2010年 01月 20日 ( 1 )

本当に逝ってしまったのか・・・


 先日、訃報を目にしたときはまさかと思い、あちこちを見てもやはり信じられなかった。嘘だろうと。

 しかし、葬儀が行われている記事を見て、ようやく受け止めなくてはならない気持ちになった。それぐらい、残念でならない。
 小林繁氏、まだ57歳での死。早過ぎますよ・・・。

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 男の中の男。今ではこんな言い方、死語として片付けられてお終いのように思えるけれど。また、若い世代にはそれが一体どんな生き方を意味するかについて説明しないとわかってもらえない気さえするけれど。あるいはまた自分自身にとっては、いなくなってから初めて、人格形成の時期におけるその存在の大きさがわかったのだけれど。しかし、こう言って差し支えない人物と、ファンとして同じ時代を共有することが出来たというのは、改めて人生のなかでの大変な財産のようにも思う。つまり、どんな理不尽であっても、与えられた状況を潔く受け止め、試練や逆境になればなるほど燃える魂で、物事にぶつかって行く、その基底には不断の自己鍛錬があるのは言うまでもなく・・・そんな男がいたことを知っているということは。

 昭和54年(1979年)、江川の巨人への強引な入団のためにキャンプイン直前に阪神へトレード。シーズン22勝9敗、うち対巨人8勝0敗。
 昭和58年、13勝しながら、15勝の公約を果たせなかったと引退。この時わずか31歳。葬儀で川藤氏曰く「指先に血が通わなかったのを隠していた。ここまであいつとの約束で言わんかったけど」


 小林繁という投手がどれだけ凄かったか。当時中学~高校生という一番多感な時期の少年にとって、あの江川事件以降の、腕もちぎれんばかりの奮投が、単なる一野球選手という存在以上に与えてくれた感銘、生き様は、いくら書いても書き切れない。もっともっと長く生きて、(出来れば)阪神の投手陣にもっと闘争心を与えて欲しかったのに。

合掌。
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by penelox | 2010-01-20 14:27 | 野球のことしか語らない場所