from compilation "Rain On The Sea" (1987)
奥歯の詰め物が取れたので歯医者に行くと、虫歯が進行しているとのことで、急遽治療。ホント突然何が起こるかわからない。 おかげで一日中、麻酔の効き過ぎで眠くて眠くて...。 今日の生徒、ふたり行ったのだが、ひとり目、家に誰もいない、いつまでたっても帰って来ないので玄関で待っていた。携帯もないので公衆電話を見つけて電話したがやはりいない。 またスッポカシか(時々こういうことがある)ととぼとぼ歩いていると、車が停まる。悲壮な表情のお母さんが出て来る。なんとバイクで通ってたことがバレて学校に拘束されてて帰れないと...。 ...ってちょっと待てよ、免許取ってることも隠してたんかい! まあ自分で責任取れるんなら良いけど、結局親がかりやろ? 事故なんか起こしたら自分で責任取れんやないかと、以前クギを刺してたのに...悲しいな。まあ、高校生とバイク、タバコは枕詞みたいなもんで、自分で責任取れるんならな、とかなり甘めに言ってたのだが、 最近停学になる子が何人かいて、まぁどう言えばわかってくれるんかな。自分に帰って来るんやから、アタマ打って学ぶしかないんかな...。昔と比べて言葉が通じひんなぁ〜(泣)。 高校生の頃の自分自身は、その手の反抗は本当の意味での反抗なんかではない、幼稚そのものと完全に馬鹿にしていたのだが。 とまあ、どうも録音に集中できません。 昨日ちょっと立ち寄った中古CD屋で上のアルバムを購入。学生時代によく聴いた12インチシングルも含めた日本編集のコンピCD。当時はとても買う金がなく、なんと17年目にして入手。 音楽的には、後期バーズ、、グラム・パーソンズ、アレックス・チルトンなど、アメリカンロックでも特にカントリーロック的なニュアンスを持つギターバンド、振り返ってみれば、 ![]() が、スターズ・オブ・ヘヴンはあくまでそういう要素を持ちつつ、アイルランドならではの薄暗さ、素朴さ、みたいなのが強い。イギリスのバンドほど学究的というのではないし、もっと板についているという感じ。 考えてみればカントリーミュージックのルーツにアイリッシュミュージックはある訳だから、アメリカでロックと融合して里帰りした、とも言えるのかも。 ...とは言え、まだまだこの方面は未開拓で、大したことが言えない。もうちよっと色々聴いてみたいもの。 今日でこの日記、なんとか一ヶ月連続更新達成できました。嬉しい。 おかげで録音をずっとなんとか集中力を切らずに続けることが出来た。 来月も同じように更新できる自信はありませんが、またよろしければのぞいてやって下さい! http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/ ▲
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| 2004-11-30 23:08
| New Wave
午後から久々に芦屋に住む弟に会いに行く。
体調を崩していた彼の奥さんのお見舞いも兼ねてである。宝塚ホテルでケーキとクッキーを買って持って行く。 ケーキは、どういうのが好きかよくわかってないので、賑やかなブルーベリーのと、チョコレートケーキ、それに地味なショートケーキを持って行った。まあ、三段階を用意するというセコい安全策ですな。 奥さんは殊の外元気で、良かった良かった。 弟は、「流行通信」という雑誌の依頼で、ある作品を作った。スカートをテーマにしたもの。12月末に出る2月号に載るらしいので、もしよろしければ御覧下さい。オシャレなファッション業界向け雑誌です。 夕刻よりまた仕事。生徒の家は、弟のところから歩いて行ける距離である。 某K高校/大学の余りの退廃ぶりに、きいてるだけで頭に虫がわきそうだが、これが現実なのだろう...。 疲れて今日は結局何も録音出来ず。上の曲の清清しさはしかし、癒される。 いや、ホント良い曲です。 必死こいてHPの更新(最近はMP3とPPCばっかりですが)、続けていますが、皆様、楽しんでいただけてますかね...? おもしろがってもらえてたら本望です! この日記(というか日記風音楽雑文)も一ヶ月連続更新が目標だったので、なんとかここまで来れたのですが、楽しんでいただけてたら良いなあ...。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/ ▲
by penelox
| 2004-11-29 22:41
| R&B/Soul
from compilation "Anthology" (1986)
午前中は仕事。 午後からは9曲目"That's..."のVo録音を開始。リードVoを少しずつ録って行く。曲自体はそんなに複雑なものでも、元気一杯のものでもないので、わりと順調に進む。ゆっくりした曲の方が自分は得意なんで。 しかし、細かいアレンジがまだちょっと浮かばないのでこれで置いておく。次はギター録音に移るつもり。 先日スウェーデンのあるインディーバンドから、今東京にいるのだが数週間以内に会えないかとメールが来た。大阪なんで遠すぎる、と返すと一週間以内に大阪に行くからどうか? と言う。会いたい、というのだが。 しかし、問題は、そのバンドのことを何も知らないこと。音源はおろか、HPもまだ建設中らしく、まるで何もわからない。そのバンド名で検索しても何も出てこないし。 自分達の音楽は、時にソフト、時にロックしている...そう言われても、聴いてみないことには。それで、仮に好みだとしても、今は正直何も手伝えない。最近は海外から、こういう売り込みがやたらと多い。場合によっては、すぐ契約してくれ、みたいのもあって、複雑な心境だ。