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アルバム録音日記: 4月7、8、9日

4月7日

 落ち着かないけれど録音も継続。"Magic Rain"に取りかかる。もともとあるバンドに提供したつもりなのだけれど、全く反応がないので(笑)、The Penelopesでやることにしたフォークロック的な曲。Splendidvilleでもやろうと思っています。


 それにしてもタイトルが、なんだか今のこの放射性物質拡散のことを考えると、内容も変わってしまいそうな気がしています。


4月8日

 今日も録音を少し進める。昔の曲、"Nobody's Diary"。昔上手く行かなかった曲に再チャレンジしているのは、少し機材の使い方がわかって来たからかも・・・。とにかく、少しずつでも進めて行こうと思う。


 変な言い方に聞こえるかも知れませんが、こういう時って、何があっても、変らず、粘り強く、何かを継続して行く人間がひとりでもいることが大切だと思ってまして。阪神大震災から自分なりに学んだ事のひとつです。


4月9日

 "Why My Heart..."をプログラミングして行きながら、twitterを見ながら。落ち着かないけれど、こんな状況が当分続くと、覚悟して徐々に慣れて行かないと、とも。降圧剤飲んでも下がちっとも血圧が下がらないが、下が高いのはストレスが原因だとか。それなら、今は仕方ないと覚悟しよう(苦笑)。


 帰宅後、"Better Clown"という曲のプログラミングにかかる。取っ掛かりという点では、終わりが見えて来た。去年の夏作ったアコギによるスケッチを聴き返しながら、コードをオルガンで拾って行く。去年の夏が目の前に広がって来るような感じ。



注・震災それに福島第一原発の事故、全くもって大変な事態ですね。これを抜きにして語れない日々、連日インターネット、特にツイッターなどで情報 - 特に事故の解説については京大助教・小出裕章氏の発言(こちらでぜひ御覧下さい) - をチェックしていると、地上波のTVや新聞に載ることとはかなり実態が異なっていて、今後どうなって行くのだろうかと不安になる一方です。まあこれは目の前の現実ですから、肚を括らねば・・・とは思うのですが、とは言え、考えなきゃいけないことが余りに多いです。それでも被災地の皆様の大変さに比べたら大したことではないのですが、楽観的な見方が出来ないまま、こういう緊張した事態が続くというのは正直しんどいものです。音楽作りにも集中力を欠いてしまいますしね。皆様は如何でしょうか? 何事も健康あってのものですので、何卒お気をつけ下さいませ。
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by penelox | 2011-04-29 11:21 | The Penelopes関連

アルバム録音日記: 4月5、6日

4月5日

 "When Oranges..."という、マージービート風パワーポップな曲に取りかかる。オルガンでコードを整えてから、アコギで合わせてみると、大抵感じが微妙に違っている。でも、ベースや歌が乗って来ると必ずまた表情が変って来るので、今はこれで良いかなと思う。程よいアバウトさも大事とか思ったり。


 これはアルバムB面の控え曲。だいたいいつもアルバムのB面、というか後半は毛色の違う曲を入れたくなるのだけれど、失敗もまた多くて(苦笑)。それで、安全策の曲、楽曲のセーフティーネットというのも用意してる次第(笑)。


4月6日

 "Let Your Dream..."、"Egghead..."と昔の曲ふたつをプログラミング開始。15年ぐらい前の作品の中にある良い部分を、耳を頼りに、試し試し、探して行く。あの当時、何をイメージしたのか、何に惹かれたのか、思い出しながら、音を媒介にした心の中への旅。


 録音しながら、小出先生のインタビューを観ながら。どこまで汚染されるか、そんなことを考えながら、作品を作る。作り手にとっては試練です。


注(こちら。4月1日、岩上安身氏による京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏へのインタビューです。こちらの方が見やすいと思いますので後で編集したバージョンを。ぜひごらん下さい。)


