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This Guy's In Love With You / B.J.Thomas

from album "Raindrops Keep Fallin' On My Head"

録音する予定の曲"87..."も含めて数曲、歌詞を色々といじりまくる。

なんとなく浮んで来たアイデアを言葉にしてノートにぶつけてみる。
どちらにせよまた削ったり足したりはするのだが、ある程度自分で何を唄っているのか、自分の中に自然に入って来る感じになるまで推敲しないと、歌が自分のものにならないというか、曲としてピントが合わないのだ。

歌いながら、なめらかな流れになる言い回しを、ああでもない、こうでもないと小一時間。

なんとか8曲目の"87..."、9曲目の"That's Why"の歌詞が固まった。後者は、掛け合いにしたい部分があって、そこで苦戦していた。これがうまくいかない場合、アルバムからはずそうと思っていたのだが、うまく行きそうだ。
あとはアレンジ次第。

考えてみれば、最近は、かなりバート・バカラック関係のCDを聴いている。もちろん音楽的に心地よいというのもあるけれど、伝統的な職業ソングライティングの世界から何かをつかみたい、というのもある。アメリカの商業音楽には他にも色々ありますよね、ティン・パン・アレイの伝統とか...。

そこで使われている、特に言葉の選び方を研究したいのだ。
自分はネイティヴではないから、歌における言葉の使い方が、特別教育を受けたようなものになっていないし。

そのへん、海外のサイトとか、私の音楽を聴いて下さった人たちからは、言葉の使い方に関して、面白い、ユニーク、という意見と、音楽に使わないような単語だからか不自然とか、つながりが悪い、といった意見がある。

個人的には、たとえば普通のポップソングのフォーマットに政治学用語なんか入ってたりするのは大好きなのだが、唐突すぎて伝わらなかったり、誤解を受けるなあというのもずっと感じて来たので、もう少しなめらかな、ジャズや伝統的なポップで使われる(ありがちな)言葉のボキャブラリーをもっと増やしたい、というのがあるのだ。

どっちにしても、日本人である以上、国際的にみれば自分のやっているのはぎごちないアウトサイダーな音楽で、歌詞の内容的にはメインストリームにはなり得ない(だからあきらめている、というのでは決してない)けれど、引き出しとして、そういうのも持っておきたい、ということ。

上の曲、小学校の時によく校内放送で使われていたので、忘れられない名曲。
当時は歌詞なんて全くわからなかったが、よくテキトーに口ずさんでいた。登校時や下校時なんかにバカラックやカーペンターズがよくかかっていたのだ。このメロディーは楽しい日々を甦らせてくれる。

ハル・デヴィッドの歌詞の多くは、言葉の運びが古典的というか、いかにも、あー、そういう風に行くだろうなという展開で、何かひねったものにする際に参考にされそうな、王道ジャズポップ、ラスヴェガスのディナーショー音楽の歌詞みたいな感じ(腐しているのではない、念のため)。向こうのコメディーとかだったら絶対替え歌にされそうなタイプ。

"Do You Know The Way To San Jose?"は苦い内容だし、"Window Of The World"は環境問題がテーマらしいので、甘ったるいものばかりでは決してないのだが。滑らかすぎるぐらい滑らかだからそう感じさせないのかな?

まあ、そのある意味クサい、夢のような言葉展開も大好きな自分もいることは忘れたくない、ってことですね。


http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/
by penelox | 2004-11-18 22:43 | 60年代


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