実情は自分だけでも精一杯なのに。 だから、残念だが、申し訳ないとお断りした。こちらの録音で精一杯だと。 良い音楽をやっていて、メールなどのやり取りで何か通じるものがある。 好きな音楽が似通っていたり、とにかく音楽の話題で盛り上がったりして...それで友達になれるというのは素晴らしいこと。しかし、相手が大きな夢、こちらでは支えられないような夢を抱いていたりすると、話がズレて来てしまう。 友人にはなりたいが、それ以上のところで正直こちらでは何も出来ないし、具体的な売り込みとなるとたいてい丁重にお断りすることになる。これが、いつもちょっと悲しいところだ。夢のデカさや方向性は、こちらではいかんともしがたい。結局はいずれ自分でなんとかするしかないのだから。 上の曲は、もともとThe Undertonesの83年のラストアルバムでカヴァーされていた曲のオリジナル。最近買ったミラクルズのベストで、オリジナルが聴けた。 面白いのは、アレンジで(The Undertonesバージョンは)似ている部分はあるけれど、このミラクルズのオリジナルはコード感があまりないということ。そして、スモーキー・ロビンソンのVoが、ホントに奔放。それでいて音程はズレないし気持ち悪いところはまるでないからすごい訳だが。ともかく清清しいソウルポップぶりに、惚れちまいました(^^)。 こないだミラクルズを平井堅とかゴスペラーズみたいな、日本のR&Bモノとか、コーラスものの師匠的な存在である、という形容をしたが、まあ、直系と言うよりは、後のアメリカのブラコン→R&Bと来た流れの影響下、と言った方が良いのかも知れない。正直言えば、彼等がその師匠を超えようとか、師匠に近づこうとしているか、というと何とも微妙なところだから。なんか技術的方向にばかり懸命になっているというか。そっちに行ったら売れるのかも知れないけど、そういう印象。それは、たぶん、東京という街、もっと言えば邦楽産業がアーティストを追い込んで行く部分でもあるのだと思う。同じ鋳型にはめて行くというか。 具体的に言えば、ほとんどの日本のR&Bモノは、綺麗だけどハスキーさ、太さがないのでスーッと抜けて行ってしまう感じがある。のどごしがつるんとし過ぎていてコクがないというか。だから、メロディーをキチッと歌うそのテクニック、まるで曲芸のような高音展開はすごいとは思うけれど、知的冒険心に欠けるし、かと言ってプリミティブなパワーに圧倒される訳でもない。それは結局、まず音楽の中で何を描こうとしているのかがあいまいだし、内面を穴があくほど(笑)見つめないからじゃないのかなあ。商業主義の流れに身をまかせて考えないようにしてるというか...それは実は日本全体を覆っているムードと正比例しているとも言えるけれど。 歌詞なんか見ていると、たとえばニューヨークなんかに代表されるアメリカ大都市の華やかな上っ面で展開されてることになっている、ひどく表面的な世界...アメリカのヒットチャートで展開される単純な原色だけの世界への夢が殆どというか。あるいは逆にそれに疲れて極端に自然礼讃に走るとか。そういう短絡さがベースにあるから、なのかな...。うまく言えないが、ジヤケットとか、プロモクリップとか含めて、まるで鼻クソもほじくらないかのような、おならもしないかのような(汚いたとえで申し訳ないが)、微妙な人間らしさが足りないのだ。商品として整理され過ぎというか。心にまでバーコードが入ってんのかいな?みたいな...。 しかしレコード会社側の方々がこう反論するのも目に見えている。 他のアーティストもみんなそんな風にやっている 聴き手がそれを望んでいる だから、そんな人間らしさの足りない音楽にしてしまっているのは、アーティスト側やましてレコード会社ではなく、聴き手なのだ... そういう理屈だ。それも一理はある。だから私も、色んなセンス溢れる音楽を知って欲しくて色々紹介するのだが。 また、こういうこと書くと、メジャーを憎んでる、みたいな短絡的な意見にすり替える向きが必ずいるのだが、決してそうではない。たとえば、ミラクルズの所属するモータウンも最初はインディーだった訳だ。それが全米的な人気を得てメジャーとなり...そしてある段階で大事な何かを失っていた訳で。で、それをいまだにあんまり気付いてない気はする(一方、たとえばアラン・マッギーなんかはそれに気付いたからクリエイションを止めた)。 その、分かれ目が何なのかを知り、音楽における芸術性、普遍性と商業性のバランスについて再考するのはあながち無駄ではないのだ。歴史を知らなきゃ未来も見えないのだから... ...って、また長くなって来ましたね。 ともかく、 たぶん、日本人の大半がそんな原色の短絡的な世界に対して憧れている限り、この手の音楽の作り方はずっと変わらないのだろう。日本人の多くがニヒリストを気取って思考から逃げていたり、陰口は叩くが結局何も行動しない、そんな行動パターンから脱しない限り。 しかしそれは、やはり戦後日本の偏ったアメリカ追従外交がつくり出して来たメンタリティーでもあるんだろうし...。 夢を持つのは素晴らしい。しかし、その方向性について語られることは、めったにない。 その夢が、ある分かれ目に来た時にどうするのか。ホントはそっちの方が大事なんじゃなかろうか。 ...まあ、こんな話、キリがありませんけどね(^^;)。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/ ▲
by penelox
| 2004-11-28 22:37
| R&B/Soul
今日はある生徒が推薦入試のため授業がひとつ減り、少し時間が取れたので、ギターやボーカルなど、細かいチェックをしてみたが、まあまあ結構形になっていた。
