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作曲あれこれ


 mixiでも割と似たようなことを書いてますんで、ダブらないように、良い意味で大雑把に行こうと思います。

 作曲をやっていて、いつも注意を払うのは、いかにシンプルにまとめるか、ということ。

 単に簡単なコード進行、というのではなくて、多少複雑でも、そう聴かせない親しみやすさをどう出すか。リズムとの兼ね合い、メロディーの乗せ方・・・同じコード進行でも、そういうところに気を使うと、曲の表情がどんどん変わって行く。

 歌詞は今の段階では仮のデタラメなものなので、かえって、クセのような節回しになりがち。だから、そこも多少普段やらないようなギターのリズムの取り方とかを試して、メロディーも出来るだけ崩す。でも、崩すと言っても、自分らしい部分は必ず残るはずで。そうやって、自分らしさ、親しみやすさ、そして新しいことへの意欲、この辺りのバランスを注意しながら、新しい扉が開くかどうか、試し試し進んで行く。服を着るのではなく服に着られている、という表現があるけれど、コード進行や楽曲もそうで、着られる、風になってはいけない、と思う。要するに、自分のものになってない表層だけの上滑りの感情だったり、楽曲と自分の行き様、日常が全く乖離していたり、また単に何処かからパクッてるだけだと、必ずまやかしの部分がにじみ出て来るんじゃないかと思うのだ。だから、地に足を付けて、目線は低く保ち、表層に流れないように、丹念に他の楽曲を聴いたり、作曲したりする。

 一見素朴で親しみやすいけれど、よくよく聴いてみるとちょっと一風変わっている・・・といったらやっぱりXTCだと思う。特にコリン・ムールディングの楽曲は、そういう意味でのインスピレーションの源泉。

"Ten Feet Tall" - XTC



"Dying" - XTC


by penelox | 2009-03-23 14:20 | 日々雑感


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