 昼のセッションで"Overjoyed"を開始。これは最近の曲なので、新鮮に取り組めるけれど、細かい所の音がまだ聞こえて来ない感じ。だから、過去へベクトルを向けた旅じゃなくて、「いま」の中で前後左右に感覚を研ぎ澄ませて浮かんで来る音を待つ感じです。曲の肝を忘れず、安易な音にならないように注意しながら。


 もうひとつ、"This Happy Feeling"に取り組む。これもまた昔の曲。一度形にはしていたのだけれど、もう一度やり直し。Logic Studioでどれくらいのことが出来るのかもみたいので。それにしても、シンセの音でなかなかピタッと来るのが見つからない。古いXP-50も繋いでみるつもりです。


 夕刻に"Dumb Luck..."をプログラミング開始。"Autumn"アルバム用に作った曲。オルガンで基本的なコード入れて、アコギで合わせてみる。The Kinksの"Dead End Street"に少し似ているかも知れない。そこにあった視点を意識したというのは凄くあります。市井の視点というか。


 (曲の内容は)68年の英国じゃなくて、2000年代初頭からの日本の風潮を見てる感じですね。

 ちなみにこちらがThe Kinks "Dead End Street"

 こちらが歌詞です。
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by penelox | 2011-04-25 12:01 | The Penelopes関連

アルバム録音日記: 4月3、4日


4月3日


 "Prisms"のコードの気持ち悪いところを修正したり、小さなことを色々とやる。悲しい歌なので、繰り返しかけているとだんだんメランコリックになって行っていけない。だから短い時間でささっとやる。


 だいたい1セッション45分から一時間ぐらいと定めています。長く取り組んでいると新鮮に聞こえなくなってくるんですよね。だから、それぐらいの短い時間でやっては少し休憩、というのを繰り返してます。場合によっては、印象記憶を消す為にちょっと仮眠したり(笑)。とにかく新鮮に、集中力を持って取り組みたいので。


 "Autumn..."アルバムに入れる予定の"My Electric..."に取りかかる。自分が好きだと思うネオアコースティックの要素を、楽曲の中で跳ね回らせるつもり。


全体に割と悲しい感じの曲が多いので、瑞々しさや希望を音楽そのものから感じられるようにしたいんですよね。歌詞が苦かったり厳しかったりの内容であればあるほど、そんな楽曲。アズテックカメラ、ブルーベルズ、スミス、ハウスマーティンズ、トラッシュキャンシナトラズ・・・。


 ネオアコースティックと日本で括られた音楽って、不況にあえぐ70年代末から80年代前半のイギリスにおいて、裾野の広がったパンク~ニューウェーヴの野に咲いた可憐な、だけど逞しい一輪の花、そういう認識です。


 そう括られる音楽の共通項、ってことですね。オレンジジュースを入れると、さらに知的な折衷主義というか、アーティスティックでソートフルなパンク・・・という側面も見えて来ると思いますが、音楽的に英国フォーク的匂いの強い人達には特に上記のような印象があるんですね。それを思い出すのに一時間ほどかかった(笑)。


 新しいスケッチというか曲(注・"Togetherness"と名付けた)の断片をまたひとつ作る。XTCの"Love On A Farmboy's..."のリズムを少し拝借した感じで、まだまとまってないので実にええ加減に仮歌とアコギを乗せて行く。こういうプロセスがめっちゃ好き(苦笑)。


 ハタチぐらいの時にやってた事とちっとも変ってない。もっとも当時はマイクスタンドがないのでキーボードの箱を立ててそこにマイクを貼付け、MTRもなかったのでDr.リズムというリズムボックスと一緒に二股のジャックでラジカセに繋いでカセットテープに一発録りでした(笑)


 "Togetherness"をもう少しいじってから、アルバム用の曲"Autumn Splendours"に取りかかる。これはアタマであるアレンジが鳴っていて、だけれど何の音なのかもうひとつはっきり分からず・・・という感じの曲。


 だからまずは曲の構成を先に決めて、音色をあれこれ試す準備をしておく。曲によってそれぞれ違った出方、浮かび方があって、全部同じ作り方は出来ないのです。ですので、その曲の出方を出来るだけ克明に覚えておいて、それに沿って作ろうとしてる次第。



