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最近読んだ本 - 2007年11月(2)

 この期におよんで、まだ読売新聞を購読する人間がいるというのが訳がわからない・・・
それはともかく。


■「非国民」のすすめ(斎藤貴男・著/ちくま文庫)

いま一番ちゃんと読むべき、現代日本を鋭く抉り続けている数少ない真のジャーナリストのひとりと思う。ぜひ読んでみて下さい!

 ただ、ちょっと気になったのが今売れっ子の佐藤優氏による巻末の解説。これが何とも奇妙というか、解説してるというより自説の売り出しをやっている。誰が頼んだのか・・・斎藤氏が依頼したのでしょうか。こんなところで解説者が保守派の立場から著者に反論してどうするつもりなのか(笑)。

それにしても、斎藤氏というと、いま以下のニュースが気になっている。

「キヤノンと同社の御手洗冨士夫会長は2007年10月9日、「週刊現代」掲載の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の講談社と執筆者のジャーナリスト斎藤貴男さんを相手に計2億円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こした。同誌10月20日に掲載の記事が「御手洗会長と『七三一部隊』とは特別な関係があるとの誤解を生じさせるもの」としている。」(2007年10月10日/J-CASTニュースより)

で、キャノンといえばこの、偽装請負

 今のうちに社会派ジャーナリスト(世間では左翼と呼ぶ)を叩いて、立ち直れなくしておこうということなのでしょうか。あり得ますな。
こういう記述もあるだけに。

「小沢に接近しているのは、自民党系の情報テロリストや老いぼれ老人ばかりではない。御手洗経団連会長も、小沢に急接近中らしい。お世辞を言っているだけではない。キャノンの偽装雇用問題で、証人喚問に引きずり出されることを恐れているからだろう。御手洗は、小沢に密かに接触し、小沢民主党への政治献金まで約束したらしいが、すべては、証人喚問に怯え、それをなんとか回避したいからからだろう。小沢よ、躊躇することなく、御手洗を証人喚問の席へ引き摺りだしてくれ(笑)。今回の政変劇で、自民党の周辺で蠢いている魑魅魍魎たちの「陰謀」と「謀略」は、ほぼ明らかになった。恐れることはない。」(文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』より)


そして、こういうニュースもあるだけに。

「日本経団連の御手洗冨士夫会長は8日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表が党首会談で大連立を協議したことについて「残念ながら与野党大連立にはならなかったが、これを契機に政策協議に臨む機運が出てきたのは非常に良かったと思う」と、高く評価した。

 御手洗氏は参院選後の衆参ねじれ国会で法案が一本も可決されていない現状を「内向きで政局に明け暮れている」と厳しく批判。大連立に動いた小沢氏については「(参院第1党としての)責任を感じ、解決策に乗り出したと解釈する」と評価し、その後の辞意表明や撤回には触れなかった。」
(2007年11月8日 毎日新聞ニュースより)


 ナベツネ、森喜朗が仕組んだ自民と民主の大連立構想に高い評価を与えている人物・・・どこもかしこも実に嫌な感じだ。
by penelox | 2007-11-09 21:21 |


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