もうちょっとギターをいじりたいが、アイデアも浮かばず...。 ベースが入ってから、また改めていじることにするということで、"87"は一応これで終わり、明日から9曲目に移る。 一応12曲で週一曲の割合で9月からやってきたが、ちょっと遅れ気味。あと4曲、なんとか12月中に終わらせたいな。 これがうまく行けば1月から3月でその他細かい録音ならびにミックス、桜が咲く頃にはマスタリング、そして夏には... 「約2年ぶり、通算7枚目のアルバム、発売! !」 と言えると思います。 それまで、とにかく頑張ろう! ! ! 昨日書いた、録画して行ってるTV番組についての続き。 やっと録りだめしていたウルトラマンネクサスをまとめて観た。 9話に来て、ちょっとずつ謎が動きを見せ始めているというか、やっと各隊員も少し細かく描かれはじめたようで、良かった良かった! やっぱりこれは、主人公の成長がテーマで、「正義の味方」へと成長し切るまでかなり時間をかけるんでしょうな。 目の前の現実を簡単に信じるな、という言い回しがよく出て来るが、これは主たる視聴者である子供たちへのメッセージなのだろうか。 なんかどちらかと言うと保守的な展開しか望まない特撮オタクへの遠回しなメッセージだったりして。そんな風にもきこえる(だからこそ興味深い、というのもある)。 やたら主役の隊員と対立の多い副隊長は、何か訳ありげなのだから、あんまり安易に素顔は出さないで、ああいうキャラクターでどんどん行って欲しいと思っているのだが、他のふたりの隊員も決して主役と仲が良いとか、弁護に回るとかそういうのでもない感じが濃厚になって来たのは、主たる視聴者にどう届くのかはわからないが、私は新鮮で好きだ。 女性隊員のどこか意地悪でマイペースなところも個性的になって来ている(小悪魔ぽさに磨きがかかって来ている?)し、男性隊員も冷徹で事務的な感じが良い。隊長の何か言いたげな、ものが挟まった言い回しも何かあるんでしょうね、と思わせてなかなか。ただ、もっと意味ありげな笑みを浮かべて欲しいけれど。この役者さん(石橋保氏)は、男前だがどこか変態ぽい雰囲気が(失礼)あって、あんまりありがちな善人の目をしてないとこが良いと思うのだが。 唯一気になるのは、後ろでずっとコンピューターを操ってる天才少年風の人。もっと年取った人かブ男の方がよかったのではないか(笑)? あ、でもそうすると観ているオタク中年に反発買うんかな、身につまされて...わからんけど。 いえいえ、私は反発しませんよ、別に...(^^;)。 ...まあ、この調子のゆっくりしたテンポだと、ドラマの全体像が見えて来るまでには、かなり時間がかかるんだろうなあ。まあ、それはそれで楽しみですが。 おそらくこのドラマの性質上、隊員さんたちは最初は主役と対立してナンボだと思うので、誤解を恐れず言えば、もっと主役をいじめて欲しい、個人的には。それによって、主役が主役に足る資格というか、深みを帯びて来ると思うので。そのへんは、まあ一年の長丁場の中で、大河ドラマの流れとしても考えてあるのでしょうな。 最近の戦隊モノとか仮面ライダーとかは全く観ていないし特別興味もない(だからひどい、とかではなくて、単に今は興味が湧かないだけ)のだが、ネットとか観てるとそういうのやたら好きなオッサンとか、いますよね。そういう人らからすると、ちょっと暗すぎるのかな? あんまり評判になってない気がする。そもそも子供にとってはどうなのかな? でも個人的にはウルトラマンがあんまりプロレスしなくても別に構わないし、本音を言えば数秒しか出てこなくても構わないぐらいだから、そういう意味では、良い感じになって来た。これで音楽とメカニック(それに敢えて言うとウルトラマンのデザイン)が良かったらもっと良いんやけど...。ここははやっぱりタイアップのあまり歓迎できない部分が突出してるのかな。 とまあ、普通にSFドラマとして期待してしまっているおっさんのタワゴトでした。 ...て、ああそやそや、今日は録画して行ってるファイヤーマンについての話を書きたいんやった。忘れるとこ。 ファイヤーマンは1973年(昭和48年)、創立10周年を迎えた円谷プロが、原点回帰(=初代ウルトラマン)を狙って作った作品。しかし、視聴率的に苦戦して、作風を途中変更、放送時間を変更した挙げ句30回で打ち切りとなった、不遇な作品である。 ![]() 小学1-2年の当時、やっていたのは知っていたが、殆ど観ていない。 ...しかし、思い出してみれば、観れる訳がなかったのだ、考えてみれば。 そもそも当時我が家は、NHK以外の番組を観るだけでこっぴどく怒られた。当時のTVはリモコンもないため、チャンネルをころころ変えることはできなかったのだ。変えるたびにガチャッ、ガチャッと大きな音がするので、夕食近くの時間は、それはもうヒヤヒヤものであって、ばあさん、オフクロ、それに場合によってはオヤジの目をかいくぐってそういうことをするのは至難のワザであった。 おまけに三兄弟の序列として、アニキに主にチャンネル権があったので、アニキがしょうもないと思ったものは観ることは出来なかったのである。だから、自由にチャンネルを変えていたのは主にアニキだし、結果オヤジに罰を受けるのもアニキであった。それをかいくぐって次男の私が自分で自由に番組を観れたのは、正直ほんの数秒から数分だったと思う。 思えば当時は、戦いに明け暮れた乱世であった(笑)。 それなのに、何故か主題歌とか、だいたいの筋は知っているのだ! 友達のとこで観れたとか、後で再放送で観たとか、本で読んだとか、そういうので色んな記憶が混濁してるんだろうな...。 今見ると、主役の誠直也氏(後に「ゴレンジャー」でアカレンジャー、「特捜最前線」で吉野刑事を演じた)の演技が、まだ未熟な為かどうもぎこちなくて、逆に脇を固める人達(岸田森や睦五郎、平泉征。