XTC and Blur

...それじゃ最近のBrit Popにも惹かれなかったと?

「ああ。彼等は僕にとってはまるで、過去に僕らがやったのと同じことをやってるだけの、平均的な、バーでやってるバンドの一群でしかないんだ。だからあんまりノレないね。まあ良いんだよ。ちょっとばかりかわいらしくて、僕らがやったのと同じ間違いをやってる。一時的にブラーと仕事したんだけれど、レーベルと上手く行かなくてね」


(注: ブラーは"Street Credit"に問題があるとしてアンディーのプロデューサーの任を解き、別のプロデューサーに変えて再録音。それが2ndアルバム"Modern LIfe Is Rubbish"となった。当時このエピソードで私自身の中ではずいぶんブラーへの評価が下がったものだ)

「スタジオでのブラーには実際、たくさんXTCに通ずるものを見ることが出来たよ- 彼等がお互い刺激を与えあうところがね。ベースのアレックスはコリンだ。間違いないね。彼等はとても共通してるんだ」

それじゃデーモンがあなたの役割?

「いや、実際のところデーモンには、バリー(アンドリュース)に通ずるものが多くあった。知的なんだけれどそのことを憎んでるんだよな。バリーはそんな風だった。そしてできるだけストリートっぽくあろうとしてた。デーモンはかなり知的な家柄の出なんだが、それが彼をずいぶん混乱させてるんだ。それでその雰囲気や上品さといったものを脱ぎ捨てようとする」

それじゃグレアムがあなたっぽいのかな?

「たぶんね。少しばかりバランスが悪くてね。ギターでけんかをするのが好きで、いつも女性問題を抱え、酔っぱらってる。メガネをかけてるのも同じだしね」

(1996年12月のWho Weekly Magazineでのアンディー・パートリッジ(XTC)インタビューより)


here

BD: So you haven't followed the latest wave of Britpop with baited breath?

AP: No, they just sound like a bunch of average bar bands to me who are doing the same kind of stuff that we have done in the past and therefore I can't get too revved up about it. It's okay. It's kind of cute and I can see them making some of the mistakes that we made. I worked with Blur temporarily but I didn't really get on with the record label too well.

I could see a lot of us in Blur in the studio, actually -- just the way they interacted personally. Alex, the bass player, is Colin, I'm sure of it. They're very similar.

BD: So is Damon the benevolent dictator that you are?

AP: No, I actually got more of Barry Andrews out of Damon. I think he's intelligent but resents it. Barry Andrews was like that, and tried to get as much street in as he could. Damon comes from a very learned family, but I think it embarrasses the shit out of him, so he takes off the airs and graces.

BD: So is Graham more you?

AP: Probably, yeah. A little unbalanced, likes to make a row with a guitar, always having problems with women, gets drunk. And wears glasses as well.


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非常によくわかる、パートリッジ氏によるBrit Pop評。そして、私がBlurをあまり好きになれない理由もこれでよくわかった。彼等はいわば、バリーがもし率いたとしたら...のXTCなのだ(シュリークバックは、後である程度有名な人達と結成されたので比較はできない)。

それは正直言って、私はあまり楽しめない。知性をひけらかすのは無意味だが、それを嫌悪してワルぶるのはもっと情けない。もちろん、英国アッパーミドルのアイデンティティークライシスは想像出来ないものではないけれど。

ともあれ彼等への違和感は、90年代の英国中流の変化を映す鏡だったがゆえなのかも知れないという気がして来た。それは、今の日本の格差の広がり(中流意識の分裂と殺伐化)ともどこかで通ずるのかも知れない。
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by penelox | 2007-08-11 00:00 | 印象に残った言葉


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