-About Mod 18.あなたは自分が「モッド」であるという意識をお持ちですか?もしそうなら、そうなるきっかけは何だったんでしょうか? 僕は17才の時モーメントに加わった。彼等は当時最も人気のあるモッド・バンドのひとつだったんだ。モッズ達に好まれてる音楽も、彼等が着ている服装もいつも興味はあったけれど、モーメントに加入した時にモッドに「なった」んだと思う。モーメントは60'sソウルのDJを入れたたくさんのモッド・イヴェントでプレイしていて、このことが僕に全く新しい世界を切り開いてくれたんだ。素晴らしいことだったよ。以来、僕は自分のことをまさしくモッドと考えてるね。 19.英国のモッド・シーンを巡る最近の状況について教えていただきますか。 今のところとても健全な感じだよ。たくさんの若いバンドがライブをやってるのに加えて「年長」のバンド達、例えばスモール・ワールドとかコーズのクリス・ポープやシークレット・アフェアーのイアン( ペイジ)もライブサーキットに戻って来たんだ。僕もイアン・ペイジのためにしばしばトロンボーンを吹いたりする。最近"Mod Aid"(モッド・エイド)ってのに関わったんだけどね。それはスモール・フェイセズの"Whatcha Gonna Do About It"を再録音する、というものだった。そこにはローリング・ストーンズのロニー・ウッドやオーシャン・カラー・シーンのスティーブ・クラドック、P.P.アーノルド、トロッグスのレジ・プレスリー、クリス・ファーロウ、それ以外にもたくさんの人達が関わってる。そのシングルを記念してのギグはかなりの支持を受けたし、僕もそこでプレイするのを楽しんだよ。 -About your country 20.イングランド人として、(音楽に限らない)イングリッシュ・カルチャーについての最近の状況をあなたはどう見ていますか? 僕は世界の街の中でも最も多様な文化的生活のひとつを持つロンドンに住んでいる。文化的に経験したいと思うものは何でもここで見つけられるはずだよ。ウェスト・エンドの劇場が集中する区域は世界的に有名だし、たくさんのヴェニューやアートギャラリーがある。ライブミュージックのシーンはまた活発になって来てるから、僕は誰にでもロンドンを訪れることをお勧めするね。イングランドは非常に多文化的な国で、思うにそこが強みなんだ。 21.90年代の「ブリット・ポップ」シンドロームはあなたに何か影響がありましたか? 「ブリット・ポップ」ムーブメントはオアシスの大ヒットによって始まった。彼等の1stアルバム"Definitely Maybe"は1993年におけるすがすがしいそよ風で、長いことあんな新鮮に聴こえるものはなかったし、彼等のロックンロール的姿勢は見ていて凄いものだったよ。他のブリット・ポップのバンドというと、例えばブラーやエラスティカはあんまり感動させてくれなかったね。ブラーには1曲か2曲良い曲もあったけれど、オアシスこそがブリットポップのブームの中心だった。実際のところ1バンドのシーンだった訳だ! まあそんなこと言ってしまってアレだけど、ドッジーもかなり好きだったんだよな! -About Rinaldi's future 22.次の活動について教えていただけますか? 次のアルバムや、シングルとか...。 最近は次のアルバムのために曲を書いてデモを作ってるところなんだ。できるだけすぐにスタジオで録音する準備をしないといけなくてね。うまくいけば2枚目のアルバムは1stほど録音に時間はかからないと思う、というのはスタジオでより経験を積んだから。新しい曲の感じにはとても満足しているし、今回は録音される前にライブで演奏できるという利点がある。ライブセットに新曲をひとつ加えたんだけど、ギグではホントうまくおさまってるし、そのことは凄い励みになるよね。 23.日本に来る予定などはあるのですか? 具体的なギグのオファーはまだないけれど、日本での関心は大きくなってるように思えるね。アルバムは今週日本の「イエロー・ビート」というラジオ番組で特集されることになってる(注・7/29、8/12に湘南ビーチFMにて放送されました)けど良いことだよね。だからうまくいけばすぐ日本に来ることを頼まれるんじゃないかな。前に一度日本にはあるバンドと行ったことがあって、すごく気に入ったよ。とっても美しい国だ。自分自身のバンドで戻れるなんて凄いよね! 24.日本のファンにメッセージをいただけますか。 僕の音楽を気に入ってくれると良いんだけど、そしてもし気に入ってくれたら君たちから便りがもらえると素晴らしいね。ウチのHPのゲストブックを通じて連絡してよ。もしリナルディー・シングスが君たちの素晴らしい国に来るよう依頼されたら、将来会うことだってうまくいけばできるだろうしね。 <お知らせ> 彼等のアルバム"What's It All About?"を当方主宰のボードヴィルパークレコードのサイトを通じて特別に販売しています。バッジ、ポストカード付きです。詳細のお問い合わせ、ご注文は当方ウェブサイトからメールにてお願いいたします。数に大変限りがありますので、お早めにどうぞ! ...と、言う訳で、私penelox=watanabe(penelopes)による、リナルディー・シングスへのインタビューでした。いかがでしたでしょうか? 次はタンジェリンレコード主宰のクリス・ハント氏へのインタビューを掲載しますのでお楽しみに! また、今後新レーベルのコンピに参加して下さるアーティストの皆さんへインタビューする予定ですので、こちらも楽しみにしていて下さい。
by penelox
| 2005-08-13 23:57
| Tangerine Records
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