みんな個性的)のうまさが際立つ。特に岸田森氏。どうしてもこの人の怪演にズレて行ってしまうのだ。もう殆どずっとこの人ばかり観てしまう。 ホント凄い際立った個性の役者さんだと思う。 ちなみに岸田森(きしだ・しん)は女優の岸田今日子のいとこ。日本で初めてドラキュラを演じたことで知られている。後年勝新太郎の演劇学校で講師もやっておられて教え子には小堺一機、ルー大柴なんかもいるそうな。残念なことに80'sはじめに40才ぐらいで急逝。 そう言えば、こないだ甥っ児に読んできかせた絵本の中に、岸田衿子(きしだ・えりこ)の作品があったが、この人は岸田今日子の姉である。童話作家である彼女の代表作に「かばくん」というのがあるのだが、これは私の子供時代に大きなインスピーションを与えてくれた、とても印象深い作品だった。森の「怪奇大作戦」「帰ってきたウルトラマン」、今日子の「ムーミン」と並べると、この昭和40年代に岸田一族が幼少期の子供たちに与えた影響は、実はかなり大きかったのだなぁ(笑)。 上の主題歌に話を戻すと、作詞、作曲、歌、どれも今見るとすごい顔ぶれである。番組に当初力が入っていたのがよくわかる。そして、曲調、アレンジは、歌と作曲の人が同じであるためか、当時同時期に放映されたアニメ「ガッチャマン」によく似ている。劇伴はウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ミラーマンなどと同じく、冬木透氏がやっていて、やはりあのクラシカルな味が出ている。 さっきも書いたが、今やっているネクサスを観ていて、どうしても気になるのが音楽とメカのデザインなのだけれど、そのへん、当時の円谷作品は、劇伴音楽が本当に素晴らしいと思う。だいたい60's-70's前半は、冬木氏のみならず、冨田勲氏とか、クラシカルで重厚だけれど実に味わい深い主題曲や劇伴音楽が多くて、どうして今そういう音楽を使ってくれないのか...これだけは悲しいところだ。 この主題歌はしかし、ド派手なホーンや躍動感のあるリズム、改めて子門氏の歌唱法にピッタリだなあと思う。後ろで鳴ってるパーカッションもいかにも70's初めを感じさせるノリの良さ。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/ ▲
by penelox
| 2004-11-27 21:37
| 懐かしいテレビ番組/主題歌など
from compilation 「コメディードラマ・ソングブック」
また甥っ児との冷戦...いやいや、嘘ですよ、嘘。 先週よりは少し進歩したか。絵本を色々読んでやる。足をべたーっとくっつけて、聞いてないようにも見えるが、セリフのところでこちらが声色を変えると、ビクッと反応する。あれはあれで聞いているようだ。 その後また仕事。録音は出来ず。 ここではよく昔のTV番組の話をするが、今日は録音が進展なしなんでまたちょっと書いてみる。最近、ずっと録画しているものがいくつかあることだし。ほとんどはたまってしまう一方でなかなか見れないのだが、飽きっぽいくせにかなり丹念に録画して行ってる。目的はやはり子供時代の検証、だろうか。ともかく昭和40年代のドラマに深い興味があるのだ。 今、ケーブルTVは、そういう風に昔をなつかしむ人が多いからか、昭和40年代のドラマであふれかえっている気がしますね。 自分が最近録画して行ってるのは、 気になる嫁さん(昭和46-47年) ファイヤーマン(昭和48年) ウルトラセブン(昭和42年) それと今地上波でやってるウルトラマンネクサス (これは今のドラマだが) ...って特撮が殆どですな(苦笑)! 他にも時代劇とか録画したいのいっぱいあるんですがね、キリがないんで。まだ観て無いのもいっぱいあるし。 その中でもちょうど幼稚園年長組当時に放映されていたことになる「気になる嫁さん」は色んな意味で面白い。当時のファッションとか、街並はなつかしいし、ドラマに流れるのんびりとした、殺伐感のない時代の空気は、甘ったるいし、そもそもが実際にあり得る設定ではないのだが、ホントほのぼのしていて楽しめる。「帰ってきたウルトラマン」をショッキングな形で途中降板した榊原るみは、このドラマの主役が決まったから降りたのだそうだ。 他のドラマに関しても書くことは色々あるけれど、それはまた後日。 「気になる嫁さん」に話を戻すと、使われている音楽、これがこのほのぼの感を助長している、といっても過言ではない。大野雄二氏による主題曲、劇伴、どれも和風ソフトロックというか、スキャットや夢見るような甘いアレンジでまとめられていて、純和風なのにどこかハイカラな創作料理みたいな趣き。80'sとは違う、物が溢れていないがゆえのホワンとしたムードがなつかしい。 で、調べてみたら、こんなサイトがありました。この当時のいわゆる石立鉄男主演の、主にユニオン映画制作のラブコメディーの各オープニングが御覧になれますよ。 すぐ消すようですからお早めに。 http://www.komatomo.com/tv/ishidate/ishidate.htm おくさまは18歳(1970) 気になる嫁さん(1971) パパと呼ばないで(1972) 雑居時代(1973) 水もれ甲介(1974) この中では特にここに書いたあたりが印象に残った。ほぼ全部知っていたのは、リアルタイムじゃなくて、主に再放送で中高生の頃よく見ていた記憶があるからだ。夕方の4時、5時台は必ず、やってましたよね、こういうドラマ。今聴いてみても、どれもソフトロック(といっては語弊があるかな?)的な甘〜いドリーミーさ、当時の日本のほのぼのさが感じられるのでは?水もれ甲介の音楽なんてなつかしいなぁ...。 上の曲は「雑居時代」の主題歌、ホント良い曲です。 これも再放送でなんとなくダラーッと、観たり観なかったりという感じだったが、それでもどことなく覚えていた。主役の石立鉄男と大原麗子がケンカばかりしてたので、ああこれはいずれくっつくんだろうなぁ、とか思ってましたね。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/ ▲
