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Sweet Sweet Day / The Playmates

from maxi single "Sweet Sweet Day 33 1/3" (2001)

10/6

猛烈な腹痛に苦しむ。たぶん風邪が腸に来たのだろう。次の仕事への移動中、痛いの何の...。しかしなんとか薬を飲んで授業中は治まる。

「...どおりで今日はセンセー、えらいテンション低かったですねー」。
普段どんなテンションなんやねん、私...。

これは! と思い購入しておいた色々なCDを聴く。
今の心理状態にピタッと合うものがなかなかない。たぶんそれに合う精神状態の時に聴いたら良いんだろうな...と思い、そしてそんな状態になることが1年のうちにほとんどないことがわかってる場合、当分寝かせることになる。
そんな中で。

心を吹き抜けて行く一陣の涼風。ホリーズ、スポンジトーンズに通ずる、鮮やかなコーラスと瑞々しいメロディーで聴かせる、曲の端々からセンスがはじけている良質ポップロック。Sweet Sweet Day / The Playmates_b0022069_1242037.gif今も日本のインディー・ギターポップと呼ばれる動きはあるけれど、本当に聴く価値のあるグループはそんなに多く無い、悲しいがそう言わざるを得ないのだが、そんな中の数少ない例外がこのPlaymatesやTreeberrysだと思う。





10/7

「謎の円盤UFO」、終了。改めて、やっぱりこの時代のSFの方が面白い...。

そしてここ数年、アメリカ産SFドラマに、ほとんど何も期待しなくなっている自分にふと気付く...その事が悲しい。しかし理由もわかっているので、どうしようもない。きっと良いものもあるんだろうけれど、自分が良いと思うものはきっとヒットしないんだろうな。

昨今のアメリカ産のSFには、アメリカの人々の心理が色濃く反映している。それが無意識の不安や恐怖心として、ある時はおどろおどろしい造型や、目眩をおこしそうなCGに表れていたり、ある時は癒しとしての勧善懲悪的な単純なストーリーを求める流れになっているのだ。そして、簡単に言えばそのアメリカ人の不安に対し、まるで世界中で共感しなければならないように意識の収奪、操作が進んでいる...巨大なハリウッドのシステムによって、我々がまるで同じように不安がらなければならないように日々しむけられているのだ。

その流れがどうにも納得が行かない。アメリカ人の不安は、アメリカの蒔いた種なのだから。外交、内政、もっと個人レベルにいたるまで、ある視点が欠けているがゆえの不安なんじゃないのか、そう思えてならない。

たとえば今でもアメリカではイラクからの撤退運動をやってるけれど、その方法論を見ていてたまらなくなるのは、自分達が迷惑しているから、困るから、であって、(大量虐殺され、いまも苦しむ)イラクの人々を同等の人間として捉えて抗議してるようには見えない事。まるでかの地には殺されている(同等の)人間がひとりもいないかのような...。それが、たまらない。まるであそこで踏みにじれられている人間は、送り込まれている米兵より劣る生物であるかのような。アメリカの普通の人々は、イラクに住む人々を自分たちと同じ、普通の人々、そう捉えられないほど想像力がない訳?


で、日本人としての立場で考えても実にたまらない。日本がやってるのは属国としてのポジション以外の何ものでもないから。強い方に巻かれてりゃラクなんだろう、しかしそれでは今ある悪循環の手助けをしているのと同じだと思ってしまう。悪い事をしても責任を取らない、力に任せて弱者をいためつけ続ける、強者の側に立っていればどれだけ卑怯なことをしても許される...日本が、アメリカにいつもピッタリ寄り添うことが、もし、日本社会にあるそんな不健全な空気が満ちている要因なのだとしたら、日本人として「アメリカ人の不安タレ流し」を無批判に容認していて、ほったらかしていて済む問題ではないように思う。何しろ、イラクのような国を民主化する口実に使われているのが、「日本イコールアメリカによる民主化という成功例」なのだから。アメリカ式の民主主義を上から植え付けることによって、アジアに自由と平和をもたらす...それが成功した例として利用されているのが日本なのだから。その方法論が、その後世界各国に難くせを付けては武力介入する、その際の理由付けとして強力に機能しているのだと思うから。

だが、民主主義というものが押し付けで機能するものでないことは、この国に住んでればイヤというほどわかる。民が何も考えてなければ、指示待ち族ばかりになれば、「民主的に」ファシズムにだって、なる。

小泉首相の「ワンフレーズ・ポリティックス」というのは、偏差値40台ぐらいの学力程度の人達に焦点を定めて、彼等にわかるように周辺が智恵を絞って、リサーチした末に考えだされたそうな。


10/9

世間が休みの時ほど猛烈に忙しい。学校を辞めたくて仕方ない子を説得、励ます。確かにこの学校は無茶だが、変わる訳がない。学校は生き残るための企業努力をしているだけ。ドコドコ大に何人...という数字を増やすためだ。TV局の視聴率と同じ。だから、それを、まだ15,6だろうが何だろうが意識すべきなのだ。学校は君ひとりの事を考えて動いているんじゃない、ということ。正直甘ったれているけれど、どちらにしても辛酸をなめなきゃいけない。ある程度決められた場所で、頑張るしかないのだ。諦めるのではなく、反骨心と知性は失わないで。
それをアタマごなしではない形で、わかってもらうしかない。