4月4日


血圧が下が高いので薬をもらいに医者へ。帰宅してまた昨日の"Togetherness"の展開を考える。昨晩は解決しない展開も面白いとか思ってたのですが、朝になるとやっぱり変な感じ。自然にやって自分も普通と思ってて、他の人に聞かせた時に変ってると言われるのはまあ良いのですが、自分で聞いてヘンなのは、やっぱりヘンなんだと思います。言ってることが非常に抽象的ですみません(苦笑)
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by penelox | 2011-04-23 22:13 | The Penelopes関連

アルバム録音日記: 4月1、2日

4月1日


 今日から4月。今朝、久々にウグイス氏が鳴いていた。この時期としては何故かまだ少々遠慮がちで、あまり上手くない。あんまり練習してなかったのだろうか。人間界、自然界のムードがいつもと違うことを感じ取ったのかな ・・・とか思ったりもする。そんなことを考えててまた曲が生まれる。


"Beware! Humans Are Coming"というタイトル。「気を付けろ! 人間が来るぞ」


 午後に"Beware!"を少し加えて行ったあと、昔こちらでデモを紹介させて頂いた"Nearmisses"に取り組んでみました。色んなタイプの曲を試しては、少しずつLogic Studioを覚えて行ってるというプロセスです。



4月2日


 昨晩遅くに20年前の曲"Higher Than the Sky"が気になって、もう一度録音の取っ掛かりを付ける。"Evergreen"と一緒にデモテープ"The Penelopes"(1991年)に入れてた曲。今朝さらに歌詞やメロディーを思い出しながら進めて行きました。


 なんだか歌詞を見ていると、凄く象徴的なフレーズが多いので印象的で。多少手直しして甦らせることにしたのです。


 昔の曲に取り組むというのは、味のしなくなったガムを噛んでるようなところがあるのですが(笑)、この曲は長く頭から消えていた分、また新鮮な気持ちで取り組めそうなのです。


 だけどリズム感覚が凄く難しくてびっくりしてます。よくまあこんな曲作ってたなあと。たぶんトラッシュ・キャン・シナトラズに影響を受けてたんだと思いますが。ネオアコースティックのある部分にあるファンキーな感覚を身につけようとしてたんだなと今になるとわかります。


 もうひとつ、"Spoonies..."と仮題を付けた曲の断片が出来上がる。まだエルヴィス・コステロの"Just A Memory"の周辺をウロウロしてる曲という感じだけれど、どんな風に育って行くか見てみようと思う。あまり手を加えず、時間をかけて自然に成長させるつもりで。


 散歩すると気分が変わるせいで曲想が色々と湧いて来る。だけど、2枚のアルバムどちらももう十分な曲がそろって来たので、これはまた別の機会向けにしよう。人に歌ってもらうのも良いでしょうしね。


 一応ひとつ湧いたものを形にしてみる。淡く悲しい感じの展開に、ちょっとファンキーな感じ。これはやはりまだ、実験段階。


 もうひとつ、これは"Autumn"アルバムに入れる予定の"Prisms"に取りかかる。頭で鳴っている音色に近いものがなかなかなくって、しっくり来ない。


 この曲は、色んな音が既に頭で鳴り過ぎている分、ちよっと考えないと行けません。いじり過ぎて変になるのも駄目だし、適当なところで妥協するのも良くない。粘り強く、バランスを注意しながら作って行こうと思う。
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by penelox | 2011-04-21 00:27 | The Penelopes関連

アルバム録音日記: 3月30、31日

3月30日


 朝と晩に二つの新曲とひとつ昔の曲をプログラミング。アルバム作りに飽きてしまうのが嫌で、時折その時の思いも曲に。フリーを意識し"All the Midnight Thoughts"、ACRを思い浮かべた"Pattern On the Water"。18年前のデモから"Deeds Not Words"。


 "All the MIdnight..."というのは、最近の原発の件で、なかなか夜中眠れず色んなことを考えてしまいますよね。mixiみてもtwitterみてもそんな方が沢山おられます。もちろん自分もそうで。そのあたりからインスパイアされています。


