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I'll Take You There / The Staple Singers

from compilation "We Will Take You THere: The Best of..."

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再びマリリン・ローによるスキャット風バッキングVoの録音、今回は"Light"。
こちらで歌って説明しながら、進めて行く。やはりそんなに時間がかからない。出来る人というのはそういうもの。音程がおかしいところは自分ですぐ気付き、すぐ指摘、そしてすぐ直す。

しつこいようだが、出来る人とはそういうもの。

...出来る人と出来ない人。

バイトしていて、家庭教師ほどこれをいやというほど考えさせるものもない。
この後のバイトで、とうとう私もアタマに来てしまった。

こちらに行ったらこの子のためにプラスだと言っているのに、その都度親は楽な方を選ばせ、それで結果、何の自信もつかなかった。そのことを後で本人も後悔し、次は必ず乗り越えたいと言った。だが、いつも途中で周りが自信をなくさせるようなことをしては同じ間違いをくり返させる。本人も悪いが、環境が劣悪すぎる。悲しい。
7年教えたその彼に、今日ほどがっかりしたこともなかった。
また、闘わずして逃げるのか? 楽な方に?

それが良く無くて、結果失敗したから、中学でも高校でも教えてくれ、お願いしますと依頼して来たんじゃないのか?
自分の壁や問題点、それを少しずつでも、意識して、向上心を持って改善して行ったから、今の君があったんじゃないのか。漢字を何年もずっと書き取りしたから、新聞もやっと読めるようになったんじゃないのか。
計画を立てて、目標を持って前進して行けば、昨日出来なかったこと、不可能と思ってたことでも突き破れる...それを身を持って理解したんじゃないのか。
一時的な感情に流されて、またダメな方に流れて行く。

とてつもない無力感。
よく、才能に恵まれ(たかどうか知らないが、そう思っている)社会的に成功し自信たっぷりな人間が、人生楽な方に行けば良いんだよ、なんて無責任に言うのに出くわすが、それはあまりに乱暴で想像力を欠いた物の見方だと思う。そういう人達が考える「常識的」知識、能力の線の遥か下のレベルでもがいている子供がたくさんいる。
そういう子に、コツコツ努力することを教えるのは大事だと思う。好きな物、夢中になれる事が何も見つからない子もいやと言うほど見て来た。もともと人はそれぞれ前提が違っているのだ。

昨今のすぐ折れる子、キレる子というのは、そんな、みんな違うのに、才能重視主義のもと、ひとつの型にはめ過ぎた弊害もある。親がその子によかれと思って次から次へと習い事をさせる。しかし、何でも出来るわけじゃなし。幼少時代の挫折は、たとえ大したことじゃなくても、その後人生へのあるヴィジョンを形成してしまう。10才かそこらで、才能がない、と思い込んでる子が最近いかに多いか!
だから、10才から18才まて教えた彼には、どうしても乗り越えて欲しい部分があったのに....。それをまた親が潰してしまった。いや、もちろん本人が一番いけないのだが。

彼がここをもし万が一読んでたら、こう言ってやりたい。直接言ったことのくり返しだが。
自信がないからと逃げてたら、この先も常に逃げなきゃいけなくなる。
それはここで終わりにしろ!
井の中の蛙で終わるな!
言ってももう無理か?

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あまりの無力感と自己嫌悪のため、色んなことをミスる。
最低。

昨日書いた、その彼は複雑な家庭環境だった。実は父親がいなかった。それも、私がやって来る寸前に亡くしており、しかもそれを何を思ったか3年も私に隠していたのだ。小学生の知恵で、一生懸命父がいる家庭を演じていたのだ。
それを知った時、私は泣けて仕方なかった。
それをちゃんと言わなかった(ちなみに今でも言わない)母親には問題大ありだが。だが、一生懸命に何かを抑えていた彼の健気さに、私は打たれたのだ。

彼と21違う私はそれから、少しでも良いから、父親的に教えられることは教えようと思った。単に勉強だけでなく、色んなことを。だから、奴にはたぶん他の生徒さんより厳しかった。奴が泣いたのも一度や二度ではなかった。でも、頑張ってほしいからこそ、一生懸命叱責した。自分も一生懸命生きないといけないと思った。

それなのにな。
...いや、もちろん私は彼の親じゃない。アカの他人だ。アカの他人が、入れ込み過ぎただけだ。

苦しいが、もう奴のことは忘れよう。

上の曲は、凄く良い曲だが、なんか今日はお経にきこえる。
君をそこへ連れて行くって、どこへだよ?

http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/
by penelox | 2005-01-29 23:42 | R&B/Soul


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