ここで道を踏み外すのも、また自由で人間らしい生き方だとか、そんな見方もあるだろうが、それを言う人間は、結果論である。そこまでの勇気も度量も視野も、才能も、そして環境にも恵まれて無い子の方がじっさいのところは殆どで。
とりあえずは、今の環境でベストを尽くせ、ただし何も考えない人間にはなるなと...それが、こちらから言える精一杯の事。ようやく、ある程度納得してもらえた模様。

仕事が終わって、弟夫婦と前から約束していた焼肉。
元・阪神の湯舟投手が経営している店で、選手の写真が飾ってある。

ここに来るまでがヘトヘトだったのだが(なにしろ最近妙に疲れやすい。目もすぐに固まってボヤケて来るので、数時間おきに眼球のマッサージをしなきゃいけない。悲しい)、焼肉食べたらちょっと元気になった。
弟夫婦、ワリカンで申し訳ない。

そしてこの日は、やり取りをさせていただいているある女優さんの大阪でのパーティーだったのだが、そういう訳でお邪魔出来なかった。どうもすみませんでした。次回はぜひ!

10/10

Mike Alway氏にやっと連絡がつく。
彼は天才肌。ということは、ビジネスライクではない、ということでもあり、色々と計算が立たない時もある。素晴らしいセンスがあるだけに、また、仲良くもさせていただいてるだけに、どうしてもジャケットは仕上げて欲しいのだが、諸般の事情でずいぶん遅れてしまっている。

よく彼のデザインに関して、ゴテゴテし過ぎ、とか、ファッショナブル過ぎ、という意見もあるけれど(私もそういう見方をしていた時期もあります)、実際のところは、彼自身が実際にやっているというよりも、彼のディレクション、なんですよね。
だから、常に実際のデザイナーが作った作品の中に彼の思う世界が反映されるだけであって、全部が全部彼の作品、とはいえないかも知れない。それが悪い、というのではない。そういう方法論が面白い、と思うのだ。微妙にピントがあってないけれど素晴らしい写真というか、人が複数絡む事でうまれる化学変化というか。

それのある部分が「渋谷系」として定着して行った訳だし、昨今のpoptonesではああいう色合いの作品になった。色々あって、今度の作品はデザイナーが変わりそうなので、また違う肌触りの、しかしオールウェイ氏の世界が反映されたものになるんだろう...。

なんとかジャケットを完成させて欲しいなぁ...。

10/11
Heaven 17 "Industrial Revolution"。
Tさんにいただいたヘヴン17のプロモクリップ集。う〜ん、この時代がなつかしい。やっぱりというか、思った通りというか、非常に社会的、政治的。「産業革命」と銘打ちながら、その中心であった本拠地シェフィールドの街、工場や鉄道等の写真を並べ(これが結構侘びしさを募らせる)、いかに産業が人間を搾取しているかを皮肉に描いて行く..まさに80年代的。素晴らしい。


"Crushed By the Wheels Of Industry"なんて、凄いタイトルの曲もある。
こういう社会民主主義的な思想的背景が、自然とポップの中に反映されるから80年代英国の音楽は好きだったのだが、はたして今はどうなのかな...。そういうものが音楽からヴィヴィッドに伝わって来なくなって、もうずいぶん経つ気もする。また、日本に当時このメッセージがちゃんと伝わった形跡も微塵も無いけれど...。すべて消費主義に取り込まれ、食っては捨て、食っては捨てをされて今に至る訳だ。

10/12
ロバート・ヴォーン主演の「プロテクター電光石火」に、ついこないだまで「謎の円盤UFO」で主演のストレイカーを演じていたエド・ビショップが精神に異常をきたしたベトナム帰還兵の役で出演していたのでついつい引き込まれる。mixiにも書いたけれど、このあたりのドラマは面白いなぁ、しかし。また、この頃にくらべると、70年代末から80年代は英国発のドラマってのが、あんまり入って来なくなった記憶がある。今でも、日本に入って来る英国ドラマってのもかなり限られてる。で、自分が思う英国ぽさが、確実に減っている。ブリット・ポップの作為性(曲単位だと良いものもあるが、全体として)に近いというか。それに、シット・コムとかだと、いかに現代英国人の生活が身勝手でメチャクチャか(苦笑)をこれでもかと出して来るので、観ていて疲れる時もあるし。

70年代前半までのドラマって、どこかにロマンがある。日本でも、どこでもだが、これが何なのか、とても気になる。

10/13

またしても身勝手かついい加減な生徒に疲れる。毎日毎日抜けだせないトンネルだなぁ、これは...。曲もとまったまま、何も出来ない。このトンネルが、どこにつながっているのか、まるでわからない。
by penelox | 2005-10-14 12:50 | 90年代


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