 "Pattern..."は、CNNで、放射能の汚染水が親潮と黒潮のぶつかる三陸沖に流れて行く図で解説していたのがヒントになっています。CNNでは、ここに重要な漁場があり・・・と、きちんと具体的に説明してたんですよね! あまりにリアルで怖いですが、正直自分自身はちゃんと見ないと、と思ってまして。


 "Deeds..."(言葉じゃなく行動)というのは、今の時期に凄く合う気がしまして。昔書いた曲が、何か現在の暗示になってるように思えるのが、結構あるのです。



 原子力についても、個人的に後で腑に落ちることが多いのです。そもそも88年に英国に留学したとき、最初の英語のクラスにいた日本人が東大卒の中国電力の人で。何のために留学してらしたのか当時は知らなかったのですが、何年も経ってから、原発問題で中国電力が記者会見をした時に、その方が出て来て激しく強行にまくしたててるのをTVで見てびっくりしまして。なるほど、英国に原発事情を調査するために来てたんだとその時はっきりわかりました。



 また、教えてる生徒さんでも、本人はフランス・グルノーブル生まれ(フランスの原子力庁がある)、父親がそこに派遣留学してた時に生まれたらしいのですが、私が教えてた当時は父は単身赴任で六ヶ所村で働いてたんですね。


 で、生徒本人に原因不明の手の麻痺があったんです。風邪が原因でそうなった、この子は弱い子なんで、と母親は言うのですが、祖父母は疑っていて、何でこうなったかわからない、娘夫婦も何も語ってくれないと、よく私にこぼしてたんですね。本人も、そのことで悪い癖がついて学校に行かないし、親に反抗する。母親は毅然と叱らず甘やかすばかり。親御さんの腫れ物に触る様な態度があまりにおかしいのです。親が本気で向き合ってくれないとき、子供は見抜くんですよね。それでイライラする訳で。


 ちゃんと字を書く練習もさせず、甘やかすばかりで、子供と向き合わない。それで、2年ほど、とにかく私が付きっきりで字を書く練習をさせるところから始めて、だいぶ変っては行ったんですが。でもとにかく、何か親御さんは言えないことが沢山ある感じでした。もちろんこれは私の思い込みや邪推かも知れませんが、今からすると明かせない理由があったように思えてしまうんですよね。最近体内被曝や免疫異常のことなどを調べると特に。



注・つぶやきの字数制限でちゃんと書けなかったので、多少加筆修正しています。この上に書いた中学生の父親、六ヶ所村から帰って来ると、何も語らないが、一旦酒を飲み出すと荒れに荒れて、倒れるまで飲んで大変なことになる、どうしてなんだろうと、当時この息子は本気で心配していました。原子力はこんな風に、家庭内にまで目に見えない悲劇を沢山作り出して来てる気がして仕方ないのです。




3月31日


 朝からまた曲ふたつに取り組む。"Wax..."は前に書いた"Our Armachair..."とコード進行が似た曲だけれど捨てきれずに残したもの。違う良さが何かあるという感じでしょうか。それともうひとつが95年に書いた"I'm Tested..."。凄くシンプルなのですが新鮮な発見があるのです。


 昔の曲と今の曲を並行してやって行くというのも、新鮮さと緊張感、意欲を掻き立てるものがあって良いなと感じてます。


 今日は昼にひとつ"Drop From..."という新しい曲の取っ掛かりをつけてから、あとは音楽全然出来ず。でも、ここ最近で開始した曲がかなり増えました。


 うちのバンドによくあるフォークロックタイプじゃなくて、リズムに少し意識を持った曲ですね。エレポップでも、よりエレクトロファンク的というか。ベーシストがこちらで言うのも何ですがかなり演奏力のある人なので、引き出しを使ってもらおうという目論みです(笑)。


 しかしもう4月なんですよね。なんとか5月初めまでには全部取っ掛かりをつけ、夏の間に基本的な録音を進め、秋から冬にボーカルその他を録音し・・・という風に持って行きたいです。だからリリースは来年になってしまうのですが・・・すみません!
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by penelox | 2011-04-19 10:38 | The Penelopes関連

