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The First Of A Million Kisses - Fairground Attraction (1988)

 歌手としての溢れんばかりの才能を持つエディー・リーダー、彼女が最初に注目された作品と言えばこれだった。スコットランドの4人組フェアグラウンド・アトラクション。当時は"Perfect"ばかりが流行ったけれど、他の曲をあまり覚えていなかったので、久しぶりに触れてみる。実際のところかなり渋いというか、バスカー/大道芸人ぽい見た目から来るポップさよりも、味わい深い演奏が印象的。ジャジーなニュアンスもあるフォーク/トラッドの系統の作品と言った方がわかりやすい。その演奏のなかで瑞々しくはじける彼女の声は若く元気で、楽曲の渋さに比してみれば、時にちょっとまだ背伸び風に聴こえる瞬間もある(これはしかしまあ、あまり歌い過ぎないというか、もう少し疲れたお姉様風の歌手-たとえばCapercaillieのカレン・マシスン-が好みという私の主観ゆえの感想であることは否定出来ないけれど)。ともあれこの組み合わせの妙が、一番キャッチーな02"Perfect"がポップのフィールドに届くわかりやすさ、スタンダードといえるクオリティーに繋がったのだと思う。この曲のおかげで、成功もしたし後その呪縛にも戸惑っていたように記憶しているけれど、記念すべき1stアルバムであったのは間違い無いと思う。余談だけれど彼女のソロ作、ロバート・バーンズのトラッドソングをカヴァーした"Sings The Songs Of Robert Burns"を早く聴きたいもの。
by penelox | 2008-03-07 20:29 | CD備忘録


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