by penelox
| 2004-11-26 22:51
| 懐かしいテレビ番組/主題歌など
from compilation "Anthology" (1986)
また8曲目"87"のギター録音、昨日録音したのはどう聴いても今イチパッとしないので消す。 再度違う音色でごちゃごちゃとやり続ける。50'sチックなトレモロを効かせたのが良い感じなので、この音色でもっと低音中心にメロディーを作る。だいたい最初は高音過ぎ、弾き過ぎ、なので、やりながら、どんどんシンプルにして行く。 一通り録音した後、また仕事。 せっかく最近デジカメを買ったのにまだ開けてじっくり触る時間さえない。 デジカメでまず何をしたいかというと...とりあえず今度のアルバムのブックレットで使えそうな画像を撮っておきたいのだ。でも、動画も出来るみたいだし、どれだけのことが出来るのか、まずは見てからまた考えることになりそうだが。 ...結局自分の音楽に関係することになってしまうな。 まあホント日常にうるおいがない、ワンパターンというか。 だから、ほんの少しでも移動中に空いた時間があったら、本屋とか中古CD屋に飛び込んで、なんか一瞬でピンと来たものを買うことにしている。昨晩は、上のアルバム、2枚組45曲のCDがえらい安かった(1000円ぐらい)ので買った。何曲かは知っているし、好きなグループだが、全部知ってるなんてのには程遠いし、これだけの曲をまとめて聴けるのはと〜っても嬉しいのだ。 スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズは、1957年、当時17才の5人の若者(ピート、ボビー、ロン、クローデット、そしてウィリアム)がデトロイトにモータウンレコードを設立するベリー・ゴーディーJr.と出会ったところから始まっている。この5人がいわゆるミラクルズで、以後ヒットを連発、60'sからブラックミュージックのみならず音楽シーン全体に大きな足跡を残すいわゆる「モータウン・サウンド」を代表する看板アーティストのひとつとして大活躍する。モータウン副社長となるウィリアム・"スモーキー"・ロビンソンのファルセットボイスは、その後のR&B、ドゥー・ワップに新しい魅力をもたらしたのでは。また、歌詞の素晴らしさもボブ・ディランに「最高の詩人」と形容されるほど。 ...とまあ、そんな素晴らしいアーティスト。もし洋楽はあんまり知らなくて、今どきのたとえば、平井堅やゴスペラーズが好きな方でも、彼等がこの人たちに影響を受けているのだろうということが、聴いていただくとよくわかると思いますよ。もちろんモッド、ネオモッドが好きな方は言わずもがなで必聴だし、60's音楽全般が好きな方も聴いてほしいですね。そうそう、考えてみれば、それ以降のボーイズ・グループ、アメリカから出て来るコーラスグループなんかはみんな遠からずこの当時の彼等を中心とするモータウンからアイデアをいただいてると思うし、日本のアイドルグループものの多くはそういうのに影響を受けたアメリカ白人アイドルグループの翻案なのだから、結局はすべてのルーツと言って良いのではないかな。 ...結論。みなさん聴くべき! ここに映像があるんでよかったらダウンロードして見ては如何。 http://ewonder.hp.infoseek.co.jp/oohbaby.mpg 全く関係ないが、ついについに、ここのところお茶を買うとついてきていたプリモプエルマスコットが6種類全部揃った(笑)! だからどうした、と言われたら何も言えませんが...。 いや、5つ揃ってからが長かったもんで、つい...。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/ ▲
by penelox
| 2004-11-25 22:59
| R&B/Soul
from album "Melody Garden" (2000)
"87"のギター録音を再開。まだ結局の所コードプレイでとまっていたのだった。なんとか今年一杯で基本的な録音は終わらせたいなあ...そうしないとリリース予定が狂って行く。 イントロのフレーズをああでもないこうでもないと、またいつものようにいじり始める。 一応イントロで思い付いたフレーズを残しておく。やっぱりしばらく置かないとわからないのだ、これで良いのかどうか。これがうまく行ったら残りの間奏のところもやって行こう、というところでまたこれから仕事、仕事。 ........................ で、今帰って来ました。今日もまたバテバテ。 それでなくても朝からバテていて、疲れが取れない。まあ正直、中三ぐらいの子に物を教えるってのが、一番難しい。 勉強そのもの以外のところで特に。 何でも質問して来るのは、それによって物事全般に対しての常識を形成しようとしているからだし、そうやって大人としてのある種の模範を求めているからだ。だから適当にあしらったらそういうものだと思い込んで行く。 責任重大なのだ。 しかも、社会のタテマエや本音、ぶっちゃけて言えばどれだけ「大人の世界が腐っているか」(大袈裟だが)をはっきり認識しはじめるのもこの頃なのだ、特に男の子は(女の子は、そのへんにはもっと小さい時から敏感で、適応能力が男の子より早くから訓練されている感じがする。