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古墳の街 宝塚

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 わが街宝塚には様々な顔がある。歌劇の街、古い住宅街というのに加えて、かつては温泉の街、遊園地の街でもあった。ここ最近で後者ふたつがなくなって、阪神間のなかでもずいぶん地味な印象になってしまったかも知れない。観光客もずいぶん減ったときく。
 でも、それも良いと思っている。

 宝塚という地名には、古墳の街という意味があるのを御存知だろうか。
 実際町のあちこちに小規模ながら古墳や遺跡が点在していて、ちょっとした歴史の匂いに触れることができる。それが生まれ育った街として好きなところでもある。

 また、山が多く、丘陵地に住宅が多い宝塚には、住宅地の奥がすぐ山になっていて、その草深い奥に古墳や遺跡があったりする。これが良い。古いもの、土着のものがそばにあること(そして、そのことを意識すること)が人間の意識/無意識に与える影響というのは、科学的に証明されてる訳ではないと思うけれど、きっとあると確信している。

 西から六甲山地、東から長尾山地が囲む宝塚に住んでいて山を意識しない日は殆どないと思う。その奥の不思議な墓に眠るのは一体誰なのか...大都会の喧噪とは無関係な静かな宝塚で、太古の昔に思いを馳せて、ちょっとした現実逃避するのも楽しい。
by penelox | 2007-10-23 00:15 | 阪神間随想


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