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ようやくコンピレーション用の新しい曲のアイデアがある程度整理出来た。なんとか構成をまとめてみる。 今度の曲は、ピアノを使っている。今度出すアルバムにはピアノを使った曲は殆どなかったし、ちょっと毛色の違うもの、しかもその次のアルバムの布石になるもの...というのが狙い。今の段階では会心の出来、までは行ってないけれど。 ちよっと聴きオーソドックス、その実何か仕掛けが入っている...そういうのが聴いていて一番興味深いものだし、作っていてもそこを意識した作品にしたいのだが、今後ボーカルやギターが入って来てからどうなるか...。 Age Of JetsのMark氏から連絡があり、今週都合が悪くなったとの旨、録音の日程を変更することとなる。一緒にやろうとしているユニットは、「シンセポップ」を一応狙っているが、彼曰く"Darker"なものにしたい、との事。彼の定義する"Darker"がどういうものなのかが手探りなので、具体的なアーティストをまたメールで教えてくれと言う。そういえばpenelopesの前作"Eternal Spring"の何曲かを彼は"Darker"で良かった、と言っていた。ちなみに私がバックの音を作るのである。 まあこの、手探りで進めて行くところが、人と一緒にモノを作る醍醐味、であるからして。色々煮詰まっている時は人との共同作業からインスピレーションを得るのも大事。 昼間は暑かったが、夜中のウォーキングは涼しくて気持ち良い。ホトトギスの鳴き声...もう夏。 6/7 気になっているフランスの音楽にも最近ちよこちょこ手を出す。知らないこと、知りたいことがたくさんあるのだが...またいずれ何か書ければ。 ネット配信に関して、ひとつ決まりそうな話がひとつ。お誘いありがとうございます! インディー音楽(インディー「ズ」、と「ズ」を付けるのはあまり好みではないので)を紹介して下さるサイトはたくさんあり、それはとてもありがたいこと。 けれど、インディーなら何でも一緒くた、てな具合のところも多く、ある種のセンスでセレクトしているサイトがあまり多くないのは、少し残念である。もちろんそうなる理由もわかっているのだけれど。 しかし、こういうインディーというのは、本来はある意味、「街の手作り/こだわりパン屋さん」(誤解なきように、非常に良い意味です)であるべきで、メジャーの2軍などではないのだ、もちろん実態としてはそうなってますが。だから、大事なのはセンスであると、常々思っていて。なんでインディーにいてB'zやらサイコ・ル・シェム(よく浮かんだな!)の亜流なんかやるのか...その心根を問いたい訳で。 センス溢れる良質のセレクトショップ、ある種の美意識というか哲学を分かち合える方々と仕事をしたい...そんな願いがある限り落ち込んでいられない。 夜、仕事でまたもがく。 成績が悪いのはまあ今は仕方ないとしても、彼の周りの環境が...うーん、微妙過ぎるなぁ...。だいたい、そろそろ家庭教師変えろって親に指図して来る学校って...何?? あんたら生徒さんに何ひとつアドバイスしないで良い訳?責任転嫁とは思わんの? ...あ、そうか、それが唯一のアドバイスなんやね。で、それを平気で出来るから「受験校」ブランドを守れる訳か。なるほどね。 しかしひとりぐらい(せめて成績がいまひとつの子たちを集めて)もう少しフォローしてやるゆとりはどう見ても教師にはあると思うのだが。少なくともそれぐらいはやってあげよう、とか思わないの? それをする時間とエネルギーはないけれど「ブランド」社交に興じている、あるいは趣味に興じている時間とエネルギーはたっぷりあると。 これが所謂関西に名立たる「名門校」の実態。 おまけに本人が全くどこ吹く風で...。いや、勉強できるできないが問題なのではない。問題なのは彼の心のほう。電車内でヤンキーにどつかれたことを「ネタに出来るからラッキー」「非日常」として喜んでるって、どういう神経よ。君がどつかれたんやで。そんなもん周りに笑ってもらうネタにするって、悔しく無いのか?理不尽には立ち向かえよ! とついつい怒ってしまう。この覇気のなさ、楽するための言い訳としての負け犬根性がふがいない...。この彼の、反発心の異様なまでの欠如が、さらなる何かを誘発しそうで恐いのである。 いや、彼の名誉のために言えば、ここには書かないが、その反発心や自信、人間としての尊厳さえ奪いかねないような環境がある訳で、だからこそひたすら現実から逃げようとしてしまうのだろうが...だから私もなるたけ追い込みたく無いのだが。地に足をつけて自分をしっかり見つめられる環境を、なんとか整えてあげたいのだが。そうしないと、成績どころじゃないのだから。 ああ、どうすりゃいいんだろうなぁ...。 結局教育の場にも、ある危険な流れが凄まじい勢いで浸透しているのを確認せざるを得ないのだ。つまりそれは、「自由競争」という名の利己主義の台頭。そして乗り遅れまいとしてさらにその流れを加速させている人々。そのおかげで競争は過熱する一方な訳だ。 日本に関して言えば、かつての「受験戦争」は高度経済成長、アメリカに追い付き追い越せ、の国家的目標の一部だった訳だが、これがなくなった今、今度は市場万能主義的なグローバル化の一環としての「コスモポリタン・エリート/コスモクラット」を頂点とする新たな階級制度の完成がその「新・受験戦争」の目的に変わった、ということなのか。勝ち組、負け組、とかね...。色んなことが悪い流れになりつつあるなぁ...。 「自由が至高の価値だという思想は、政治的英知の名において、人間の利己主義に迎合した、もっとも欺瞞に満ちた主張の一つだ」 「我々は忘れているのか? 