもありましたが・・・


 ともあれ、曲を聴きながら、少しでも彼の描く世界に触れるお手伝いが出来ましたら幸せです。

では、どうぞ。


"She's In Love With Scott Walker” by The Cleaners From Venus




There she is, I'm sure you've caught her
Sipping at her mineral water
Where the autumn light had sought her
She's in love with Scott Walker

Older now, I think you'll find her
Beautiful, though time's behind her
Now she's got a grown-up daughter
She's in love with Scott Walker

  Down she sways
  All her misty days
  She was a good-looking girl
  For a rainy time


High up in her flat I've seen her
Hears the songs and thinks they mean her
Talking with the window cleaner
Lets him call her Marina

  Down she sways
  All her misty days
  She was a good-looking girl
  For a rainy time

Once, when she was drunk, I caught her
Swearing like a Smithfield porter
She's no better than she oughta
She's in love with Scott Walker

Goodbye Marina
From your window cleaner
Goodbye goodbye
And please don't cry
Good bye bye bye bye bye
bye bye bye bye....


「スコット・ウォーカーに恋して」

ほら彼女だ 見えるよね
秋の光が彼女を探し求めていた場所で
ミネラルウォーターを口にしてる彼女が
彼女 スコット・ウォーカーに恋してるんだ

今では年を取り 君にもわかるだろうが
美しい彼女にも時間の経過が忍び寄ってる

今ではもう大人になった娘がいる彼女
彼女 スコット・ウォーカーに恋してるんだ

*ゆらゆらと
おぼろげな日々へと揺れ落ちて行く彼女
彼女 素敵な女の子だったんだよ
雨の時にピッタリの

彼女の高層フラットで彼女に逢ったことがあった
ウォーカーの歌を聴きながら彼女 窓拭き掃除夫と会話するつもりなんだ
彼に自分のことをマリーナと呼ばせようってね

*

前に酔っぱらった時 
彼女 スミスフィールドのポーターみたいに毒づいてたっけ
そうあるべきほど良い女なんかじゃない彼女
彼女 スコット・ウォーカーに恋してるんだ

さようならマリーナ
君の窓拭き掃除夫より
さようなら さようなら
どうか泣かないで
さようなら・・・



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如何でしょうか。彼の詩世界が広がるお手伝いは出来ましたでしょうか?
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by penelox | 2010-11-09 10:22 | 80年代