アルバム録音日記: 3月28、29日


3月28日

 前にもデモを公開したことのある"Mellow Colours..."という曲のプログラミングに入る。どうやって親しみやすい雰囲気の中にフレッシュな感覚をちょこっと入れるか、考えながら。それともうひとつ、"Secret..."のサビを再びいじる。


 より悲しい、沈んで行くようなニュアンスを出せてないのは何故かと思ったら、アコギで作ったときのコード進行と一音だけ違っていた。悲しい気持ちを朝から再体験しながら(苦笑)、進めて行く。


 仕事前にもうひとつ、"Everlasting..."という曲に取りかかる。これは4つのコードをずっと繰り返しながら続いて行く曲。


 より視覚的な効果を目指す曲。一応アルバムの控えなのですが、最初はアルバムのなかに入ってたんです。それは、より面白い展開に出来るかどうか、前の機材では自信がなかったからなのですが、機材を一新して取り組んでみると、これがまたフレッシュに輝き出したんですよね(笑)。


 完成ギリギリまでレギュラー曲と控え曲がしのぎを削るような感じにしたいですね。


 帰宅後ひとつ、サザンソウルっぽい雰囲気の曲がひとつ形になりそうなのでやってみた。


 どうしてそんなに苦しめるの・・・? というような感情を形にしようとすると、自然と浮かんで来た。心を鎮めるのにも曲作りというのは良い作業なのです。"Fan the Flame..."か何か、そんなタイトルになりそうです。


3月29日

"High Towers..."と、"Permanent ..."というふたつの曲に取りかかる。控え曲とボツ曲だったけれど、機材が少しずつわかって来て、上手く作れそうな気がして来たので復活。


前者はタイトルをウィリー・ハイタワーというソウルシンガーにインスパイアされた(笑)のですが、曲はKane Gangの"Closest Thing To Heaven"に影響を受けた感じ。後者はまさに60年代風フォークロックという雰囲気です。


もうひとつ、"Perky..."という曲にも着手。これはまさにモータウン的な曲です。タンバリン、ドラム、ベース、オルガン・・・音が一体となってお祝いする感じ(?)を表現しようとしてます。



注・日々ネットで得られる原発情報の深刻な事実、そして、地上波TVを中心とする大手マスコミや普段の町中での会話から伝わって来る日常のまたシュールなまでの生温さ。日々整理するのが本当に大変だけれど、何があろうと心の中のこの一点は守り切りたいと思う毎日。音楽とは、なくてはならない生命の祝祭。
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by penelox | 2011-04-17 11:08 | The Penelopes関連

アルバム録音日記: 3月27日


 朝から録音。"World..."という曲を即興で思いついて即実行。80年代風冷戦New Waveというと語弊があるけれど、ベースのリフから広げて、シンセを使って、不安・不穏なコード進行を組み立て、仮歌を入れ・・・そういう曲をひとつとっかかり。もう一つは"Thinking Of You"。


 こちらは、イントロのリズムがWalker Brothersの「太陽はもう輝かない」(The Sun Ain't Gonna Shine Anymore")に似て来てしまうが、しょっちゅう自然とそうなるので、変に手は加えないこととする。


 昼の録音セッション。"Thinking..."をさらに進める。そして、"Our Armchairland"をプログラミング開始。原発のニュースをネットでチェックしながらなのでなかなか集中できないけれど・・・。


 "Our..."は、もともと"Your..."だったのですが、今の情勢を考えたらその方が相応しいと思い変更。こうやって、時事的な影響を受けるというのもとっても大事に思えるのです。


