絵本の日々から 02

「おやすみなさいフランシス」("Bedtime For Frances")
ラッセル・ホーバン(Russell Hoban)・作 / ガース・ウィリアム
ズ(Garth Williams)・著 / 松岡享子・訳 / 福音館書店  (1966)


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 この本も、特にクリスマスや新年の頃に合うという訳でもないのですが、何故か冬のある時期のメンタリティーになると思い出す気がします。小さいお子さんへのこの時期のプレゼントなどに良いのかも知れませんね。特に、なかなか寝付けない子供にはぜひ寝る前に読んであげて欲しい本。

 こちらをぜひごらん頂きたいのですが、絵は実に繊細なタッチの鉛筆画。色も殆ど白黒で、カラフルさとはほど遠い。でも、だからこそ良い様に思うんですよね。華やかさがない分、却ってイマジネーションが広がる。それに、夜という暗闇のなかで心細くなる子供の気持ちが実に上手く汲み取られているように思いませんか。

 子供時代に馴染んでいたこのアメリカの絵本をいま見ますと、何故か昔飼っていた犬に時折やっていたことを思い出します。夜中に何が原因か知らないが外でわんわん吠えている。行ってみると特に理由はなくて、何か風で揺れた草木だとか、動いた虫だとか、その程度のことで神経質になって寝付けなくなったらしく、ただぐずってるだけなのでした。で、横に行くとおすわりして何やら不満そうに鼻を鳴らす。おおそうかそうかと、身体を優しく抱いてやり、なでながら話しかける。静かにしないとみんなが迷惑するでぇ~とか、意味などもちろんわかる訳がないのだけれど、穏やかに諭していると、耳はこちらに向けていて、そのムードに影響されるのかだんだんと落ち着いて来る。そして、子守唄を歌ってやる(ホントに、ね~んね~んころりよ・・・とやるんです/笑)と、しばらくすると眠くなって来たのか犬小屋に自分から入って行き、寝てしまったのでした。寝付けない時にスキンシップでほっとしたいというのは、甥っ子や自分の子供の頃がそうだったように、犬も、はたまたこの本のアナグマも一緒なんでしょうね。

 大袈裟な展開がある訳ではないですが、さりげない親子のスキンシップの大切さを思い出させる一冊。
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by penelox | 2009-12-26 00:14 |


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