それが良いことかどうかはまた別の問題として)。 その事実を、目の前の身近な大人(一応私のことです)がどう受け止め、どう対応しているのか見ようとする。それゆえ、大人は一生懸命生きていることをちゃんと示すべきだし、どんな試練があっても、逃げず、一生懸命考え、想像力を働かせ、思いやりを持ってより良く生きることの大切さを、たとえ偽善とその場でははねつけられようがちゃんと伝えるべきなのだ。 おおっ、ロッカーがこんな事を...('';)。 いや、私はロッカーではないから。ピュアポッパーだから。 ...まあともかく、 それによって、その子がどう受け止めるかはその子次第なのだから。たとえばハタチ過ぎたらもうその子の基本的な人格形成は終わっている。もはや対等な大人として付き合えるだけである。 だから、質問魔のA君(阪神間の某有名進学校に通う中三)の、あまりに硬直した偏見だらけの意見には、どうしても、それはもっと幅広い角度から物を見た方がええで、となって、結果熱い議論となる。いくら成績良くたってそれではダメだと。それに対し、いや、成績良いんだから、後はバレなきゃ何しても良いんでしょ? みたいな反応のA君。で、アタマごなしに言い包めるのではなく、ぶつかり合いをするのだ。そうすると、最後はA君嬉しそうに、満足した感じにはなる。まあ結局、心のプロレスをしたいのだ。ぶつかって行くことで向こうはこちらがどう出るか反応をうかがっている部分もある訳で。 たとえば、弱者や傷つけられる側の立場を考えないで、多数派に回って叩く方が得であるかの様な言い種を連発すると、それは違うでと言わざるを得ない。もっと弱者の心の痛みに敏感にならんかい、想像力を使え、自分がやられたら嫌やろが。社会の不正にケチつける前にまず自分からそういう悪循環を断ち切らんかい、そうせんと5年後は君も単なる腐り切った大人のひとりで終わるぞ。そん時にはもう俺は責任は取れんからな。自分で責任とらなあかんねやぞ、それでええんか?みたいな感じでね、説得するんですよ。 まあ疲れますわね、こんなことしてたら。 しかし、今の時代、モノがあふれまくっているが、それによって、幅広い、バランスの取れた価値観を身に付けているかというと全く逆で。かえって子供の短絡的な好き嫌いを助長しているし、それによって、小さな頃から、些細な好みだけで友達関係を構築する癖がついていて、閉じたムラ社会から出ようとせす、お互いに背を向け合っている臆病な子がやたらと増えている気がする。 だから、「大人の世界が腐っている」ことに気付くことは、もっと大きなビジョンを掴むという意味では、とても健全だし、幅広い価値観を身に付けて行く、想像力を広げるのに良いチャンスなのだ。 私は親じゃないからあんまり偉そうに言いたくないけれど(←今さら!)、やっぱりホントは親が、その生きざまで、もっと幅広い、バランスの取れた価値観を子供に示すべきなのではないでしょうか。思春期になったら、子供なんてたいてい親を馬鹿にしたり、反発したりするけれど、そこで必死に取り組まない親が多すぎて....そこで格闘せんでどないすんねんと。そう思うんてすよ、切実に。 いや、仕事で疲れ切っているのもわかるんですがね。 それに、そういう、大人、特に父親を仕事で疲れ果てさせて子育てに参画させない社会にしているのも日本の企業社会の問題点で。まあ、このへんは根深いですよね。 こういう子なんですよ...(だから無理なんです、みたいな)って、親がそんなこと決めつけで言ってたらあかんのとちゃうかなぁ。子供も自分の可能性を否定されたとショックを受けてると思う。 徹底して議論したり戦ったりしないと。いや、軽々しく言いたくはないんですけれどね。 そういうご家庭に聴いてほしいのが、私が作曲し、マリリンが作詞したこの曲。 一見タテマエ風な歌詞に見えるかも知れないが、違うのだ。 生きていけば行く程見えて来るある真実...そんなところでしょうか。お互いへの愛情や信頼、思いやり。 それらの、なんと貴重なことか! 今わからなくたって、何十年後でも、きっとわかるはずなのだから。 あなたのことをどれだけ大事にしているか 今まで言ったことあったかな? あなたがここにいて 人生の中で支えてくれたり 導いてくれたことを すごいことだと そして感謝しているのです (大意) 大事なことから逃げてたら気付かない、だけど本当は、一番ちゃんと言わないといけないこと。 ロックの斜に構えた不良性ゆえに見抜ける真実もある。しかしそれゆえ見抜けないものもまた、あるのだ。 ロックでは見抜けない真実。 それをRhythm Fantasyの音楽はきっと教えてくれる。私はそう思いますよ。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/ ▲
by penelox
| 2004-11-24 23:10
| The Penelopes関連
from compilation "The Ultimate Collection"(1989)