 夕方のセッション。"Thinking..."、そして"Umbrella Weeps"を開始。こちらは別ユニットのバージョンも前提でのアレンジに取り組む。


 イントロがThe Monkeesのデイドリーム・ビリーバーみたいで、我ながら気に入った。


 だけれども、原発が怖い。なので、twitterで情報収集をしつつ。音楽が出来ることの貴重さを阪神大震災の時以来実感。



 夜のセッション。今日は4日分ぐらいまとめて出来た気分。"Secret World..."という曲に取り組む。


 デモの段階では1stの頃のペイル・ファウンテンズみたい・・・と思ってたのだけれど、ちゃんと録音するとどうなるか。


 かなり考え考えして作った曲。手癖で作ってしまったような曲とは違う部分が多々あるので、ノリを掴むのに一苦労。でも、そうやって色んなノリを身につけるのも勉強でして。


 夜の最後の録音セッション。"Secret World..."のサビの部分をあれやこれやと作って行く。


 曲の尺を先に決めるという手もあるのだけれど、曲のノリの中に身を任せているうちに浮かんで来る閃きというのがありまして。だから、ノリを先に作って、面白い展開が閃くのを待つのです。


 それは必ずしもコード進行でもなく、アレンジでもなく。ごくごく個人的な心象風景をわき上がらせて、その映像のサウンドトラックを作るプロセス・・・という感じです。


 今日は皆様に録音中のスタジオからお送りしたような感じでしたが、楽しんでいただけましたでしょうかネ!
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by penelox | 2011-04-16 23:48 | The Penelopes関連

アルバム録音日記: 3月24日、26日

3月24日

 "Sad Eyed..."という曲のプログラミングを開始。自分のアタマで鳴ってるノリが掴めず、ドラムやベース、それにオルガンの音色やコードのちょっとした展開部分をあれこれといじるがまだしっくり来ない。

 とりあえずはしっくり来ないがしばらく置いておくことにしました。移動中、こないだ浮かんだ曲の歌詞のアイデアは色々浮かぶ。時間がある時に試してみようと思います。


3月26日

 再び録音。"Sad Eyed..."をああでもないこうでもないといじりながらノリを作って行く。この曲の自分の中にあるイメージ(この場合はフォークロック)をどうやって自分の色を加えつつ再現するか、集中力を上げて行く。

 なかなかフレッシュなものにならず苦戦。"Thinking Of You"という曲に行く。こちらもフォークロック調だけれど、最初はゴスペル風のオルガンで始めてみる。まだまだ機材に慣れないなぁ・・・

 頭のなかに特にイメージのない曲、"Let My Heart.."にベース、ストリングスを入れてどんな感じになるか様子を見てると、何だか"Stand By Me"みたいになって来た。

 まだまだどういう方向に流れて行くかわからないけれど、やっぱり好きな音楽に近づいて行くんでしょうねえ(笑)。

 たとえて言うとソウル/R&Bとパワーポップとネオアコースティックと・・・その3つの輪の交わったところに入る音楽でしょうかね・・・この表現思いつくのに15分かかりました(笑)

 "Let My Heart..."をもう一度やり直す。歌が求めているノリをアレンジが下支えしているか、それが一番大事に思えるのですが、最初はそこがチグハグというか、自分の音というのになかなかならない。まぁともかく慣れるしかないんでしょうね。


 もうひとつ、93年に作った曲をもう一度やり直しています。未発表なんで歌詞もタイトルも一新して。"Second Rate Blurb"(二流の推薦広告)というタイトル。

 サードアルバム用にデモも作っていたのですが、当時のレーベルに拒否されて、その後解雇(苦笑)、で阪神大震災が来てしまってそのアルバムのプラン自体消滅してしまったんですね。それでそこにあった16曲のデモがほぼオクラ入りになったまま、20年近く経ってしまった。でも、どうしても忘れられない曲達なので、形を変えてでも生き返らせようというのがありまして。当時は"Second Rate Love"(二流の恋)というタイトル。それでも良いのかも知れませんけどね。なんか恥ずかしいんですね(苦笑)。

 それに恋愛に関して言うと、27、8の時に思ってたことを40半ばで同じように感じられるかというと、だいぶ違うところがあるからですね。これをいま整理して絞り出すのに20分ぐらいかかりました(苦笑)。


