ソウル・ディーヴァあれこれ その13

Watanabe's Pop Picks 260
"Rescue Me" - Fontella Bass (1965)

 フォンテラ・バス、この方もかなりの実力派のソウル・シンガーだと思うのですが、何故かあまり紹介されませんね。とは言え、私も恥ずかしながら知ったのは割と近年でして、やっぱりこの代表曲からでした。1965年に全米4位まで上昇。

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 もともとは南部はSt. ルイス出身で、北部のシカゴに移りChessと契約、そこで上のヒットを掴んだ・・・という経緯があるので、この頃の楽曲のアレンジ自体はノーザン・ソウルの洒落た感じが目立つのですが、結構歌い方には粘りがあって、色々聴いてみますとサザン・ソウル的なシンプルなアレンジのゆったりとした曲になればなるほど、自然なコクと味わいが出て来るという印象になります。


■"Oh No! Not My Baby" (1966)
ゴフィン/キングによる佳曲。



■"You'll Never Know" (1966)
味わい深いです。




■"I Can't Rest" (1966)




■"Lucky In Love" (1967)
洒落たアレンジがいかにもシカゴ・ソウルという感じ。



■The Soul Of the(a) Man (1965)
 これまた味わい深い逸品。上のヒットのB面のようですが、本領はこういうタイプにあるような気がして来ます。




 良い楽曲に良い歌唱ばかりなのですが、大ヒットとなった"Rescue Me"での印税の取り分のあまりの少なさ(共作にもかかわらずクレジットされなかった)に失望し、長い法廷闘争のせいもあってか後の音楽活動はポップ/R&Bの世界から離れて行ったようです。夫のトランペッター、レスター・ボウイとともにパリに居を移しアート・アンサンブル・オブ・シカゴの録音に参加。

 こちらはそのひとつ、1970年のアルバム"Les Stances A Sophie"から。フランス映画"Yo-Yo"のために作った楽曲です。

■"Theme de Yoyo"
from the album "Les Stances A Sophie" by Art Ensemble Of Chicago (1970)



 ジャズだとかソウルだとか、そういう括りに関係なく、この60年代終わりから70年代初めの空気、特にアフリカ系アメリカ人のアイデンティティーへの目覚めの表明・・・そういうニュアンスを音に感じずにはいられないです。


 その後ソロアルバムも出したのですが、子育てもあって音楽活動自体から一時期引退していたとのこと。彼女の活動の全貌、ちゃんと追いかけてみたい思いに駆られます。

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by penelox | 2010-02-23 13:57 | Pop Picks


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