昨晩は深夜に突然あるアイデアが浮かんだので曲を作った。 15分ぐらいで歌詞とコード進行を考え、即Voとアコギを録音。曲というよりジングル、数十秒の長さである。 期間限定で、ある時期にパッとHPにアップするつもり。それでバッと消す、線香花火みたく。 たぶんお正月のみの公開とかになると思います...また、よろしかったら聴いてみて下さい! 現在当方HPで作成している"Pure Pop Chart"に関して、驚きの情報。 なんと現在チャートインしている某バンドに、私がかつて在籍したレーベルの看板バンドの元メンバーの方(もちろん日本の方)が参加しているとのこと。ご本人から直接いただいた情報である。 そのバンドとは? そのかつての看板バンドとは? ...それは来週11/29更新予定のPure Pop Chartで明らかに。お楽しみに! って、明かしていいんですよね? (不安になったりして...^^;) もうすっかり晩秋、一年というのはホントに早いもの。あと一週間もすれば、もう師走なのだなあ...。 晩秋の落ち葉が似合うというとキンクスのこの曲か。いや、実際は秋でももう少し前の時期を描いているのかも知れないが。 知っている限りのThe Kinksの曲の中でも特に好きなこの曲、カヴァーしてしまった程好きな理由は、その繊細な描写、それにビートルズとはまた違う解釈のミュージック・ホール的英国庶民音楽の伝統を感じるところだろうか。 ![]() 特に66,7年から70年ぐらいのThe Kinksはホント良い。良いだけでなく偉い。英国音楽の精髄ここにあり、という内容だと思う。 http://preview.allofmp3.com/preview.shtml?group=1996&album=4&song=12&rnd=58398 これはロシアのサイトで、法的にどうなってるのかわからないが、部分的にダウンロードして聴けるという状態なので、まあ許してもらえるだろう(Download sample かListen Sampleの横のアイコンをクリックしてみて下さい)。 いずれにせよ、気に入ったら買いますよね? CDを。それだけの価値はあると思いますよ。英国好きなら一生モノであることを保証します。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/ ▲
by penelox
| 2004-11-23 23:25
| 60年代
from album "Inner Light" (1999)
今日は1月に抜けたドラマーのNassieが、置いてあったドラムを取りに宝塚に来た。会うのは去年の12月以来である。 一緒にRhythm Fantasyのマリリン、レイコも来た。 (注・当方HPでは公式には4月に脱退したことにしていましたが、実を言えば、それまで説得を続けたからなのです。何卒、ご理解下さい) Nassieの脱退には諸々の事情があり、私にもまた諸々の事情があった。それが最悪のタイミングで重なった。 だから当時は仕方なかったとしか言い様がない部分もある。とは言え、抜けるにあたってお互いにあまり友好的とは言えないやり取りもあった。ここには詳述はしないが、私の中にも、納得しきれない部分があってずっとひっかかり続けていたのも事実であった。時々思い出しては、怒りに近い感情も持つことも、なくはなかった。これを解決しないまま創作に取り組むことは本当に難しかった。 だが、改めて再会し、当時の事情やお互いの思いのたけをちゃんと話し合うことで、誤解をとき、和解、ないしは次のステップに向かって新しい関係を築くことが出来たと思う。かなりホッとした。やっと今日から心安らかに眠れるな。 同窓会的になった4人の久々の再会であったが、それぞれの事情が昔とはまた変わっていても、素晴らしい過去のある日々を共有しているのは強い。色々思い出話をしているうちに何かがまた戻って来るのを感じた。 今録音中の曲のラフミックスも聴いてもらった。気に入ってもらえたようで、これも良かった。 こうやって、ひとつひとつが解決して行くには時間がかかる。しかし、どれだけ時間がかかっても、粘り強く信じ続けること...それを思い出させてもらったと思う。 さて、いよいよ自分の曲ばかりタイトルにし始めて、ネタも尽きて来たのか...イヤイヤ、そういう事ではないのです。 考えてみればいままで自分の曲に関して、何を歌ってるとか、きちんと解説したことなどなかったんですよね。それに最近気付いたのだ。 大昔、当時のバンドのメンバーが、私の書いた曲の歌詞の内容を気に入って、それを自分の彼女に言ったら「おしつけがましい」と言われたそうな。内容がおしつけがましいのか、説明することがおしつけがましいのか...そのへんは恐くてきけなかったが、たぶん前者なんだろうな...ともかく、結構ショックだった。 歌詞のことに主に言及する方もいる。歌詞は全く見ないから、という方もいる。英語だから良いという人もいれば英語だから嫌だ、という人もいる。全ての方を満足させることは出来ないのだ。しかし、できるだけみんなにわかって欲しいという甘っちょろい自分もいる。 そのへんでどうしようかと迷っているうちに時間が経ってしまった。 しかし、今までCDとして出した曲はもう100曲近く(アルバムで81曲、その他コンピに8,9曲あったと思う)にもなるのに、何ひとつちゃんとコメントさえしていない。もうそろそろこれではいけないと思ったのだ、突然。 が、これを全部解説するには相当の手間と時間がかかると思うので、 思い出した時にたまにここで書かせてもらえれば。ここで書いたことをまた自分のHPで曲解説として改めて載せることも可能ですしね。 上の曲、これも昨日の"Rainy Season"と同じくMP3でアップ中なので、ぜひ聴いていただきたいもの。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/MP3.html 内容は、ある男の独白。彼は作家を目指していて、年は30すぎ、嫁さんも子供もいて、ふだんは普通の仕事をしている。しかし夢が捨てられない...そんな感じ。 みんな俺にしくじるなと言った 作家になるんだ 賞ぐらい取ってやるさ 彼のこんな、夢への強がりめいた独白の後、 夢は全てを食い尽くす それで君は利口になれない 君はわからない 死ぬまで (大意) こんな歌詞を突きつけて行くのだが、もちろんこれは昨日の"Rainy Season"と同じで、彼が夢を追おうとしていることに否定的なのではなくて、これは彼のもうひとつのエゴの声なのだ。このキャラクターは私自身の一部の投影でもある。それでもお前は進んで行くのかと。 こんな内容を、モンキーズみたいな軽ーいポップソングのアレンジでやりたかった。何故なら歌詞と音楽は漫才で言うとボケとツッコミみたいなものだから...。 ...ああ、これはもうちょっとじっくり説明したいですね、また。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/ ▲