注・個人的には、ある精神状態になっているときにその熱のなかで作った曲というのは、再現するのがなかなか難しいですね。場合によっては、向き合うのさえ難しい。だけど、曲そのものの質がある程度のレベルだと、これは出すべきだなぁという思いにも駆られるのです。でも、そこから先が問題でして。向き合いたくないから、タイトルを変えてみたり、アレンジを変えてみたり、アレコレと細工するのですが、それで却って泥沼にはまってしまう。自分の作ったものなのに、気持ちが掻き乱されるというのはなかなかに厄介です(苦笑)。
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by penelox | 2011-04-14 11:18 | The Penelopes関連

アルバム録音日記: 3月20日〜23日

3/20

 一週間ぶりに音楽作り。"Mirage"、"Autumn Curtain"、"Hills and Valleys"などのアレンジをあれやこれやと。こういう非常時に音楽をやる時間を持てる有り難みを噛み締めながら。


 時折twitterで情報収集をしながら。それで気になってTVを付ける。東電の会見を見てると不安になって、録音どころじゃなくなります・・・NHKの解説、官房長官の会見がまた余計不安にさせる。


 精神衛生を保つのが大変ですね、この事態は。


 今日でA面5曲ぶんのプログラミングに入ることが出来た。


 頭の中だけで鳴っている音を実際に出してみて、どうなるかと思ったが、改めて意欲が湧いて来ることを実感。何とか春のあいだに予備も含めたアルバム収録予定曲のとっかかりをつけたいもの。


 音楽を作り始めると、変な表現ですが、身体じゅうの細胞全部がワサワサと動き出す感じなんですよね。



3/21


 今後の録音プランについて、ベーシストと打ち合わせ。どうしても震災と原発の話になる。大変な事は多いけれど、音楽への想いも更に高まって来た。


3/23
 
 今日も少し録音を。"Invisible..."という曲をプログラミング。そして、もうひとつその場で浮かんだ曲をアコギとVoで。これは、先にラフなスケッチで録音し、あとからリズムを組んでみるという、ちょっと普段と違う事をしてみた。
 

 頭にある、割と完成されたイメージを音で再現するというより、アコギしか浮かんでない段階で、後から足したり引いたりというやり方。


 完成形が全然見えないまま音と戯れる。こういうのもとっても大事なんですよね。


 たとえて言えば、子供の砂場遊びという感じです。そういう引き出しももっておいて、あまりに先に出来上がったものを再現するばかりでマンネリ化してるな、アタマが固くなってしまってるなと感じたらそういう方向に切り替えるのです。
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by penelox | 2011-04-12 10:56 | The Penelopes関連

アルバム録音日記: 3月16日


 仕事に関して、人を人とも思わない扱いに激しい怒りが湧く。しかし、こんな未曾有の大災害で滅入っている時、くだらない怒りでも自分を元気にしてくれる。阪神大震災の時もそうだったことを思い出した。これを創作のパワーに変えねば。


 何より、大変な目に遭ってる方々の事を考えたら、大したことではないなと!


 この非常時では、募金などをのぞけば、音楽作りに多少関わっている人間には、人を楽しませたり元気づけたり、あるいは気持ちを和ませたり出来るかもしれない、という可能性に賭けるぐらいしか出来る事はないのかも知れません。


 自分も被災者でしたから、その立場からすると、それよりまず支援だろう! 水と食糧、ストーブだろう! とうっとおしく感じるのもわかった上で、そう思います。



注・すみません、3/9から3/15までのmixiでの呟きが消えてしまいましたので、16日からになります。皆様ご存知のように、11日に東日本で大震災、そして福島第一原発の大事故があり、その日を境に心の中で何か大きく変わってしまったところがあります。阪神大震災の時もそうでしたが、この大事件は当然レコーディングのみならず、今後の物づくりにも大きな影響が出てしまうと思います。というより、これを無視して何かを表現するという事は出来ないでしょう。でも、数少ないThe Penelopesのファンの皆様、昔から私の音楽を聴いて来た方なら、そういう姿勢は前からそうじゃないかというのもわかっていただけるかも知れません。
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by penelox | 2011-04-11 12:12 | The Penelopes関連