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2009年 09月 18日 ( 1 )

追憶の70年代陽だまり感・・・Fugu

Watanabe's Pop Picks 164
"Blackwall" - Fugu

 温かく柔らかなアレンジに包まれた甘くほのかに切ないメロディー。寸止めの美学というか、程よく抑制が効いているので何度も聴きたくなり、聴く度にじわじわ来る・・・そういうポップソングというのが、洋邦問わず70年代の半ばぐらいは多い気がする。1965年生まれの私の場合当時は子供ですから、多くは無意識なままほんの一部触れていた程度で、たいていは後追いなのですが、子供時代に流れていたそういう音楽への郷愁もあって、時折、猛烈に触れたくなるんです・・・。 

 洋楽に限って話を進めますと、そういうタイプの音楽はともかく、大変良質のシンガーソングライターを擁する音楽・・・という風に括れるものがまた多い気がしますね。あんまり拡げ過ぎるとまた際限がなくなるのですが、ウィングス、10cc、ELO、バッドフィンガーといったビートルズの流れを汲む人達、エルトン・ジョンやアル・スチュアート、ビリージョエル、アンドリュー・ゴールド、ルパート・ホームズといったシンガー・ソングライター(あんまりマニアックな名前が浮かばなくてすみません!)、挙げるとキリがなくなるアメリカンロック、70年代の大御所カーペンターズやアバといったポップスから、果てはAOR、ソウル/R&Bに至るまで、歌ものに関しては、温かみや柔らかみのあるアレンジで歌の良さを引き立てる・・・そんなところに共通点があったんじゃないでしようか。

 で、要はその頃の音楽に集約される陽だまり感あるメロディーを、このMehdi Zannad(メディー・ザナードと発音するのでしょうか?)ことFuguのここに挙げた音楽が想い出させるんですよね。
  93年に英New Castleで建築を学んでいた後(ちなみにこないだ挙げたOrwellと同じフランスはナンシーを拠点としているらしいが、北アフリカ系の人だとか)、Liverpoolのレーベル、Sugarfrostから7インチをリリースしたとのこと・・・Sugarfrost!

 このSugarfrostを主宰されてる方って、もともとは奈良でぼうしレーベルというインディーをやってたらしたんです。The Penelopesはこのレーベルに90年にデモテープを送ったのがこの世界に関わるきっかけでして、のちSugarfrostさんは私らが世に出るきっかけになったコンピ"The Birth Of The True"(92年)のアナログ盤もリリースされているので、Fuguがそのレーベルから出してたとは、何とも不思議な縁というか、感慨があります。私らが一時間借りした(実際はしてないですね/笑)部屋に、後に彼が住んでたこともあった・・・みたいな感じでしょうか(笑)。

 その後、High LlamasやStereo Labとの交流もありつつ、活動を続けて来たらしいのですが。その当時のことは全然知りません。もっと実験的だったらしいですね。

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 ともあれ、タヒチ80も参加しているという2006年のアルバム"As Found"からの数曲です。これはかなり気に入りました。

 特にこの曲は、まさしく直球の70年代ポップス風で、参ります。




■Here Today

 声の質やファルセット、コーラスなど何とはなしにキリンジを連想するのは私だけでしょうか。私自身は、キリンジというと中学時代に流行ったオフコースを思い出すので(歌詞から受ける印象は全然違いますが)、何だか胸がザワザワして来る感じです。




 時折見せる不思議な楽曲展開、これは過去の片鱗なのか知れませんね。
 
 ともあれ、日本人好みな、70's半ばっぽい陽だまり感のあるポップス・・・フランスの人がこういう音を作り出すというのがまた、興味深いですね。

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Fugu myspace page


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by penelox | 2009-09-18 23:03 | Pop Picks