by penelox
| 2004-11-22 23:02
| The Penelopes関連
from album "Inner Light" (1999)
"87"のリードVo開始。午前中は声が死んでいて、仮歌としてあれやこれやと試すが、まあともかくヒドいの一言。 もうこの曲外そうかと、またしても弱気の虫が顔を出す。 しかし考えてみれば、全曲でそんなことを言ってるのであった。 気がついたらアルバムに入れる曲がなくなったりしてな...ホンマ世話ないやっちゃ(^^;)。 午後から改めて本録り。今度はもう少し慎重に、少しずつ録音して行く。 この曲は、キュアーの"Why Can't I Be You?"みたいな、80's New Wave風モータウンみたいな、はたまたホール&オーツの"Man Eater"をおかしくしたみたいな(たとえ自体がおかしいか!)...そんなどこか崩れた感じにしたいので、あんまりきちっと歌っても面白くない気もして来た。フラフラ揺れてるVoもこれで良いような気もする。 一応一通りリードVoと、ちょっとしたバッキングVoを終える。バックの音を固めてから、また修正すべきところは修正しよう。 いざマイクに向かうと、さんざんそれまで考えていたアイデアなんかがスパッと出なかったりして、自分の体をいかに楽器としてうまく使えてないか思い知る。自分が納得する作品になれば良いのだが、どこまでいっても納得しないのも事実だ。 挑戦と挫折と再挑戦と妥協と.... これを繰り返すうちに少しずつレベルが上がって行けば、妥協がひとつでも減れば、それで良いんじゃないかとも思う。どうせ生まれて来たのなら、難しいことにチャレンジしないと面白くないもんね、人生。 上の曲、今でも自分にとってのベストである(傲慢にきこえるとは思うけれど、幅広いスタイルを、ちようど良いバランスの集中力とエネルギーで作れた、という意味でいまだこれを超えられていないためそう呼んでいるので悪しからず)99年のアルバム"Inner Light"の中でも、特に気に入っている曲のひとつ。今当方のHPのMP3コーナーでも聴けるのでぜひ聴いてみて下さい。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/MP3.html ダラーッとした感じで、いかにも何も考えられない夏を表現したかった。レイニー・シーズンというのは梅雨のことだから、本格的な夏の前ということになるのだが、その時期を描いているというのではなく、時間を戻して梅雨よ戻って来い、誰かのクローンだらけ(つまり誰かの猿真似で強迫観念的に夏を過ごそうとする若者たち)の砂浜に、雨が降ったらきっとアタマも冷やせるだろう...そんな感じの歌。 ずっと鳴っているピアノは雨の音を模してみた(つもり)。 夏という季節はイメージ的には万能のように何でも出来るような気がして、しかし終わってみると実は何もしてなかったりする...そんな記憶、ありませんか? そのへんの空しさを表現してみたかったのだ。本当の夏ではなくて、実体のない、夏についての強迫観念に引っ張られているだけというか。それでも夢想は捨てられない...そんな人間という存在の矛盾、ほろ苦いおかしさを出してみたくて。 たとえば、ランディー・ニューマンの"Short People"とか、"Rednecks"なんかは、字面だけ見ると差別してるみたいだが、真意は別にあって、そんな不自由な考え方をしてしまう人達(それは当然自分にも向けられている)への哀れみと愛情が感じられるのだ。まともな理解力がある人だったら、 背の低い人々には生きる理由がない とか、 おれたちゃ貧乏白人 ケツの穴と地面の穴の区別もつかず 黒人を服従させ続けるのさ (大意) なんて詩が本気から出たものかどうかぐらい分かるだろう。本気で思ってたらわざわざ歌詞にしないのだから。 このあまりにも極端すぎて笑ってしまう描写には、愛あるドライなユーモアと、世間一般への、偏見を突き放して見れるバランス感覚や心の余裕、他者への想像力や思いやり、そして言う間でもなく知性、そんなものが前提であってほしいという、期待がこめられているのだ。 この歌詞を見て、ああ彼は差別主義者なんだ、なんて言ってしまうような、そういう短絡的な世の中は、やっぱり健全ではないと思う。差別される側への配慮が足りないのではなく、差別する側の内面に光を当てているのだから。 自分の作品の話に戻せば、どうしてもこの"Inner Light"をあらゆる点で乗り越えたいな、技術的にではなく、表現のコアにある魂的な部分で。 もしそれが出来たらホント最高なんだが。 晩からギター録音へ。いつ終わるかわからないので、先に日記を上げておこう。 http://www.jttk.zaq.ne.jp/penelopes/ ▲
by penelox
| 2004-11-21 20:49
| The Penelopes関連
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