12月29日に放送された「モーニングバード」でのコーナー「そもそも総研」の一部です。 小出氏に政府の「冷温停止状態」宣言について訊いています。 <冷温停止とは?> 原子炉圧力容器という圧力釜が健全で中に水がたまると 穴が開いていないという状態で炉心がその水の中につかっている そしてその水の温度が100℃を超えないというのが冷温停止という概念 <圧力容器をもう破って格納容器すら破っているという状況の中で> <冷温停止という言葉自体が本当はおかしいわけですね> そうです。そんな言葉を使うこと自身がもう著しくおかしいし 工学的に言うならば常識をはるかに逸脱したことを言っているわけです。 少なくとも冷温停止という概念が適用できないことは確実なんですけども 政府や東京電力はもう仕方がないから 冷温停止相当のというような表現にしているわけですが 圧力容器も格納容器も100℃を超えていないで 蒸気がどんどん噴き出してくるような状態ではないということをもって 冷温停止と 皆さん想像して欲しいんですけれど コンクリートの床があってですね その上に2800℃を超えた溶けた瀬戸物が落ちてくるわけです。 その溶けた瀬戸物がコンクリートを溶かしながら 今、下にめり込んでいっているわけですね。 東京電力もそう言っている。 その時に水を例えば上からかけたとしても 瀬戸物の表面は冷やすことができるだろうけれども コンクリートの中にめり込んでいっている溶けている塊は冷やせないわけですよ。 多分めり込んでいっているんだろうと思っているのですね。 それがもう突き抜けているかもしれないわけだし 誰もそれを確認することができないという状態 今現在4号機のプール等が崩壊するかもしれない 私が恐れているのは地震ですし 多分東京電力もそれを恐れていて 4号機のプールが崩壊してしまうかもしれないということで プールを支える柱とか壁とかの補強工事を かなり長い時間をかけてやったと思います。 プール自身が崩壊するようなことになれば 水はもちろん流れちゃうわけですし 燃料棒というものが空気中に剥き出しになりますので そうなれば溶けてしまいます。 <溶けてしまえば> 飛び出してきてしまう。 ですから4号機はかなり際どい状態に私はあると思いますし そのプールを崩壊させないようなことはやらなければいけない。 自分が何か間違いをすれば自分で責任をとるしかないと思いますし 原子力を推進してきた人達だって 自分がこれまでやってきたことの意味というのをちゃんと自分で考えて それなりの責任を明確にする そして責任をとるということをやるべきだと私は思っているのですが 残念ながら誰一人としてやらない チャップリンが(殺人狂時代という)映画をつくった。 その中で 『一人殺せば殺人者だけれども百万人殺せば英雄だ』 という言葉を言わせているんですね。 もし私が誰かに被曝をさせる。 法律を超えて被曝をさせるようなことをすれば 私は犯罪者として国から処罰されたはずだと思いますけれども その国、あるいは巨大産業である東京電力が 何百万人の人に今、被曝をさせているわけですね。 それでも誰も責任をとらない。 ぬけぬけとこのまま逃げおおせるというようなことは 私は許したくないと思います。 <事故という形で正しさが立証されてしまったことについて> 言葉に尽くせず無念ですね。 最終的な敗北を私はさせられた」
by penelox
| 2012-01-03 23:39
| 震災/原発関連+社会全般
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