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鞍馬天狗 / 土田啓四郎(作曲)

またしても朝晩仕事、まとまった時間が取れず、"Gent..."のギターのアイデアが整理出来ない。
まあしかし、こんなもんだとも言える。生活の中で、アタマでリピート状態で鳴り出せばおのずと何かは出て来るはずだ。焦るな、焦るなと言い聞かせる。

ぼんやりと、電車の中でああでもないこうでもないとギターを考えていると、となりに座っていた中年の御婦人が、おもむろにパンフレットらしき紙を取り出し私の前に差し出して来た。何かと思ってみると、何と宗教の勧誘。

考え込む姿が、よほど迷える小羊に見えたのか(いや、中年羊か)。

昨日時代劇の名曲をひとつ挙げたが、時代劇ついでにもうひとつ。
勇壮なテーマ曲として好きなのが竹脇無我・主演の「鞍馬天狗」。これも確か昭和49、50年頃のものだと思う。鞍馬天狗というと、幕末の京都、対新撰組の戦いがメインな訳だが、敵ながら何故か近藤勇と奇妙な友情で結ばれているところが面白いドラマでもある。竹脇氏演じる鞍馬天狗は、御存じの方はわかると思うが、彼自身が何とも無表情というか、元気のない演技なので、そのぶん脇役の方が妙に目立つという、なんとも独特な感じ。コロンボで知られる小池朝雄のせこい御用聞きとか、佐野浅夫(水戸黄門)の黒姫の吉兵衛とか、成田三樹夫の土方歳三、古谷一行の沖田総司とか。おまけに途中からてこ入れなのか、「素浪人花山大吉」(これは今でも最高に好きだ)の焼津の半次役で一世を風靡した品川隆二氏もレギュラーに。とにかく周りがメチャ派手で豪華なのだ。

で、たぶんCDにもなってないと思うが、土田啓四郎氏の手になるこの主題曲、西部劇的なダイナミックスさにあふれていて非常に洋画的な作品。今どき時代劇の音楽というと特別関心のない向きの方が多いのかも知れないが、特に昭和50年代前半まではなかなか存在感のある音楽が多いのだ。

時代劇に限らずだか、日本の音楽が昭和50年代半ば(つまり1980年代)から急速に変質したと思うのは私だけだろうか。それは、日本という国のあり方と期を一にしているように思えてならない。なし崩し的に何かが失われて行った、
それはバブル(1987年から91年頃)で決定的となり、以降失われたまま、今や薄っぺらいコピーのみが氾濫しているというか...新しいものを生み出すエネルギーもないまま、いたずらに時間が過ぎて行ってるというか...。

まあこれは、また機会があったらじっくり検証してみよう。

...て、こんなこと書いてる暇があったらギターのアイデアをまとめなあかん。
明日こそはギター、コーラスを終わらせる。



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by penelox | 2004-11-06 22:42 | 懐かしいテレビ番組/主題歌など


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