社会という名称そのものに、それが単に競争ではなく、強者の力を抑制し、弱者の寄る辺なさを保護することによって、すべての者の公益を推進するという意味が含まれていることを」 以上はまだ読了してない「働くということ」(ロナルド・ドーア/中央公論新社)にあった、 トーマス・アーノルド(1795-1842/イギリス、英ラグビー校の校長もつとめた)の言葉。ぜひ読んでみて下さい。 日本の教育に、こういう視座が著しく欠落していることがよくわかる今日この頃... しかし、久々にメールを下さるのはありがたいけれど、なんで皆さん決まって同じ時期なんだろうか、偶然とは言え...。同じ日に違うとこから突然ドバッと来る...つまりは私を思い出して下さるのも同時期なんだろうか。何かそういうバイオリズムというか、巡り合わせのような何かがあるのだろうか。不思議だ。 6/8 我が弟satoshiからの連絡。上海のクリスティーズで彼の作品が落札されたとのこと。結構な額になったらしくて、いやぁ良かったね。 彼の許可のもと、ここにその作品を大公開(小さい画像ですけれどお許しを)。 これらの絵、原物を見るとその芸の細かさに驚くこと請け合いです。よろしければまた個展などあると思いますので足を運んで下さいまし。 最近聴いてる60'sもの、アメリカ編の続き。 In the Past / The Chocolate Watchband これは完全に、イッちゃってる世界で鳴らされている音...なんていうと危険に聞こえるかも知れないが、(薬物が絡んでるんだろうけれど)音楽だけ取ってみれば、実に美しい音楽。意外とポップセンスがあるというか...この人達、実は粗雑な音で攻める、っていうだけでもないのかも知れない。元Four Prepsで、Standellsの"Dirty Water"(のち英パブロックの雄Inmatesがカヴァーしたバージョンは有名)の作曲者Ed Cobbがかかわっていたらしいのだが、もうひとつ実体がつかめないバンド...。Rolling Stonesがよく引き合いに出されるけれど。 You Burn Me Up and Down / We The People 上のChocolate Watchbandの曲はそもそもこのバンドのバージョンを先に聴いていた。...で、We the Peopleのがオリジナルだったのか?このバンドはそうすると、かなり幅広いポップセンスを持っていたと言える。何しろこの代表曲はワイルドなガレージパンクの名曲なのだから。 この方面の名曲というのも、なんだかんだ言っても結局ポップセンスがないと面白くない。ポップセンスという言い方もわかりにくいかも知れないが、具体的に言えばこんなところか...メロディーセンス、楽器のアンサンブルも含めたリズム、イメージ(見た目)...このへんの要素の混じり具合。そういう意味では、彼等の音楽的引き出しの多さゆえの曲作りの巧さは特筆すべきでは。地元フロリダでの成功にとどまったためあまり知られていない不遇なバンド。なおメンバーのTommy TaltonはのちCowboyというサザンロックバンドで活躍したそうな。 Mr. Pharmacist / The Other Half このサンフランシスコのバンドもガレージファンを除くとあまり知られていないけれど、結構ポップなんですよ。ガレージって言ってもCount FiveやElectric Prunesと並べたいサイケポップな側面が強い感じ。もうちょっとオッサン臭いけれど。メンバーはその後Blue Cheerに行ったそうだ。 When Love Comes Knockin' At Your Door / The Monkees 所謂「ガレージ」のポップ寄り3曲の次に彼等を持って来るのは奇妙にみえるかも知れないけれど、自分の中ではMonkeesの中にあるガレージ性やそのアメリカンポップの甘酸っぱさは、別に並べておかしいものではないので。 Ding Dong! The Witch Is Dead / The Fifth Estate この「オズの魔法使い」の歌で知られる彼等だが、デッチ上げプロジェクトではなく、ブリティッシュ・インヴェイジョンに影響を受けたバンドthe D-Menがその前身だそうな。ほお〜...。 A Kind Of Drag / The Buckinghams ブラス・ポップっていうと必ず出て来るバンドだけれど、割と甘酸っぱいポップバンドという印象。Tommy James & The ShondellsとかAmerican Breed、上のMonkeesとかのある部分を煮しめた感じ、かな? そんなにガレージっぽさはないですね。 まだまだ聴いていますがまた後日。 さっきの話で、勝ち組...負け組...と来たらブサイク組が浮かんでしまう....うーん、「ベティ・愛と裏切りの秘書室」の見過ぎ...。 しかしあの「ブサイク組」の人達の掛け合いはホント面白い。実際は役者さんは全然不細工ではないのだが、ともかく個性が強烈。考えてみれば、他のキャラクターもそうだ。何かというと唄い出すメールボーイのフレディー・コントレラスとか、良い奴で幼馴染みのニコラス、堅物過ぎて笑えるベティーの父、おかまのデザイナーetc...みんな良い味出してる。それにラテンの血なのか、みんなよくしゃべる、よく食べる。みんな自分勝手なのだが憎めない、えげつないのだがカラッとしてるこのドラマ、とてもわかりやすいのでぜひ御覧あれ。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/
by penelox
| 2005-06-08 23:42
| 60年代
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