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音楽よ、今夜も有り難う

Watanabe's Pop Picks 125
"I Melt With You" - Modern English
from the album "After the Snow"(1982)

 最近は、ようやくまた本格的な録音モードに入りつつあります。仕事をしながら、機材を修理したり、増やしたり、色々しながらになると思うので、まったくいつ終わるとも知れませんが、書いてて楽しい、作っていて面白い・・・そう感じる時にやるのがやはり一番良いなと改めて感じている次第。スパッと切れ味良いタイトルなんかを思いついたりして、そのタイトルの意味を自分であれこれ考えながら、楽曲とぶつけてみたりする・・・・そこからまた新たなアイデアが湧いてきたりして、一番面白い瞬間です。
 
 そういう意味ではこのPop Picksも今は、楽曲側のインスピレーションとしてよく聴くものをこうやって気の向くまま上げている、という状態です。音楽創作の糧、という趣。だから、そんなに珍しい曲は出てきませんけれど。

 今日はこの曲にとてもイマジネーションを掻き立てられましたね。




 モダン・イングリッシュのこの名曲は、New Waveファンならまぁ、皆さんよくご存知だと思います。

 しかしこの人達はよく考えてみればナゾというか、不思議なバンドでした。詳しいプロフィールとか、音楽的背景、もっというと、動機的な物があまり見えない人達なんですよね。そのせいか、メンバーも妙に匿名的で、誰も印象に残らない(ギタリストの髪型だけが唐突ですが!)。結局、バンドへの思い入れはさほど抱けないまま、この曲だけが心のある場所に心地良く浮かんでいる・・・そんな印象。

 これはたぶん、こういう情報ゆえに、イメージが固まらなかったからなのかも知れません。すなわち、4ADから出ていて、退廃的というか、ゴシック的なバンドかと思いきや、妙に爽やかなギターポップもやっている(全部とは言いませんが)。ですから当然レーベル全体のイメージからは浮いてるんだけれど、だけどアメリカではヒットして、ずいぶん知られることとなる。私も初めて動いている彼らを見たのはアメリカのMTV。80年代当時大阪では朝日放送で週末の深夜に放送されていて、ええっ、彼らがモダン・イングリッシュなの? しかもこっちのMTVで?ってな感じで、新鮮な驚きだったのを思い出します。もっとマイナーな音楽を扱ってさえいたソニーMusic TVでは彼らが放送される兆しもなかったですからね。

 当時早速入手した84年の"Ricochet Days"は、かなり愛聴しました。が、実はこの名曲はここには収録されてなくて、2ndアルバムに当たる"After the Snow"の方に入っていたのでした。これもまたありゃ? となった理由。

 その "After the Snow"収録の曲をもうひとつ。これは多少New Wave期らしい作風ではあります。

■"Someone's Calling"



 こちらは"Ricochet Days"収録の愛聴曲。25年も前の曲とは思えない、今でも新鮮に聴ける作品です。

"Hands Across the Sea"

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アルバム"Afer the Snow" (1982)










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アルバム "Ricochet Days" (1984)











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by penelox | 2009-07-17 10:44 | Pop Picks


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